ノートパソコンよりも、タブレットよりも、スマートフォンよりも小さいけれど、高性能スペックなスティック型のパソコンがある事をご存知ですか?
僕は悲しいかな・・・こんな製品が出ていること自体を知らなかったのですが、こんな小さなボディの中にWindows10が入っており、モニターとマウス、キーボードさえあれば、どこでも作業ができてしまう優れものなんだとか。
GPDという超小型のノートパソコンをモニターさせていただいて、衝撃を受けたばかりだったのですが、同じ販売元の株式会社天空 (GPD Technology社正規販売店)様から「スティックPCも試してみますか?」をお声をかけていただいたので、しばらくレンタルさせてもらって使わせてもらいました。
そんなスティック型のパソコン「VANGOOD VG-MN9」をレビューさせてもらいますが、こんな時代がやってきたのか・・・と本当に驚きますよ(笑)
目次
VANGOOD VG-MN9のスペックとは?
まず最初に、VANGOOD VG-MN9の基本スペックを紹介しておきます。
- 【OS】Windows 10 Home
- 【CPU】インテル Atom X5-Z8350 (4コア/1.44GHz/最大1.84GHz/ 2MB スマートキャッシュ )
- 【メモリ】 4GB DDR3L-1333
- 【ストレージ】64GB eMMC
- 【重量】 61.5g
- 【グラフィックス】Intel HD Graphics (Cherry Trail)
- 【無線】Dual Band 802.11 a/b/g/n/ac 1×1、Bluetooth 4.0搭載
- 【インターフェース】USB 2.0×1、USB 3.0×1、Micro SD(最大128GB対応)、Micro USB(電源専用)
この数字だけをみたら、普通のパソコンのように感じてしまいますが、筐体はこの小ささのスティック型です。
USBメモリーが大きくなったようなくらいのボディなのに、Windows OSまで入ってしまうんだ・・・という衝撃が自分の中にはありました。
すごい時代がやってきましたね・・・。
VANGOOD VG-MN9の開封レビュー!
では、まずはVANGOOD VG-MN9が届いたところから紹介します。
外箱はこんな感じです。VANGOODのロゴマークが入っています。
開封してみると、早速VANGOOD VG-MN9本体が登場しました。
中に入っていたものを並べて撮影したものがこちらです。
HDMIは直挿しも可能ですが、延長ケーブルも用意されています。
VANGOOD VG-MN9本体の大きさは、胸ポケットに入ってしまうくらいの小ささです。
割と小さな自分の手にすっぽりと収まってしまうくらいのサイズになりますので、本体自体を無くしてしまうことが逆に怖いかもと感じたくらいです。
VANGOOD VG-MN9本体正面。
正面の穴は、冷却用のマイクロファンが熱を逃す部分です。
斜め。
側面のUSBポート。3.0と2.0が採用されています。
裏面。
この筐体でありながら64GB入ってしまうことも驚異的ですね。
反対側の側面には、マイクロSDカードスロット、Micro USB(電源専用)。
HDMI接続でモニターとつなぐことが出来ますので、HDMIがあれば、家庭用テレビにも普通に繋げることが可能です。
取扱説明書は、日本語対応です。
重さはわずか64gなので、出張先などに持っていくのも楽々です。
前回紹介したGPDポケットと比較しても断然小さい。
iPhone8と比較してもずっとコンパクト。
もちろん、このVANGOOD VG-MN9本体だけでは使えませんので、マウスとキーボードは必要になりますけど、本体のサイズからすると非常にコンパクトですよね。
VANGOOD VG-MN9を使ってみた感想は、普通のパソコンで驚いた!
では、早速VANGOOD VG-MN9を使っていきたいと思います。
モニターにHDMIがついて入れば、どちらでも良いとのことだったので、今回は自分がパソコン用としてメインで使っているモニターを利用して接続してみたいと思います。
一応裏側のHDMIポートを撮影しておきますが、直差しよりもHDMIの延長ケーブルを使った方が安全だったので使用。
電源ケーブルを接続し、USBポートにはワイヤレスのキーボードとマウスをセットしました。
電源ボタンを押すと青色に電源ボタンが光ります。
有線のマウスとキーボードが初期設定時には必要との口コミもありましたが、ワイヤレスでも問題なくセットアップできました。
あとは、普通のパソコンと同様でwindowの初期セットアップが始まりまして、Wi-Fiなど接続などの設定を完了させると完了。
パソコンを普通に使われたことがある方なら特に問題なく立ち上げることができると思います。
レンタル品になりますから、ソフトをやたら滅多に入れるようなことはできませんので、高負荷をかけたときの動作についてはわからない部分はあるものの・・・本当に普通のパソコンになりまして驚きました!
4GBメモリ/64GB ですから、一昔前ならハイスペックマシンですよね。
グラフィックに関してもビジネスで使っていく上では全く問題ないくらい綺麗ですが、オンラインゲームをしっかりと楽しむような方には向いていないのかもしれません。
モニター&マウス&キーボードが必要
モニターとマウスとキーボードが必要不可欠になるので、これ一つを持っていけば、どこに行ってもパソコンが使える・・・というわけではないですが、HDMI接続が出来れば、テレビだって画面として使えてしまうわけですから非常に優れた製品だと言えます。
ただ、USBポートが2つしかありませんので、できることならマウスとキーボードがセットになったワイヤレス商品を使われると良いでしょう。
さて、実際に自宅のリビングにあるテレビ画面でも確かめてみましたが、テレビがWindowsパソコンになってしまうのは衝撃的でした。
こう考えてみると、出張先のホテルのテレビに接続することもできるので、プライベートはもちろん、仕事でもかなり使えるのかな?という印象を持ちますね。
なお、こんなに小さいのに冷却などは大丈夫かな?と思っておりましたが、ファンも搭載されておりますので、思っていたよりも安定稼働。
テレビの裏などの熱がたまるスペースではちょっと工夫が必要かもしれませんが、本体自体は安心です。
VANGOOD VG-MN9の気になるところ
VANGOOD VG-MN9を手にする前に気になっていた所はファンの音と熱暴走でした。
スティック型の小型パソコンになりますから、ファンの音が結構気になるのかな・・・と思っていましたが、思っていたよりも静かに動いてくれる印象だったのでコチラはクリア。
ただし、ユーチューブ動画を長時間流し続けてみたところ、本体がそれなりに熱くなったことも関係するのか、動きが鈍くなったことがありましたので、使い方、使う場所については少し工夫が必要となるのかもしれません。
まとめ
ものすごく高性能というわけではないですが、思いの外ぬるぬると動きますし、2万円で購入出来るというコスパを考えたらかなり使えるスティック型パソコンだと思います。
個人的にはメインパソコンとして使うというよりも、サブPCとして使いたい製品ですね。
高負荷のかかる作業のメインパソコンとして使うには少し心配ですが、ネット検索、動画閲覧、文字入力、プレゼンなどの作業には最適。
スティック型パソコンに興味がある方は、ぜひ一度チェックしてみてください。