つい先日、ちょっと年上の岐阜県内の先輩宅にいた時、屋根のリフォーム詐欺野郎に出くわしました。
「近所で工事を行っているので、挨拶に来ました」と、見知らぬ男性がインターホンを鳴らしてきたのです。
私だったら知らない人がモニターに映ってる時点で無視ですが、先輩はたまたま宅配便が届くタイミングだったので玄関に向かいました。。。
ということで、こんな手口で、こんなにも身近に詐欺をしている奴がいるんだなぁと、一つの教訓になりましたので情報をシェアします。
悪徳屋根業者のリフォーム詐欺の手口
5分程時間が経っても先輩が玄関先から帰ってこなかったので「何かあったのかな?」と思っていたら、先輩から「ちょっと来て」と玄関先に呼ばれました。
すると、その屋根工事をしている人らしき人が「屋根の一部がずれているので、雨漏りがしてしまう。修理を千円でするので屋根に上がらせてください」と言ってるけど、どう思う?とのこと。
先輩の家は一軒家。
確かに屋根瓦の一部が破損している感じはしましたが、今すぐに修理が必要な雰囲気はありませんでした。
ちなみに私はもともと不動産会社の人間なので、多少家には詳しい感じです。
というか・・・私が出てきた時点で挙動不審になった男の話なんぞ、1ミリも信じません。
自分は疑り深い性格なので、突然尋ねてきた人を全く信用しないですし、すでに「この話は、怪しいすぎる」と感じていたので、こいつ詐欺業者だなぁとわかりつつ、色々と詮索して行きました。
<やりとりの一部>
- 屋根の「どの部分」が具体的に壊れているのか?→屋根の下地材です。
- どの程度の修理が必要なのか?→みてみないとわからないところがあります。
- なぜ千円で修理ができるのか?→たまたま近くで工事をしていて工具もあるし人もいる。
- どこの会社の誰なのか?→●●です。
- 名刺をもらうことができるのか?→たまたま切らしています。
- 見積書を先に出してもらうことはできるのか?→まずは屋根に上がりたい。
- なぜいきなり屋根に登ろうとするのか?→今日たまたま来ているので。
などなど。
この手の話は詐欺が多いと聞いていたし「簡単に人を家にあげてはいけない」という原則のもと、「屋根には当然あげてはいけない」と思っていたので、「千円なら一部直してもらおうか?」と言っていた先輩の言葉を制止しました。
目の前の家の人が屋根の工事をすでに行っていたことで、なんとなく信頼度がアップしてしまうところが怖いなぁと感じましたが、仮に「目の前の家の人がすでに騙されていたら連鎖する」し、「グルだったら最悪だ(可能性として)」と思ったわけです。
(私の疑いの目つきは、こんな感じです)
「他にも数件、屋根の工事を依頼されているので、安心してください」
「どこの家ですか?」
「あっちの方と・・・」
「あっちの方って誰さんですか?」
「いやぁ・・・ちょっと・・・」
と、こんな調子。
後日調べてみると、近所の家で注文を受けている、工事をしていると言うのは詐欺のうたい文句のようですね。
突然現れた自分の質問の多さに、40歳くらいの日焼けした詐欺男は動揺しまくり。
「屋根に一緒に上がって様子を見てもいいの?」
「一緒には危ないので、自分がスマホで映像を撮影してきます」
「自分で壊すってこともあるから、それは信用できないですよね?自分は初対面の人のことを、そこまで信用しませんよ」
「・・・」
こんなくだらないやりとりがいくつかあってから、何れにしても今すぐに屋根に上がらなくてもいいので、修理見積もりと名刺を後日ポストに入れておいてください。もし必要となれば相見積もりを取ってから依頼しますと、伝えたところ怪訝そうな顔つきで去って行きました。
結果、ポストには何も入らずに終了です。
さらに、屋根工事も目の前の家の人以外は、なかったような状態だったみたいなので嘘ばっかりです。
まとめ
今回の相手が100%詐欺だったかどうかはわかりません。
しかし、聞いていた会社名を検索してみましたが一件もヒットしませんし、屋根工事詐欺の事例をみていると、どうみても・・・・同じようなセールストークと行動でした。
屋根工事業者の「訪問販売」気を付けて下さい!よくある2パターン
屋根に上がらせてしまったら、何をされてもわかりません。
自作自演で見えないところで屋根を破壊して、「こんな状態でしたよ!」と言われても正直言ってわからないでしょう。
仮に上記のように「屋根の一部が破損している」と言われたら、注文した住宅メーカーや大工さんに相談するのがベストです。
もし、相談する相手がいないのであれば、いきなり自宅に訪問してきた身勝手で得体のしれない営業マンよりは、自分で調べた業者複数から相見積もりを取りながら調整をする方が安心感もあって良いかと思います。
屋根・壁・換気扇のリフォーム関係の訪問営業は、基本的には信用しない。
話を聞いた場合には、その場で決めずに、必ず周りに相談、相見積もりが基本と覚えておいたほうが良さそうです。