シリーズ: 
  1. 文藝

雑誌

ブンゲイニセンニジュウゴネンシュンキゴウ

文藝 2025年春季号

雑誌 A5 ● 472ページ
発売日:2025.01.07

定価1,485円(本体1,350円)

○在庫あり

  • ◎創作
    向坂くじら「踊れ、愛より痛いほうへ」
    幼い頃から納得できないことがあると「割れる」アンノは、母のおなかにいたはずの「妹」が自分のせいでいなくなったことを知り、衝撃を受ける。愛とは、愛するもの以外を燃やすこと――?

    山崎ナオコーラ「すべてが友情」(前篇)
    友だちがいない小学五年生のアマネは、ある日、人気者の陽ちゃんから声をかけられる。「『女
    子みんな』で遊ぼう」。社会が生み出す「線引き」を遥かな視点で解きほぐす、爽快長篇。

    水沢なお「こんこん」
    テーマパークの“雪のようで、湧き水のようなきつね”のきぐるみ・こんこんを愛するまど。そ
    の愛は次第に「中の人」への執着へと変わってゆき……。気鋭詩人の言葉きらめく渾身作。



    【特集1 日記 記憶と記録】
    ◎論考
    滝口悠生「日付を書けばいい」

    ◎漫画
    小指「日記と私」

    ◎創作
    いしいしんじ「音のかけら」
    シルヴィア・プラス 小澤身和子訳「日記 一九五〇年~一九六二年」
    リディア・デイヴィス 岸本佐知子訳「カフカ、料理する」
    李龍徳「私の叔父の航海日誌」

    ◎特別企画
    石岡丈昇・蟹の親子・五所純子・中村佑子「記録するという抵抗  日々を書き留める12冊」

    ◎日記
    岸本佐知子「尻 on fire 日記」
    柚木麻子「どんな場所にも小説とカラオケはある イギリス滞在記2024年10月4~12日」

    ◎エッセイ
    くどうれいん「松ぼっくりの波紋」
    梶谷いこ「積み石を崩す」

    ◎論考
    山本浩貴(いぬのせなか座)「フィクションと日記帳 日記(本)から往復書簡、書く宛先をつくること」



    【特集2 犬を書く、犬と生きる】
    ◎対談
    小川洋子×千早茜「まぼろしの犬、言葉なき存在を描く」

    ◎エッセイ
    松浦理英子「いつも心に犬を」
    岸政彦「犬は自転車」
    河﨑秋子「犬の名は」



    【ノーベル賞受賞記念特別企画 ハン・ガン・日本・中上健次】
    ◎鼎談
    ハン・ガン×中上紀×中沢けい(通訳 きむふな)「人間の生きる痛みを描く 二〇一三年、日韓文学のこれまでとこれから」

    斎藤真理子「尹興吉と中上健次」



    ◎座談会
    町屋良平×滝口悠生×倉本さおり 司会 水上文「文芸批評は断絶したか 小説の死後の未来」



    ◎鼎談
    李琴峰×山内マリコ×柚木麻子「文学のポジティブな役割とは 『LGBTQ+差別に反対する小説家の声明』発表に際して」



    【中原昌也 is Back!】
    ◎エッセイ
    中原昌也「糖尿ワッショイ」

    ◎インタビュー
    「偉大な作家生活には雑談が必要だ」



    【連載】
    皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第6回】
    柳美里「JR常磐線夜ノ森駅」【第6回】
    絲山秋子「細長い場所」【第8回】わたし
    町田康「ギケイキ」【第47回】

    山本貴光「文芸的事象クロニクル」2024年9月~11月



    【季評】
    水上文「たったひとり、私だけの部屋で 隔たりと文学」2024年10~11月



    【書評】
    小山田浩子『最近』【評】金子薫
    木村紅美『熊はどこにいるの』【評】はらだ有彩
    安堂ホセ『DTOPIA』【評】榎本空
    リフアト・アルアライール編 藤井光訳『物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集』【評】千種創一
    本谷有希子『セルフィの死』【評】市街地ギャオ
    飛浩隆『鹽津城』【評】荻堂顕
    パク・ソルメ 斎藤真理子訳『影犬は時間の約束を破らない』【評】木村紅美



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    次号予告・文藝後記

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