今回は、メガネを楽しむ上でのマナーとして、冠婚葬祭、つまりフォーマルな場でのメガネについて考えてみたいと思います。
■1.ファッションには「ドレスコード」がある
ファッション業界には、「ドレスコード」という言葉があります。他の来場客の雰囲気を損なわないよう、場所や時間、パーティー内容に合わせた服装指定のことです。例えば、ホテルなどのパーティーのドレスコードで【カジュアル】と書いてあれば、男性は襟つきのシャツ・スラックス、女性はブラウスとスカート、パンツなど。【フォーマル】と書いてあれば、男性はタキシード、女性はイブニングドレス、カクテルドレス、振り袖などが挙げられるかと思います。
それぞれの雰囲気に合う服装があるのであれば、やはりメガネもその服装に合わせて選ぶのが、自然なのではないでしょうか。極端に考えると、フォーマルを身にまとっているのに、セルフレームでは不似合いですね。儀礼的な場に最適なコーディネートには、やはり上品で「きちんと感」のあるメガネがふさわしいと思います。
■2.フォーマルメガネ選びのポイント
結婚式など、華やかな場で行われるパーティーは、フォーマルで出席されることが多いでしょう。きちんとした装いでも、おめでたい場ですから、明るい照明を受けてより肌を明るくみせるゴールドやシルバーフレームがオススメ。服装が比較的派手めのものであれば、うるさくなりすぎないように華美な装飾は避けた方がよさそうです。
逆に、シンプルで落ち着いた装いであれば、石の装飾を施したデザインなど、+メガネでコーディネートを完成させるくらいでいかがでしょうか。 二次会やちょっとしたレセプションへの参加など、比較的カジュアルな場であれば、主張の強いカラーのセルフレームもオシャレに映るでしょう。
ただし結婚式の場合は、新郎新婦より目立つ格好はご法度。主役を引き立てる装いを心がけ、メガネもインパクトの強いものは避けた方が無難です。また、パーティーに欠かせないのが写真撮影ですが、フラッシュでメガネのレンズが反射して写ってしまうことも考えられます。そんなときは、「反射防止コート」を施したレンズのメガネを着用するといいでしょう。大切なお祝いの記念、こうした細かい点まで気をつけて、思い出深い素敵な写真を残したいものですね。
お葬式やお通夜など、お悔やみの場で喪服に身を包む機会には、逆に、派手な色の素材のフレームは好ましくありません。フレームレスや黒ぶち、メタルでもゴールドは避けてシルバーなど、落ち着いた雰囲気のメガネがよいでしょう。
このように、その場の雰囲気、ドレスコードに合わせると、普段使いのメガネでは合わないことも多いようです。ぜひ、過去の記念写真を改めて見てください。「服装は素敵だけど、メガネだけ浮いてしまっている...」と感じることもあるのではないでしょうか。そんな事態を避けるために、冠婚葬祭に適したデザインのメガネを用意しておくのも、マナーのひとつですね。