新しいGoogleアナリティクスを使う5つの理由、レポーティングツールとしての正統進化

ジーエー、レポーティンッ(新)!

Googleアナリティクスが先月20日、新しくなりました。レポート画面右上の「新しいバージョン」をクリックすると利用可能。

アナリティクス 日本版 公式ブログ: 新しい Google アナリティクスを日本の皆様に
新しいバージョンの Google アナリティクス – Analytics ヘルプ

多くの進化を遂げたGoogleアナリティクスですが、コレ!という新機能をピックアップしてみました。※実は公式サイトでは「Google Analytics」から「Googleアナリティクス」に名称も変わりました。当ブログでも今後、それに統一します。

理由1 レポート機能が強化、更にアクセスが容易に

以前は、マイレポートが1つのプロファイルにつき1個しか作れませんでした。しかし、新バージョンからは最大20個、更にその中にウィジェットと呼ばれるグラフや表を最大12個、レイアウトできます。

そして、そのウィジェット内ではフィルターも使えます。ですから、特定キーワードからの訪問数の推移など、さまざまな切り口でマイレポートを作り込めます。

フィルターについては、カスタムレポートでも使用が可能です。以前は、カスタムレポートを表示させた上で、アドバンス セグメントを適用させなくてはなりませんでしたが、今後は元々絞り込んでレポート表示できるので便利そうです。

何とも興味深い指標もありますね!!

さらに、マイレポートやウィジェットで付けられる名前には、文字数制限がありますが、なんとその数、凄いことになってます。

レポート名 最大6464文字/全角
ウィジェット表示名 最大4333文字/全角(自動縮小される場合も)
ウィジェット登録名 最大14464文字/全角

(作る指標、円グラフ、表などの形式による違いは無し)
※ただしあまり横に長すぎるとFlashグラフで大部分がブラックアウト
※ウィジェット配置予定箇所は横3つなのでその分広がる
タグや¥nといったコマンドは、レポート名、ウィジェット名ともに使用不可

実は以前も、カスタムレポートなど名前は長い名前は可能でした。ただ、新バージョンでは自動的に表示文字数が調整され見やすくなりました。使いどころは悩みますが、メモ的にも使えるかもしれません。

Webアナリストがレポートを作成し、サイト担当者をそれを見て対策に専念する、そんなレポーティングツールとしての強化を感じます。

2.イベントトラッキングをコンバージョン計測できる

Webアナリストにとっては、待望の機能強化です。イベントを目標設定できるようになりました。

イベントだけでなく、それらのアクションやラベル、値でも設定が可能です。各種イベントにどんどんイベントトラッキングを仕込めますね。

イベントトラッキングの良いところは、ページビューを発生させないところ。PVに影響することなく、ユーザーの動きを計測できます。従って以下のようなイベントに仕掛けて、効果を計れそうです。

・PDFファイルのダウンロード
・動画視聴の様子(プレイヤーにプログラムを仕込む必要がありますが)
・ページ読了 (詳しくはこちら
・外部リンク

さらには、イベント値を目標値にも組み込めますので、新たな分析指標としても使えそうです。イベントトラッキングの設置方法は以下を参考にして下さい。

非同期トラッキングコード移行マニュアル | カグア!

理由3 ビジュアル表現がスゴいことに

まずは以下を見て下さい。ビジュアル表現が大幅にバージョンアップされています。かなり以前に英語版で実装されていたものの、日本版で未実装だったモーショングラフもついにお目見えです。

・モーショングラフ

・キーワードクラウド

・任意キーワードのトレンド比較

・ドリルダウンしても全体が見える

・すぐにいろいろな指標に切り替えて見られる

さらに、今後「マルチチャンネルファネル」という間接効果が調べられる機能の追加も予定されています。

視覚的なレポートを作るのが楽しくなりそうです。

理由4 表示されるURLルールが変わった

実は個人的には一番注目しています。日付指定をすれば20110531のような日付がURLに付加されてしまうのですが、デフォルトでは日付はつかなくなりました。

これで、ダッシュボード画面を安心してブックマーク出来、レポートを見るモチベーション向上が期待できそうです。

また、運営堂さんも書かれていますが、URL操作で簡単に500個以上ものキーワードを取得できます。表示個数を「25個」などに切り替え、URL末尾に表示される「25」を10000などに書き換えるだけ。これはイイ!

新しいGoogle Analyticsで500件より多くのキーワードをなどを取得する方法 | 運営堂

理由5 そして、さらに新機能

以下は、新しいGoogleアナリティクスでのみ利用できる項目です。これらの機能が重要という人には嬉しいですね。

・アドバンスセグメントでセカンダリーディメンション利用可能
>以前は、セカンダリーディメンションを使うと、アドバンス セグメントの絞込みが解除されました。

・Google TV Ads を計測
>国内では展開されていませんが、GoogleTVの広告を計測できます。

・ページ表示速度
>トラッキングコードを追加するれば、サンプリングデータではありますが、Googleアナリティクス内でページ表示速度を検証できます。

・マルチチャンネルファネル
>海外でもまだベータのようですが、間接効果を調べることが出来ます。

アナリティクス 日本版 公式ブログ: 新しい Google アナリティクスのご紹介:サイトの表示速度をチェックしよう

一方で、操作上留意したいこと

以下の操作は、変更、もしくは無くなっているものです(今後追加される可能性はあります)。重視していた方は代替方法を工夫することになります。

・多重並べ替えが無くなった
>$indexでソートした後、加重並べ替えをすると重要ポイントが見つかった・・・、これが使えなくなってます。

・$indexが無くなった
>コンバージョンに影響を与えているページはこれか・・・、というアプローチは使えなくなりました。

・URL横のアイコンをクリックし、実際のページへジャンプ・・・出来なくなった
>URL名が分かりにくいサイト管理者にとっては、少し不便にはなりました。

・「閲覧開始後のページ遷移」が10件表示になった
>検索は出来るので10件以上調べようと思えば調べられるのですが、デフォルトでは表示は10件です。今までランディングした次のページを何十ページも分析していた人は工夫が必要になりました。

・トピックパスが無くなった
>戻るボタンで前の画面に戻るようになります。以前は、××>××>というリンクが画面上方にあり前の階層に簡単に戻ることが出来ました。なお、マイレポートからそれぞれの画面へジャンプする「レポートを表示する」というリンクも無くなっています。

また、廃止予定のトラッキング項目もあります。公式BlogやAPI関連の情報をこまめにチェックしましょう。

Insight for WebAnalytics: Google Analyticsの接続速度のレポートが廃止に
Google Analytics JavaScript トラッキング コード変更ログ – Google Analytics – Google Code

その他、ベータ版の頃に見つけた相違点については、こちらをご覧下さい。

Togetter – 「Google Analytics 新バージョン(β)使用レポート」

今後追加予定の機能

以下の項目は、実装予定が公式にアナウンスされています。ですから、これらが実装されてから利用開始するのもイイかもしれません。

・PDFエクスポートとレポートのメール送信
・カスタムレポートの移行
・AdWordsアカウントまたは AdSense アカウントのリンク
・ページ解析
(以下には明記されていませんが、後は「マルチチャンネルファネル」など。)

個人的には、早く「当日」が見られるようにして欲しいです・・・。なぜか「今日」が見られないんですよね。最近のGoogleアナリティクスは結構すぐに反映するので、ホント惜しまれます。

新しいバージョンの Google アナリティクス – Analytics ヘルプ

お知らせ

というわけで、新しいGoogleアナリティクスについてセミナー(無料・寄付歓迎w)します。当ブログでも、6月からは新UI、非同期コードをベースに記事を書くことにしますので、よろしくお願いします。

エントリー読むの面倒だなー、実際に見てみたい、とりあえず暇だから行ってみよー、などなど、無料ですのでお気軽にお越し下さい。いちおうUSTもする予定ですので遠方の方や都合がつかない方などは、そちらをどうぞ。

Googleアナリティクス新バージョン無料セミナー
5月31日 19時?20時30分 渋谷 ティーズフラッグ8階・8B 定員28名

USTREAM: kagua: 新Googleアナリティクスセミナー中継

これからも、Googleアナリティクスに目が離せませんね!


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新しいっていいよね。