都内のサウナ愛好グループで活動してきた経験を生かして、群馬県みどり市の地域おこし協力隊員、高野通宏さん(55)がサウナに関連するイベントで地域活性化に取り組んでいる。1月には二つのイベントを開催。サウナ好きを市内に呼び込むことで、まちの活気づくりや移住定住の促進を目指している。
みどり市(旧笠懸町)出身の高野さんは長年、アパレルメーカーに勤務してきた。サウナ好きが高じて、勤務先ではサウナ部を創設。約200社の会社員が加わるジャパンサウナ部アライアンス(JSA)にも加盟し、世代を超えて交流を図ってきた。
この経験を生かして地元を盛り上げたいと一念発起し、移住定住支援担当の市地域おこし協力隊に応募。昨年8月に着任した。
高野さんの企画で18日に、サウナを楽しみながらみどり市の魅力を聞き、移住定住についての質問に答えるイベントを行う。東武鉄道赤城駅近くのサウナ店「整い処サウナ薪(まき)」(同市大間々町大間々)を会場に、参加費無料で行う。
25日は、同市大間々町小平の正福寺で「里山でのリトリート体験会」を開く。メインイベントは4~6人で入れるテントサウナ2基を使ったサウナ体験。市内産木材から抽出したエッセンシャルオイルも使う。さらに座禅や同寺の装飾の鑑賞会なども予定している。参加費は2000円。
高野さんは「サウナをキーワードにみどり市の魅力を県内外に発信していきたい。サウナクラブを結成して、連携の輪を広げたい」と意気込んでいる。
イベントに関する問い合わせはみどり市観光・移住ステーション(☎080-4892-8559)へ。