運転席が大破したマイクロバス
運転席が大破したマイクロバス
マイクロバスには運転手、高校生など計24人が乗っていた

 21日午前7時50分ごろ、群馬県前橋市池端町の関越道下り線で、トラックやマイクロバスなど3台が絡む事故があった。県警や関係者によると、伊勢崎商業高サッカー部に関連する高校生4人を含む計5人が救急搬送された。

 

 県警高速隊によると、追い越し車線でブルーシートのような落下物に気付いた乗用車が停止しようとしたところに、後ろからトラックが追突し、さらにマイクロバスも衝突したとみられている。マイクロバスには運転手を含め24人が乗っていた。

 この事故で、下り線の前橋インターチェンジ(IC)ー渋川伊香保IC間は午前8時半からおよそ4時間にわたり通行止めになり、午後0時40分に解除された。

 現場は駒寄パーキングエリア(PA)の400メートル手前の2車線ある直線区間。現場では、後部が壊れた乗用車や、前後共に破損したトラックが確認できた。「伊勢崎商業高」と記されたマイクロバスは運転席部分を中心に右前方が大きく破損し、運転席のシートなどに血痕が付着していた。

 通行止めが続いているため、緊急的な措置として、滞留した車に乗っていた人に路側帯を歩いてもらい、PAのトイレを利用する措置が取られた。新潟県のスキー場へ向かう途中で事故渋滞に巻き込まれた埼玉県の男性(34)は「今日は帰る。どうしたらこんな事故になるのだろう」と話していた。