新年を前に年末恒例のすす払いが15日、群馬県高崎市鼻高町の少林山達磨寺(広瀬正史住職)で行われた。朝の澄み切った空気の中、早朝座禅会のメンバーや職員ら約50人が無心になって1年の汚れを落とした。
午前9時ごろに作業を開始。本堂から大達磨像3体を運び出してはたきをかけ、長さ約5メートルの「すす竹」で軒のほこりを払った。観音堂や洗心亭など諸堂も掃除した。前橋市の反町潤さん(56)は「座禅と同じで無になれる。心がすっきりする」と爽やかな表情で手を動かしていた。
冬至前の日曜に毎年行う。広瀬住職は「だるまさんは頭が軽いから起き上がれる。重心を低くして生きることが大切」と話し、新たな年が良い一年となるよう願った。