ステキな4コマ

毎日更新。映画感想と日記の日替わり(ネタバレあり)。

良く言えば自立している、悪く言えばドライな「ポカホンタス」

ディズニー地味セレクト2つ目はポカホンタス。みるからにアジア系だし自分らもアジア系だからそんなに見ようと思ってこなかった。しかもドンドコドコドコ系(=民族的)っぽい印象で、本編見たらまさにその真っ只中の作品よ。

ポカホンタス(吹替版)

【主要人物】
・ポカホンタス
・ジョン・スミス

イギリスとかの話だったのね。会社が船を持って黄金とか発掘してる時代で、先住民の住処に踏み込んで行ったりするのよ。船にはジョン・スミスが、先住民の村にはポカホンタスがいる。ハイライトは2人が出会うシーン。銃を持った状態で隠れながら相手の様子を伺っているという緊張感が良かった。心象風景は風と葉の動く軌跡によって表される。

2人は互いの知らない世界の話で打ち解けて行くが、黄金を狙う船の男たちと危機が迫る。民族と対立し一触即発だったが、ポカホンタスの勇気ある行動で皆が目覚めた。真の敵は憎しみであると。そうして互いが平和的に解決する。ジョンは負傷してイギリスに帰らねばならず、ポカホンタスは同行するか村に残るかの選択を迫られ、村に残る選択をし、別れて終了よ。

良く言えば自立している、悪く言えばドライな関係性でこそのエンディングという感じだわ。二人が別れるのだけれども不思議と満足度が高く、どうして好奇心旺盛なポカホンタスがこの保守的な選択肢を選んだのだろうとか考える。なんとなく、序盤の歌のときに大きい川ではなく細い流れを伝って柳のおばあさんのところへ行ったのが伏線?はたまた好奇心が井の中の蛙レベルだったのか?

ちなみに映像特典を見たら没になったシーンがある。2人が共に暮らすエンドがあったが、こうならなくてよかった。そしたらこの映画の良いところがなくなるわ。あと、ポカホンタスが実在するのもびっくり。映像特典でほんにん肖像画を見たが、なんかクッキー缶とかに書いてありそうなご婦人みたいな感じで、そこから本人の要素を書き起こして民族っぽくアレンジしてったようだ。

これも大人になってから面白い良作だわ。ディズニーっぽくない男女の出会いや関係性の演出がポイント。ただ、ノートルダムの鐘のほうが作品として密度が高かったかなと感じるわ。ごきげんよう〜