自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

10年後に残る仕事って何だろう? に対する答えが見つかった気がした

新刊のご紹介

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以前、「10年後も残る仕事」という記事を書いたので、このブログには「10年後 残る仕事」「残る仕事 消える仕事」「10年後 消える仕事」という検索ワードでの流入があります。
そんなテーマで書かれた書籍なんかも増えてきたので、解析データを見るたびに「みんな、やっぱり気になるんだな…」と思いながら、10年後に残る仕事って何だろう? と考えることが増えました。

 

ついさっき、録画していた「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観ていたのですが、その答えのようなものが見つかった気がしています。

 

前々回の放送が『「清掃のプロ」スペシャル』というテーマだったのですが、出演されていたビル清掃のプロフェッショナル、新津春子さんの仕事のスタンスに感銘を受けました。
新津さんは日本人残留孤児で、17歳のときに中国から日本にやってきました。両親の仕事がなかなか決まらず、家族の生活を支えるために始めた仕事が、言葉がわからなくてもやれる清掃の仕事。いろいろと辛いご経験をされながらも、でも素晴らしい出会いもあり、今では世界空港賞の「清潔な空港」で2013年、2014年と世界一に輝いた羽田空港の清掃チーム(なんと300名!)のリーダーになられています。

 

そんな新津さんが10年後に残る仕事とは何か? という問いに対するヒントを与えてくれました。番組の中で新津さんは、こんな言葉を残しています。

「やさしさ」で、清掃をする。


新津さんは清掃の技能選手権で日本一にも輝いた実力者。でも、技術だけでなく、心を込めないと、そして心に余裕がないと、キレイにはできないと言い切っています。そして、心を込めて清掃ができるようになってはじめて、空港の利用者から「ご苦労さま」とねぎらいの言葉をかけてもらえるようになったとか。人の思いって、仕事にも自然と出てしまうものだし、他人にも確実に伝わるものなんですよね、やっぱり。

 

そう、上っ面でなく、本気で心を込めて仕事ができる人の仕事はなくならない。

 

清掃という仕事も、ロボット技術が進歩したり、建築素材が進化することでなくなる可能性もあります。でも、ロボットがいくら進化しても、人間ほどには心は込められない。心を通わせるコミュニケーションはできない。綺麗事でなく。

 

新津さんは清掃の仕事が何か別のものに取って代わられるようになっても、必要とされ続ける、そして新しい清掃の価値を生み出すことのできる「清掃の職人」であり続けると思います。それに、もし清掃の仕事がなくなっても、きっと別の職業で成功できる人。

 

「やさしさ」で、自分の仕事をする。
10年後も必要とされる人であるために、心を込めて仕事をしたいと思いました。