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2024年12月27日(金)
紙氏 コンブ漁支援要求
クロマグロ沿岸枠拡大も
参院農水委
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日本共産党の紙智子議員は19日の参院農林水産委員会で、昆布の不漁と、資源が増えているクロマグロ漁の漁獲枠の配分について質問しました。
「だしコンブ」や「食べるコンブ」として日本の食文化に欠かせない天然コンブは、北海道の太平洋沿岸での赤潮被害(2021年)に続き、不漁に見舞われてきました。根室地域では漁協組合員の7~8割がコンブ漁に従事し、地域経済を支えています。
紙氏は、道東地域の漁業は、ロシアとの領土問題など困難を抱えていると指摘。江藤拓農水相は、ロシアとの漁業協定は一つが動いておらず、「(漁業は)大きな影響を与えている」と答えました。また「コンブ漁は厳しい」とし、海の変化=海水温の上昇もすさまじく、「藻場再生のための7億円の補正予算を活用いただきたい」「漁業共済も活用いただくとともに、見直しも行う」と答えました。
一方、資源が増えているクロマグロについて水産庁は12月、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)年次会合での合意を受け漁獲枠を公表しました。紙氏は水産庁が18年に決めた漁獲枠では農水相許可の巻き網漁を優先したため、沿岸漁業者から不信と不満が広がったと指摘。江藤農水相は「しこりが残っている」と認めました。
紙氏は、全国沿岸漁民連絡協議会が8月から「沿岸漁業の配分枠の拡大を求める署名」を1万2000筆集めたとして増枠を要求。「沿岸漁業者に配慮した」と答えた江藤農水相に紙氏は、沿岸漁業者は納得しておらず、拙速に決める必要はないと主張しました。