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信頼と不信の哲学入門

信頼される人、組織になるにはどうすればよいのか。進化論、経済学の知見を借りながら、哲学者が迫った知的発見あふれる一冊。

信頼と不信の哲学入門
著者 キャサリン・ホーリー , 稲岡 大志 監訳 , 杉本 俊介 監訳
通し番号 新赤版 2044
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 哲学・思想
日本十進分類 > 哲学・心理学・宗教 > 哲学
刊行日 2024/12/20
ISBN 9784004320449
Cコード 0210
体裁 新書 ・ 254頁
定価 1,012円
在庫 未刊・予約受付中
会ったこともない人によって書かれたこと、作られたものであるのに、私たちは、古典の一冊やネットで話題のお取り寄せ食品を信じて暮らしている。たしかに信頼がなければ生きていけないが、しかし健全な不信がなければ、よりよく生きることができない。コミットメントという視点から、信頼と不信のメカニズムに鋭く迫る知的冒険の書。
  監訳者によるまえがき

 序 朝食の席での信頼と不信

第1章 信頼とは何か、不信とは何か
 信頼とは何か?
 信頼を区別する
 ふるまいへの信頼と、言葉への信頼
 不信とは何か?
 信頼することを決意する?

第2章 信頼と信頼性はどうして問題になるのか
 信頼されることのメリット、不信を抱かれることのデメリット
 よく信頼することのメリット、悪く信頼することのデメリット
 高信頼、低信頼、ソーシャル・キャピタル

第3章 信頼と協力の進化――コウモリ、ハチ、チンパンジー
 社会的ジレンマ
 不正の検出
 大規模なしっぺ返し

第4章 金を持って逃げろ
 信頼ゲームをプレーする
 基本的な信頼ゲームのヴァリエーション
 何が信頼と関係するのか?
 世論調査
 信頼、リスク、そして協力

第5章 誠実と不誠実
 噓発見器
 手がかりと自信
 デフォルトとトラックレコード
 ジェントルマンとよい評判
 えこひいきと偏見

第6章 知識と専門知
 誰が知っているのか?
 社会の中の専門家
 自己信頼
 選択と責任

第7章 インターネット上の信頼
 ウィキペディア(Wikipedia)
 出会い系サイト
 カスタマーレビュー

第8章 制度・陰謀・国家
 専門家への信頼
 組織への信頼
 「システム」を信頼すること
 陰謀論
 国際関係における信頼

 結論 信頼に値すること(信頼性)の重要性

  監訳者による解説
  日本語版読者のための読書案内
  読書案内
  索 引
キャサリン・ホーリー Katherine Hawley
1971−2021年.オックスフォード大学,ケンブリッジ大学で学んだのちに,同大学ヘンリー・シジウィック研究員などを経て,セント・アンドリュース大学教授をつとめた.専門は哲学.
著書―How Things Persist, Oxford University Press,2001.
   How To Be Trustworthy, Oxford University Press, 2019.

[監訳者]
稲岡大志(いなおか・ひろゆき)
1977年生まれ.大阪経済大学経営学部准教授.先行は哲学.
著書―『ライプニッツの数理哲学』(昭和堂,2019年)など.

杉本俊介(すぎもと・しゅんすけ)
1982年生まれ.慶應義塾大学商学部准教授.先行は倫理学.
著書―『なぜ道徳的であるべきか』(勁草書房,2021年)など.

[翻訳分担]
序   杉本俊介
第1章 永守伸年(立命館大学文学部准教授)
第2章 永守伸年
第3章 小山 虎(山口大学時間学研究所准教授)
第4章 杉本俊介
第5章 稲岡大志
第6章 笠木雅史(名古屋大学大学院情報学研究科准教授)
第7章 呉羽 真(山口大学国際総合科学部講師)
第8章 稲岡大志
結 論 杉本俊介
読書案内 稲岡大志

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