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当事者主権 増補新版
障害者、女性、高齢者、子ども、性的少数者など社会的弱者が声をあげ社会を創りかえてきた感動の軌跡。その後の変化と共に刊行。
初版刊行から二〇年余。当事者主権という概念は本書をもって普及・定着した。障害者、女性、高齢者、子ども、性的少数者など社会的弱者が声をあげて社会をつくりかえてきた感動の軌跡。その後の変化を紹介し、増補新版として刊行。自立の意味を転換し、専門性を問い直し、社会を組みかえる。
序章 当事者宣言
1 当事者主権とは何か
2 当事者であること
3 自立支援と自己決定
4 当事者になる、ということ
5 「医学モデル」から「社会モデル」へ
6 当事者運動の合流
7 専門家主義への対抗
8 当事者学の発信
9 「公共性」の組み替え
1章 当事者運動の達成してきたもの
1 当事者運動の誕生
2 自立生活運動の歴史
3 「自立」とは何か?
4 自立生活センターの成立
5 自立生活支援という事業
6 当事者の自己決定権とコミュニケーション能力
7 介助制度をどう変えてきたか
8 自立生活運動の達成してきたもの
9 新たな課題
2章 介護保険と支援費制度
1 介護保険が生まれてきた背景
2 介護保険の老障統合をめぐって
3 支援費制度のスタート
4 介護保険と支援費制度の違い
5 育児の社会化をめぐって
3章 当事者ニーズ中心の社会サービス
1 属人から属性へ――自分はそのままで変わらないでよい
2 誰が利用量を決めるか?
3 誰がサービスを供給するか?
4 社会参加のための介助サービスをどう認めるか
5 家族ではなく当事者への支援を
4章 当事者たちがつながるとき
1 システムアドボカシー
2 縦割りから横断的な連携へ
3 ノウハウの伝達と運動体の統合
4 組織と連携
5 適正規模とネットワーク型連携
6 法人格の功罪
7 事業体と運動体は分離しない
8 採算部門は不採算部門に対して必ず優位に立つ
5章 当事者は誰に支援を求めるか
1 障害者起業支援
2 介護保険と市民事業体の創業期支援
3 政府・企業・NPOの役割分担と競合
4 規制緩和と品質管理
5 雇用関係
6 ダイレクト・ペイメント方式
7 ケアワーカーの労働条件
6章 当事者が地域を変える
1 福祉の客体から主体へ、さらに主権者へ
2 家族介護という「常識」?
3 施設主義からの解放
4 精神障害者の医療からの解放
5 脱医療と介助者の役割
6 医療領域の限定
7 サービス利用者とサービス供給者は循環する
7章 当事者の専門性と資格
1 ヘルパーに資格は必要か
2 ピアカウンセラーの専門性
3 資格認定と品質管理――フェミニストカウンセリングの場合
4 ケアマネジメントか、ケアコンサルタントか
5 ケアマネジャーの専門性と身分保障
6 成年後見制度と全人格的マネジメントの危険性
7 新しい専門性の定義に向けて
8章 当事者学のススメ
1 女性運動と女性学
2 性的少数者とレズビアン/ゲイ・スタディーズ
3 患者学の登場
4 自助グループの経験
5 精神障害者の当事者研究
6 不登校学のススメ
7 障害学の展開
9章 (増補)二〇〇三年以降の障害者運動と新たな法制度
1 支援費制度の破綻と介護保険との統合問題
2 障害者自立支援法の成立
3 自立支援法のもたらしたもの
4 相談支援(計画相談)とケアマネジメント
5 政権交代、障害者権利条約、障害者総合支援法
6 総合福祉部会
7 障害者差別解消法へ
8 Nothing about Us, Without Us
10章 (増補)全国に展開する自立生活運動、そして世界へ
1 全国へ拡がる自立生活センター、自立生活運動
2 事業体と運動体のはざまで
3 新しい障害の増加
4 世界へ
5 DPI世界会議と世界の障害者との連帯
11章 (増補)介護保険以後の高齢者福祉
1 当事者ではなかった高齢者
2 介護保険成立の経緯
3 財源と給付
4 介護保険の制度設計
5 意図した効果
6 意図せざる効果
7 サ高住という抜け道
8 脱施設化へ
12章 (増補)介護保険の達成と危機
1 現場の進化
2 危機に直面する介護保険
3 コロナ禍のもとの介護事業
4 崖っぷちの介護保険
5 乗り越えた、三つの分断
6 再家族化と市場化
7 介護保険はどこに向かうのか
13章 (増補)#MeToo以後の女性運動
1 声をあげた性暴力被害者
2 拡がる運動の裾野
3 #MeToo運動の効果
4 定義が変わり、法律を変える
5 制度を変える当事者
6 政治を変える
14章 (増補)当事者研究の新展開
1 当事者研究の登場
2 当事者研究の拡がり
3 多様化する当事者研究
おわりに 自己消滅系のシステム
おわりに(増補)
あとがき 中西正司 上野千鶴子
あとがき 増補新版によせて 上野千鶴子
当事者運動年表
1 当事者主権とは何か
2 当事者であること
3 自立支援と自己決定
4 当事者になる、ということ
5 「医学モデル」から「社会モデル」へ
6 当事者運動の合流
7 専門家主義への対抗
8 当事者学の発信
9 「公共性」の組み替え
1章 当事者運動の達成してきたもの
1 当事者運動の誕生
2 自立生活運動の歴史
3 「自立」とは何か?
4 自立生活センターの成立
5 自立生活支援という事業
6 当事者の自己決定権とコミュニケーション能力
7 介助制度をどう変えてきたか
8 自立生活運動の達成してきたもの
9 新たな課題
2章 介護保険と支援費制度
1 介護保険が生まれてきた背景
2 介護保険の老障統合をめぐって
3 支援費制度のスタート
4 介護保険と支援費制度の違い
5 育児の社会化をめぐって
3章 当事者ニーズ中心の社会サービス
1 属人から属性へ――自分はそのままで変わらないでよい
2 誰が利用量を決めるか?
3 誰がサービスを供給するか?
4 社会参加のための介助サービスをどう認めるか
5 家族ではなく当事者への支援を
4章 当事者たちがつながるとき
1 システムアドボカシー
2 縦割りから横断的な連携へ
3 ノウハウの伝達と運動体の統合
4 組織と連携
5 適正規模とネットワーク型連携
6 法人格の功罪
7 事業体と運動体は分離しない
8 採算部門は不採算部門に対して必ず優位に立つ
5章 当事者は誰に支援を求めるか
1 障害者起業支援
2 介護保険と市民事業体の創業期支援
3 政府・企業・NPOの役割分担と競合
4 規制緩和と品質管理
5 雇用関係
6 ダイレクト・ペイメント方式
7 ケアワーカーの労働条件
6章 当事者が地域を変える
1 福祉の客体から主体へ、さらに主権者へ
2 家族介護という「常識」?
3 施設主義からの解放
4 精神障害者の医療からの解放
5 脱医療と介助者の役割
6 医療領域の限定
7 サービス利用者とサービス供給者は循環する
7章 当事者の専門性と資格
1 ヘルパーに資格は必要か
2 ピアカウンセラーの専門性
3 資格認定と品質管理――フェミニストカウンセリングの場合
4 ケアマネジメントか、ケアコンサルタントか
5 ケアマネジャーの専門性と身分保障
6 成年後見制度と全人格的マネジメントの危険性
7 新しい専門性の定義に向けて
8章 当事者学のススメ
1 女性運動と女性学
2 性的少数者とレズビアン/ゲイ・スタディーズ
3 患者学の登場
4 自助グループの経験
5 精神障害者の当事者研究
6 不登校学のススメ
7 障害学の展開
9章 (増補)二〇〇三年以降の障害者運動と新たな法制度
1 支援費制度の破綻と介護保険との統合問題
2 障害者自立支援法の成立
3 自立支援法のもたらしたもの
4 相談支援(計画相談)とケアマネジメント
5 政権交代、障害者権利条約、障害者総合支援法
6 総合福祉部会
7 障害者差別解消法へ
8 Nothing about Us, Without Us
10章 (増補)全国に展開する自立生活運動、そして世界へ
1 全国へ拡がる自立生活センター、自立生活運動
2 事業体と運動体のはざまで
3 新しい障害の増加
4 世界へ
5 DPI世界会議と世界の障害者との連帯
11章 (増補)介護保険以後の高齢者福祉
1 当事者ではなかった高齢者
2 介護保険成立の経緯
3 財源と給付
4 介護保険の制度設計
5 意図した効果
6 意図せざる効果
7 サ高住という抜け道
8 脱施設化へ
12章 (増補)介護保険の達成と危機
1 現場の進化
2 危機に直面する介護保険
3 コロナ禍のもとの介護事業
4 崖っぷちの介護保険
5 乗り越えた、三つの分断
6 再家族化と市場化
7 介護保険はどこに向かうのか
13章 (増補)#MeToo以後の女性運動
1 声をあげた性暴力被害者
2 拡がる運動の裾野
3 #MeToo運動の効果
4 定義が変わり、法律を変える
5 制度を変える当事者
6 政治を変える
14章 (増補)当事者研究の新展開
1 当事者研究の登場
2 当事者研究の拡がり
3 多様化する当事者研究
おわりに 自己消滅系のシステム
おわりに(増補)
あとがき 中西正司 上野千鶴子
あとがき 増補新版によせて 上野千鶴子
当事者運動年表
中西正司(なかにし・しょうじ)
1944年生まれ.20歳のときに交通事故により受傷し,四肢まひになる.86年日本で初めての自立生活センター,ヒューマンケア協会設立.90年DPI日本会議議長に就任.91年に全国自立生活センター協議会(JIL)を設立し事務局長に.97年市町村障害者生活支援事業全国連絡協議会を設立.現在,全国自立生活センター協議会顧問,ヒューマンケア協会代表.著書に『自立生活運動史』(現代書館),『ニーズ中心の福祉社会へ』(上野と共編,医学書院)などがある.JIL http://www.j-il.jp/
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年生まれ.社会学者.東京大学名誉教授,認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長.2011年「女性学・フェミニズムとケア問題の研究と実践」に対して朝日賞受賞.著書に『世代間連帯』(共著,岩波新書),『近代家族の成立と終焉』(岩波書店,サントリー学芸賞受賞),『生き延びるための思想 新版』『家父長制と資本制』(以上,岩波現代文庫),『おひとりさまの老後』(法研),『ケアの社会学』(太田出版)などがある.新刊に『こんな世の中に誰がした?』(光文社).WAN http://wan.or.jp/
1944年生まれ.20歳のときに交通事故により受傷し,四肢まひになる.86年日本で初めての自立生活センター,ヒューマンケア協会設立.90年DPI日本会議議長に就任.91年に全国自立生活センター協議会(JIL)を設立し事務局長に.97年市町村障害者生活支援事業全国連絡協議会を設立.現在,全国自立生活センター協議会顧問,ヒューマンケア協会代表.著書に『自立生活運動史』(現代書館),『ニーズ中心の福祉社会へ』(上野と共編,医学書院)などがある.JIL http://www.j-il.jp/
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年生まれ.社会学者.東京大学名誉教授,認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長.2011年「女性学・フェミニズムとケア問題の研究と実践」に対して朝日賞受賞.著書に『世代間連帯』(共著,岩波新書),『近代家族の成立と終焉』(岩波書店,サントリー学芸賞受賞),『生き延びるための思想 新版』『家父長制と資本制』(以上,岩波現代文庫),『おひとりさまの老後』(法研),『ケアの社会学』(太田出版)などがある.新刊に『こんな世の中に誰がした?』(光文社).WAN http://wan.or.jp/