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2024年に食べたウズベキスタン料理(1)ソムサ

2024年に食べたウズベキスタン料理をまとめたいと思います (2023年版:その1、その2)。種類はたくさん食べているので、まずはソムサ (サムサ) から。

ウズベキスタン生活も2年目となり、去年より他国料理やファストフードも食べるようになったので、相対的にウズベキスタン料理を食べる回数は減りました。

ただ、あれこれ料理のバリエーションを知るようになり、また慣れてきたせいかお店を見つけられるようになったため、ソムサも今年はいろいろなものをいただきました。

2024年にソムサを食べた回数 (店内&テイクアウト) は25回でした (2023年からマイナス10回)。一番食べたのは、しずく型のタンディールソムサ。定番中の定番ですね。

■タンディールソムサ
タシケントでは一番よく見るソムサ。タンディール (窯) の内側にペタペタ貼り付けて焼きます。しずく型がお肉 (羊)、たわら型がジャガイモというのも決まっているようです。基本どこも美味しいけれど、一番人気はミノールソムサかな。自分は自宅近くのノムドールでよく買って帰ります。熱々のうちに頬張るとさらに美味しさアップ。

■オロットソムサ
ワンタンみたいな1枚の薄手の生地で、Aの形にお肉を包みます。焼き立てのパリッとした生地の美味しさは格別。自分はだいたいテイクアウトなので、家に戻ってから食べると生地がシナッとなっていますが、それはそれで美味。(写真↓のお店)

■ギジュドゥヴァンソムサ
ブハラ州の地方都市ギジュドゥヴァンは、昔から美食の都として知られます。その名を冠したソムサは、薄い生地で具材を大ぶりな三角形に包んで焼いたもの。肉汁もたっぷりで、その美味しさはさすがのひと言です。カフェ・ブハラなど、ブハラと名のつくお店で。

■フィッチ (Fitchi)
どこにでもあるソムサではないので素性はよくわかりませんが (あと名前も合っているのかな・・)、オロットソムサ系が大好きなので、味わいは同じでさらに大きいこちらは、存分に美味しさを楽しめる一品です。(写真↓のお店)

■サマルカンド風ソムサ
タシケントのカフェ・サマルカンドでいただいた、あちら風のソムサ。何十層にもなったパイ生地が特徴です。生地のサクサク感は最高ですが、噛みつくたび生地がポロポロこぼれてテーブルの上は大変なことに。

■カトラマソムサ
タシケントの町角でよく見かけるこのソムサ、カトラマ (層) の名のとおり、サクサクのパイ生地が特徴。サマルカンド風よりもっとライトな食感です。小ぶりで値段も手頃。

■コブルガソムサ
骨付きソムサ。お肉は羊のリブ。サイズも大きめで食べ応え十分。テイクアウトしてタクシーに乗ったらいい匂いが車中に充満して、運転手さんがこちらをチラチラ見ていました。電車とかバスで帰らなくて良かった。(写真↓のお店)

■骨付きソムサ (チキン)
チキンドラムを骨付きのまま生地で包んで焼いた、豪快な一品。果たしてこれはソムサなのか、はたまたチキンのパイ包み焼きなのか。美味しいからどっちでもいいですけどね。(写真↓のお店)

■カボチャのソムサ
サリマ・オナの名物ソムサ。平たく作ったカボチャのソムサの上には挽き肉がたっぷり載っています。カボチャの甘さとお肉のしょっぱさが絶妙なハーモニー。他のソムサ屋は真似しないのか。こんなに美味しいのにぜんぜん他では見ません。サリマ・オナは他のソムサもぜんぶ美味しいです。チキンソムサ (写真奥側) も他ではあまり見ないですが、さっぱりしていて本当に美味しいです。2店舗ありますが自分が行くのはいつも空いているコチラ。

■カルシ風ソムサ
タンディールソムサですが生地がパイ生地ではなく薄手のもの。それにお肉 (羊) をたっぷり詰めて、パリッと焼かれた極上の逸品。お肉が美味しいと評判のカシュカダリヤ州カルシで初めて食べて、その美味しさにいたく感激しました。(写真↓のお店)

タシケントでも食べられないかとお店を探し、いくつか見つけましたが、ドゥンヨーカフェが一番近いかな。十分美味しいけれど、でもカルシのあの味には及ばないなあ。

■パイシャンバソムサ
パイシャンバはサマルカンド州の地名で、そこの名物ソムサらしいです。大ぶりのソムサに具材がたっぷり詰まっていて、食べ応え十分。タシケントにもサマルカンドレストランはいくつかあるので、そういったお店で食べることができます。ちなみにパイシャンバは木曜日の意味。プロフを食べる曜日としても知られています。(写真↓のお店)

■パルムーダソムサ
小ぶりの4個が1組になって焼かれたソムサ。もちろんそれぞれに具材が詰まっています。お店によっては生地ばかりでお肉の印象が薄くなりがちですが、ポリヤンカのものはお肉感もしっかりあって、とても美味しかったです。

■クックソムサ
その名のとおり青い (クック) ソムサ。具材は青菜 (ほうれん草?) ですが、旨味がたっぷりなんですよね。お肉の脂とか入っているのかな。ウズベキスタンの春の訪れを告げる、季節限定のソムサです。(実際にはまだまだ寒い2月頃から売られます、写真はアライバザール)

■ジザフソムサ
ジザフ州の名物ソムサで、なんといっても特徴はその大きさ。手のひらくらいの大きさのソムサに、具材がこれでもかとみっちり詰まっています。ひとつ食べたらもうお腹いっぱい。このサイズでもタンディール (窯) の内側に貼り付けて焼くのが驚きです。写真はジザフで食べたものですが、タシケントならコチラで食べられます。

■コサソムサ
ソムサと名がついていますが、実際にはパイ包み焼きスープといった料理。これもタンディールで調理されます。調理前に水を加えるわけではないのに、出来上がるとスープが波々。すべて旨味たっぷりの肉汁です。下は深皿、蓋はパイ生地なので一緒にいただきます。(写真↓のお店)

あらためて見てみると、すごくバリエーションがありますね。バリエーションというより、もはや別物。共通点はソムサという名前がついていることだけかもしれません。自分は薄皮系が好きかな。なんといってもカルシで食べたソムサは衝撃的な美味しさでした。今年の食事で一番テンション上がったかも。