実行力と言語化能力

2024.12.25

経営・マネジメント

実行力と言語化能力

野町 直弘
調達購買コンサルタント

優れたリーダーは実行力とそれを支える言語化能力があります。今回はその一例をあげていきます。

特に感じたことを今回はお伝えします。それは、「優れたリーダーには実行力と言語化能力がある」ということです。

特に今回それを感じたのは、懇意にしている調達購買部門のトップを務められている方々との会話の中ででした。

これらの優れたリーダーたちに共通する点は、まずは改革などの実行力を持っているということです。過去の実績や行動について話を聞くとその実行力にまずは驚かされます。

それと同時に、これらの改革を説明する能力がとても高いです。それは表現力というよりも言語化する力(言語化能力)という方がより適切なものでしょう。言語化能力が優れていると、メンバーにも伝わりやすく、また影響も与えやすくなります。

今回は、リーダーたちのいくつかの具体的な言葉を取り上げてみましょう。

・「組織のアート系スキル」を変える

・「脱属人化」から「変化対応」そして「これから」

・「自ら学びお互いに学び合う」

・「サプライヤを自社のファンにする」

・「経営に直結するバリューづくり」

・「おそば感」

・「買い込み」

・「転がりながら味方を見つける」

・「事業よりも先回りする」

などです。

解説する必要もないかも知れませんが、ちょっとずつコメントを追記していきます。

・「組織のアート系スキル」を変える

組織改革には科学系スキル(プロセス、ルール、戦略など)だけでなく、カルチャーや文化、想いなどのアート系スキルが重要であり、そこを変えていくことが組織改革につながる、という意味。

・「脱属人化」から「変化対応」そして「これから」

組織改革の進め方を三段階で説明。どんな企業の組織改革でも当てはまりそうです。

・「自ら学びお互いに学び合う」

「変化対応」を進めるためのキーワード。リーダー自身も含めて自律的に学ぶ姿勢や学ぶ場づくりが重要という言葉。

・「サプライヤを自社のファンにする」

調達購買部門の重要なミッションはこれ。そのためにはサプライヤのことを好きになる、そして何より自社のことが好きになることが必要。私の大好きな言葉です。

・「経営に直結するバリューづくり」

調達購買部門のKPIだけに縛られず、枠を超えて、事業や全社の視点で活動することが必要。

・「おそば感」

海外拠点など、本社からは遠いが、物理的な距離感がある中で、その拠点の近くの自身の価値観をいかに高めるか、重要であり、意識すべきであり、価値があるという意味。

・「買い込み」

サプライヤに近いという強みを活かし、何もない時こそ、サプライヤと会って、関係性を作り、「買い込み」に取り組む必要がある。そうすれば、トラブルが起きた時などに初動が圧倒的に早くなる。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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