大学院・情報工学府
私たちは、学部の勉強で培った情報工学の知識と技術を基盤士にして、急速に進歩を遂げている高度情報化社会に対応できるための柔軟性をもち、バランスのとれた研究開発能力を養える環境を提供します。皆さんが即戦力として活躍できるだけの能力をもつまでに育てます。
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情報工学府改組に関するパンフレット
学習・教育目標
21世紀においては、情報通信技術は単に人間活動を効率化させるための補助手段に留まらず、むしろ社会を豊かにするために中心的な役割を果たすことが期待されています。情報工学府の修了生には、こうした21世紀をリードする情報技術者として、バランスのとれた総合的研究開発能力を身につけ、技術に堪能なる士君子として社会において活躍できるようになることが求められています。情報工学府では、その達成のための基礎として、共通で以下のことを学びます
- 技術者としての豊かな国際性、社会性、倫理観
- 情報科学・工学および各分野で必要な基礎学力
- 個人の問題発見能力、問題解決能力
- 英語を含む論理的なコミュニケーション能力および共同で問題解決に当れる能力
学位論文審査基準
九州工業大学大学院情報工学府は、学位論文について、学位授与方針(ディプロマポリシー)に基づき、以下の基準により総合的に評価します。
なお、この基準に定めるもののほか、専攻分野にて必要なものは当該専攻が定めることとします。
【修士論文】
- 学位申請者が主体的に取り組んだ研究成果であること
- 申請された学位に妥当であるとともに、論文(研究テーマ)の問題設定が明確に示され、学術的あるいは社会的な意義を有すること
- 論文の新規性又は独創性が明示されていること
- 先行研究調査や事実調査が適切であり、研究の位置づけを明示していること
- 研究の方法が明確かつ具体的に記述されていること
- 語法、文章表現、引用等が適切になされ、修士論文として体裁が整っていること
- 論文内容の発表と質疑に対する応答が、論理的かつ明解に行われたこと
- 学術研究が従うべき規範と研究倫理を守っていること
【博士論文】
- 学位申請者が主体的に取り組んだ研究成果であること
- 申請された学位に妥当であるとともに、論文(研究テーマ)の問題設定が、当該分野の学問的蓄積を踏まえて明確に示され、学術的あるいは社会的な意義を有すること
- 論文の新規性又は独創性が明示され、当該分野の学問の発展に貢献できる内容を含むこと
- 先行研究調査や事実調査が適切であり、研究の学術的あるいは社会的位置づけを明示していること
- 研究の方法が明確かつ具体的に記述されていること
- 語法、文章表現、引用等が適切になされ、博士論文として体裁が整っていること
- 論文内容の発表と質疑に対する応答が、論理的かつ明解に行われたこと
- 学術研究が従うべき規範と研究倫理を守っていること
詳細はこちらをご覧下さい。
専攻横断型プログラム:コース・モジュール制
情報工学府では、大学院での系統立った履修指針を与えることを目的とし、平成19年度より博士前期課程においてコース・モジュール制を導入しました。
コース・モジュール制とは
大学院の講義科目をモジュールという単位(3~4科目で1モジュール)でまとめ、さらにモジュールをいくつか組み合わせることに、1つのコースとするものです。
専攻
先端情報工学専攻
- 知能情報工学専門分野
- さまざまな情報システムの開発
- 人と計算機が協調する新しい知的情報処理のメカニズムの開発
- 電子情報工学専門分野(以下のいずれか)
- エレクトロニクス分野における先端技術の開発
- 高度情報社会において有用なコンピュータネットワークの実現
- コンピュータの原理を発展させた高度な機能をもつ情報システムの構築
学際情報工学専攻
- システム創成情報工学専門分野(以下のいずれか)
- 先端的な情報技術に基づいた、高度情報技術者としての問題の解決
- 制御の理論と応用の習得に基づく、時代に合った新たなシステムの創造
- 機械情報工学専門分野
- 機械工学と情報工学の双方の分野における先端技術の研究・開発
- 自然科学、情報工学、機械工学の融合分野であるロボット技術、マイクロ技術、3Dデザイン技術の研究・開発
生命情報工学専門分野
- 医療、製薬、化学、食品、環境など広義のバイオ分野における研究・開発の推進
- 生命科学・工学の知識に基づく高度な情報システムの構築
- バイオインフォマティクスやゲノミクス、プロテオミクス、システム生物学等の学際分野における研究・開発
情報創成工学専攻
- 最新の情報技術を活用し、実社会のニーズに基づいた実務指向な研究・開発
- 問題解決能力や協同作業への適応能力を涵養するプロジェクトベースの研究・開発
博士前期課程・後期課程共通 留学生のための特別コース
・革新的ロボティクス/AI技術を先導する人材育成コース(iART)
このコースは留学生を対象にした英語で授業などを行う特別コースです。日本人学生が受講を希望する場合、入学後、主指導教員と相談のうえ、所定期間内に履修申請をしてください。
(コース概要)
ロボティクスや人工知能を活用してロボットの生産・効率性を飛躍的に向上させる自律ロボットの開発を行い、地域企業が抱える課題解決に対応する技術の創出、地域産業の興隆となる革新的ロボティクス/AI技術(iART)の研究に留学生、日本人学生および地域企業と共同で取組み、iARTを地域や母国で先導できる人材を育成します。