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モーニングスター「2025年の経済予想・割安セクターについて」

モーニングスターから『米国株式市場の予想: 関税は2025年のワイルドカード(US Stock Market Outlook: Tariffs Are 2025’s Wild Card)』という記事が公開されていたのでご紹介。

 

※バンガードの2025年予想はこちら。

 

内容をまとめると、

  • 株式は全体的に割高だよ
  • でも、きっかけがなければ下落はしないと思うよ
  • なお、割安なセクターもあるよ

となっています。

 

米国株式市場には約5%のプレミアムがついている

モーニングスターは、

  • 米国株式市場は公正価値に対して約5%のプレミアム付きで取引されている。

と評価しており、「2010年以来、全体の10%しか達していない域に入っている(下図)」とコメントしています。

 

2025年予想

上記の通り、株式は過大評価されていると判断しているわけですが、

  • 下落につながる可能性は低く収益が評価額に追いつくか、株価の下落につながるきっかけがない限り、現在の株高が続くと予想している

とのこと。

 

その根拠として

  • インフレ率の低下、金利の低下、金融政策の緩和など、経済にとって追い風となる状況となっている。
  • インフレ率はこれからも低下し、2025年にはFRBの目標である2%を下回ると予測。
  • アメリカに限らず、欧州・中国でも金融政策緩和が取られており、市場にとってポジティブ。

をあげています。

 

トランプ関税というワイルドカード

2025年に向けての最も重要な不確定要素は『トランプによる関税強化』です。

しかし、関税強化の話が選挙運動のレトリックに過ぎず、現実になるものかどうかは分かりません。

 

関税の内容がどうなるかによって

  • どの程度の影響が出るのか?
  • 関税をメリットとする企業はどこになるのか?

が変わってきますが、モーニングスターの米国チーフエコノミスト、プレストン・コールドウェル氏は、

「関税は実質GDPを押し下げる可能性が高いが、インフレや金利への影響は財政政策と金融政策の対応次第だ。」

「関税による収益が減税に使われると、インフレを一層進め、FRBはそのインフレを抑えるために金利を上昇させるだろう。」

とコメントしています。

 

 

割安・割高銘セクター

モーニングスターは、銘柄の種類別に以下表のように割安・割高を評価しています。

全体を見ると、

  • 成長銘柄、大型株式ほど割高評価
  • バリュー銘柄、小型株式ほど割安評価

といった傾向で

  • もっとも割高だと評価されているのは、中型・成長銘柄。
  • もっとも割安だと評価されているのは、小型・バリュー銘柄。

となりました。

 

このあたりの評価はヴァンガードなど他社のものと同様かと思います。

 

 

なかでも、小型株式は、以下グラフのように過去にくらべてかなり過小評価されています。

 

またバリュー銘柄も、以下グラフの通り市場全体より低い評価となっています。

 

 

このような状況にありますし、歴史的には、

  • 金利の低下によって、小型株式への注目が復活する

ケースが多く、

また、「大きなリセッション入りをする」との論調は減りつつありますが、

  • 経済成長の鈍化によって、バリュー銘柄への注目が復活する

という余地があると考えているようです。

 

業種別割安・割高セクター

最後に、モーニングスターにる業種別の割安・割高セクターを紹介します。

 

 

割安方向に振れているのは、以下の4つでした。

  • 不動産
  • エネルギー
  • ヘルスケア
  • 通信サービス

この理由についてはモーニングスタの記事をお読みいただければと思います。

 

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といった感じで、モーニングスターの記事を紹介させてもらいました。

「小型・バリュー銘柄が安いよ!」となっていますが、もちろんこれの購入をおススメすることはありません。

 

ここら辺の「○○が比較的に割安である」といった情報は、『少し調べるだけで手に入る情報』つまり『すでに市場に反映されている情報』と考えることができます。

「市場で取引されている価格(株価)が100%正しい」とまで言うつもりはありませんが、割安のまま放置されているということは、それなりに理由があるケースが多いです。

 

また、個人的には「いつか偏りが是正されるだろう」とは思っているものの、それがいつになるのかは分かりません。

仮に、

  • 「いつか必ず小型・バリュー銘柄の時代がくる!」と乗り換えたものの、その時が5年間もこなかった

となったら悲惨そのものです。

 

というわけで、これからも広域のインデックスに投資し続けるのでした。

 

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とか言っておいてなんですが、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))には小型銘柄が入っていないので、

「これから購入する投信は『小型株含む全世界株式』にしようかなぁ…」

なんてことも思うスパコンSEでした。(すでに持っているオルカンを売ることはないけどね!)

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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