韓国・朴槿恵大統領を「独裁者の娘」と批判したポスター、警察が「名誉毀損」と撤去

警察はポスターをはがして持ち去ったという。

ハンギョレによると、韓国・ソウルの家具工房の経営者が作業場の前に、11月14日にソウルであった大規模デモ「民衆総決起」のポスターを貼ったところ、警察が訪ねてきた。

ソウル市麻浦区で家具工房を経営するファン氏(44)は、11月14日にあった民衆総決起大会のポスターを印刷し、工房の前に貼っておいたら、警察官十数人がやってきた。

右側は朴槿恵大統領の似顔絵と「独裁者の娘」という文言に×をつけた図柄。左側は「市民生活・民主主義・歴史破綻 いくら何でもあんまりだ! このままでは暮らせない!」と書かれ、11月14日のデモ参加を呼びかけている。

独立系メディア「FACT TV」によると、警察はポスターをはがして持ち去ったという。

ファン氏が「なぜはがすのか」と警察に質問すると、警察官は「証拠物として必要だ」と答えたという。ファン氏は「警察官5~6人が工房に入ってきた。『何が名誉毀損なのか』と聞くと、警察官は『独裁者の娘という表現は名誉毀損だ』。『合ってるじゃないか』と反論すると『独裁者の娘という根拠は何だ』と反問され、それ以上何も言えなかった」という。

朴槿恵大統領は、1963~1979年に大統領を務めた朴正熙氏の娘。経済発展を成し遂げたという評価の一方、軍事クーデターで政権を握り、言論を弾圧した「独裁者」としての批判も根強い。

この記事はハフポスト韓国版に掲載されたものを翻訳しました。

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