鹿児島県の伊藤祐一郎知事が8月27日、「サイン、コサイン、タンジェントを女の子に教えて何になる?」などと発言した。多様な生き方があることについて触れ、「いろいろな人生の問題があるため、今の均一な教育の仕組みを変えた方がいい」との思いからの発言だったという。28日付朝刊で、南日本新聞が報じた。
この日、伊藤知事は、県庁で開催された県総合教育会議に出席。教育長や5人の教育委員とともに、県の教育施策の基本方針となる「大綱」の素案などについて議論した。
知事は、全国学力テストの結果を受け、「サイン、コサイン、タンジェントを社会で使ったことがあるか女性に問うと、10分の9は使ったことがないと答える」と述べ、「社会の事象とか、植物の花とか草の名前を教えたほうが良い」と主張した。県庁の担当者はハフポスト日本版の取材に対し、発言は「会議全体の一部」の内容としたうえで「一字一句正しいかは確認できていないが、このような趣旨の発言はあった」と述べた。
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この報道に、作家で東京都教育委員でもある乙武洋匡氏が反応。Twitterに「時代錯誤も甚だしい」などとコメントした。
【UPDATE】2015/8/28 12:25
なお、伊藤知事は28日の定例記者会見で「口が滑った。女性を蔑視しようということではない」と発言を撤回する考えを示した。
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