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ラーム・エマニュエル駐日米国大使が本学にて講演会を実施、名誉博士の称号を授与されました

(写真提供:米国大使館)

2024年12月13日、ラーム・エマニュエル駐日米国大使を本学の東広島キャンパスにお招きし、名誉博士称号を授与するとともに、記念講演会を開催しました。会場には、本学の学生や教職員約60人が集い、大使のこれまでのご尽力に敬意を表し、その功績を讃えました。

エマニュエル大使は、長年にわたり米国の政治および行政の要職を歴任し、2022年からは駐日米国大使として日米関係の深化に尽力されてきました。このたびの称号授与は、広島大学への貢献および日米の友好関係を深める数々の取り組みを主導してきた功績を称えるものです。

式典で挨拶に立った越智光夫学長は、エマニュエル大使の貢献の一例として、2023年5月のG7広島サミットにおいて発足した日米半導体連携パートナーシップ「UPWARDS for the Future*」を挙げ、この取組により、本学がグローバルなパートナーシップに参画する新たな機会を得たことに感謝の意を表しました。また、大使が推進されてきた福島の海産物の安全性発信を通じた地域支援、パールハーバー国立記念公園と広島平和記念公園の姉妹公園協定の締結、さらに日米韓三国間協力を大きく前進させた2023年のキャンプデービッド・サミットなどの活動について言及し、これらが両国にとって有益で長期的なパートナーシップの機会を生み出し、日米両国の関係を前進させる上で極めて重要な役割を果たしてきたことに敬服の意を表しました。

講演会でエマニュエル大使は、就任時の上院公聴会で発言した「駐日大使の任期3年間が今後30年を決める」という言葉を回顧し、これまでの3年間が極めて重要であり、記憶に残る期間であったと述べました。また、岸田政権の下で推進されたインド太平洋地域における戦略を高く評価し、日本の安全保障体制の強化や日米関係の影響力を通じた同盟国との連携深化が、地域の安定に寄与していると指摘しました。さらに、日本で生活したことによって認識した安全であることの重要性についても触れ、皇居ランニングを例に挙げながらその意義を具体的に語りました。

講演後の質疑応答では、学生たちに対し、リーダーシップには理想を持ち、強さと人を導く力を備え、失敗から学ぶ姿勢が重要であるとエールを送りました。また、大学は新しいアイディアに挑戦し、生涯学び続けるための基礎を築く場であり、教育は誰にでも成功の機会を提供する力を持つと励ましました。さらに、大使として日米比三国間協力の構築に尽力した経験を共有し、学生たちにも広い視野で挑戦し続けることの大切さを伝えました。

学生との記念撮影

エマニュエル駐日米国大使

学生の質問に答える様子 (写真提供:米国大使館)

その後の名誉博士称号授与式で、大使は、広島が日本国内で東京に次いで最も訪問した地であることに触れ、平和を象徴するこの特別な地で名誉博士の称号を授与されることを大変光栄に思うと述べました。また、「教育からエネルギー、科学から安全保障に至るまで、日米同盟はこの3年間で現代化を遂げた」と語り、広島大学がこれらの分野で日米間の協力を推進していることにも言及しました。さらに、日本の国民に対し、大使自身とその家族を温かく迎え入れてくれたことへの感謝を述べるとともに、来年1月の帰国後も日米関係のさらなる深化に尽力していく意向を表明しました。式の最後には、参加者からの盛大な拍手と温かいお見送りの中、盛会のうちに幕を閉じました。
このたびの名誉博士称号授与を通じて、広島大学はエマニュエル大使の功績を称えるとともに、日米間の友情と協力をさらに強化する契機といたします。

越智学長

エマニュエル大使

名誉博士記を手に

記念撮影 (写真提供:米国大使館)

参加者からの盛大な拍手と温かいお見送り

名誉博士称号授与式を終えて

懇談の様子 (写真提供:米国大使館)

記念撮影

HUモニュメントにて (写真提供:米国大使館)

* 日米半導体連携パートナーシップ「UPWARDS for the Future」:
日米11大学が協働して次世代半導体人材の育成と研究開発を推進するもので、本学は日本代表の5大学の一つとして選出されました。マイクロン、東京エレクトロン、アメリカ国立科学財団の支援を受け、年間約5,000人の学生モビリティ創出を目指すこのプロジェクトは、グローバルな人材育成の基盤を強化する画期的な取組です。

参考記事

【お問い合わせ先】

広島大学グローバル化戦略グループ

Email: kokusai-group*office.hiroshima-u.ac.jp
(*は半角@に置き換えた上、送信してください)


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