山手線止まる

私は大阪市内に住んでいると言ったことがあると思いますが、あれはウソだ。今日は山手線が止まってどエラい迷惑を被ったのであった。信号の故障ということでJR西日本を責めるのは酷というものであるが、迷惑を被ったのは事実だから仕方がない。

山手線を知らない人のために説明すると、山手線というのはぐるぐる回っている電車のことです。ぐるぐる回るといっても、観覧車のように縦に回るわけではなく、地面に水平に右回り、もしくは左回りでぐるぐる回ります。とはいえ、車両そのものがぐるぐると回るわけではありません。丸く引かれた線路に沿って、電車が円を書くように走るだけで、簡単に言うと大阪環状線のミニチュア版だと思っていただけたら、だいたい正解と言えなくもないでしょう。

さて、今日は山手線に乗って新今宮まで行ってフランス領事館で開かれる誤算会に出席する予定だったのですが、山手線が動かず、天王寺から新今宮まで山手線で行く事ができず、仕方なく大阪市営地下鉄御堂筋線に乗って動物園前まで行って、そこから歩いてフランス領事館まで行くハメになりました。コレはマジで困る。

日頃からもっと信号を大切に愛情を持って育てていないから、こういう大事な時にヘソを曲げるのです。鉄道マンとしてはあってはならないことで、信号の育て方をもっと学ぶべきです。日勤教育でガンガン学ばせたろかと思いますが、私はすでに隠居した身であり、若者の成長を生暖かく見守ることしかできません。中途半端に口を出したら若者は偉大なる先輩の言葉によって薔薇の棘に絡まるかのように身動きが取れなくなり、のびのびと働くことができなくなるからです。そんな未来を私は望みません。

とはいえ、山手線が止まるなんて本当に誤算でした。結局、誤算会に参加して、お互いの誤算を競い合ったわけですが、私が優勝してしまいました。大きいマカロンをいただき、フランス領事館のみんなから祝福され、ステキな一日を過ごしましたとさ。めでたし、めでたし。合掌。