Lifehacker 2024年11月1日掲載の記事より転載
Wordで表を作成する方法は簡単で、「挿入」タブから「表」を選択し、列と行を指定するだけです。行の挿入、セルの結合、行間の調整も難しくありません。表のデザインもテンプレートから選ぶだけでカスタマイズできます。
また、MicrosoftのAI アシスタントツール「Microsoft Copilot(コパイロット)」を利用すれば、チャットから指示するだけで、テキスト情報から表を作成できます。なお、WordでCopilotを使うには、有料ライセンスの「Copilot Pro」「Copilot for Microsoft 365」が必要です。
この記事では、Wordでの表の作成方法や、編集方法、Copilotの活用方法を解説します。操作は簡単なので、一読すればWordの活用の幅が広がるでしょう。
※2024年10月23日編集時点の情報です。アップデートが早い分野のため、サービス内容が変更されている可能性があります。
表の作成方法
ここでは、Word表の作成方法を「マス目を使用して作成」と「ダイアログボックスから作成」の2種類紹介します。
マス目を使用して作成
表を挿入したい位置にカーソルを置き、「挿入」タブから「表」を選択します。
表示されたマス目上でカーソルを動かし、希望する行数と列数を選択すると、表が作成されます。
ダイヤルボックスから作成
表を挿入したい位置にカーソルを置き、「挿入」タブから「表」を選択するところまでは、先ほどと同様の手順です。次に、「表の挿入」を選択します。
列数と行数を入力し「OK」を選択すると、指定したサイズの表が作成されます。
以下の場合は4行×4列の表が作成されます。
表の編集方法
ここでは、Wordの表の編集方法を以下の4つご紹介します。
(1)行/列の追加・削除
(2)セルの結合
(3)行間の調整
(4)レイアウトの調整
行/列の追加・削除
Wordでは、一度作成した表の行や列の追加、削除ができます。
表の中の特定の行や列にカーソルを合わせて右クリックし、表示されたツールバーから「挿入」または「削除」を選択することで、実行するコマンドを選べます。
「削除」を選択すると、以下のようなコマンドが表示され、行や列だけでなく、セルや表全体の削除も実行できます。
セルの結合
Wordでは、複数のセルを結合して1つのセルにできます。
まずは結合したいセルを選択し、右クリックします。表示されたメニューから「セルの結合」を選択すると、セルを結合できます。
行間の調整
表全体の行間が狭すぎたり広すぎたりする場合も調整可能です。
まずは、「デザイン」タブから「段落の間隔」を選択します。表示される「段落間隔なし」「狭い」「やや狭い」「やや広い」「広い」「2行分」から選択することで、希望の行間に設定できます。
より細かく間隔を調整したい場合は、「ユーザー設定の段落間隔」から調整することもできます。
レイアウトの調整
表のレイアウトは調整可能で、見栄えを向上させることができます。
まずは、レイアウトした表を選択し、「テーブルデザイン」のタブを選択します。
「表のスタイル」から好みのデザインを選択します。今回は、以下のような表を選びました。
スタイルの変更により、表が見やすくなりました。
よくある悩みを解決する方法
Wordで表を作成する際、「こうすればもっと良くなるのに」と思いながらも、操作方法がわからず挫折してしまうこともあるでしょう。ここでは、Wordの表に関するよくある悩みとその解決方法を解説します。
表のページまたぎで見にくい
Wordで表を作成する際、「表がまたいだとき、次のページのセルの項目がわからなくなった」「セルが途中で次のページにまたいでしまう」といった、表の見栄えが悪くなることがあります。これらの問題は「各ページにタイトル行をつける」「行の途中で改ページしないようにする」といった2つの方法で解決できます。
1. 各ページにタイトル行をつける
2ページ目以降にもタイトル行をつけることで、1ページ目に戻って項目の内容を確認する必要がなくなります。
手順は簡単です。「テーブルレイアウト」タブから「タイトル行の繰り返し」を選択するだけで完了します。
タイトル行が2行目以降にも追加されたことで、各項目の内容を理解しやすくなりました。
2. 行の途中で改ページしないようにする
設定を変更し、行の途中で改ページしないようにすることで、行が分割されず、表が読みやすくなります。
まずは、右クリックし、表のプロパティを選択します。
「行」のタブを選択し、「行の途中で改ページする」のチェックを外します。
「OK」をクリックすると、行の途中で改ページされなくなります。
表を2つに分割したい
テーブルの間にテキストを入力したい場合は、1つの表を分割するとよいでしょう。
分割したいセルにカーソルを合わせ、「テーブルレイアウト」タブから「表の分割」を選択します。このとき、選択したセルが、分割後の新しい表の一番上のセルとなります。
その結果、表が以下のように2つに分割されます。
空欄の枠に斜線を引きたい
Wordの表の空欄に斜線を引く操作も簡単です。
斜線を入れたいセルにカーソルを合わせ、「テーブルデザイン」タブから「罫線」を選択します。「斜め罫線(右下がり)」または「斜め罫線(右上がり)」を選ぶことで、希望の斜め罫線を挿入できます。
Microsoft Copilotによる表の作成方法
WordのAIアシスタント「Microsoft Copilot(コパイロット)」を活用すると、テキストを表に変換することが可能です。
▼Microsoft Copilotの詳細な使い方、機能、料金については、以下で解説しています。
表は次の手順のような手順で作成できます。
まず、画面右上の「Copilot ボタン」をクリックします。次に、表にしたい範囲を選択し、「表にしてください」と指示を出します。
生成された表は「コピー」をして、文書に貼りつけることができます。
チャットでの指示だけでテキスト情報を表に変換できるため、作業効率の向上が期待できます。
Microsoft Copilotは、文章の下書き作成、要約、書き換えなど多様な機能を備えています。効率的に文章を作成したい場合は、導入を検討してみるとよいでしょう。
また、Wordには表作成だけでなく、多数の便利な機能が搭載されています。これらの機能を知っておくと、資料、論文、レポートの作成に役立つでしょう。詳細は以下の記事でご紹介しています。
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word