Wordで表を作成する方法は簡単で、「挿入」タブから「表」を選択し、列と行を指定するだけです。行の挿入、セルの結合、行間の調整も難しくありません。表のデザインもテンプレートから選ぶだけでカスタマイズできます。

また、MicrosoftのAI アシスタントツール「Microsoft Copilot(コパイロット)」を利用すれば、チャットから指示するだけで、テキスト情報から表を作成できます。なお、WordでCopilotを使うには、有料ライセンスの「Copilot Pro」「Copilot for Microsoft 365」が必要です。

この記事では、Wordでの表の作成方法や、編集方法、Copilotの活用方法を解説します。操作は簡単なので、一読すればWordの活用の幅が広がるでしょう。

※2024年10月23日編集時点の情報です。アップデートが早い分野のため、サービス内容が変更されている可能性があります。

表の作成方法

ここでは、Word表の作成方法を「マス目を使用して作成」「ダイアログボックスから作成」の2種類紹介します。

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マス目を使用して作成

表を挿入したい位置にカーソルを置き、「挿入」タブから「表」を選択します。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、マス目を使用して表を作成する手順1
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

表示されたマス目上でカーソルを動かし、希望する行数と列数を選択すると、表が作成されます。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、マス目を使用して表を作成する手順2
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

ダイヤルボックスから作成

表を挿入したい位置にカーソルを置き、「挿入」タブから「表」を選択するところまでは、先ほどと同様の手順です。次に、「表の挿入」を選択します。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、ダイヤルボックスから表を作成する手順1
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

列数と行数を入力し「OK」を選択すると、指定したサイズの表が作成されます。

以下の場合は4行×4列の表が作成されます。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、ダイヤルボックスから表を作成する手順2
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

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表の編集方法

ここでは、Wordの表の編集方法を以下の4つご紹介します。

  1. 行/列の追加・削除
  2. セルの結合
  3. 行間の調整
  4. レイアウトの調整

行/列の追加・削除

Wordでは、一度作成した表の行や列の追加、削除ができます

表の中の特定の行や列にカーソルを合わせて右クリックし、表示されたツールバーから「挿入」または「削除」を選択することで、実行するコマンドを選べます。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表の行や列を追加する手順1
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

「削除」を選択すると、以下のようなコマンドが表示され、行や列だけでなく、セルや表全体の削除も実行できます。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表の行や列を追加する手順2
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

セルの結合

Wordでは、複数のセルを結合して1つのセルにできます。

まずは結合したいセルを選択し、右クリックします。表示されたメニューから「セルの結合」を選択すると、セルを結合できます。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表の複数のセルを1つに結合する手順
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

行間の調整

表全体の行間が狭すぎたり広すぎたりする場合も調整可能です。

まずは、「デザイン」タブから「段落の間隔」を選択します。表示される「段落間隔なし」「狭い」「やや狭い」「やや広い」「広い」「2行分」から選択することで、希望の行間に設定できます。

より細かく間隔を調整したい場合は、「ユーザー設定の段落間隔」から調整することもできます。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表の行間隔を調整する手順
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

レイアウトの調整

表のレイアウトは調整可能で、見栄えを向上させることができます。

まずは、レイアウトした表を選択し、「テーブルデザイン」のタブを選択します。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表のレイアウトを調整する手順1
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

「表のスタイル」から好みのデザインを選択します。今回は、以下のような表を選びました。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表のレイアウトを調整する手順2
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

スタイルの変更により、表が見やすくなりました。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表のレイアウト調整が完了した様子
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

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よくある悩みを解決する方法

Wordで表を作成する際、「こうすればもっと良くなるのに」と思いながらも、操作方法がわからず挫折してしまうこともあるでしょう。ここでは、Wordの表に関するよくある悩みとその解決方法を解説します。

表のページまたぎで見にくい

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表がページまたぎで見づらい場合の例
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

Wordで表を作成する際、「表がまたいだとき、次のページのセルの項目がわからなくなった」「セルが途中で次のページにまたいでしまう」といった、表の見栄えが悪くなることがあります。これらの問題は「各ページにタイトル行をつける」「行の途中で改ページしないようにする」といった2つの方法で解決できます。

1. 各ページにタイトル行をつける

2ページ目以降にもタイトル行をつけることで、1ページ目に戻って項目の内容を確認する必要がなくなります。

手順は簡単です。「テーブルレイアウト」タブから「タイトル行の繰り返し」を選択するだけで完了します。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表がページまたぎで見づらい場合の調整手順1
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

タイトル行が2行目以降にも追加されたことで、各項目の内容を理解しやすくなりました。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表がページまたぎで見づらい場合の調整手順2
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

2. 行の途中で改ページしないようにする

設定を変更し、行の途中で改ページしないようにすることで、行が分割されず、表が読みやすくなります。

まずは、右クリックし、表のプロパティを選択します。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表がページまたぎで見づらい場合の調整手順3
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

「行」のタブを選択し、「行の途中で改ページする」のチェックを外します。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表がページまたぎで見づらい場合の調整手順4
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

「OK」をクリックすると、行の途中で改ページされなくなります。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表がページまたぎで見づらい場合の調整が完了した様子
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

表を2つに分割したい

テーブルの間にテキストを入力したい場合は、1つの表を分割するとよいでしょう。

分割したいセルにカーソルを合わせ、「テーブルレイアウト」タブから「表の分割」を選択します。このとき、選択したセルが、分割後の新しい表の一番上のセルとなります。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表を2つの表に分割する手順1
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

その結果、表が以下のように2つに分割されます。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表を2つの表に分割する手順2
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

空欄の枠に斜線を引きたい

Wordの表の空欄に斜線を引く操作も簡単です。

斜線を入れたいセルにカーソルを合わせ、「テーブルデザイン」タブから「罫線」を選択します。「斜め罫線(右下がり)」または「斜め罫線(右上がり)」を選ぶことで、希望の斜め罫線を挿入できます。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、作成した表の空欄セルに斜め線を入れる手順
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

Microsoft Copilotによる表の作成方法

WordのAIアシスタント「Microsoft Copilot(コパイロット)」を活用すると、テキストを表に変換することが可能です

▼Microsoft Copilotの詳細な使い方、機能、料金については、以下で解説しています。

Microsoft Copilotとは?できることや使い方、無料版・有料版プランの違いを解説 | ライフハッカー・ジャパン

Microsoft Copilotとは?できることや使い方、無料版・有料版プランの違いを解説 | ライフハッカー・ジャパン

表は次の手順のような手順で作成できます。

まず、画面右上の「Copilot ボタン」をクリックします。次に、表にしたい範囲を選択し、「表にしてください」と指示を出します。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、Microsoft Copilotを利用して表を出力する手順1
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

生成された表は「コピー」をして、文書に貼りつけることができます。

Microsoft Office365のアプリケーション「Word」にて、Microsoft Copilotを利用して表の出力が完了した様子
Screenshot: ライフハッカー編集部 via Word

チャットでの指示だけでテキスト情報を表に変換できるため、作業効率の向上が期待できます。

Microsoft Copilotは、文章の下書き作成、要約、書き換えなど多様な機能を備えています。効率的に文章を作成したい場合は、導入を検討してみるとよいでしょう。

また、Wordには表作成だけでなく、多数の便利な機能が搭載されています。これらの機能を知っておくと、資料、論文、レポートの作成に役立つでしょう。詳細は以下の記事でご紹介しています。

Microsoft「Word」を極める! 見落としがちな便利機能5選 | ライフハッカー・ジャパン

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Wordのテキスト・写真を一括削除!ショートカットで簡単です【今日のワークハック】 | ライフハッカー・ジャパン

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Wordの「ハイパーリンク」4種類を使いこなせてる?【今日のワークハック】 | ライフハッカー・ジャパン

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Source: Microsoft