つながるってとっても便利。
OpenAIの12 Days of OpenAI 11日目にて、ChatGPTとサードパーティ製アプリの「接続」が公開されました。これは今までのChatGPTと付き合い方が一変しそうです。
OpenAIが紹介した動画内でメモ、Notion、Xcodeとサードパーティ製アプリと接続して操作するデモを紹介してくれました。そんなこれからのChatGPTライフが一新されそうな機能を一部ご紹介します。
いつもChatGPTのためにコピペしてない?
ChatGPTに指示する時、私たちはどんな時でも参照データをコピー&ペーストして、前提を読み込ませてきました。「でもこの工程ってかなり面倒じゃない…?」そんなユーザー誰しも思ったことのあるもやもやに対するアンサーとして、アプリとの「接続」を提示してくれました。
これで、ユーザーはChatGPTがアプリの内容を理解していることを前提にプロンプトが打ち込めます。これはとても快適。検索(地球マーク)横の四角枠ボタンをクリックすると、PCで実行されているアプリが表示されます。
その一覧から参照してほしいアプリをクリックすると、ChatGPTが参照してくれます。もちろんクリックする(接続する)まではアプリの情報を参照することはありません。
メモアプリの内容を前提にしてChatGPTと話す
ChatGPTを起動して、アプリ接続ボタンから、接続したいアプリ(今回はメモ)を選択します。その上でボイスモードを起動すれば、ChatGPTがメモの内容を前提に回答を返してくれます。デモでは、クリスマスのセットリストを一緒に考えてもらいます。
「この曲のリストを見て他の曲を提案してほしい」「暗い感じになっちゃったから、もっとエネルギッシュな曲を教えてほしい」そんな指示で、いい感じの曲を提案してくれます。わざわざ「こんなリストを作ってあって〜」とコピペしてChatGPTのウインドウにペーストする。なんて作業はもう必要ありません。
Notionでツアーガイドの計画を作る
ワークスペースアプリNotionともばっちり接続してくれます。デモではツアーガイドの計画表作成です。
ChatGPTにアウトプットで気をつけてほしいこと(ここでは、歴史ツアーだから正確な情報を出力してね)を予め伝えておきます。まずは検索(地球アイコン)マークをクリックして、観光地に関する情報を集めてもらいます。アウトプットに引用ソースが載っているのでユーザーが正確な情報かを確認することができます。これは安心。情報ソースを確認して大丈夫そうだったので、検索マークを(クリックして)外します。
次はNotionの情報を踏まえて、集めた情報を実際に使える文章に推敲してもらいましょう。
Notionでこれまで書いてきた経緯をChatGPTがしっかり理解してくれています。新しく検索で得た情報をユーザーのキャラクターに合わせて書き直してくれます。まとめ+パーソナライズしてくれるのでコピペしてしまえば、完成です。数分で調査から推敲まで完了した違和感のない文章が出来ちゃいます。
Xcodeのコード生成も経緯を踏まえて書き換えてくれる
Xcodeでは、さらに迅速な接続ショートカットが登場。「Option + Shift + 1」のショートカット一撃でXcodeが連携された状態でChatGPTが起動します。
Xcodeでも、もちろん書かれている内容を前提にChatGPTが答えてくれます。追加してほしいコードをプロンプトとして入力してChatGPTがコードを生成してくれます。 デモでは実際にコピペして(一度目は動作しませんでしたが)もう一度同じプロンプトで出力されたコードを全文コピペすると問題なく指示通りのコードが出力され、なおかつ動作も問題ないことが確認されました。
ChatGPTがコード理解、生成をする間、ユーザーは視聴者向けに話をしながらの片手間作業で問題なく動作するとは。出力にかかるのも数分という能力の高さが伺えます。
さらに高度で高速なコード生成をしたいユーザーには、Proモードもあります。接続を頻繁に利用して仕事に使うなら検討してもいいかも…。アプリとの接続は現時点でmacOSが先行リリースされていますが、近日中にWindowsでも利用できるようになるということです。
もっと自然にChatGPTと会話できる未来がやってくる
これまでブラウザ上で使うというイメージのあったChatGPTですが、そんなイメージは過去のものとなりつつありそうです。時代はChatGPTがいろんなアプリと接続できて、複数の操作をChatGPTだけで完結することが当たり前になりそうです。たとえば仕事で使うなら…
・コミュニケーションアプリ(SlackやTeamsなど)接続で、今までのユーザーの書き方に合わせてチームに共有する文章の生成。
・カレンダー接続で、タスクに応じた会議のスケジュール設定とカレンダーでメンバーの招待。
・リマインダー接続で、ChatGPTとブレストした内容を具体的にタスク化。
・プレゼンテーションアプリ接続で、情報を読み込んで、台本作り、想定問答作成。
これからさらに「接続」できるアプリが増えてゆけば、そんな未来も描けてしまいます。それほどこの機能の汎用性にはすさまじいものを感じます。