ロボリストラ。
米大型スーパーマーケットのウォルマートが、ロボットベンチャー企業Bossa Nova Robotics Inc.との提携解消を発表しました。Bossa Novaとは、在庫管理のスマート化などで5年にわたり提携。
ウォルマートの今回の決断は、業務効率アップと人件費削除が目的。5年の運用により、現段階ではロボットがやるのも人間がやるのも作業スピード・効率に大差なしという結論に。また、2メートル近いロボットが店舗の在庫管理で商品棚をチェックしてまわる様子は、お客さんを驚かせてしまうというマイナス点もあったようです。
ネタ元のWall Stress Journalの取材に応じたウォルマート担当者いわく、Bossa Novaとの提携解消=スマート化断念ではなく、今後も新たなテクノロジの模索、テストは続けていくといいます。また、在庫管理ロボプロジェクトは一旦終了するものの、清掃やレジなど、店舗内でのロボット運用計画はまだあり、ロボットの存在が完全に消えたわけではありません。
また、ウォルマートとの提携解消によって、Bossa Novaは(人間の)従業員50%をリストラする必要があるとも報じられています。
ロボットから仕事を取り返す人がいる一方で、ロボットの仕事がなくなることでリストラされる人間もいる、複雑な世の中です。
Source: Wall Street Journal