Parrotさん、今年もどこまで突っ走ってくれるのか楽しみです。
先日のレビュー記事でもお伝えしたとおり、Parrot社は昨年発売した「Zik 2.0」で新たな音楽体験を提案してみせました。と思いきや、今度はParrot社の力を集結させた小さなヘッドフォン「Zik Sport」を発表。270gだった製品はわずか70gまで軽くなり、人間工学に基づいてランニング用に設計を最適化しました。これだけでも十分凄いんですが、このヘッドフォンはアスリート向けの機能として生態情報のトラッキング機能まで実装しています。
いや本当に、Zik 2.0ヘッドフォンはこれまでに発売されたほぼ全てのヘッドフォン以上にやってくれたわけですよ。Bluetoothやアクティヴ・ノイズキャンセリング、EQのカスタマイズ機能、そしてノイズを低減しながらも外の音がはっきり聞こえる「ストリート・モード」も革新的ですよね。それというのも、8個ものマイクがあるからこそ成せる技だったわけです。
Parrot社は、Zik Sportにもこうした機能を搭載したうえで、さらなる進化を目指しています。
このヘッドフォンは、最近ほかのプロダクトでもよく見かけるようになった心拍数モニタを内蔵し、加速度計で歩数を計測しています。まあこういう機能は今までだって見たことありますよね。Zik Sportがさらに先を行ってるな〜と思ったのは、動きの「質」に関するデータを教えてくれる試みなんです。
たとえばBluetooth経由で接続した連携アプリを使うと、どちらの足を何回使ったのかや、ランニング中の垂直方向の揺れもトラッキングできます。この種のデータはトレーニングの助けにもなりますし、最終的には私たちを良いアスリートに育ててくれそうですよね。
また、防汗設計すらもイノヴェーティヴ。ヘッドフォンのバンドには頭部との接点が5箇所あり、耳に過剰な圧力をかけることなくヘッドフォンを汗から守っています。
Zik Sportはまだプロトタイプの段階。この野心的なプロダクトが今年のどのタイミングで店頭に並ぶのか、具体的な時期は示されていません。Parrotが私たちの活動についてどんなことを教えてくれるようになるのか、引き続き楽しみに待ちましょう。
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(Rumi)