水滴だけじゃなく、細菌もぶぉーんって飛んでた。
公共のトイレにあるハンドドライヤーってどうなの?と思ってた人、その不信感は当たっていたかもしれません。ハンドドライヤーを使うと、手に付いた細菌が飛び散ってむしろ不衛生であることがわかったんです。
最近Science of Usで取り上げられた実験では、まず絵の具を使って水滴の飛び散り具合を可視化しています。被験者は手を絵の具に浸して、それを3つの方法で乾かしました。3つとは、ペーパータオル、温風ドライヤー、ジェットドライヤーです。上の画像の中央にあるジャクソン・ポロックの作品みたいなのは、温風ドライヤーによってまき散らされた絵具です。
次にその実験では、手洗いが不十分な人の状態を再現するため、被験者の手を乳酸桿菌に浸けました。被験者が上と同じ3つの方法で手を乾かした場合、飛沫の飛び散り方がもっとも激しかったのはやっぱりジェットドライヤーでした。温風ドライヤーはまだ少しマシで、ペーパータオルなら当然ほとんど飛び散りませんでした。数値でいうと、ジェットドライヤーではペーパータオルの27倍多くの細菌が空気中に飛び散っていました。
ただ、もし手を完全にきれいに洗えていれば、ジェットドライヤーを使っても菌は飛び散らないものと思われます。でも実際、ちゃんと手を洗うのってけっこう大変ですよね。手の甲とか、爪のすき間とか。特にトイレが混んでて、一瞬水で流す程度で手洗い完了してる人が多いときなんて、ハンドドライヤー周辺の細菌汚染度合いはどうなっていることでしょうか…。
Image credits: Journal of Hospital Infection, Littlestocker/shutterstock, Juergen Faelchle/shutterstock. Photoillustration by Andrew Liszewski
source: Science of Us, Journal of Hospital Infection
Sarah Zhang - Gizmodo US[原文]
(miho)