どこよりもデザイン志向の高い家電メーカーではないでしょうか。
ドイツの家電メーカー「ブラウン」のデザインって憧れます。シンプルな外観なのに機能的なところは、ガジェット好きにはたまりません。
過去にはMOMA(ニューヨーク近代美術館)の永久貯蔵品に選ばれたり、「レッド・ドット・デザイン賞2013」など世界中のデザインアワードを受賞するほど、モダンなデザイン性は国際的にも高く評価されてきました。プロダクトデザインに関心ある読者の方なら一度は目にしたことはあると思いますよ。
特にブラウンで長年製品デザインを手がけた巨匠ディーター・ラムス氏の生み出す製品はシンプルさ、実用性、美的感覚がミックスされて今でもカッコイイ製品ばかり。身の回りにある機能的な製品、例えばアップル製品にも強く共通性を感じることができます。
シンプルなデザイン性と機能性が調和する製品を生み出してきたブラウン。だから、世に送り出すシェーバーも、無駄のない誠実なデザイン理念を受け継いでいるのではないかとつい思ってしまいます。
だから今回は、これからご紹介するブラウンのフラッグシップ機「シリーズ7 750cc-7」をピックしてみました。スピーディーに深剃りできる上に、このモデルには自動洗浄システムが付いてくるので、面倒なケアも超簡単にできるハイエンドモデルです。
デザイン性と実用性のバランスで考えてみても、ドイツのクラフトマンシップ(職人技)への憧れもありましたし、「メイド・イン・ジャーマニー」のお墨付きもあって、数あるシェーバーの中でもブラウン製品は特に気になっていました。
見た目も凄く自然なフォルムです。シリーズ7はグリップも手にしっかり収まる造り。
ボタンの位置がボディの下部にあるので、シェーバーを手の中で持ち替える時にも邪魔にならずクルッと向きを変えるのが実に楽です。
そんなシリーズ7には、その実用的な面に加えて、効率よく深剃りができるパワフルな機能が搭載されているのです。その機能とは「ターボ音波振動」と「音波カスタムボタン」の2つです。
これら音波機能を簡単に説明すると、肌を音波で刺激してヒゲを剃るので、深くしかも速く剃れるのが特徴なのです。ターボ音波なんて自動車かロボットのようで工業大国のドイツらしい気がしますね。
ヒゲは逃さず、ツルツルに深剃りできるターボ音波振動の威力!
まずは1つ目の特徴、「ターボ音波振動」テクノロジーです。市販のシェーバーの中で、シリーズ7が世界で唯一のこのテクノロジーを搭載しているそうですよ。
この技術は、60年以上にわたって深剃りを極めてきたブラウンが作った最高技術ということもあって、とても斬新。
まずスイッチを入れると、ヘッドの部分が振動し始め、毎分1万回のミクロ振動を発生させます。その振動を使って肌を引き伸ばすことで、普段は皮膚下に隠れて表面化していないヒゲまで露出させて剃る技術です。
これによって、これまでのシェーバーに比べて一度に剃れる量が飛躍的に多くなり、顎下やヒゲが濃い部分でも剃り残しない位深剃りに仕上げることができるようになります。
それから、シェービングで困ることといえば、ツルツルに剃れるまで肌にシェーバーを何度も押し当て無くてはならず、ゴリゴリとヘッドを押し当てて剃っていると、赤くヒリヒリしてしまいますよね。
シリーズ7で剃ってみると、ターボ音波振動のおかげでヒゲを見逃さずとらえて効果的に深剃りができるので、スッキリな剃り心地にビックリ。サーッと上下に数回剃るだけで、気になる顎下のザラつきもツルツルに。速くてツルツルッ、男性だったら嬉しいですよー。
親切すぎるくらい肌に優しい音波カスタムボタン
シリーズ7にしか搭載していないもう一つの機能が「音波カスタムボタン」です。独自のコンピューター制御技術で肌質やヒゲの濃さに合わせて音波振動の強さを5段階に調整することができます。
中央の電源スイッチ両脇にある「マイナスボタン」(ソフト)と「プラスボタン」(ターボ)で強さを調整出来るので、ヒゲが濃い人から敏感肌な人まで、肌質に応じて設定変更が可能なんです。使う人のことをよく考えてますねー。
振動の強さは、ボタンの色がライトブルーからグリーンに変化して教えてくれます。初めは強めで全体を剃って、だんだんソフトにして部分的に仕上げていくなんて使い方もできそうですよ。
ブラウンのシェーバーには、洗浄と充電を行ってくれる自動洗浄システムが用意されています。さらにシリーズ7だけの機能として、全自動のアルコール洗浄と温熱乾燥を搭載しています。
この洗浄システムで便利なのは、ボタン1つで操作できること。なんだかiPhoneかiPadのホームボタンみたいですね。シェーバーをセットするだけで、汚れ具合に応じて洗浄レベルを自動で選択してくれます。
アルコール洗浄だから、細かい汚れも落としてくれるのでシェーバーがいつでも清潔に保てます。このシステムがあれば、肌にも優しいシェービングがいつでもできて嬉しいですね。
実際に750cc-7を使ってみた印象ですが、普段のシェービングにありがちなシェーバーを何往復もさせることもなく、1回2回剃るだけで顎下もツルツルに! 肌が赤くなりがちでヒリヒリになるのが怖かったのですが、サッと剃れるので剃った後もスッキリ。感動的でスゴすぎます!
ちなみに僕は音波カスタムボタンの設定でソフトモードを使ってみましたが、スムーズに剃れた上に剃り残しもほとんど無く、しかも肌にも優しい感触です。逆にターボモードは肌に触れた時の振動がとても激しく、一度で剃れる量も多くなる感じがするので、濃いヒゲの人向きかなと思いました。
世界唯一のテクノロジーに、ブラウンならではの実用性が加わったシリーズ7なら、ツルツルの深剃りと、肌にも優しいシェービングが実現できて一石二鳥。さすがドイツ製のプロダクト! よくできてます。
シェーバーを買おうか迷われてる方にはぜひ検討してもらいたい製品です。
[ブラウン シリーズ7 750cc-7(モバイルサイトはこちら)]
(鴻上洋平)