移住先は火星? それとも…
太陽が遠い将来に膨張し、地球を飲み込んでしまうという話は聞いたことがある方も多いと思いますが、地球上の生物にとっての完全な死はもっと早い段階で訪れるようです。
スコットランドにあるセントアンドリュース大学の宇宙生物学者、ジャック・オマリー・ジェームズ(Jack O'Malley-James)さんによると、太陽が膨張を始める50億年後よりもずっと早い28億年後には地球上の生命はほぼ絶滅するそうなんです。
地球生命の絶滅のプロセスは、まず気温の上昇によって大気中の水蒸気の発生量が増加し、逆に二酸化炭素の濃度が減少。それにより植物がダメージを受け、連動して動物も打撃を受けるそうです。さらに、28億年後には高温に耐えられるごく一部の微生物だけが生き残り、その生物もいずれ死に絶えるとのこと。
ただし、この予想はけっこう短めに見積もったものだそうで、実際に生命がどのように滅ぶかは未解明な部分が多いそうです。なにせ、生命は進化することができますからね。超高温化でも生き延びることができる、第8使徒みたいな生き物が誕生するかもしれません。
28億年後にもし人類が生き延びていたら、すでに他の惑星へ移住しているのでしょうか?
Image by:Martin Capek/shutterstock
(塚本直樹)