購入した人はかなりラッキー。
世界的にも有名なイギリスのグラフィティアーティストBanksy(バンクシー)が、ユニークなプロジェクトを行ないました。先週の土曜日、ニューヨークはセントラルパーク横の路上に屋台を設置。売り子としておじさん1人を置いて、自身の作品を路上販売したのです。
1作品60ドルという看板を出しただけで、詳細は一切秘密。しかし、ここで売られていたのは、正真正銘あのBanksyの作品。1日中販売を続けましたが、ほとんどの人は見向きもしませんでした。購入したたった数人の中には、値切って50パーセントオフに持ち込んだ強者も。この日の売上げは、たったの420ドル(約4万2000円)。
たったの420ドル…。しかしネタ元のThe Guardianがざっと見積もったところ、この日売り上げたアートは、22万5000ドル(約2200万円)の価値があると言います。屋台にあった作品全部を合わせると、100万ドル以上(約1億円)の価値があったとか。
購入者は、本物だと気づいていたのでしょうか? 購入後、ニュースを見て気づいたのでしょうか? 中には、1人で4作品も買った人がますが、知らぬ間にお金持ちですよ。
ほとんどの人が見向きもしなかったのもそのはずで、ニューヨークの路上では、彼の偽物がたくさん路上販売されているそうです。
自分の作品の価値を自ら下げてジョークにするという、なんともBanksyらしい試みですね。
[The Guardian via FastCo]
そうこ(ADAM CLARK ESTES 米版)