まずは国際宇宙ステーションからNASAのドン・ペティット(Don Pettit)さんが撮った「月が地球に落とす影」。みんなが太陽を見上げてるとき地球を見ていた人がいたって思うと不思議な感じ。
続きまして予備校の科学講師コーリー・プール(Cory Poole)さんがHα太陽望遠鏡にあのクソ高いコロラドソーラーマックス60のフィルターかけて撮った700枚を60秒に縮めたタイムラプス映像です。撮影場所は金環日食帯の加州レディング。これでフィルターの元がとれましたね!
以下はジョゼフ・テーム(Joseph Tame)さんが日本で撮った写真ですよ(動画)。APが世界各地で撮った写真(撮影場所はファイル名にあります)。
米版コメントに寄せられたアリゾナ・リパブリック紙マイケル・チョー(Michael Chow)さんの写真もいいですね~。前景に何か入れたかったので、遠くのちっこい人影までダッシュして撮ったそうですよ?
TIMEに載ったアフロのKATSURO OKAZAWAさんの東京の写真も日食の不吉な魔力感じますね。
次の金環日食はいつ?
今回見逃した人も長生きすれば次は2013年5月10日ですよ。と言っても、日本が金環日食帯に入るのは2030年北海道までなくて、なんと今世紀中に残り5回だけですけどね。
なぜこんなに少ないのか? というと、これは数週間前に起こったスーパームーン(月が地球に1年で一番接近する日に満月が重なる日。ISSから見ると月は潰れて見える)と関係があります。
月の移動軌道は楕円なので、一方の端で地球に一番近いところ(近地点)を通過する(スーパームーン)と、軌道をぐるんと回り込んで反対側の端は一番遠い地点(遠地点)ということになりますよね。そこを通過したのが21日、なのです。
NASAの比較図でお分かりのように、遠地点では月がものすごくちっこく見えるので、太陽の前を月が通過しても全部塞ぐ(皆既日食)ことができなくて、余った太陽が金環になるんですね。こんな偶然って滅多にないのですよ。
...え、連日の金環日食特集でもう耳タコだって? ごめんごめん。
...さ、「自分も金環日食関連の写真あるよ!」という方はシューティングチャレンジ番外編までドシドシご応募くださいね。締め切りは本日23時59分59秒ですよん。