そろそろ来ますよ。
太陽で火曜に起こった巨大爆発の影響で既に中国南部に通信障害が起こっています。今後数日は軌道の衛星、地上の配電網が破壊される恐れがあります。警戒しましょうね。
これだけ大きなX級フレアは4年ぶり。
クラスXの太陽フレアは、フレアの中でもX線強度が最大の等級なのですが、火曜それが木星並みの大きさの黒点から発生し、荷電プラズマ粒子のミサイルが毎秒550マイル(885km)を超えるスピードで地球めがけて飛んできてるんですね。
それに先立つもっと小規模な爆発2つと合わせ計3つのCME(太陽ガス放出現象)が一度にくるみたい...。地球軌道に到達するのは米時間の今晩中(日本時間18日正午頃)とのことです。
中国気象局によると、この太陽嵐の影響で中国南部では「電離圏突然じょう乱で電波が乱れ」、短波ラジオの電波に障害が起こっているそうな。
一方、アメリカ国立気象局では来るべき太陽活動に関する声明を発表。「地上から空、船、海岸まで、磁気嵐の間は短波放送・アマチュア無線に障害が起きやすくなる」、「GPSのようなナビシステムにも悪影響が生じる恐れがある」と注意を呼びかけています。
どんな嵐もそうだけど、暗い中にほんのり明るいニュースもありますよ。英国地質調査所では、太陽の活動が活発化したお陰で普段より南の地方まで美しいオーロラがじゃんじゃん降りてくるので、ひょっとするとイギリスから北極光を拝む千載一遇のチャンスかも! と盛り上がってます。
※本稿はテクノロジー&科学のニュースをお届けし、未来と読者を結ぶワームホール「Popular Science」のゲスト寄稿です。
Clay Dillow - PopSci(原文/satomi)