徹夜で並んで買うのは渡辺さん、連城さん?
人はなぜ野宿してまで新製品を先に買いたがるのか? 答えは意外なところにありました。
米国の研究者たちが人の消費パターンを様々な角度から追ってみたところ、苗字がアルファベット順(日本なら五十五音順でしょうか)で後ろだった人ほど、人より早く物を買う傾向にあることが判明したのです! これが顕著に現れるのは、
・割引きセール
・ライブミュージックの席取り
・青果市場
などなどで、とにかく苗字の順番が後ろの人は列の先頭に並びたがるんだそうですね~はい~。特に時限セールでは苗字の順番が先の人より格段に高い瞬発力を発揮。しかも苗字の順が後ろの人になればなるほど傾向は強まっていくみたいですよ?
そんな馬鹿な...と思って今ちょっと確かめてみましたら、初代iPhoneで最初に並んだのはNY五番街店がGreg Packerさん、SOHO店がJohnny Vulkanさん...おおー結構後ろですね!!!!!
さらに興味深いことに既婚後の姓は関係なく、関係あるのは飽くまでも旧姓の順番なんですね。
そのことから調査を行ったジョージタウン大学のKurt A. Carlsonさんとベルモント大学のJacqueline M. Conardさんは、きっと小さな頃からずっとアルファベット順で呼ばれ続けたせいで列の最後になる子の中には「列の先頭に行きたかったら自分から動かなきゃあかん」という自覚が芽生え、それが後々の人生まで尾を引き、いち早く飛びついて買う人になっちゃってるんではないか、と見ています。
ふたりは早速この現象を「Last Name Effect」と名づけ、「The Journal of Consumer Research」に成果を報告、記事の概要を18日プレスリリースしました。
要するに子どもは、自分が受ける扱いを土台に自らの時間に対する反応を発達させていく、ということですよ。苗字の順番が後ろの子は、不公平な分を取り返すために、苗字が関係ない時はここぞとばかりに迅速に行動するんですね。「人より先に購入」するのもそのひとつ。
同じ理屈で、アルファベッド順が先の苗字の人は先頭に並ぶのに慣れているので、購入できる1回1回のチャンスにもあんま頓着しない、だから「人より後で買う」んです。
う~ん、なるほどね~。面白い調査だけど、もう少し裏付けが欲しいな...僕はWilkinsなので学校ではいつもビリっけつでしたけど購入癖は至ってまともですよ...お、バックパック超特価大バーゲン!? ひゃー行かなきゃー!
Press Release[The Journal of Consumer Research, image via Flickr]
Alasdair Wilkins(原文/satomi)