毎秒約600万立方フィートもの水が落ちるナイアガラ瀑布。
あの3つの滝のうちアメリカ滝が1969年に数ヶ月間、干上がったことがあるって知ってました? これは昨年コネチカットの男性が義両親のガレージから見つけた、その時の写真です。水1滴なくて、まるでグランドキャニオンみたいですよね!
水を止めたのは浮石を除去するためです。1965年、地元紙「Niagara Falls Gazette」はナイアガラ滝の落ちる辺りに夥しい数の浮石がある事実を暴露し、このまま除去しないで放置しておくと、石の破片で滝がなくなっちゃうぞ~と警告しました。浮石は主に1931年と1954年の大型の岩盤崩れの時たまったものですね。
何年か決断を先延ばしにした末、アメリカ側の滝をカナダ側に迂回させる重要任務はアメリカ陸軍工兵司令部(U.S. Army Corps of Engineers)に一任することに。エンジニアたちはアメリカ滝に注ぐナイアガラ川の流れを堰き止めるため、2万7800トンもの岩でダムを築きます。
そして1969年6月12日、1万2000年ものあいだ脈々と水を湛えてきたナイアガラ川の流れはついに堰き止められたのです。
不思議と当時の写真はあんまり残ってなかったのですが、昨年、ルス・グラッソン(Russ Glasson)さんという男性がたまたまガレージで埃かぶってる靴箱の中から当時の滝の模様を収めた35mmのスライド写真を大発見!
これだけ水1滴もなく干上がった写真が見つかるのは、これが初めてということで注目を集めているのですよ。写真は1969年後半、義理の両親が撮ったとのことです。
CNNキャスター「埃を被った靴箱からお宝が見つかるなんて、みんな一度は夢見ることですよね。出てきたものを見て最初なにか分からなかったんじゃないですか?」
グラッソンさん「いえいえ分かりましたよ、ああ、干上がったナイアガラだなってね。でもまさかそこまで価値のあるものだとは思いませんでした」
CNNキャスター「どうして義理のお父様はこの写真をお撮りになったんでしょう?」
グラッソンさん「まあ、水が落ちてこないナイアガラの滝なんて普通、滅多にお目にかかれませんよね。さっそく休暇とって撮りに行ったみたいですよ」
この写真の後、滝の下の浮石を一部撤去し、機械のボルトで滝の岩を補強後、エンジニアたちはダムを壊し、水を元通りに放ちました。さぞかし見事な流れだったんでしょうね。
それにしてもナイアガラ瀑布って、放っておくと石ころが積み上がって瀑布じゃなくなってたんですね、知らなかった...!
[Flickra and Daily Mail via Neatorama]
Kyle VanHemert(原文/satomi)