今どきの15歳は油断も隙もありゃしない!
ニック・リー(Nick Lee)君が書いたiPhoneの懐中電灯アプリ「Handy Light」は、一見なんの変哲もない99セントのアプリ。ところが実はこれはアップルの目を欺くための隠れ蓑で、中に便利な隠れ機能を装備していたのです。
「Handy Light」はiPhoneの画面をこんな風にブランクにして、好きな色で周りを照らせるアプリですね。起動してパレットから好きな色をクリックすると...はいおしまい、テクニカラーな毎日が待ってるぜ、というやつ。もう似たようなフラッシュライトのアプリなら何百と出てますから、「またかい」とApp Storeのチームも思ったんでしょう。
ところが中には、これをテザリング専用アプリに化けさせる隠れコードが入ってたんです。そう、iPhoneを3Gモデムに使えるようにできるアプリ。これがあると接続ポイントが近くにない出先でもiPhoneを架け橋にしてパソコンをネットに繋ぐことができます。
まあ、テザリングなんてiPhoneのプレファレンスで設定変えれば使える機能ですけど、それをやるとAT&Tの場合、iPhoneデータプランとは別途で月額20ドルの追加料金がかかります。それが、「Handy Light」を使うと、このテザリングサービスには一銭もかからなかったのです。
使い方は簡単。ノートでWi-Fiネットワークの設定を行い、iPhoneをそこに繋ぎ、パソコンのWi-Fi設定のパラメータを少し変えるだけ。あとは数秒かからずに、ノートでウェブサーフィンできたんですよ。
そう、「できた」。過去形になっちゃいましたね。
本性がオンラインにニュースとして出回るや否や、アプリは iTunesから削除されました。テザリングはデータ食うのでしょうがないよね。ダウンロードした人はまだ使えてるようですが。
[App Shopper, MacRumors, Forbes, AppStore HQ]
Jesus Diaz(原文/satomi)