間違いだらけの予想図ワースト5! いよいよ明かされるアップルタブレットの真実

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    間違いだらけの予想図ワースト5! いよいよ明かされるアップルタブレットの真実

    いよいよですね。

    アップル・タブレットについて、業界では色々な「噂」「予想」をしてきましたが、的外れなものもたくさんありました。そこで「大きく間違っちゃった予想ワースト5」をまとめてご紹介します。

    続きを読むからどうぞ。

    キーボードがぜんぶスタイラスになっちゃったPowerbook(2000年)

    100125_macpad.jpg

    いや結構これ根強い人気、いや報告があがってたんですけどね。

    情報筋によるとMacOSXにバンドルされるInkWellは2001年初頭に登場予定。InkWellはWamcomとの共同開発で、感圧センサー内蔵のタブレットを利用可能。


    InkWellは実際にOSXにひっそりとバンドルされてますけど、ほんとまさに隠しているんじゃないかと思うくらい。

    さらに情報筋によると、アップルはペン入力デバイスをPowerBook G4で採用検討をしています。「目的はキーボードを無くすこと」だそう。


    それで写真のようなクラムシェルなタブレットになっちゃっうわけですね。しかし技術の進歩で液晶とタッチスクリーンが一緒にできた時点でこのアイディアはボツです。


    無線装備、TVとVTRがビルトインしたアップルタブレット(2003年)

    100125_appletabletbunny.jpg

    Rober X. Cringely(Mark Stephens)のコラムではこう述べられてます。

    タブレットPCに代表されるデジタルハブのキラーアプリはAppleにしてもMicrosoftにしても同じで、TVに音楽、VTRを制御しようというもの。問題はレガシー商品を全部一緒に制御する方法がないことで、できたとしても不便極まりない。


    タブレットについての議論はその後続いたそうですよ。

    デジタルハブを実現するにはビデオ映像をネットワーク上でやりとりする技術が必要。IEEE 802.15.3で規格化しようとアップルなどが働きかけている。802.15.3は10メートル程度の狭いパーソナルエリアで高い転送レートを持つもの。Wi-Fiとは競合せず、いわばBluetoothの上位版といった位置づけ。802.11では実現できない高品質なビデオ映像の転送を目的としている。


    アップルの目的にUWBワイアレスは悪くなかったのですが、このためにわざわざ新しくタブレットを作ってバッテリーを装備してネットワークをつなげてTVを見るなんてこと...なんか近い商品がでてましたよね。結局このアイディアもボツ、Apple TVになりました。


    メディアプラットフォーム、タッチスクリーン装備でキーボードいらず(2007年)

    100125_megatouch.jpg

    iPhoneの爆発的ヒットでアナリストがiPhoneかぶれになってしまった頃のお話。アナリストが変なことを言い始めました。

    火曜日に公開されたリサーチでは、Ben Reitzesはクライアントに対してiPhoneの詳細と、今後同社すべての商品に採用されるマルチタッチ機能に注目するよう指摘しています。

    アナリストいわく、「これらのメガプラットフォームによりアップルは今後さらに成長する信じている」とのこと。


    一応断っておくと、アップルは当時タッチUIを推進していたことは確かですが、タッチスクリーンTVまでは行き過ぎでしょう。

    UBSアナリストは、今後3年から5年で新しいプラットフォームを採用した商品が登場することを予測しています。特にタッチスクリーン装備のiMacが2008年冬に登場、キーボードレスで一通りの操作が行えるタブレットライクなノートブックも予定されています。

    「我々はタッチスクリーン装備のビデオiPodを待望している。それこそが次世代のTVといっていいだろう。iPodと同じように3年でiPhoneは150ドルから600ドルで入手可能となる。」

    実際この予想はだいたい合っていますね。ただちょっとだけ問題なのは、アップルがタッチスクリーンをすべての商品に展開することを前提としちゃっていること。確かに素晴らしいんですけどね。


    バッテリーレスワイヤレスタブレット(2003年)
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    Digitimes, Circa 2003からのタブレットの噂。

    情報筋によると、アップルはデスクトップ向けのワイヤレスディスプレイを発売することを計画している。ディスプレイはタブレットPCに酷似しており、取り外し可能なキーボードを装備するものの、バッテリーは内蔵しない。手書き文字認識機能、ビデオ入力機能については不明。中国版Economic Daily Newsによると Quantaが15インチタブレットPC風デバイスのオーダーを受け、2004年第一四半期に出荷する予定。


    タブレット風ワイヤレスディスプレイでキーボードあり、バッテリーなしで、もしかしたらビデオ入力もあり。これでiMac以外何を想像しろっていうんでしょうね。

    Digitimesは部品業界のパイプが太く、怪しい業界情報や独占記事がでてくるので注目ですね。特にこの記事は最高傑作です。


    タブレットはiMacに収納可能(2008年)

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    従来アップルが出願した特許はすべて製品に反映されていましたから、今回もアップル・タブレットはドック装備iMacと合体してもおかしくない?

    アップルの出願した特許から推測するに、Mac タブレット、スレートフォーマットタブレットはMacBook Airのように持ち運びが簡単な上、iMacに挿入することで通常のデスクトップ業務ができます。

    いやいや、どんなiMacにもささるわけじゃないでしょう。

    このアイディアは初めてのことではなく、過去にありました。普段は持ち運びができる非力なタブレットですが、ひとたびiMacに装備すれば大きなディスプレイ、セカンダリハードディスク、強力なCPUとグラフィックスチップでワークステーション並みのコンピューティングパワーを手に入れることができるんです。

    これでわかったことは、アップルの特許からMaclifeを作っているということ。しかも多少こうなって欲しいという「」が混じっているので、余計にややこしいです。そうですよ、すでに「ドック」の概念は1992年にやっていて、夢破れて山河あり、でした。


    では、アップル・タブレットの正式発表を待つことにしますか。

    John Herrman(原文/野間恒毅)