ああ…4500万ドルの軍用サテライト積んだロケットが…ボカーン。
燃え盛る破片が、ほうき星か火の玉みたいに降ってきます。
車も真っ黒焦げのドロドロ。その数2ダース。この戦火のような混乱で、けが人が一人も出なかったのは不幸中の幸いと言うべきか―。先月22日(米時間)にもNASAがワロップス島から打ち上げたATK社のX-1が、直後飛行コースから外れて爆破され、有害な破片が島と海に落ちてきたニュースがありましたが、上の映像は米空軍が10年以上昔の1997年1月、打ち上げ直後に爆破したデルタ2型です。4500万ドルのGPS Block IIRサテライトを軌道に乗せるため打ち上げたもの。
先月爆破の全長53フィートの打ち上げロケット「ALV X-1」より、ずっとパワフルな全長127フィート(38.7m)。因みに、「Delta II 7925」というモデル番号の符牒「7925」は7000シリーズ(7)、9つのブースタ(9)、3ステージで第2ステージでは再スタートできるAerojet AJ10エンジン(2)、第3ステージはぺイロードアシストモジュール(PAM)(5)という意味だそうですよ?
「どれだけ燃えてるの?」の実数ですが、なんと、第1ステージ単独で燃油1万ガロンだそうで…。それが打ち上げから13秒で空から降ってきたんですから、その阿鼻叫喚たるや。
まるでブルース・ウィリスのいないジェリー・ブラッカイマー映画『アルマゲドン』ですよ、これは。
[IT Wire and Dark Roasted Blend, research Wikipedia and NASA]
Jesus Diaz(原文/訳:satomi)
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