加藤勝信厚生労働大臣は今年10月、ゲーム障害について「その実態を把握して、必要な対策を講じていくということが必要」と発言していました。
「厚生労働科学研究費補助金」とは、厚生労働科学研究を行う大学や国立・民間の試験研究機関に所属する研究者を交付対象とする補助金です。各応募者が公募研究課題について研究申請書を提出した後、評価委員会にて採択課題及ぴ配分額が決定されます。
以下、公募要項(1次)での「ゲーム障害の診断・治療と相談支援のための研究」の詳細となります。全文は厚生労働省ホームページにてご確認ください。
GC-17 公募研究課題
(1)研究課題名
ゲーム障害の診断・治療と相談支援のための研究(20GC1701)(2)目標
2019 年5月の WHO 総会で ICD-11 に「ゲーム障害」が位置づけられた。ゲーム障害に対応できる医療機関、相談窓口の整備を目指して、実態調査等から課題を抽出し、個人・集団療法プログラムや診断・治療ガイドラインを作成する。また、国内外の取組事例を収集し、予防策等を検討する。(3)求められる成果
・ ゲーム障害に関する実態調査とそれに基づく課題の抽出と分析。
・ 国内外のゲーム障害等の対策について、文献等を用いたリスク因子や取組事例の収集、予防策等の提案。
・ 心理社会的治療の手法に基づく個人・集団療法プログラムの作成と効果検証。
・ 診断・治療ガイドラインの作成。(4)研究費の規模等※
研究費の規模: 1課題当たり年間 11,000 千円※ (間接経費を含む)
研究実施予定期間: 最長3年間 令和2年度~令和4年度
新規採択課題予定数: 1課題程度※
※ 研究費の規模等はおおよその目安となります。研究費の規模及び新規採択課題予定数等については、今後の予算成立の状況等により変動することがあります。(5)採択条件
・ ゲーム障害に関連する様々な専門家(小児科医、精神科医、児童思春期を専門とする精神科医、看護師、臨床心理技術者、教育関係者等)を研究分担者とする研究班体制が構築されていること。
・ 研究分担者又は研究協力者として、若手研究者・女性研究者を研究班に参画させるよう努めること。