『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』や『VALORANT』といった人気ゲームを手がけるライアットゲームズ。そんな同社がさまざまなチート行為に対してどのように戦っているのかを記した開発メッセージが2024年8月23日に公開されました。
不正検出アプリ「Vanguard」の進化により『LoL』ランクマッチでのチート使用者は1%以下、bot稼働時間は0.5%、誤検知は0.01%未満に
ライアットゲームズのゲームには、アンチチートプログラムである「Vanguard」が同梱されています。こういったアンチチートアプリをリソースの無駄食いで鬱陶しい……と感じるゲーマーも多いでしょうが、先述の記事ではいかに「Vanguard」が効果を上げたかが具体的な数値やグラフとともに挙げられています。
まず挙げられているのは『LoL』の2024年1月1日からのチートスクリプト使用者数およびチート使用者のランクマッチ参加率のグラフで、ひどいタイミングでは4月~5月あたりのチート使用者が約5%に達していましたが、「Vanguard」の更新を続けた8月現在ではランクマッチ上でのチート使用者が1%以下になるという快挙を成し遂げています。
より顕著に数値が目立っているのは「botの総稼働時間」で、4月までは1日あたり総計100万時間ほどだったbotプレイヤーの稼働時間が、「Vanguard」により対策された5月以降は1日あたり5000時間以下と、約0.5%に減少しました。またこの対策により350万ものbotアカウントが削除され、サーバーへの負担軽減以外にもRMT(リアルマネートレード)対策としても機能したことが報告されています。
また、ユーザーにとってはたまったものではない「チートの誤検知」についても説明されており、2024年8月の時点ではチート誤検知率はわずか0.01%未満であり、さらにその誤検知に対しても停止期間の平均は72時間未満であるなど、チートの誤検知率が著しく低いことがアピールされています。
ライアットゲームズにはチート使用者としてBANしたユーザーから「ペットのイグアナが勝手に不正スクリプトをインストールした」といった言い訳も届くことがあるといいますが、こうした言い訳が絶えないことから実は映画「ゴジラ」シリーズは将来の予言なのでは?というジョークも記事では述べられています。
それ以外にも、「チートユーザーがBANされるまでの期間の短縮」「近年のOSやハードウェア関係への対応」など、興味深いトピックが記事では多く紹介されています。興味を持たれた方は、是非とも記事原文(英語)を読んでみてください。
※UPDATE:記事初出時、タイトルに誤りがありました。コメントでのご指摘ありがとうございます。