CD PROJEKT RED ジャパン・カントリー・マネージャーの本間覚氏は、「なぜおま語が起きるのか?」を自身のTwitterで語りました。
なぜあえて日本語を抜くのかという話を目にしますが、一般的に一番コストがかかるのは音声の権利料と思います。転職後は全言語のローカライズコストを比較したりもしますが、権利料においては日本が群を抜いて高額です。もちろん、日本ではそれが正当な対価だと思いますが、本社の説得が中々大変です。
— 本間 覚(フォース) (@homma_force) 2017年6月28日
それによると、ビデオゲームをリリースする際、一番コストがかかるのは音声の権利料であり、全言語のローカライズコストと比較しても、日本語音声は群を抜いて高額であるとのこと。そのため、日本語音声の搭載はパブリッシャーの説得が大変だそうです。
また同氏は、Twitterユーザーとのやり取りを通じて、日本語音声あり・日本語字幕無しの日本製ゲームについて言及。日本国内で発売される海外のビデオゲームに対して、「英語音声への切り替えを実装してほしい」とのファンからの声があがっているように、海外でも同じ需要があるため日本語音声のみが搭載されていると分析しています。更に、氏は「日本語フォントの使用料」にも触れ、アルファベットと比較した文字総数の多さから、その料金が高額になることについて「全くもって正当な対価」であるとの見解を述べました。
近年では、『ベヨネッタ』をはじめとした日本製のゲームが、日本語字幕・日本語音声搭載の状態でリリースされる事が多くなりました。今後、その流れに乗っておま語はなくなっていくのでしょうか?国内メーカーの動向に注目したいところです。
※UPDATE(2017/06/29 12:39): 本文中に「日本語フォントの使用料」に関する本間氏の見解を追記しました。