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参加者みんなが主役! イタリア車乗りが集う老舗イベント「あいちトリコローレ2024」

みんなのクルマが作品   12月1日(日)、あいち健康の森公園で、フィアット/アバルト乗りの方々が大勢集まるチンクエチェント博物館主催のイベント「あいちトリコローレ2024」が開催されました。このイベントは、参加者とみなさんの愛車を主役と位置付け、“移動博物館”のごとくみなさんの愛車を会場に展示。愛車を見せ合いながら、それぞれ交流を楽しんでもらおうという趣旨で毎年行われ、今年で12年目を迎える老舗イベントへと発展しています。フィアットファンも数多く集まるということで同イベントを取材しました。     チンクエチェント博物館代表の伊藤精朗(せいろう)さんによれば、あいちトリコローレでは「みなさんが博物館のようにクルマを眺め、楽しめることが第一」とのこと。そのため会場は綺麗な場所を選び、クルマが作品のように綺麗に見えるようにきちんと配置し、ドアが開けられるスペースもしっかり確保しているとのこと。     「勇者を讃える凱旋式のごとき、来場者の方々のクルマを迎え入れて、綺麗に停めるところまで見届けます。それが儀式であり、エンターテイメントなんです」と伊藤代表。そして「あとはみなさんに自由に楽しくやっていただきますが、お見送りも大切にしていて、1台ずつ丁寧にお見送りします」とコメント。古代ローマに端を発する凱旋門に着想を得ているあたり、イタリアに対する造詣の深さをうかがえます。 会場には、約150台のイタリア車が集まり、そのうちの約100台をフィアット/アバルトが占めていました。紅葉した並木道にズラリと並んだフィアット/アバルト車の佇まいは壮観。     また、当イベントにはモータージャーナリストの嶋田智之さんがゲスト出演し、トークショーを開催。嶋田さんはフィアットの最新モデルで来場し、クルマの紹介やインプレッション、EVにまつわるお話などを披露し、来場者の関心を集めていました。   モータージャーナリストの嶋田智之さん。   このほかにも、勝ち残ると景品がもらえるビンゴゲーム大会やキッチンカー、記念撮影など、様々な催しにより、会場には終始笑顔があふれていました。     それでは会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介しましょう。   >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介   […]

LIFESTYLE

私の人生を変えた“ミント”と “ピンク”。富田さんの『500 Irresistibile』ライフ

限定車『500 Irresistibile(チンクエチェント イレジスティービレ)』に乗られている富田純子さん(以下、純さん)。フィアットは2台目で、気に入っていたボディカラーがミントの『500』からのお乗り換え。それは、自分にとって必要な乗り換えだと直感したそうです。そうした“導き”を大切にし、大勢の仲間に囲まれてフィアットライフを満喫されている純さん。彼女のフィアットライフを覗かせてもらいました。   前向きにしてくれるクルマ     『500』を所有するに至ったキッカケを教えてもらえますか。   「ある日ドライブスルーでお客さんの『500』を見たのがキッカケでした。今はお花の仕事をしているのですが、当時ファーストフードに勤めていたんですよ。小さい頃からお花屋さんになるのが夢で、幼稚園のときに文集にそう書いたぐらいだったんですけど、大人になって生活環境を考えた時、当時はお花屋さんになるのは難しいと判断して、大手ファーストフードに就職することにしたんです。そこでお仕事をすごくがんばって、1年でマネージャーになったんですよ」   『500 Irresistibile(イレジスティービレ)』オーナーの純さん。   たくさん努力されたのでしょうね。   「がんばりましたね。そこで15年ぐらい働いたのですが、ファーストフードってすごい“秒”で動く仕事なので、ある時に気持ちが疲れてしまったんです。毎日イライラして後輩には優しくなれず、そんな自分が嫌になってしまい……。そのときに思い出したのは、お花屋さんで働きたいという夢。その頃には環境も変わっていたので大型モールの中にあるお花屋さんに転職したんです。でもその後コロナ禍でお店に人が全然来なくなり、失業してしまったんです。娘が幼稚園生だったんですけど、医療従事者のお子さん以外は通園できなくなってしまい、主人も仕事で帰りが遅かったので昼間は私が付きっきりで子どもの世話をし、夜間にできる仕事ということで再びファーストフード店に転職したんです。毎日記憶もないくらい忙しいなかで、ある日ドライブスルーに『500』に乗ったお客さんが来たんです。すごいかわいいクルマだなと思って。 “このクルマかわいい、私このクルマに乗りたい”と強く思って、すぐ次の日にショールームに電話をかけたんです」   純さんの現在の愛車『500 Irresistibile』。   それまではクルマに対してそれほど関心がなく、『500』を見たときに何かを感じたのですね。   「それまでは国産車しか乗ったことがなかったんですが、『500』を見た時は“もうこれしかない!”と思って。フィアットのことも値段のことも何も知らなかったんですけど、調べて近くのショールームに来店予約を入れたんです。こんな時期にクルマを買っていいのかなと思ったんですけど、どうしても諦められなくて。本当はピンクの限定車『500 Irresistibile』が気に入っていたんですけど、完売してしまった直後だったんです。それで展示車のミントの『500』を娘が気に入ったこともあり、新車で購入しました」   純さんが以前所有されていたミントの『500』。   チンクエチェントが家に来て、何か変化はありましたか?   「変わりました。深夜帯のお仕事だったので終わるともうヘロヘロで、しかも当時は感染のリスクなどで気疲れも多かったのですが、仕事が終わってクルマに戻ると、駐車場で私を待ってくれている『500』の姿にいつも癒されていました。“私には『500』がある。だからがんばろう”と前向きな気持ちになれましたね」   『500』のどんなところが好きでしたか?   「まず見た目。外装も内装もあんなにかわいいクルマがないから、他に目が行きませんでした。『500』に乗っていると自分がすごくキラキラしている感じがして、おしゃれしようと思ったり、このクルマに似合うような自分になろうと、そんな風に思ったのは初めてでした。『500』に乗って出かけると勇気をもらうことができ、できなかったこともできるような気がしてくるんです(笑)」     プライベートや週末はどのように過ごされていますか?   「私すごい引っ込み思案で、以前はインスタグラムもミントの『500』に乗っている人たちの投稿をチェックしたり見るだけだったんです。ところがある日、綺麗な写真を載せている同じミントの『500』に乗っている方にメッセージを送ったことを機に親しくさせていただくようになり、オフ会にも参加させていただく話になったんです。ただ実は私、昔に大きな事故に遭っていて長距離の移動が怖かったのでそれを伝えたら察していただき、わざわざ私の家から近い場所でオフ会を開催してくれたんです。仲間の方も集まってくれました。それから皆さんとのお付き合いは3年ぐらいになり、今日もこうして仲間の方々が集まってくれました。本当にみんなに助けられてイベントに行ったり、会場でフリーマーケットを出したりするようになりました」   純さんのお友だち。左からミヤケンさん、ナオミさん、トシマジさん。   >>>争わない環境で花を咲かせたい   […]

DRIVING

イタリア車好き夫婦が『600e』でロングドライブ。日帰りで480km走ってわかったこと。

広々した5ドアボディと大容量バッテリーを備える『600e』でロングドライブ。イタリア車好きの下江さんご夫婦が紅葉の日光を目指しました。ご主人は自動車メディアの編集者。おふたりによる日帰り480kmドライブのインプレッションをお届けします。   下江さんご夫婦は根っからのクルマ好き。夫婦で交わす会話のなかでもっとも多いのはクルマの話題なのだとか。それもそのはず、じつはご主人の優太さんは自動車メディアの編集者、奥さまのあきこさんも相当なクルマ好きで、これまで夫婦2台体制で日々の買い物から子どもの送り迎えをこなすなど、クルマを日常的に使用しています。   今回『600e』でロングドライブするのは下江優太さんとあきこさん。紅葉の日光を目指します。   下江さんファミリーはこれまで色々なクルマに乗り継いできましたが、ひいきはイタリア車。アルファ ロメオ1台、アバルト2台を乗り継いでいます。イタリア車の魅力について、優太さんは「かわいいけどカッコよさもあり、外観だけでなくインテリアもディテールまで凝っていて、過去のオマージュが散りばめられていたりするところもすごく好きですね」と高評価。 奥さまは「運転していてテンションが上がりますし、ボディカラーも鮮やかなものが多く、愛着が湧きますね。イタリア車には家族の一員みたいな愛おしさを感じます」と愛情を表現します。   エアコンなど使用頻度の高いスイッチは物理スイッチとして手の届きやすい場所に配置。その下の小物入れには、さりげなくトリノの街並みが描かれています。   というわけで、フィアット『600e』については登場した時点で夫婦の話題にあがっていた模様。なんといってもその魅力は大容量バッテリーを搭載し、EV航続距離493kmを実現しているところ。これだけ足が長ければ家族でのドライブもバッチリです。そこで下江さんファミリーにお声がけして『600e』での長距離ドライブにお誘いしたところ、ふたつ返事で引き受けてくれました。   7インチフルカラーTFTマルチファンクションディスプレイには、速度計のほかバッテリー残量、航続可能距離などが表示されます。   ドライブの目的地は、11月上旬ということもあり下江さんのリクエストで紅葉を見に行くことに。関東近郊でこの時期に紅葉を楽しめ、かつドライブの楽しい場所を探したところ、日光に白羽の矢が立ちました。じつは下江さんご夫婦にとって、日光はふたりで訪れる初めての土地。そこでお子さんが学校に行っている間に、今回は夫婦水入らずで中禅寺湖方面に日帰りドライブに行くことにしました。     朝、子どもたちを送り出してから8:00に出発。夕方までの帰宅を目指します。やや慌ただしい日帰りドライブになりますが、ふたりともクルマの運転はお手のもの。出発前に『600e』と対面すると、「『500e』とはまたちょっと違った、少し大人な雰囲気。オレンジのボディカラーもすごく似合っていますね」(優太さん)や、「コンパクトなサイズ感ですけど、室内が広々しているのがいいですね。お出かけしたい気分になります」(あきこさん)とコメント。さすがはイタリア車好きとあって、細部にまで興味津々の様子。   >>>スポーティさとは一線を画する一体感ある走り   […]

DRIVING

関わるみんなが気持ちよく。フィアット乗りも大勢集まるイベント「ニキトウミーティング2024」

仲間同士の集まりから200台超のイベントに発展   10月6日(日)、静岡県磐田市・福田漁港交流広場「ふくっぱ」で、2気筒エンジン車の集まりというユニークなイベント「ニキトウミーティング2024」が開催されました。フィアット『500S(チンクエチェント エス)』に乗るたけまことさんが主宰し、有志で運営するミーティングは、はじめは数名の仲間の集まりだったのが、開催5回目にして約220台が集まる巨大ミーティングにまで発展したとのこと。フィアットファンも数多く集まるということで、話題の同イベントを取材しました。   同じ色のクルマで集まったり、写真を撮ったり、仲間同士でゆったり話したり。参加者それぞれが自由な時間を満喫していました。   ニキトウミーティング主催者のたけまことさんは、2気筒TwinAir(ツインエア)エンジン搭載の『500S』をこよなく愛するフィアット好き。X(旧ツイッター)でツインエアエンジン好きの仲間数人で集まり、ツーリングなどを楽しんでいるうちに、まったり楽しめるイベントをやろうということで、始まったのがニキトウミーティングなのだとか。   注目は、同じクルマを愛する者同士でただ集まり、自分たちだけが楽しむのではなく、関わるすべての人たちにとって気持ちいいイベントを目指していること。例えば、たけまことさんをはじめとする実行メンバーの方々、それに有志の一般参加者が数週間前に会場に集まり、草刈りを行っているのです。たけさんによれば、「会場を使わせていただくので、借りる前よりキレイにしてお返ししたいんです」とのこと。すばらしい心掛けですね!   イベント実施前の草刈りの模様。   そんな実行メンバーの方々の想いが通じたのか。イベント当日は、前日までの雨から一転、青空に。新旧『500(チンクエチェント)』や『Panda(パンダ)』、そのほかイタリアやフランスの2気筒エンジン車が続々と会場に集まってきました。ちなみに同イベントは、2気筒車の集まりではあるものの、その他のモデルも参加OK。とはいえ、やはり多いのは、TwinAirエンジンを搭載する『500』です。   会場には数多くの『500』が集まりました。   もうひとつニキトウミーティングが特徴的なのは、事前に申し込みをすれば、参加者がフリーマーケットのブースを展開できること。普段からお店を営んでいるプロが展開するフードやコーヒーのブースもあれば、個人で展開するアクセサリーや小物のブースまで、さまざまなブースで賑わいます。   会場にはさまざまなブースが出店し、賑わいを見せました。   たけまことさんによれば「クルマを通じた集まりではあるのですが、ひとまずそれは置いておいて、人と人がつながる。そしてみんなが楽しめるイベントを目指しています。どんなクルマの人ともチャオ!のひと言で仲良くなれてしまうのがイタリア車乗りのいいところだと思います。目標は友だちを100人作ることですから」と陽気に答えてくれました。   ニキトウミーティング主催者のたけまことさん。   そんな、みんなが心地よく楽しめることを目指したイベントだけに、会場にはゆるやかな空気が流れています。男女問わず、遠方からの訪れた方も大勢いらっしゃり、訪れた方同士で交流を楽しんでいました。   >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介   […]

DRIVING

茶目っ気たっぷりのお姉さんは運動が得意。『600e』試乗レポート

『500e』にさらに100の魅力を追加した「500+100=600」というコンセプトで開発された『600e』が、いよいよ上陸。さっそく、モータージャーナリスト嶋田智之氏のファースト インプレッションをお届けします。   受け継ぎつつも新しい   『500』=チンクエチェント、そして『600』=セイチェント。『600e』はプロダクションモデルとしての、『500e』に続くフィアットブランド2番目となるバッテリーEVです。パーソナルカーにしてスペシャルティカーという色合いが強い『500e』に対し、同じ世界観の中にありながらよりファミリーユースに向いたモデルとして、『600e』は開発されています。   1955年に誕生した『600』や最新の『500e』のデザイン要素を随所に受け継いだ『600e』。   『500e』のかわいらしさが好きで暮らしに迎え入れたいと思っていても、ドアの枚数や居住スペースの関係から自分たちのライフスタイルにあてはめにくいという人は思いのほか少なくなく、そうした人たちの心と日常を埋めるためのクルマとして作られてる、というわけですね。   フィアットファンの中には先刻ご承知という方も少なくないのでしょうが、『500』がそうであったように、『600』にも同じ名前のご先祖様が存在していました。その後に登場することになる2代目『500』の人気の影に隠れて日本ではあんまり知られてないようですが、初代『600』は1955年にデビューして1969年に生産が終わるまでに260万台が作られたベストセラーカー。“トポリーノ”こと初代『500』より──もっとわかりやすく言うなら現代の日本の軽自動車より──コンパクトな車体に大人4人がしっかり乗れる車内スペースを確保した、当時のイタリアの普通の人たちの暮らしに見事にマッチする、ファミリーユースに最適なクルマだったのでした。   往年の『600』。   その初代『600』へのリスペクトは、新しい『600』のデザインにしっかりと込められています。2ボックスで5枚のドアを持つ『600e』のスタイリングデザインはまったくの新規ですが、実車を目にすると、かつての『600』の面影が感じられるところが多々あるのです。   全体に丸みを帯びたフォルムは、どこか『600e』を彷彿とさせます。   例えば車体後部。リアゲートまわりが優しく膨らんでから垂直気味に落ちていき、下端は車体の下に丸まりながら入っていくあたりは初代『600』のイメージにそれとなく重なります。『500e』同様のファニーな顔つきに気をとられてしまいがちですが、シルエットそのものは穏やかな大人っぽい印象です。     実はインテリアにもかつての『600』の面影はしっかりあって、2本スポークのステアリングやラウンド型のメーターナセルなどは間違いなくクラシック『600』へのオマージュです。ダッシュまわりは直線を強調し、さらにモダナイズさせつつ上質に仕上げたという印象で、シンプルでありながら洗練されたインテリアに仕上がっています。   インテリアにも随所に往年の『600』へのオマージュが散りばめられています。   デザインへのオマージュの込め方、そして洗練のさせ方。エクステリアもそうですしインテリアもそうですけど、こういうのをやらせるとイタリアは本当に上手いな、と思わされます。   >>>次ページ 滑らかと力強さを併せ持つ   […]

NEWS

二子玉川を舞台にフィアットファンが大集合! FIAT CIAO 600e FESTA開催

フィアットの最新モデル『600e』の登場を記念し、9月10日(火)から23日(月・祝)に二子玉川ライズを舞台に「FIAT CIAO 600e FESTA」が開催されました。このイベントでは、『600e』の仲間入りにより、ますます充実したフィアット・ラインアップの展示をはじめ、訪れた多くのフィアットファンの方々に楽しんでいただける催しが目白押し。その模様をご紹介します。   人気スポットの駅チカで行われたフィアットの祭典   「FIAT CIAO 600e FESTA」は、田園都市線・二子玉川駅に直結する二子玉川ライズ ガレリアを舞台に開催され、多くの来場者で賑わいました。当イベントでは、期間中を通して行われる催しのほか、週末限定のコンテンツも用意。盛りだく沢山の内容で行われました。     開催期間中、ニューモデル『600e』をはじめ、フィアットの全ラインアップが勢揃いし、会場にお越しいただいた多くの方々に見て触れてお楽しみいただきました。また、フィアットファンやフィアット好き同士はもちろん、家族やおひとりでも楽しめるおいしいコーヒーやイタリアンフードを味わえる日替わりキッチンカーが出店。パスタをはじめとするイタリアンフードを通じて、ご来場いただいたみなさんに、おいしさでもイタリアの雰囲気を感じていただきました。 キッチンカーが登場し、イタリアンを中心としたフードを提供。 このほかにも、お子さん向けの塗り絵コーナーなど、家族で盛り上がれるコンテンツもたっぷりご用意。会場には『500e』と新たに『600e』のフォトブースが登場し、来場された方々に記念写真をお楽しみいただきました。   『500e』と『600e』のフォトブース(左)。キッズにも楽しんでもらえる塗り絵コーナー(右)。   そして週末限定で、会場内に「Share with FIAT」のパートナーであるNPO法人がブースを展開。「Share with FIAT」とは、女性のエンパワーメント向上、動物愛護、人道支援、子どもたちの教育環境の改善、若者の活躍支援など様々な問題の改善に向け、フィアットがパートナー団体と共に取り組む社会貢献活動のこと。   「Share with FIAT」のパートナーであるNPO法人ピースウインズ・ジャパンが展開するピースワンコ・ジャパンは、犬の殺処分ゼロを目指し、保護犬と里親のマッチングをおこなっています。   会場では、行き場を失った動物の里親を探す活動をしているアニマルレフュージ関西(ARK)と、犬の殺処分ゼロを目指すピースワンコ・ジャパン(ピースウィンズ・ジャパン運営)がブースを展開、保護犬を帯同して活動の紹介を行いました。   犬や猫など動物の保護からケア、譲渡の活動を行うアニマルレフュージ関西もブースを展開。   会期中ピースワンコ・ジャパンのブースには約200組の方々にご来場いただいたほか、後日施設への訪問が実現したとのこと。また、アニマルレフュージ関西では開催期間中に2頭の保護犬の譲渡が決まるなど、大きな反響がありました。   さらに、FIAT PICNICで大人気のバリスタ中川氏によるコーヒーの販売や、ご来場された方へのオリジナルステッカーのプレゼントなど、さまざまな企画を展開しました。   人気バリスタの中川直也さんがナポリ生まれのKINBOのエスプレッソやコーヒーを提供。   >>>次ページ 週末には「FIAT PICNIC DAYS」や『600e』特別試乗会を実施   […]

CULTURE

フィアットのクルマがやさしく見える理由。それはイタリアの価値観が深く関係していた!

フィアットの特徴である“かわいいデザイン”はどのように作られるのか? そんな疑問をデザイナーさんに直接聞くことができました。教えてくれたのは、『600e』の発表会のため来日したフィアットのチーフデザイナーのフランソワ・ルボワンヌさん。『600e』の生みの親に、フィアットデザインが大切にしているものについて尋ねました。   その時々を大事にするのがイタリア流   カーデザインというのは奥が深く、どのように見えるかというのは主観であり、その印象は見る人によって異なるもの。そうしたなか、誰もがうなずく“かわいいデザイン”というのはどのように作られ、デザイナーはどのような想いでイメージをカタチにしているのか。ルボワンヌさんは言葉を選びながら、フィアットのデザイン哲学について話してくれました。   チーフデザイナーのフランソワ・ルボワンヌさん。2021年よりステランティスのデザインセンターに所属。   ルボワンヌさんはいつ頃からカーデザイナーを志したのですか?   「僕にとってカーデザイナーは子どもの頃からの夢でした。かなり早い段階でその仕事をしたいという気持ちが固まっていたので、早くにデザインについて学び始めました。学生時代にまず美術を専攻し、パリでインダストリアルデザインを学び、その後ロンドンの大学でカーデザインについて学びました。私がカーデザイナーとして働き始めたのは20歳の頃でした」     カーデザインを学ぶためにロンドンを選んだのは何か理由があったのですか?   「理由は二つあります。ひとつは90年代当時、ヨーロッパでカーデザインについて学べる学校は限られていたのです。そのうちのひとつが私が学んだロンドンにあるロイヤル・カレッジ・オブ・アートです。もちろん出身地のフランスでも学ぶこともできたんですけれど、やはりこの機会に海外に出たい。異文化に触れたいという思いがあり、ロンドンに行くということは自分にとって世界に出るということでもありました。実際にロイヤル・カレッジ・オブ・アートには世界中から多くの人々が集まっていましたし、そこで知り合った多くの友人とは今でも交流が続いています」     カーデザイナーとしてステランティスグループで働いて良かったと思うところを教えてください。   「ステランティスグループに魅力を感じた理由は、ひとつは様々な文化的な要素が入り混じっているところです。イタリア、フランス、アメリカといった三つの文化が交差し、それぞれデザインに対するアプローチは異なりますので、それらに触れられるのが大きな魅力です。もうひとつ、イタリアに来られたことも個人的には大きいですね。家族とともに移り住んだのですが、イタリアでの生活にはとても満足しています。イタリアというのは偉大な国ですし、70年代から80年代にカーデザインが花開いた国でもあります。カーデザインのマエストロが育まれたその国で働き、しかもその中心的な街であるトリノで働けるということは、デザインの歴史を学び、そして今後10年間通用するデザインを生み出すという意味においても非常に価値あることだと思います。さらにステランティスは世界中にネットワークがありますので、今日こうして日本を訪れ、皆さまとお会いできたりするのも素晴らしい魅力だと思っています」     日常生活ではイタリアの生活のどのようなところに魅力を感じますか?   「ドルチェヴィータです(笑)。イタリアはやはり、多様な魅力が結集している場所だと思います。歴史的背景、カルチャー、アート、ビューティ。そして人ですね。イタリアの方たちは、時間の楽しみ方が他の国の人たちとはやや異なっていると感じます。仕事をこなしながらもそれだけに傾倒することなく、大切なものを見失わず、それをシェアすることが好きな国民性だと感じています。人生の一つひとつの瞬間を大切にし、いい具合に妥協点を見出すのはイタリア人ならではで、私はそうしたところに魅力を感じています」   >>>次ページ 「早く行く」より「楽しく行く」   […]

NEWS

『500e』のお姉さん、『600e』登場。EVに加えマイルドハイブリッドも設定予定

フィアットファミリーに新たに仲間入りする新型車『600e(セイチェントイー)』が9月11日に発表されました。『500e』のお姉さんにあたり、フィアットの電気自動車第二弾となる『600e』はどんなクルマなのか。発表会の模様を報告しながら詳しく見ていきます。   愛らしいデザインと5ドアの機能性を両立   『600e』のプレス発表会では、はじめにStellantisジャパンの打越晋社長が登壇。冒頭に日本で展開する7ブランドのすべてが電動化を実現していることをアピールすると共に、「今後バッテリーEVを拡充しつつ、プラグインハイブリッドやマイルドハイブリッド、ガソリンエンジンに至るまで、すべてのパワートレインを展開し、お客さまに選択いただける体制を強化します」と、多様なパワートレインを取り揃えていく方針を述べました。   Stellantisジャパン代表取締役社長、打越晋氏。   そしてこの日の主役である『600e』については「チンクエチェントの最大の魅力である“かわいい”を引き継ぎながら、ゆったりとした居住性、そしてご家族にとっても使いやすいラゲッジルームなど、たくさんの機能やワクワクを持つクルマです」と、デザインと機能、そしてユーティリティを両立したクルマである点をアピールしました。   フロントシートにはボディカラーにかかわらずターコイズブルーのステッチが施され、上質感が高められています。   リアシートには大人でも十分に座れるスペースを確保。   『600e』のボディサイズは、全長4200mm×全幅1780mm×全高1595mm。『500e』に比べると、570mm長く、95mm幅広く、65mm高いフォルムを持ちます。また『500e』が3ドアであるのに対し、『600e』は5ドアを採用しており、後席への乗り降りがしやすいうえ、ラゲッジルームには360リッターの容量を確保するなど、たくさんの荷物を積んだお出掛けや、4〜5名での移動も余裕でこなせる実用性の高さが語られました。   ラゲッジルームには、360リッターの容量を確保。さらにハンズフリーパワーリフトゲートを標準装備。   続いてプロダクト担当の児玉英之氏は、『600e』を「『500e』から見たお姉さん、ビッグシスター」と表現。『500e』との違いについては360度パーキングセンサーやブラインドスポットモニターといった装備に加え、新たにレーンポジションアシスト(車線内走行保持アシスト機能)といった新機能が備わることや、キーを保持した状態で足をリアバンパー下に動かすと自動でリアゲートが開く「パワーリフトゲート」、ドライバーの腰をマッサージする「アクティブランバーサポート機能」、キーを保持した状態で車両に近づいたり遠ざかったりするだけで解錠・施錠ができる「プロキシミティ機能付きのキーレスエントリー」など、便利機能が充実していることに触れました。   Stellantisジャパン プロダクトスペシャリスト、児玉英之氏。   さらに『600e』が『500』のガソリン車を生産してきたポーランドのティヒ工場で作られ、プラットフォームはCMPを採用することが明らかにされました。なお、54kWhへと容量アップしたバッテリーの搭載やバッテリーマネージメントシステムの効率化により、航続距離は493kmの余裕のある値を実現しているとのことです。   >>>次ページ 周りを明るくするドルチェヴィータ・デザイン   […]

LIFESTYLE

直感でフィアットを選んでから人生が好転。古田さんの『500』&『Panda』ライフ

ミニバンから『500 Sport』に乗り換えて以来、「すっかりフィアット沼にハマりました」と話す古田 真(まこと)さん。『500 Sport』の購入から1年後に『Panda 4×4』を増車し、その1年後に、旧い『126』を注文すると共に自宅にガレージを新設。さらに駐車場が屋根付きになったことで『500 Sport』をカブリオレの『500C 60th』に代替えするなど、現実世界にユートピアを築いています。一体何が古田さんを突き動かしているのでしょうか?   お嬢さんからの「もっと人生を楽しんで」のひと言   フィアットとの出会いを教えていただけますか。   「以前乗っていた国産ミニバンが10年・10万kmを迎えるということで、乗り換えを検討していたんです。子どもたちも大きくなったし、もともとクルマ酔いするので家族で出掛ける機会はあまり多くなかったんです。そうしたなか、次のクルマを何にしようかと、輸入車も視野に入れて見ていたんです。高校生になった娘から“パパ、これからは自分の人生をもっと楽しんで”と言われたことも頭の片隅にありました。そんな折、私に強烈なインパクトを与えたのが、この『500 Sport』の広告だったんです。ブルーのボディカラーとスポーティな雰囲気が心を打ち、そのビジュアルが頭から離れなくなってしまったんです。見たのは年末だったんですけど、発売は翌1月15日で『500 Sport』の姿と発売日が頭の中に強く残った状態で年を越しました」   古田さんに衝撃を与えた『500 Sport』のキャンペーンビジュアル。   その時点ではフィアットに対する先入観があったわけではなかったのですね。   「当時はまだブランドに対する特別な思いはまったくありませんでした。完全にインスピレーションですね。広告を見て、うわーっと鮮烈な衝撃が走ったんです。ただ、発売日を迎えてもまだ購入の決心がつかず、そこから1週間後にショールームに問い合わせたところ、その店舗にはすでに在庫がないと聞き、慌てて他のショールームに電話をかけまくりました」   古田さんは自分の直感やインスピレーションを大切するタイプなのですか?   「ずっと直感で動いてきましたね。論理的に物を考えるより、直感とそのときの感情を優先して生きてきました。もちろん一応考えはするんですけど、最初に感じたインスピレーションを優先するので余計に頭に残るんでしょうね」   現在『500C』と『Panda 4×4』を所有されている古田さん。   マニュアル車を選ばれたのは運転を楽しみたいという理由からですか?   「そうですね。あとは当時、マニュアル車がボケ防止にいいという話を聞いて、50歳を迎える前だったので、早めに予防に着手した方がいいだろうと考えたのです。それで次に乗るクルマはマニュアル車にしようとおぼろげに考えていたんです」   古田さんが所有していた『500 Sport』。   50歳手前でボケ予防というのは早すぎる気もしますが。   「仕事柄だと思うんですけど、会社の所属先が経営企画部だったんですよ。経営企画というのは会社の未来を作る部署。そうした仕事の影響もあり、自分の人生についても先を見通して行動するようになったんです。ボケ防止もその一環で、健康でいるために予防的にやっておいた方がいいと考えたんです」     『500 Sport』が第一印象に強く残った理由をご自身で分析すると何だと思いますか?   「圧倒的にデザイン、それと色使いですね。もともと紺色は好きでしたし『500 Sport』のイタリアブルーは明るめでイタリアらしさを感じたんです。かわいらしいこのクルマには派手な色が合うんじゃないかと思ったんです。その前向きな気持ちをさらに勢いづけたのが試乗です。試乗車はデュアロジックのツインエアー車だったのですがエンジンが面白くて。ポコポコ、ポコポコ音を出しながら結構よく走るのが印象的でした。それですぐに購入を決意したんです」   >>>次ページ 悪条件下で頼りになる新たな相棒   […]

LIFESTYLE

イタリアの文化と伝統が生んだ逸品 最高級オリーブオイル「REDORO」の魅力を探る

戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台であり、美しい景観が世界遺産にも登録されているイタリア北部の街・ヴェローナ。     その北に広がる緑豊かな地・グレッツァーナで、1895年に創業したオリーブオイルメーカーが「REDORO(レドロ)」です。 120年以上の技術と家族経営によって育まれた揺るぎない経営理念から生み出されたオリーブオイルは、まさに最高級の味わい。高い品質で知られるイタリアのオリーブオイルの中でも、REDOROは素材から生産まで“100%イタリア産”にこだわり、栽培から収穫、製造、瓶詰めまで、一切妥協のない商品づくりを続けています。 かつては、イタリア国内だけで楽しまれていましたが、90年代には世界へ進出。今では、信頼の逸品として、イタリアはもちろん、ヨーロッパ各国やアメリカ、そして日本など、世界中の人々から愛されています。     追究し続ける高い品質 REDOROの農園が位置するのは、ガルダ湖周辺の傾斜地。ガルダ湖は、オリーブ栽培の北限と言われる緯度(北緯45度)にありながら、高くそびえるアルプス山脈が北からの冷たい風を遮るため、年間を通して温暖な気候に恵まれています。 しかも「北イタリアの地中海」とも称されるこの地は、日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいため、オリーブが優しく芳醇な味わいに仕上がります。REDOROのオリーブは、こうした好立地で栽培されているのです。   REDOROの農園では栽培しているオリーブは、全部で6品種。それぞれの風味や個性を最大限に引き出すため、専門の職人が独自の調合でブレンドし、味わいや香りの異なる様々なオリーブオイルを製造しています。 また、多くの農園が行っている機械で木を揺すり実を落とす収穫は、オリーブの実を傷つけてしまうことがあるため、REDOROのオリーブはすべて手摘みで収穫。 最高品質のオリーブオイルを生み出すため、効率よりも品質を重視した伝統の収穫方法が受け継がれています。     なお、REDOROでは農園と同じエリア内に搾油所が設置されているため、収穫されたオリーブは新鮮な状態のまま、すぐに加工されます。 オリーブは、収穫した瞬間から酸化が始まるため、収穫後すぐに搾油できることはオリーブオイルの品質に大きく関わるのです。 農園から遠く離れた場所に搾油所を設けているメーカーも数多くあるなか、REDOROのように同じエリアに搾油所があることは、とても貴重なことなのです。     葉や枝を取り除き、洗浄されたオリーブの実は、オイルを抽出するために粉砕されます。 REDOROでは、オイルを抽出するためのオリーブの粉砕工程を、17世紀から受け継がれる伝統的な石臼挽き製法で行っています。 手間やコストの問題、そして多くの量を抽出できることから、多くのメーカーが機械での搾油を採用しています。しかし、オリーブの香りや鮮度を保つためには、オリーブの温度を30度以上の熱をかけないことが必要と言われており、機械での搾油ではこの条件をクリアすることが困難であるとされています。 石臼挽き製法では、27度以下の温度を保ったまま加工することができるため、より品質の高い搾油が可能となります。 REDOROが伝統の石臼挽き製法を守り続けているのは、高品質なオリーブオイルにこだわる証拠なのです。     サッとひとかけするだけで、高級料理店の味に   こうして完成したREDOROのオリーブオイルは、インターナショナル・オリーブ・カウンシル(IOC)の規定をクリアした、正真正銘のエキストラバージンオリーブオイルとなります。 味わいと香りのバランスが優れたオリーブオイルを存分に堪能するには、熱を加えずに食すのがポイント。調味料のように料理や素材にひとかけすれば、繊細な味わいのオイルが食材の味をより上品に引き立ててくれます。サラダやグリル野菜、白身魚のカルパッチョなどのシンプルな料理はもちろん、温かいスープやバニラアイスなどにサッとひとかけするだけで、いつもの料理を特別な一皿に変えてくれます。     また、REDOROオリーブオイルは和食との相性も良く、少量の塩とオイルを豆腐にかけたり、そうめんのつゆに少し垂らすことで、ひと味違ったおいしさに出逢えます。 なお、オリーブオイルの味わいと香りを長く楽しむためには、光と熱を避けることが重要です。黒色の瓶は光をしっかりと遮ってくれますが、なるべく暗く涼しい場所で保管してください。また、使用する際に瓶の取っ手を持つことによって、手の温度の影響を抑えることが可能です。     オリーブオイル消費量世界一の「イタリア生まれ」が証明する、品質の高さ オリーブオイルの生産量においては、現在スペインが第1位。しかし、消費量においてイタリアは、スペイン以上と言われています。 その理由は、イタリア人の食生活にオリーブオイルが欠かせないものだから。 ピザやパスタはもちろん、カプレーゼ、カルパッチョ、ミネストローネなど、イタリアでは数多くの料理にオリーブオイルが使用されます。また、イタリアの人々は、自国の食文化に誇りを持っているとともに、料理に使用するオリーブオイルにも強いこだわりを持っています。 そのため「イタリア生まれ」ということは、オリーブオイルの品質の高さを示す称号でもあるといえるでしょう。     REDOROのオリーブオイルを5名様にプレゼント 今回、このREDOROのオリーブオイルを5名様の方にプレゼントいたします。期間は2021年4月23日から5月26日まで、応募方法は専用フォームに必要事項をご記入いただくことで完了となります。応募はこちらから。 プレゼントするのは、「Biologica(ビオロジカ)」。     REDOROのオリーブオイル「Biologica」は、世界で最も厳しいと言われるイタリアの有機栽培認証機関「ICEA」によるオーガニック認証を受けた商品。REDOROでは、どの商品も有機栽培のオリーブからつくられていますが、本商品はオーガニックを追究する方に安心してお楽しみいただける、厳しい審査を通過した逸品です。 食文化だけでなく、ファッションやクルマ、芸術、建築、文学など、多くの分野で独創的な魅力が際立つイタリア。そんなイタリアの魅力がたっぷり詰まったREDOROのオリーブオイルの美味しさを、この機会に堪能してみませんか。 […]

CULTURE

ドライブにおすすめ! 現地ラジオDJが教えるイタリアの人気曲11選

日本からイタリアへ自由に旅行ができなくなってから1年近く経過し、「生活にイタリアがちょっと足りない〜」とイタリアが恋しくなっている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めしたいのが、ドライブ中にイタリアソングを聴くこと。イタリア生まれのフィアットを運転しながら、イタリアの名ポップを聴けば、イタリアでドライブしている気分になれますよ!     そんなフィアットでのドライブにお勧めのイタリアソングを選曲したのは、フィレンツェにあるFMラジオ局でイタリア人たちと生放送番組を続けて9年目を迎えるレギュラーパーソナリティーの小林真子です。番組ではアーティストをゲストに迎えることもあり、そのおかげでイタリア人ミュージシャンの知り合いも多い私が、イタリア人たちとあれこれ相談しながら、「イタリアで運転している気分を味わえ、なおかつ日本人の感性にも合いそうな曲」にこだわって選んでみました。 選曲は古き良きイタリア音楽から最近流行の曲まで幅広いジャンルに渡っているので、「この曲、懐かしい!」と思う方や、逆にそんな曲をむしろ新鮮に感じる世代の方もいるかもしれません。聴いているうちに「早くイタリアに行きたい!イタリアでドライブしてみたい!」という気持ちが沸いてくるようなイタリアソングをお楽しみください。         さあ、出発! 朝日を浴びながら旅先へ向かう午前中のドライブに       01. Ornella Vanoni – L’appuntamento (1970年)     イタリアの田舎生活を描くドキュメンタリー番組「小さな村の物語 イタリア」(BS日テレ)のテーマソングとして日本ではお馴染みの『L’appuntamento(ラップンタメント=逢いびき)』。耳にした途端、イタリアに瞬間移動した気持ちにさせてくれる曲は、朝の出発にぴったり。 歌っているオルネッラ・ヴァノーニは、ミラノ出身のイタリアを代表するポップミュージックの女王。現在86歳の彼女は、なんとまだ現役歌手なんです!2018年には新曲もリリースし、全国ツアーも敢行しました。全国ツアーでは幸運にもフィレンツェ公演へ行ったのですが、83歳になったオルネッラが熱唱する「逢いびき」は、年齢を重ねた歌声に深みが増していて感動的でした。彼女はおしゃべり好きでコンサートの間ずっと弾丸トークを続け会場を常に沸かせていたのですが、会場からひときわ歓声が上がったのはこの言葉。”Se si é curiosi non s’invecchia!”=「好奇心旺盛なら年を取らない!」86歳現役歌手のオルネッラが言うと説得力がありますね!     02. Takagi&Ketra – L’esercito del Selfie ft. Lorenzo Fragola, Arisa (2017)     キャッチーで耳に残りやすいメロディーとダサかわいいレトロなミュージックビデオが人気を呼び、2017年にメガヒットした『L’esercito del Selfie(レゼルチト・デル・セルフィー=セルフィー軍隊)』。音楽プロデューサードゥオのタカジ&ケトラが人気歌手ロレンツォ・フラゴラとアリサをフィーチャーした曲で、SNSに振り回される現代を風刺している歌詞がユニーク。イタリアの夜の街路をノリノリでドライブ!そんな気持ちにさせてくれる曲です。     03. Lucio Dalla -4 Marzo […]

DRIVING

いつかイタリアで運転したい!気になる現地の運転事情を徹底調査

フィアットファンなら、「いつかはイタリア本国で運転してみたい!」という夢を持っている方も少なくないのではないでしょうか。500(チンクエチェント)やPanda(パンダ)など、フィアットの車が沢山走っているイタリアでの運転は、きっとワクワクする体験になるはずです。 しかし、日本人にとっては車線が日本と逆の右側通行になるだけでも、運転のハードルが高くなってしまいます。イタリアでの運転とはいかなるものでしょうか? イタリア在住9年、フィレンツェのFMラジオ局にパーソナリティーとして出演中の小林真子が、現地のリアルな運転事情をお伝えします。         イタリアにおける交通ルールはあってないようなもの?   さて、試しに在ミラノ日本国総領事館のWEBサイトにある<安全運転のために>というページをチェックしてみましょう。すると、冒頭から“イタリアにおける運転手のマナーは他の国と変わらず自己中心的で交通ルールはあってないようなもの”という説明が。 ここまで言ってしまうのかと驚いてしまいますが、果たしてイタリアでの運転は日本とどれほど異なるのでしょうか。早速、日本とイタリアの運転事情の違いを比べていきます。       ここまで違う日本人とイタリア人の運転マナー   「イタリア人はあまり他人をリスペクトしない運転が多いかな」とイタリア人もイタリア在住の日本人も口を揃えますが、その理由の一つが方向指示器を出さないドライバーが多くいること。 日本では義務であり、ウィンカーを出すことが習慣になっていると思いますが、イタリアではウィンカーを出さずに突然前へ割りこむ運転手がいて、後続車がすぐさまピッピーとクラクションを鳴らすケースにしょっちゅう遭遇します。     日本で運転したことのあるイタリア人女性は「日本では運転がとても静かだったわ。走行中にクラクションを鳴らす車なんて無かったし。それに対してイタリア人の運転はクレイジーよ。イタリア人って普段からおしゃべりでにぎやかだけど、クラクションをすぐ鳴らすわ、運転手同士で走行中に大喧嘩するわ、国民性が運転にも現れているわね」と、イタリア人の国民性に絡めて考察します。 確かに筆者も、運転中にも関わらず窓から身を乗り出す勢いで並走車と大喧嘩をしている光景を何度も見かけています……。 こちらのイタリア人女性は「日本ではみんな車間距離をほどよく空けていて、運転にも礼儀正しい国民性が現れていたわ。おかげで快適に運転ができたの」とも話していますが、実際にイタリアでは「ノロノロ運転し、他人におかまいなしで道を譲ろうとしない」「追い越し禁止車線でも、スピードをあげて煽り運転し追い越していく」という運転が頻繁に見られます。 元フランス在住のイタリア人男性は「高速道路では左から追い越すべきだが、イタリア人はルールを守らず右から追い越す人が多くて、あれにはまいるよ」とボヤきます。これらのエピソードからも明らかなように、イタリア人の交通ルールを守らない度合いは高いといえるでしょう。       日本とは異なる交通事情。ロータリーに四苦八苦するかも   イタリアで運転する上で避けては通れないのが、日本人には馴染みのない「ロータリー」。イタリアにはこの信号機のないサークル状のロータリーが多く存在します。     ルールはロータリーに入ろうとする右方向の車両が優先というものなのですが、問題なのはロータリーから出る時。それぞれの出口には行き先が書かれた道路標識がありますが、これを素早く読み取るのが大変!     イタリア在住20年以上の日本人女性は「道路標識はアルファベット表記なので、確認するのに時間がかかる。しかもほとんどの場合、標識は1枚、2枚ではなく、多い時は10枚近くもあって、その前を通り過ぎる一瞬で見つけ出すのは容易ではない。その点、漢字表記の日本語は確認するのに時間がかからなくて便利」と話しています。 実はイタリア人でさえ素早く読み取れずロータリーを何周もグルグル旋回することもあるので、多くの日本人は慣れるまで四苦八苦してしまうはずです。 また、どこの都市にもcentro storico(市内中心地)がありますが、たいていZTL(ゼータティーエッレ)と呼ばれる区域があり、そこは時間帯によって車両通行が制限されて住民しか通行できません。うっかり入ると罰金が課されるので要注意です。     イタリアで運転する場合は、レンタカーのオプションでカーナビをプラスしても、イタリア語または英語のみの表示の場合があるので、日本語で利用できるスマートフォンのナビゲーションアプリを利用しましょう。ロータリーの出口の指示や交通制限区域の表示、また渋滞の案内などもしてくれるのでとても便利です。 歩行者や自転車利用者のマナーの違いも念頭に入れておく必要があります。イタリア人はどんなに人通りや車通りが多い場所でも、車の通行がなければ赤信号でも横断し、中には赤信号で車が向かってきているにも関わらずスキを狙って渡ろうとする歩行者もいます。信号をきちんと守る日本とは大きく異なる環境のため、青信号ですらヒヤッとすることも。 ところで、イタリアでの運転で知っておくと便利な高速道路の“裏技”があるのですが、それは料金所では「クレジットカード利用OK」の列に並ぶこと。イタリア人は「現金主義」の人が多いため、たいてい現金支払いの列が長蛇になります。限られた貴重な旅行時間を少しでも無駄にしないための参考にどうぞ。       縦列駐車テクニシャンがイタリアの駐車バトルを制す   イタリアでは多くの人が駐車場を持たず路駐します。日本のように車所持には車庫証明が必要ということはありません。路駐スペースは四角い枠で記されていますが、枠の色によって有料無料が分かれていたり、住民のみOKだったり、時間制限があったりなど、さまざまなルールが存在するので利用時には注意が必要です。     イタリアを旅行した方ならご存知かと思いますが、イタリアの路駐といえば、細い路地にずらっと並ぶ縦列駐車。「え?こんな狭いところに入るの!?」というような場所でもイタリア人はぐいぐい攻めます。 どこの街でも駐車スペースの争奪戦は激しく、日頃から鍛えられているだけあってイタリア人たちはみな縦列駐車がとても上手です。私の知り合いの中には前後いずれも5センチほどのスペースでも、前後の車にぶつけることなく駐車するツワモノが何人もいます。   […]

CULTURE

シンプルだから、おいしい。親子で作れるイタリア菓子「バーチ・ディ・ダマ」

いよいよ今週末に迫ったバレンタインデー。おうちで過ごす方も多い今年は、手づくりスイーツに挑戦してみませんか? いまからでも間に合う、お子さまも一緒にお菓子作りが楽しめるレシピをご紹介します。 今回作るのは、クッキーでチョコレートをサンドしたイタリアの伝統菓子「バーチ・ディ・ダマ(Baci di Dama)」。レシピを考案していただいたのは、いま国内外から注目を集める東京・恵比寿のペストリーショップ「LESS by Gabriele Riva & Kanako Sakakura」です。         世界的に活躍するイタリア人シェフと日本人シェフが作った菓子店   「LESS by Gabriele Riva & Kanako Sakakura」は、ガブリエレ・リヴァさんと坂倉加奈子さんという、世界を股にかけて活動してきた2人のシェフが手掛けるペストリーショップ。2019年9月にオープンし、早くもスイーツファンの熱視線が注がれています。     ガブリエレさんはイタリア・ミラノ出身。幼少のころから家業のペストリーショップを手伝い、14歳にしてジェラートのセクションをすべて任されるまでに。その後さまざまなペストリーショップで経験を積み、世界の大都市でコンサルティングを経験。7年に渡りUSAカカオバリーアンバサダーを務めた経歴を持ち、革新的な菓子作りを得意としています。 坂倉さんは三重県出身。大阪の専門学校を卒業後にフランス・ノルウェー・日本の名店で経験を積み、国際デザートコンクールでも受賞。ジャンルに捉われず素材に敬意を払い、季節ごとの食材を使用した皿盛りデザートを得意としています。 LESSでそれぞれが担う役割は、クリエイションのアイデアをガブリエレさんが考え、それを坂倉さんが日本にあったかたちで伝えること。素材を深く理解し、日本人の感覚に近い繊細な味の表現ができるというガブリエレさんのお菓子作りは、日本料理にも通じる素材を活かすシンプルなレシピが多いそうです。     また、LESSのお店でユニークな点のひとつが、冷蔵のショーケースがないということ。それは旬のおいしさを、なるべくフレッシュなうちに食べてもらいたいという思いから。ドイツの工業デザインの巨匠、ディーター・ラムスの言葉「LESS, but better」をテーマに掲げ、不要なものをそぎ落として、より良い品質、サスティナブルな販売方法や店舗デザインなどを追求しています。         フィアットと同郷! イタリアの伝統菓子「バーチ・ディ・ダマ」とは   今回、親子で作れるイタリア菓子としてLESSの2人が提案するのは「バーチ・ディ・ダマ」。フィアットと同じピエモンテ州で生まれたといわれる伝統菓子です。チョコレートをサンドしたひと口サイズでコロンとかわいいクッキーで、日本でも比較的知られているイタリア菓子のひとつではないでしょうか。 バーチ・ディ・ダマ(Baci di Dama)はイタリア語で「貴婦人のキス」という意味で、貴婦人がこのお菓子を食べる際に口をすぼめた様子が「キス」のようであったことから名付けられたという説があります。そんなエピソードからも、バレンタインデーにもぴったりのお菓子だといえそうです。     今回ご紹介するレシピはガブリエレさんが考案し、坂倉さんに作っていただきます。ポイントは、温度管理や形などを気にせず、普段お菓子作りをしない方でも簡単に作れるということ。材料はどれもスーパーで買えるような身近なもので揃うので、ぜひ親子で挑戦してみてくださいね。       はじめてでも簡単。バーチ・ディ・ダマの作り方   では、いよいよバーチ・ディ・ダマを実際に作っていただきます。レシピは記事末尾にまとめていますので、そちらもチェックを! 用意する材料は至極シンプル。クッキー生地の材料は、無塩バター、グラニュー糖、アーモンドパウダー、薄力粉をそれぞれ同量の50g、バターと卵白は室温に戻しておきます。すべて同量なので、量の調整も簡単です。 […]

CULTURE

イタリアで定番人気のお菓子って?輸入菓子マニア・タマアニさんがナビゲート

イタリアのお菓子といえばティラミスやパンナコッタなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、今回ご紹介するのはイタリア現地のスーパーマーケットに売っているようなお菓子たち。イタリア人ならだれでも1度は食べたことがあるはずのポピュラーな商品を、輸入菓子一筋25年のスペシャリスト「タマアニ」さんにセレクトしていただきました。前出の写真の左がアニさん、右がタマさんという二人組です。 専門店には週2日で通い、合計10,000種類、25,000個以上の世界各国のお菓子を食べてきたという無類の輸入菓子マニア・タマアニさんが、数あるイタリアお菓子の中から選りすぐった7商品をナビゲートします!         1. アモーレ! 愛の国のチョコレート『バッチ』     大人の燃える恋心を表した、世界でも類をみないチョコレートこそバッチです。 バッチ(Baci)とは『たくさんのキッス』を表し、1922年サッカーの名門ペルージャで誕生しました。エピソードもイタリアらしく、後に高級アパレル「ルイザ・スパニョーリ」を立ち上げたルイーザ婦人が、パスタ・ブイトーニの御曹司で14歳年下のジョヴァンニ氏へ宛てたラブレターから「チョコを愛のメッセージで包み込む」アイデアが生まれたという秘話があります。     クラッシュヘーゼルナッツを加えたココアクリームの上に、ヘーゼルナッツを丸ごと1個乗せ、ダークチョコで覆った贅沢なプラリネチョコレート。うっとりする口どけに、軽やかなナッツの歯応えを感じる至福のハーモニー。素敵な恋を楽しみましょう。       2. イタリア・チョコレート史に偉大な足跡を残した『ジャンドーヤ』     1866年。フィアット創業者ジョヴァンニ・アニェッリ氏は、トリノ県ヴィッラール・ペローザの小さな村に生を享けました。その同郷の地が産んだチョッコラータこそカファレルのジャンドーヤです。 その歴史は19世期初頭にさかのぼります。かの有名なナポレオン一世が、大陸封鎖令を発令しカカオが不足。それを補う為にヘーゼルナッツを混ぜ合せて、今のジャンドーヤの原型が生まれたと伝えられています。 味わいは、一切の邪魔が入らない滑らかな口溶け! ヘーゼルナッツの豊潤な風味が、チョコレートに立体感を生み出し、いつまでも残る余韻がたまりません。また、少し小粒な形も後をひく美味しさです。 まさに期待を裏切らないイタリアン高級チョコレートですよ。       3. イタリア家族の認知度は何と96%!『ポラレッティ』     楽しかった子供の頃の夏の思い出。あの頃に食べた冷たい棒アイスを覚えていますか? 実はイタリアでも、冷凍庫で凍らせて食べるアイス『ポラレッティ』があります。1914年以来、何世代にも渡ってイタリアの子どもたちに、喜びと笑顔をもたらしてきました。 老若男女を問わず、安心して食べられるように、合成着色料、防腐剤は一切不使用。本物のフルーツジュースを使ったシャーベットアイスで、フレーバーは、ストロベリー、オレンジ、レモン、サワーチェリーの4種類と色々。シャリシャリで、どれもフルーティーな美味しさ! 一本食べきりサイズは、とても食べやすく、好きな時にキンキンに凍らして楽しめますよ。         4. トスカーナ最古の銘菓『カントッチーニ』     少しずつ気温が下がるこの季節。コーヒーにぴったりなビスケット・カントチーニ! 別名ビスコッティともいわれています。 起源はローマ時代にまで遡り、フィレンツェにほど近いプラートが発祥の地。ザクッとした食べ応えある食感と共に、蜂蜜の優しい甘味。そしてアーモンドの香ばしさが、味を引き締めてくれる優美な味わい。見た目の無骨さとは裏腹に、なんとも優しい甘味が、また一つ、また一つと手を伸ばすことに! コーヒーと一緒に味わうと、いくらでも食べれてしまうこと請け合いです。また、本場トスカーナでは食事の締めくくりとしてヴィン・サント(デザートワイン)に浸して楽しみます。秋の夜長のお供としていかがでしょうか?       5. […]

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イタリア旅行キャンペーン当選者ファミリーが花の都フィレンツェへ!イノシシ像の運試しにも挑戦

昨年12月28日から今年1月14日にかけて開催された「イタリア旅行プレゼントキャンペーン」。人気観光都市フィレンツェを訪れ「鼻をなでると幸運が訪れる」と言われているイノシシ像にも会えるというラッキーなこのキャンペーン、応募した方も多いのでは? みんなでRT(リツイート)して、RT数に応じて商品が豪華にアップグレーするこのキャンペーンでのイタリアフィレンツェ旅行はRT数に応じて宿泊ホテルがグレードアップ!皆さまに応募していただき見事5,000RTを達成し5星ホテルにグレードアップしました。 そんなラッキーなキャンペーンに多数の応募者の中から見事当選したのは岡山県在住の森元路子さん。7月下旬、ご家族と一緒に花の都フィレンツェを訪れたところを現地でインタビューしました。 キャンペーンの応募動機と当選した時の気持ちは? 「かわいい!かっこいい!素敵な車を見たいな〜とフィアットのホームページを見ていたらたまたまこのキャンペーンを見つけ、気軽な気持ちで応募しました。」という森元さん。 日頃から簡単に応募できる懸賞にはよく応募し、化粧品や雑貨などは時々当選することもあったそうですが、今回のような海外旅行の当選は初めてということで、当選の電話がかかってきた時は信じられずに思わず「はい、はい」とそっけない回答しかできなかったそうです。 「まさか自分が当たるなんて思ってもみませんでしたし、海外旅行の懸賞とか本当に当たる人がいるのだろうか? くらいに思っていたので幻でも見ているような気持ちでした。正直応募していたことも忘れていたくらいです(笑)」 ヨーロッパ旅行は初めてという森元さんのフィレンツェに対する事前イメージは「絵の中の街!カラフルで綺麗な街!」。ご主人の陽平さんととともに買い物が今回の旅行の一番の楽しみで薬局や革製品ショップめぐりをしたいと旅行前に話していました。 宿泊先はフィレンツェの5つ星ホテル「ザ・ウェスティン・エクセルシオール・ホテル」 キャンペーンの宿泊先はフィレンツェの5つ星ホテル「ザ・ウェスティン・エクセルシオール・ホテル」。アルノ川沿いのオニッサンティ広場に位置するこのホテルは街の中心部にあり観光にも便利です。 最上階にはレストラン「SE・STO On Arno」があり、フィレンツェのパノラマを見下ろしながら美味しい食事が楽しめるとあって観光客から人気があります。 「とてもきれいなホテルで、いろんなところに歴史の感じられる美術品があり、それらを見ているだけでも楽しめました。スタッフの方も親切で快適に過ごすことができました。子供たちは回転扉がとても気に入って、次男の育叶には おうちのドアをこれにしようや! とお願いされました(笑)」 森元さん一家がフィレンツェを訪れた日は、あいにくフィレンツェでもこの夏一番の暑さで、日中は40度を超える猛暑日。冷房の効いたホテルロビーを出る時には少々気合がいるほどの暑さでしたが、初めてのフィレンツェの街へ。なるべく日陰を通りながらイノシシ像方面へと向かいました。 ザ・ウェスティン・エクセルシオール・ホテルからイノシシ像までの道のり 路駐のFIATをあれこれ品定め、「4駆もチンクエチェントもいいな」 ホテルから出てアルノ川沿いを歩いていると、ずらっと並んでいる路駐車の中にたくさんのFIATを発見。思わず森元さんご家族も足を止め、あれこれ品定め。 「 実はFIATは所有していないんです。当選を聞いてから、FIATの車を見かけるたびに私たちのFIATが欲しい!!とFIATの車を探すようになりました。4駆タイプが欲しいと思っていたのですが、チンクエチェントを見るとこれもかわいくて迷ってしまいます。眺める分にはビタミンカラーもいいなと思うのですが、実際に所有するなら白がいいかな。」 二人の息子さんたちは前後の隙間がほとんどない見事な縦列駐車に目が釘付けに。「隙間がこれだけしかないよ!」と、イタリア人の路駐テクニックに興奮していました。 おしゃれでかわいいカラフルな街並みに、歩いているだけでテンションアップ ホテルからイノシシ像に向かうまでの途中、フィレンツェの観光名所「ポンテベッキオ」や「シニョリーア広場」も観光しました。花の都フィレンツェは街の中心部に観光名所が集結していてどこでも徒歩で行けるのも魅力で、また「オープンエアの美術館」と称されているほど街中に美術品が溢れているため街歩きがとても楽しい古都です。 「絵本の中やおとぎ話でしかみたことのないおしゃれでかわいいカラフルな街並みに、歩いているだけでとてもテンションが上がりました。そんな街並みから、高級ブランド店のスタイリッシュなお店が現れて見とれてみたり、油絵で描いたような壮大な教会や美術館に圧倒されたりしました。」と森元さん。二人の息子たちも、初めて目にする海外に「ディズニーランドみたい」「宝箱や絵本の世界みたい」と感想を述べていました。 強運の森元さん、イノシシ像の運試しの結果はいかに? 今回のキャンペーンの目玉「亥年にフィレンツェのイノシシ像で運試し」に挑戦するため、イノシシ像へ。フィレンツェのイノシシ像は、革製品などフィレンツェの特産品が並ぶショッピングスポット新市場の回廊(メルカート・ヌオーヴォのロッジャ)にあるブロンズの像で、フィレンツェ市民からはポルチェッリーノ(子豚ちゃん)という愛称で親しまれています。イノシシ像の鼻をなでると幸運が訪れるというもの。 さらに、このイノシシ像には「運試し」のジンクスが。イノシシ像の舌の上にコインを置いて手を離し、コインが滑り落ちて下の土台の格子をすり抜けると願い事が叶うというものなのですが、さて今回のキャンペーンに当選したという強運の森元さんの運試し、果たしてその結果は? 「家族全員、無事にコイン入りました〜!」 さすが強運の持ち主の森元さん!本人のみならず家族全員までもが無事にチャレンジ成功となりました。 FIATヴィンテージ500とブラスバンドのコラボ演奏会も満喫 この後、観光後にホテルに戻るとホテル前のオニッサンティ広場にFIATヴィンテージ500がずらっと並んでいたそうです。 「夕食後ホテルに帰ったら、ホテルの前の広場にたくさんのFIATが停まっていて、なにかのパーティかな?と思ったら、なんとブラスバンドとFIATのコラボレーションの演奏が始まりました!ブラスバンドの人たちの演奏に合わせて、FIATのクラクションを プッププーー! と鳴らしてセッション!素敵過ぎて見入ってしまいました。Italian brass week というイベントだったようです。日本ではきっと見られないFIATヴィンテージカーとブラスバンドのセッションは最高でした!」 大好きFIAT!”私たちのFIAT”を近いうちに持ちたい 旅行の一番の楽しみであったショッピング!今回の旅で訪れるのを楽しみにしていた、革工房IL BRUSCOL。日本人のご夫婦がオーナーを務める素敵なお店で工房見学をさせていただいたり、一生物のお財布を夫婦で記念にオーダーしてきました。 他にもフィレンツェ名物Tボーンステーキ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」も堪能して大満足のうちに旅行を終えて帰国した森元さん。 「この度は素敵な旅をプレゼントしていただきありがとうございます!いつか近いうちに”私たちのFIAT”を持てるようになりたいと思っています。大好き、FIAT!!!」 2019年、亥年はフィレンツェのイノシシに会いに行こう!https://www.fiat-jp.com/ciao/campaign_firenze-boar/ ※掲載されている内容は2019年9月4日現在の情報となります。詳しくは各レストラン・施設にお問い合わせください。 text・photo:小林真子 […]

LIFESTYLE

ピッティ・イマジネ・ウオモ会場から、フィアット車に似合うこの夏のファッションをチェック!!

今年で第96回を迎えたメンズファッションの祭典「PITTI IMMAGINE UOMO(ピッティ・イマジネ・ウオモ)」。イタリアだけではなく世界中からお洒落な紳士&淑女が集う世界最大級の男性ファッションの見本市として知られています。6月11日~14日の間、フィレンツェ・バッソ要塞で開催され、来場したファッショニスタたちが最新のコーディネートを披露しました。そこで我々fiat magazine CIAO!は、フィアット車に似合うファッションを探してきました。 この夏のトレンドアイテムをチェック! かつて大ブームを起こしたカーゴパンツが今シーズンまた復活の兆しです。以前はスタッズや迷彩柄などのハードなデザインが主流でしたが、上品に穿きこなすのが今のトレンド。こちらのような白のカーゴパンツにジャケットという洗練された着こなしで、アイボリーカラーのルーフを全開にしたボサノバ ホワイトの「500C」で、リゾート地へ出かけてみては? ここ数年ブームとなっているコロニアルスタイル。それを代表するアイテム、サファリジャケットも男らしいエレガンスを表すアイテムとして定番化。今シーズンは、モダナイズされたデザインのものも多く見受けられました。サファリジャケットのフロントを絶妙に開けて、ダンガリー素材のタブカラーシャツとネクタイのコーディネートを上手く見せた都会派カントリースタイルは、カプチーノ ベージュのアーバンSUV「500X」でのドライブに似合いそうですね! 夏のキーアイテムとして定着したのがベスト(ジレ)。Tシャツに羽織るだけで単調になりがちな夏のファッションに奥行きを与えてくれます。ところで、フィアット車の色とりどりのボディカラーを装いのどこかで使うと統一感が出ます。使う面積が大き過ぎると失敗しがちですが、こちらのジレのようなマルチストライプでさり気なく色を合わせると簡単です。あなたのクルマの色を使ったジレを探してみてください。 大人の夏シャツの定番といえば、オープンカラー(開襟)など大きく襟が開いたデザインのものですが、ファッショニスタたちの間で支持が高まってきているのがバンドカラーシャツ。Tシャツではカジュアル過ぎますが、立ち襟のデザインできれいめなヌケ感を出せるのが人気の秘密。また半袖ではなく、長袖を洒脱に腕まくりすることで大人っぽさが演出できます。 今回のピッティ会場で増えてきたのが、ブラックコーディネートです。パンツブランドPT01のディレクター、ドメニコ・ジャンフラーテ氏もいち早くブラックベースのスタイリングを着こなしています。「Panda」のモード グレー・カラーと合わせれば、よりシックな印象に。 ジャケットはボタンを留めないダブルが主流 ダブルのジャケットがまた復活しているようです。ただしかつてのようにタイドアップしてクラシックに着るのではなく、ボタンを留めず、さらにカジュアルなアイテムとの組み合わせ、軽やかに着こなすのが主流のようです。 Tシャツにカモフラ柄のジレを合わせた着こなしは、まさにピッティならではの柔軟な発想のコーディネートです。 左の男性のようなTシャツにホワイトデニムを合わせた西海岸的な着こなしや、右の男性のシャツにトラウザースを合わせたトラッド風味なコーディネートなど、ダブルジャケットは様々なコーディネートが楽しめます。 ピッティの名物ファッショニスタとして有名なアレッサンドロ・スクアルツィ氏(左)とウェイ・コー氏(右)の2人が揃い踏み。2人ともラグジュアリーなリゾート風スタイルでジャケットの上にシャツの襟を出した着こなしが目を惹きます。さらにイタリアのクラシコなシャツもアロハテイストな柄で、一歩先ゆく新鮮なコーディネートです。 女性も大柄なストライプのダブルのスーツに、オープンカラーの派手柄シャツを合わせたコーディネート。まさにトレンド感満載なファッション上級者の着こなしです。 こんなキリリとした服装でキュートな「500」を乗りこなしたら……そのギャップ感に心惹かれます。 スニーカーを上手に取り入れる方法とは? スーツやジャケットでも足元はスニーカーが定番化しました。革靴では重く、サンダルでは軽い印象になってしまうところです。が、スニーカーは、まるで「Panda」のシカクとマルのあいだのカタチ『スクワークル』をちりばめたデザインのような、硬軟のいい所をバランスよく演出してくれるのです。 ダブルのジャケットにTシャツを合わせたスタイルには、グッチのスニーカーで上質なヌケ感を上手に表現しています。 ジレを合わせた王道の“ジャケパン”スタイルも、落ち着いた色合いのスニーカーを合わせることで軽快さがプラスされます。 大人世代のカップルもきれいな白スニーカーをお揃いで履き、品よく若々しくキメています。 暑い日が続き、つい着こなしも楽ちんさだけを求め、結果だらしなく見えてしまうことがあります。そんな時こそ、ご覧いただいたピッティSNAPを参考に、お洒落な夏をお過ごしください! ソフトトップを開けても閉めてもおしゃれなカブリオレモデル500Cはコチラ 洗練されたイタリアンデザイン。すべてが進化したアーバンSUV、500Xはコチラ  […]

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フィアット好きの夢が叶うツアー! ヴィンテージの500で巡るフィレンツェの街と田舎

ヴィンテージのFIAT 500で美しいフィレンツェを駆け抜けるツアー 「大好きなフィアットをイタリアで運転してみたい! でも日本から愛車をイタリアまで持っていくのは無理だし……」。フィアット好きならそう思うことも多いのではないでしょうか。そんな人たちの夢が叶うツアーがフィレンツェにあります。フィアットで美しいフィレンツェの街と郊外の田舎を約4時間かけて巡るツアーがそれ。 ドライブするフィアットは、1957年から1977年まで生産されたリアエンジンのNUOVA 500(NUOVAとはイタリア語で新しいの意。このモデルが2代目の500だからそう呼ばれるのです)。  参加したのはフィレンツェのツアー会社「WALKABOUT FLORENCE(ウォークアバウトフローレンス)」の“FIAT 500 TOUR”。このツアーは英語(またはイタリア語)の案内になってしまいますが、英語ができる人にはお勧めのイタリアならではのツアーです。国際運転免許証(AT限定不可)を持っている18歳以上なら誰でも運転での参加が可能です。参加費は1人だと110ユーロ、グループ(1台)では1人85ユーロとなります(2019年7月現在)。 気になるツアーの内容は? ツアー開始時間は9時半と15時の一日二回。待ち合わせのツアー会社オフィスは、観光名所シニョリーア広場のすぐ近くにあるためアクセスがとても便利です。この日の参加者はアメリカ2人、モロッコ2人、フランス2人、ベルギー1人、ポルトガル1人といった国際色豊かな合計8人となりました。  最初にツアー会社のスタッフから運転方法についての説明があるので、これまでヴィンテージの500を運転したことがない人でも安心。ツアー中はガイドが先導し、その後に続いて運転するのでカーナビや、事前に道路を調べる必要もありません。各車両にはトランシーバーが用意されていて、これで先頭のガイドとコミュニケーションをとります。ガイドは全車両が後続しているか随時確認しながら走りますが、うっかり道を間違えたり、ついていけなかった場合にトランシーバーで連絡が取れます。  オフィスを出た後は世界遺産に登録されているフィレンツェ歴史地区の細い路地を抜け、観光名所ポンテベッキオを眺めながら橋を渡ります。観光客の多いアルノ川沿いをヴィンテージの500で走ると、沿道の観光客たちから視線が集まり、写真撮影されることもしばしば。 フィレンツェのパノラマ、郊外の緑溢れる田舎の景色に癒やされて フィレンツェ市内を抜け、木々の緑のアーチが爽やかな通りをミケランジェロ広場方向へと進みます。そのまま通りを上っていき、フィレンツェの街を一望できるサン・ミニアート教会で最初の下車。  この日はガイド歴9年のアレッサンドロ・デ・マルコさんが先導。フィレンツェ近郊のフィエーゾレ出身です。挨拶をすると「今日、写真撮影があると知っていたらお洒落なシャツを着てきたのに残念だな〜!(笑)」と冗談を言う明るく陽気なガイドさんで、ツアー参加者たちからもとても人気がありました。アレッサンドロさんにヴィンテージの500の思い出を尋ねると「僕のおじいさんもこの車に乗っていたんだよ。イタリア人なら誰でも何か思い出がある車だよね」と愛おしそうに車を見つめていました。  ここではガイドのアレッサンドロさんからフィレンツェについてや1000年の歴史を誇るサン・ミニアート教会の観光案内があります。サン・ミニアート教会の中を見学したり、土産物店で買い物したり、美しいパノラマを背景に写真撮影したりと、参加者たちは思い思いに観光を楽しめます。  サン・ミニアート教会観光の後は車に戻りさらに郊外へと向かいます。昔ながらの石壁の細い路地でも小さな500だとラクラク通ることが出来ます。 緑豊かな美しいフィレンツェの田舎のパノラマでは二度目の停車を行い、下車して写真撮影などを楽しみます。 さらに郊外へと進み、丘陵のオリーブ畑へクルマで入っていきます。オリーブ畑の中で三度目の停車。 ここから近くのワイン用ブドウ畑へと徒歩で移動。ブドウ畑ではガイドからトスカーナのワインについての説明があります。ワイン好きな人はガイドからお勧めワインを教えてもらうことも可能。 美しいパノラマを眺めながら参加者たちと旅の思い出を語り合う食事 旅の締めくくりはツアー会社が所有するプライベートテラスでトスカーナの絶景パノラマを楽しみながらの食事です。  この日の内容はトマトのフジッリやブルスケッタ、トスカーナのチーズやサラミ、プロシュートなど。参加者たちはイタリアの食事に舌つづみを打ちながらツアーの感想やイタリア旅行の情報交換といった話題に花を咲かせていました。  食事を堪能した後は再びスタート地点のツアー会社オフィスへと戻ります。豊かな自然の田舎からルネッサンスの街へと戻り、オフィスに到着して約40kmのツアーが終了です。毎回、距離やルートは異なるので公表はできないとツアー会社は言います。が、いずれもフィレンツェの歴史ある街並みと、雄大な自然のある郊外を堪能でき、満足していただけるはずですとも。 まるでイタリアに住んでいるような気分になるツアー 参加者たちにツアーの感想を聞いてみると……  ベルギー人女性「フィレンツェを訪れるのは初めてでしたが、運転はとても簡単でした! イタリアの車を運転しながらの観光は、イタリアに住んでいるかのような気分も味わうことも可能にしてくれました。ガイドのアレッサンドロさんもとても感じが良くて親切でしたし、イタリアの美しい風景も楽しめて大満足でした」。  アメリカ人男性「ヴィンテージカーが大好きで地元でも運転しています。だからイタリアでイタリアのヴィンテージカーを運転してみたいと思い、このツアーを選びました。フィレンツェの田舎道はとても狭いので、FIAT 500はパーフェクトな大きさで、とても運転しやすかったです。初めてのイタリア旅行なのですが、イタリアはすべてにおいて素晴らしいです」。  フィアット好きにはたまらない内容で、運転出来ない人でもガイドの横に同乗して参加することも可能です。イタリアでの素晴らしい思い出をフィアットと作ってみませんか?  WALKABOUT FLORENCEのFIAT 500ツアーはコチラ 500ってどんなクルマ? Text・Photo:小林真子 […]

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フィアットが生まれたイタリアの“道”を楽しむ方法

フィアットがもっと好きになるイタリアン・ロードトリップ フィアット好きならイタリアのことをもっと知りたいと思っていますよね? でも、知るだけじゃなくて、実際にイタリアを走ってみたい。そう思ったことはありませんか? フィアットが生まれ、育まれたイタリアという国を自分でハンドルを握って走ったら、ますますフィアットが好きになるはず。 そこで、実際にイタリアをフィアットで走ったらどんなに楽しいか。15日間で2700㎞ほど500に乗って、イタリア一人旅をしてきましたのでぜひ紹介させてください。 空港で旅の相棒、500とご対面 イタリアでのドライブでは当然レンタカーを借りることになります。今回、日本からWEB予約しマルペンサ空港で借りたのは、走行371kmというほぼ新車のFIAT 500 POP。エンジンは1.2リッターの4気筒ですから燃料はガソリンです。トランスミッションはマニュアル、そしてナビ無しという極めてベーシックな仕様。ナビ付きやオートマチック車を希望する場合には予約時に確認しておきましょう。 相棒500と対面したら、荷物を積み込んで出発の準備。ミドルサイズの26インチ(60ℓ弱)の旅行カバンはトランクへ。荷室の奥行は50㎝以上あるので、このくらいのサイズであれば倒して積めますし、トランクを閉じれば荷物の有無は見えません。これだけで盗難トラブルの可能性は下がりますね。手荷物を助手席か後席の足元に収めるのも盗難対策。荷物を積んだらシートとミラーを合わせて出発です。そうそう、イタリアは右側通行ということをお忘れなく。 高速道路を走っても楽しいイタリア 今回の旅ではミラノ~ドロミティ~フィレンツェ~モデナ~トリノを走り回りました。都市間の移動はほぼ、アウトストラーダやスーペルストラーダと呼ばれる高速道路になります。まず気付くのは、平均速度の高さと、その割に秩序のある走行マナーです。右側通行ですので左端の車線が追い越し車線なのですが、基本的には追い越し以外で走ることはありません。そして走行車線でもほぼ制限速度の100~130km/hで流れています。もちろん500も同じ速度上で巡航しますが、ここで気付かされるのが直進安定性。2300㎜というホイールベースの短さを考えれば驚くほどピタリとまっすぐ走ってくれるので、長距離移動も疲れにくい。使用環境がクルマを育てる典型といえます。 イタリアの高速道路を走っていてもうひとつ気付くのは、ひらけた視界です。防音壁などに囲まれた日本の高速道路とは異なり、場所によってはガードレールすらありません。おかげで走り過ぎる土地の変化がとてもよくわかります。家々の意匠や生えている植物、主要産業や栽培されている農作物など、町や土地によって特色が変わっていくことに気付きます。高速道路を走っているだけで景色まで楽しめる、そんな日本との違いも面白いと感じることでしょう。 クルマ旅だから出会えるイタリアがある クルマ旅の醍醐味は、公共交通機関では行きにくい場所にも気軽に行けて、時間にも縛られず滞在でき、そこにしかない景色や文化に出会えることでしょう。山の中にあるアグリトゥリズモで鳥のさえずりと共に迎える朝や、小さな田舎町のトラットリアで味わうローカルな料理などもクルマ旅ならではの喜びでしょう。走っていてたまたま出会った景色にクルマを止めて楽しむのだって自由です。 そんな自由気ままな旅にこそ500は最高の相棒になるといえます。コンパクトな車体は古い造りの町の細い道でも扱いに困ることはありませんし、狭い場所にもスムースに駐車できるので移動が気楽です。元気に回るエンジンは山道もグイグイ登ってくれますし、曲がりくねった道もキビキビと走り抜けます。どこか目的地に行くだけじゃない、運転そのものも楽しむ旅を500はもたらしてくれるのです。 またイタリアを走っていれば、500を軽快に走らせるドライバーに老若男女の違いがないことにも気付くでしょう。土地勘がないゆえに安全マージンを多くとって走らせているこちらを、同じクルマであっという間に抜いていくローカルドライバーがたくさんいます。愛されてはいても猫可愛がりされることなく、道具としてもキッチリ使われている500の姿から、イタリア人の生活にいかにこのクルマが溶け込んでいるかが理解できることでしょう。 イタリアの道を走り出す前に知っておきたいこと イタリアを走るためには必要な手続きがありますので、その基本的なところだけここでは記すことにします。 まずは国際運転免許証の取得。イタリアを日本の免許証で走るために必要な免許です。これは各地域で指定されている運転免許試験場や運転免許更新センターなどで取得します。運転にはこの国際運転免許証と日本国内の運転免許証がセットで必要になりますので忘れずに取得しましょう。また海外旅行保険とレンタカーの保険の内容や連絡先などもよく確認しましょう。事故や故障の際には日本のJAFにあたるACI(イタリア自動車クラブ)のロードサービスに連絡することになりますので、その電話番号も控えておきましょう。それから都市によっては、旧市街や歴史地区など指定のエリアで交通が制限される場合がありますので、あらかじめ確認が必要です。 もし「全旅程をレンタカーで回るのはハードルが高いなぁ」と感じるなら、日本と同じように半日や数時間だけレンタルするという方法もあります。午前中に借りてちょっと郊外までお昼を食べに行き、暗くなる前に返却するショートトリップを計画すれば、もっと気軽にイタリアでのドライブを体験できます。 映画で“ロードムービー”といえば主人公が旅を通じて成長していく物語ですが、“ロードトリップ”はあなたの中のフィアット愛を育む旅になることでしょう。早く日本で愛車に乗りたい! そんな気持ちを抑えられないかもしれません。 マニュアルトランスミッションを搭載した500の限定モデル「500 Manuale Rossa(マヌアーレ ロッサ)」はコチラ  text・photo: 小野光陽 […]

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私の人生を変えた“ミント”と “ピンク”。富田さんの『500 Irresistibile』ライフ

限定車『500 Irresistibile(チンクエチェント イレジスティービレ)』に乗られている富田純子さん(以下、純さん)。フィアットは2台目で、気に入っていたボディカラーがミントの『500』からのお乗り換え。それは、自分にとって必要な乗り換えだと直感したそうです。そうした“導き”を大切にし、大勢の仲間に囲まれてフィアットライフを満喫されている純さん。彼女のフィアットライフを覗かせてもらいました。   前向きにしてくれるクルマ     『500』を所有するに至ったキッカケを教えてもらえますか。   「ある日ドライブスルーでお客さんの『500』を見たのがキッカケでした。今はお花の仕事をしているのですが、当時ファーストフードに勤めていたんですよ。小さい頃からお花屋さんになるのが夢で、幼稚園のときに文集にそう書いたぐらいだったんですけど、大人になって生活環境を考えた時、当時はお花屋さんになるのは難しいと判断して、大手ファーストフードに就職することにしたんです。そこでお仕事をすごくがんばって、1年でマネージャーになったんですよ」   『500 Irresistibile(イレジスティービレ)』オーナーの純さん。   たくさん努力されたのでしょうね。   「がんばりましたね。そこで15年ぐらい働いたのですが、ファーストフードってすごい“秒”で動く仕事なので、ある時に気持ちが疲れてしまったんです。毎日イライラして後輩には優しくなれず、そんな自分が嫌になってしまい……。そのときに思い出したのは、お花屋さんで働きたいという夢。その頃には環境も変わっていたので大型モールの中にあるお花屋さんに転職したんです。でもその後コロナ禍でお店に人が全然来なくなり、失業してしまったんです。娘が幼稚園生だったんですけど、医療従事者のお子さん以外は通園できなくなってしまい、主人も仕事で帰りが遅かったので昼間は私が付きっきりで子どもの世話をし、夜間にできる仕事ということで再びファーストフード店に転職したんです。毎日記憶もないくらい忙しいなかで、ある日ドライブスルーに『500』に乗ったお客さんが来たんです。すごいかわいいクルマだなと思って。 “このクルマかわいい、私このクルマに乗りたい”と強く思って、すぐ次の日にショールームに電話をかけたんです」   純さんの現在の愛車『500 Irresistibile』。   それまではクルマに対してそれほど関心がなく、『500』を見たときに何かを感じたのですね。   「それまでは国産車しか乗ったことがなかったんですが、『500』を見た時は“もうこれしかない!”と思って。フィアットのことも値段のことも何も知らなかったんですけど、調べて近くのショールームに来店予約を入れたんです。こんな時期にクルマを買っていいのかなと思ったんですけど、どうしても諦められなくて。本当はピンクの限定車『500 Irresistibile』が気に入っていたんですけど、完売してしまった直後だったんです。それで展示車のミントの『500』を娘が気に入ったこともあり、新車で購入しました」   純さんが以前所有されていたミントの『500』。   チンクエチェントが家に来て、何か変化はありましたか?   「変わりました。深夜帯のお仕事だったので終わるともうヘロヘロで、しかも当時は感染のリスクなどで気疲れも多かったのですが、仕事が終わってクルマに戻ると、駐車場で私を待ってくれている『500』の姿にいつも癒されていました。“私には『500』がある。だからがんばろう”と前向きな気持ちになれましたね」   『500』のどんなところが好きでしたか?   「まず見た目。外装も内装もあんなにかわいいクルマがないから、他に目が行きませんでした。『500』に乗っていると自分がすごくキラキラしている感じがして、おしゃれしようと思ったり、このクルマに似合うような自分になろうと、そんな風に思ったのは初めてでした。『500』に乗って出かけると勇気をもらうことができ、できなかったこともできるような気がしてくるんです(笑)」     プライベートや週末はどのように過ごされていますか?   「私すごい引っ込み思案で、以前はインスタグラムもミントの『500』に乗っている人たちの投稿をチェックしたり見るだけだったんです。ところがある日、綺麗な写真を載せている同じミントの『500』に乗っている方にメッセージを送ったことを機に親しくさせていただくようになり、オフ会にも参加させていただく話になったんです。ただ実は私、昔に大きな事故に遭っていて長距離の移動が怖かったのでそれを伝えたら察していただき、わざわざ私の家から近い場所でオフ会を開催してくれたんです。仲間の方も集まってくれました。それから皆さんとのお付き合いは3年ぐらいになり、今日もこうして仲間の方々が集まってくれました。本当にみんなに助けられてイベントに行ったり、会場でフリーマーケットを出したりするようになりました」   純さんのお友だち。左からミヤケンさん、ナオミさん、トシマジさん。   >>>争わない環境で花を咲かせたい   […]

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直感でフィアットを選んでから人生が好転。古田さんの『500』&『Panda』ライフ

ミニバンから『500 Sport』に乗り換えて以来、「すっかりフィアット沼にハマりました」と話す古田 真(まこと)さん。『500 Sport』の購入から1年後に『Panda 4×4』を増車し、その1年後に、旧い『126』を注文すると共に自宅にガレージを新設。さらに駐車場が屋根付きになったことで『500 Sport』をカブリオレの『500C 60th』に代替えするなど、現実世界にユートピアを築いています。一体何が古田さんを突き動かしているのでしょうか?   お嬢さんからの「もっと人生を楽しんで」のひと言   フィアットとの出会いを教えていただけますか。   「以前乗っていた国産ミニバンが10年・10万kmを迎えるということで、乗り換えを検討していたんです。子どもたちも大きくなったし、もともとクルマ酔いするので家族で出掛ける機会はあまり多くなかったんです。そうしたなか、次のクルマを何にしようかと、輸入車も視野に入れて見ていたんです。高校生になった娘から“パパ、これからは自分の人生をもっと楽しんで”と言われたことも頭の片隅にありました。そんな折、私に強烈なインパクトを与えたのが、この『500 Sport』の広告だったんです。ブルーのボディカラーとスポーティな雰囲気が心を打ち、そのビジュアルが頭から離れなくなってしまったんです。見たのは年末だったんですけど、発売は翌1月15日で『500 Sport』の姿と発売日が頭の中に強く残った状態で年を越しました」   古田さんに衝撃を与えた『500 Sport』のキャンペーンビジュアル。   その時点ではフィアットに対する先入観があったわけではなかったのですね。   「当時はまだブランドに対する特別な思いはまったくありませんでした。完全にインスピレーションですね。広告を見て、うわーっと鮮烈な衝撃が走ったんです。ただ、発売日を迎えてもまだ購入の決心がつかず、そこから1週間後にショールームに問い合わせたところ、その店舗にはすでに在庫がないと聞き、慌てて他のショールームに電話をかけまくりました」   古田さんは自分の直感やインスピレーションを大切するタイプなのですか?   「ずっと直感で動いてきましたね。論理的に物を考えるより、直感とそのときの感情を優先して生きてきました。もちろん一応考えはするんですけど、最初に感じたインスピレーションを優先するので余計に頭に残るんでしょうね」   現在『500C』と『Panda 4×4』を所有されている古田さん。   マニュアル車を選ばれたのは運転を楽しみたいという理由からですか?   「そうですね。あとは当時、マニュアル車がボケ防止にいいという話を聞いて、50歳を迎える前だったので、早めに予防に着手した方がいいだろうと考えたのです。それで次に乗るクルマはマニュアル車にしようとおぼろげに考えていたんです」   古田さんが所有していた『500 Sport』。   50歳手前でボケ予防というのは早すぎる気もしますが。   「仕事柄だと思うんですけど、会社の所属先が経営企画部だったんですよ。経営企画というのは会社の未来を作る部署。そうした仕事の影響もあり、自分の人生についても先を見通して行動するようになったんです。ボケ防止もその一環で、健康でいるために予防的にやっておいた方がいいと考えたんです」     『500 Sport』が第一印象に強く残った理由をご自身で分析すると何だと思いますか?   「圧倒的にデザイン、それと色使いですね。もともと紺色は好きでしたし『500 Sport』のイタリアブルーは明るめでイタリアらしさを感じたんです。かわいらしいこのクルマには派手な色が合うんじゃないかと思ったんです。その前向きな気持ちをさらに勢いづけたのが試乗です。試乗車はデュアロジックのツインエアー車だったのですがエンジンが面白くて。ポコポコ、ポコポコ音を出しながら結構よく走るのが印象的でした。それですぐに購入を決意したんです」   >>>次ページ 悪条件下で頼りになる新たな相棒   […]

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ショッピングモールの屋上通いの日々を乗り越えて。武内さんファミリーの『500』ライフ。

運転に苦手意識があり、7年間ペーパードライバーだったという武内さん。愛犬と出掛けたいという思いから一発奮起し『500』を購入。毎日ショッピングモールで駐車の練習を繰り返し、その姿を影から見守ったご主人のサポートもあり、苦手意識を完全に克服した摩利子さん。『500』を通じて変化を遂げた武内さんファミリーのフィアットライフをご紹介します。   駐車枠に入らなかった   『500』は奥さま用に買われたとのことですが、そのあたりの背景から教えてもらえますか。   摩利子さん(以下奥さま) 「最初は主人の大きなクルマしかなかったんですけれど、犬を連れて出掛ける時などに、もう1台取り回しのいい小さなクルマがあったらいいなと思って。私もクルマが欲しいなと思い始めたんです」   康次さん(以下ご主人) 「そのころは犬がまだ1匹しかいなかったので、大きいクルマで持て余していたんですけれど、その後犬が2匹に増えると、片方だけを動物病院に連れて行きたい時や、犬のストレス発散のために一人っ子状態でそれぞれ別々に世話をする日を作ってもいいかなと思うようになったんです。それでクルマが2台あった方がそれぞれ別々に行動できるので、使い勝手がいいんじゃない? と思って。それで『500』は以前より気になっていたので、好きな色が出たらぜひ購入したいと思うようになったんです」   武内さんの愛犬のクーパー君(右/5歳)とポム君(左/3歳)。   以前からフィアットが気になっていたのですね?   奥さま 「ルパン三世がキッカケでフィアットのことは以前から好きだったんです。色もルパンと同じ黄色が良かったのですが、欲しいと思った時には黄色の設定はなかったんですよ。水色にしようかと考えたこともあったんですけど、1年ぐらい待っていたら、ハッピーイエローの『500 ジアリッシマ』という限定車が登場したので、すぐにショールームに問い合わせました」   ご主人 「軽自動車を検討したこともあったのですが、私も彼女もデザインを職業にしていることもあって、やっぱり好きなものに乗りたいよね、という気持ちがありました。街ですれ違ったときに思わず目で追ってしまうような、そういうクルマが良かったんです」   武内さんの愛車『500 Giallissima(ジアリッシマ)』は2022年2月に発売された限定車。ハッピーイエローのボディカラーや、ブラックのミラーカバーが特徴。   奥さまは7年間ペーパードライバーだったとのことですが、久々にクルマに乗るのは怖くなかったですか?   奥さま 「もちろん怖かったです。以前に主人のクルマで運転に挑戦したことがあったのですが、ショッピングモールの屋上で試しに駐車したところ、駐車枠の白線を跨ぐようにど真ん中に停めていたんです。何度か練習してもそんな感じだったので、自分は運転に向いてないかもしれないと思って、運転から遠ざかっていたんです。フィアットを買ってからも、納車まで1度も運転しませんでした。だから納車日がいきなり久々の運転となってしまったんです」   ご主人 「納車の事務的な手続きが終わり、妻が運転席に乗った段階で、エンジンをかけるにはどうするんだっけ? みたいな状態でした。ディーラーの方が運転にまったく慣れていないことを察してくれ、手取り足取り教えてくれたんです。それでデリバリールームの扉が開いて“さあどうぞ”、となった時には僕も助手席でガチガチでした(笑)。妻に“大丈夫だよね? 後ろに下がったらガラスをバーンだよ”と言うぐらい、不安で仕方なかったです」     >>>次ページ ショッピングモールの屋上から徐々に下の階へ   […]

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眼下に広がる田園風景。映え写真も撮れる、フィアット好きが集う「マッシュルームカフェ」

綺麗な景色を見ながらかわいいお食事を   岐阜・加茂郡にあるフィアット好きが集う「マッシュルームカフェ」。ガラス張りの店内からは遠くまで広がる田園を見下ろすことができ、風が吹くと稲が波のように揺らぐ様子が眺められます。そんな景色を眺めるだけでもリラックスできますが、フィアットで訪れれば、さらに楽しい時間が過ごせるはず。明るいママさんとお話ししたり、他のフィアット乗りのお客さんがいれば、きっと自然と会話が広がるからです。 マッシュルームカフェの店内。田園風景が見渡せます。   マッシュルームカフェを営む前島美穂さんは、自分が「イイ!」と思うモノ・コトを大事にされている方で、その考えはお店のメニューや、その素材にまで生かされています。「ワンちゃんが好きだから」という理由からお店にはプチドッグランを併設し、店内にもエアコンを完備した「コハナレ」と呼ばれるワンちゃんOKの空間を用意しています。   マッシュルームカフェを営む前島美穂さん。   お料理に出すお皿は、北欧のものやアンティーク品など、インスタ映えするものを使用。「食べたお料理が思い出として残るように、かわいいプレートを使用するようにしています」と前島さん。そんな気遣いがお客さんの心を捉えているようです。   「自分が楽しいと思うことをやった方が仕事も楽しくなるし、お客さんも喜んでくれると思ってやっています。だからお皿は可愛い方が楽しいし、食材は自分が美味しいと感じる、地元の農家さんが作った野菜を使用しています。田舎なので農家さんからオレガノなどのハーブをいただけるので、それをお料理に使っています」と、その時々の旬の食材を提供しています。     そんな前島さんは、フィアット好きという一面も。子育て期に6人乗りの『ムルティプラ』を所有したのをキッカケにフィアットファンになり、現在は『500』に乗られています。2023年のフィアットピクニックに参加した際に、会場でフィアット乗りの仲間と出会い、その方からさらに友人を紹介してもらい……という具合に、フィアット仲間の輪が広がり、気づけばマッシュルームカフェは、たくさんのフィアット仲間が集まる場に。皆が集まると店内はワイワイガヤガヤと賑やかな雰囲気に包まれるそうです。   >>>次ページ フィアット好きに人気「カリオストロの城のミートボールパスタ」 […]

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クルマ好きのご主人にも、そうでなかった奥さまにもベストな選択!? 平井さんファミリーの『500e』ライフ

これまで輸入車を中心にさまざまなクルマを乗り継いできたという平井さんファミリー。そんな経験豊かな平井さんにとって初のフィアット、初の電気自動車となる『500e』を購入された動機や満足している点についてお話をうかがいました。運転好きなご主人と、そこまで運転が好きではないという奥さまにとって『500e』はベストな選択だったとのこと。その理由は?   EVに排気量は関係ない   『500e』を購入した経緯を教えてもらえますか。   周平さん(以下ご主人) 「『500e』は2023年3月に納車されたのですが、その前はドイツのハッチバック車に乗っていたんです。母が高齢になってきたこともあり、コンパクトなクルマへの乗り換えを検討し始めていたのですが、妻がゴルフに行くときにも使うので、小さくても長距離走行に耐えうるクルマというのを条件に掲げていたんです。いざ探してみると、なかなかいいクルマがなくて。時期的に『500e』が登場した頃だったのですが、フィアットはデザインがいいので以前にガソリン車の購入を検討したことがあったのと、近くのショールームが移転リニューアルしたこともあって、軽い気持ちで見に行ったんです。それで『500e』に試乗したらめちゃめちゃイイと思ったんです。結局、その流れで購入に至ったということですね」   ご主人の平井さん。   試乗にはご家族皆さんで行かれたのですか?   ご主人 「全員で行きました。買ってから運転できないと困るので、みんなでクルマのサイズなどを確認しました。母がずっと輸入車を乗り継いできたので、国産車に戻るとウィンカーレバーが反対側になってしまい、違和感があるかなというのもあったので、輸入車を軸に考えていました。そうしたなかで『500e』はサイズ的にもコスト的にもベストで、唯一無二だったという感じですね」     試乗で良かったと感じられたのはどういったあたりですか?   ご主人 「まず走り出しがすごくスムーズだったこと。EVというと静かさばかりを売りにしたクルマが多いと感じていたんですけれど、静かというよりはゴーカート的というか、ゴルフの電動カートに乗っているような感覚が印象的でした。小回りも利くし、コンビニやスーパーに買い物に行く使い方を想定したときに、すごく使いやすそうだという感想を持ちました。小さいクルマの場合、ガソリン車だと排気量も下がるのでどうしても動力性能が下がってしまう印象がありますけれど、その点、EVは排気量は関係ないのでコンパクトでもすごく走りやすいというイメージはありましたね」     麻子さん(以下奥さま) 「『500e』は車幅が狭く、小回りが利くところが運転しやすいと感じました。あとは私が1人でゴルフに行くときに安全装備が充実していて、車線を逸脱しないようにする機能なども備えているのがとても安心だと感じました。以前に乗っていたドイツ車は、高速を走るとどっしりしてすごく安定感があったんですよ。小さいクルマになると、ふわふわするんじゃないかという懸念があったんですけれど、実際に『500e』に乗ってみたら高速道路でもすごく安定していますし、しかも疲れにくいんですよね。ゴルフをして帰ってきても、ドイツ車のときよりも疲れないかもしれないですね。そもそも私は運転がそこまで好きではない方なので、楽に乗れるというところが一番良かったなと思います」   高速道路を安定して走れ、かつ安全装備が充実しているところがお気に入りという奥さま。   >>>次ページ 奥さまがひとりでゴルフに行くのに便利 […]

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【学ぶイタリア】バルサミコの上手な使い方 イタリアの真の食文化を知るプロ集団 モンテ物産が伝授

イタリアンダイニングをご自宅で。イタリアのクルマといえば、フィアット。そして、イタリア料理に欠かせない調味料といえば、オリーブオイルとバルサミコ。オリーブオイルは日本でもメジャーですが、かたやバルサミコは使い方が限定的だったり、上手な使い方がわからないという方もいらっしゃるのでは? そこで、イタリア食材を扱うプロ集団、モンテ物産さんに、バルサミコのおいしい食べ方から、おすすめ商品、究極の逸品まで、バルサミコについて詳しく教えていただきました。     おいしいバルサミコと出会うには     バルサミコは、イタリアでは「アチェート・バルサミコ」と呼ばれます。アチェートは「酢」という意味で、日本でもバルサミコ酢とも呼ばれます。イタリアでは生産地や製造方法が法律で厳格に定められており、アチェート・バルサミコとして販売できるのは、D.O.P.またはI.G.P.認証を受けた製品のみ。そこで、まずはおいしいバルサミコと出会うために知っておきたい認証制度について簡単にご紹介しましょう。   バルサミコはブドウ果汁を主原料としており、そのブドウ果汁を火にかけてできたものをモストコットと呼びます。D.O.P.(イタリアにおける保護指定原産地表示)認証のアチェート・バルサミコは、原料がモストコットのみに規定され、その他の原料を使用したものはD.O.P.認証を受けられません。さらに、D.O.P.認証のアチェート・バルサミコは熟成期間が最低12年以上、さらに熟成期間の長い「エクストラ・ヴェッキオ」は最低25年以上と定められており、原料となるブドウの産地も決められています。このようにD.O.P.認証のアチェート・バルサミコは生産するうえで非常に手間や時間がかかるため、高級品と位置付けられています。     一方、I.G.P.(イタリアにおける保護指定地域表示)認証のアチェート・バルサミコは、D.O.P.認証品に比べると、広く普及しています。こちらは原料にモストコットのほか、ワインビネガーの使用が認められていますが、味に関わるその他の原料の使用は認められていません。I.G.P.認証のアチェート・バルサミコは年間9,000万リットルほど作られており、単純に日割りすると1日24-25万リットルが世界で消費されている計算になります。それだけ多くの方に愛用されているバルサミコといえます。   I.G.P.認証のアチェート・バルサミコ。   ちなみにこのふたつの認証に当てはまらないものは、イタリアではコンディメント(調味料の意)という呼ばれ方をします。   >>>次ページ イタリアの食卓でおなじみの定番バルサミコ   […]

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『500』は私の自分空間! カワイイものに囲まれて過ごしたい、山崎さんの『500』ライフ

ミントグリーンの『500(チンクエチェント)』がとてもお似合いの、おとぎの国から飛び出してきたような雰囲気の山崎愛菜さん。『500』の室内には随所にぬいぐるみやミニカーがいっぱい。カワイイものに囲まれて暮らすのが好きというのも頷けます。そんな山崎さんに『500』とのフィアットライフについてお話を伺いました。   自分のクルマが一番   高校の卒業とともに教習所に通い、運転免許証を取得したという山崎さん。当時、特にクルマ好きだったというわけではなく、周りのお友だちが皆通っていたからという理由で教習所に通いはじめたとのこと。そして、最初に購入したのはカワイイ系の軽自動車。社会人になってからはその軽自動車を通勤にも使っていました。そして街を走っていると、時折目に入るカワイイクルマが気になるようになったそうです。   『500』オーナーの山崎さん。   「あのクルマ、カワイイ!と思って調べてみると、それが『500』だとわかったんです。その頃はまだフィアットのことも知らず、街で見ていいなと思ったのが、出会いのキッカケでした。調べていくうちにボディカラーにミントグリーンがあることを知り、その色がまたストライクで、これ欲しい!という気持ちでいっぱいになりました」   グリーンがもともとお好きだったのですか?   「特にグリーンが好きだというわけではなかったのですが『500』とミントグリーンの組み合わせが自分の琴線に触れたのだと思います。でも調べたら既にその色の『500』は設定がなくなっていて、千葉の販売店にミントグリーンで気に入った仕様のクルマがあったので愛知から見に行きました。それで、そのまま購入に至ったんです」     欲しいと思っていたクルマが手に入って、どんな気分でしたか?   「もう、本当に嬉しかったです。どこから見てもカワイくて、自分のクルマが一番!と思っています(笑)。自分が本当に気に入って買ったクルマなので眺めているだけでも満足ですし、乗っても楽しいクルマですね」     購入して最初にしたことは何ですか?   「まずは洗車してキレイにして、その後フェンダーのところにイタリア国旗のバッジを付けました。ただ貼り付けるときに左右を逆に取り付けてしまったんです。やってしまった、と(笑)。でもキレイに剥がせないと思ったので、これも味だと思ってそのままにしてあります(笑)」   >>>次ページ 自分色に染める楽しみ   […]

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石川県・輪島塗の職人さんを応援しよう! Share with FIAT 輪島塗工房の復興応援プロジェクト

2024年1月1日に石川県・能登地方を襲った能登半島地震。なかでも大きな被害を受けた輪島市、志賀町(しかまち)などの地域では、5ヶ月以上が経ったいまでも、2,200戸以上で断水が続いているだけでなく、余震が発生するなど、先行きが見通せない状況が続いています。フィアットでは、能登半島地震で被災した輪島塗工房の復興を応援するクラウンドファンディングを実施しています。輪島塗の職人さんであり、同伝統工芸を長年支えてきた矢田松雄さん(73)、ならびに石川県在住で震災直後から支援活動をされているインフルエンサーのキザワヒロヤさんに、石川県と輪島塗の現状についてうかがいました。   需要はあるのに作れない   日本の伝統工芸品に指定され、三大漆器のひとつに数えられる輪島塗。輪島市で採れた地の粉(じのこ)を漆に混ぜ合わせ、磨きと塗りを何度も繰り返して仕上げられる漆器は、深みのある光沢を帯びた仕上がりと、繰り返しの使用にも耐えうる丈夫な作りが特徴となっています。   矢田さんが手掛けた輪島塗の作品。   矢田さんは輪島塗の職人であると共に、輪島塗を扱う土産物店、漆市番を約30年営まれ、輪島塗の発信ならびにプロデュースをされています。ところが、2024年1月1日の能登半島地震で最大震度7を観測した輪島市の店舗は大きな被害を受け、建物は損壊。展示していた商品の多くが損傷してしまいました。   矢田さんが営まれる土産店兼工房の漆市番。   矢田さんは現在、二次避難所で暮らしながら被害を免れた製品を持って朝市に出店したり、避難所で販売したりしています。 「地震に負けてたまるか。そんな思いでやっています。でも、新たな製品を作りたくても作れないのが辛いです」と話します。   輪島塗の発展に尽力されている矢田さん。   輪島塗は、木地、下地、上塗、ろくろ、沈金、蒔絵、ろいろと複数の工程を経て完成するのですが、それらすべて分業によって成り立っています。輪島塗を支援しようという人達の思いで需要が増えても、職人さんが二次避難中のため大幅に不足しており、製品を作りたくても作れない状況だと言います。連絡がつかない人もいれば、正月の震災だったため帰省していた家族や子どもを亡くしてしまい、声をかけられない状況の人もいるそうです。   ブースを設けさせてもらった協力施設で製品を販売する矢田さん。   「家に帰るたびに涙が止まらなくなりますよ。それでも復興しなくては、という思いです。そのためにまずは仕事がしたい。新たな製品を作りたいですね。まだ先は長いですけれど、まずは倉庫や作業場を確保し、次にお店を再建して、ひとつひとつ前進して行きたいです」   >>>次ページ 被災地の“いま”を知ってほしい   […]

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【学ぶイタリア】イタリアワインの選び方 イタリアの素晴らしい、真の食文化を知るプロ集団 モンテ物産に聞く、おすすめの白/赤/スプマンテ

ようこそ!イタリアワインの世界へ   イタリアンライフをご自宅で。フィアット好き・イタリア好きのあなたに、毎日の食卓を彩るイタリアワインの魅力や選び方をご紹介します。ご指南いただくのは、イタリア食材を豊富に扱うプロ集団、モンテ物産。イタリアワインの特徴や数ある種類のなかから自分好みのワインを見つけるコツ、さらにはおすすめワインまで、初心者の方にもわかりやすくご案内していただきます。     Part.1 イタリアワインの特徴とは?   イタリアワインは多種多様。イタリアでは原料となるブドウの品種が非常に豊富で、一般に出回っているだけで300-400種。登録されていないものも合わせると、2000-3000種が栽培されていると言われています。イタリアの国土は日本と同じように縦長で、北は寒く、南に行くほど暖かくなります。中央にはアペニン山脈が通り、山間部には冷たい風が、海沿いには暖かい風が届き、様々なブドウが育ちやすい環境にあります。もちろん、日常的にワインを消費する食文化が根付いているのもワインづくりが盛んな理由。     イタリアでは20州すべての地域でワインづくりが行われているためワインの種類が多彩で、自分好みのワインを見つけるのは困難に感じるかもしれません。実際、フレンチレストランのソムリエの方でも、イタリアワインの領域へは踏み込まない方もいるそうです。しかし、心配は無用。プロの方でもそうなので、最初からそういうものだと思い、宝探しをする感覚でワイン探しを楽しみましょう。     Part.2 お好みワインの見つけ方   世界的に有名なブドウ品種というと、赤だとカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、シラーなどが挙げられます。イタリアワインにもサンジョヴェーゼ、ネッビオーロなど有名な品種はありますが、日本ではそれほど認知度は高くないかもしれません。しかし、特定の銘柄に人気が集中せず、種類が豊富にあるところがむしろイタリアワインの楽しさ。美味しいワインが数多くあり、しかもリーズナブルな値段で見つけやすいのもイタリアワインの魅力です。     では、好みのワインをどう見つけるのか。方法はいくつかありますが、基本的なところでは、酸味と果実味、ボリューム感(重いか軽いか)、赤の場合はこれに渋みを加えた4つの要素を目安に、自分好みのワインを絞り込むのがおすすめ。   これらの好みのテイストがわかれば、ソムリエの方やワインショップでお店の人に聞くときに探してもらいやすくなります。例えば「あまり酸味が強くなく、果実味がしっかりあって、軽めのものがいいです」などと伝えると、お店の人は「それならこの州のこのワインはいかがでしょう」という具合に、条件に合ったものを選んでくれるはずです。 >>>次ページ イタリア通が選ぶおすすめワイン   […]

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フィアットのクルマがやさしく見える理由。それはイタリアの価値観が深く関係していた!

フィアットの特徴である“かわいいデザイン”はどのように作られるのか? そんな疑問をデザイナーさんに直接聞くことができました。教えてくれたのは、『600e』の発表会のため来日したフィアットのチーフデザイナーのフランソワ・ルボワンヌさん。『600e』の生みの親に、フィアットデザインが大切にしているものについて尋ねました。   その時々を大事にするのがイタリア流   カーデザインというのは奥が深く、どのように見えるかというのは主観であり、その印象は見る人によって異なるもの。そうしたなか、誰もがうなずく“かわいいデザイン”というのはどのように作られ、デザイナーはどのような想いでイメージをカタチにしているのか。ルボワンヌさんは言葉を選びながら、フィアットのデザイン哲学について話してくれました。   チーフデザイナーのフランソワ・ルボワンヌさん。2021年よりステランティスのデザインセンターに所属。   ルボワンヌさんはいつ頃からカーデザイナーを志したのですか?   「僕にとってカーデザイナーは子どもの頃からの夢でした。かなり早い段階でその仕事をしたいという気持ちが固まっていたので、早くにデザインについて学び始めました。学生時代にまず美術を専攻し、パリでインダストリアルデザインを学び、その後ロンドンの大学でカーデザインについて学びました。私がカーデザイナーとして働き始めたのは20歳の頃でした」     カーデザインを学ぶためにロンドンを選んだのは何か理由があったのですか?   「理由は二つあります。ひとつは90年代当時、ヨーロッパでカーデザインについて学べる学校は限られていたのです。そのうちのひとつが私が学んだロンドンにあるロイヤル・カレッジ・オブ・アートです。もちろん出身地のフランスでも学ぶこともできたんですけれど、やはりこの機会に海外に出たい。異文化に触れたいという思いがあり、ロンドンに行くということは自分にとって世界に出るということでもありました。実際にロイヤル・カレッジ・オブ・アートには世界中から多くの人々が集まっていましたし、そこで知り合った多くの友人とは今でも交流が続いています」     カーデザイナーとしてステランティスグループで働いて良かったと思うところを教えてください。   「ステランティスグループに魅力を感じた理由は、ひとつは様々な文化的な要素が入り混じっているところです。イタリア、フランス、アメリカといった三つの文化が交差し、それぞれデザインに対するアプローチは異なりますので、それらに触れられるのが大きな魅力です。もうひとつ、イタリアに来られたことも個人的には大きいですね。家族とともに移り住んだのですが、イタリアでの生活にはとても満足しています。イタリアというのは偉大な国ですし、70年代から80年代にカーデザインが花開いた国でもあります。カーデザインのマエストロが育まれたその国で働き、しかもその中心的な街であるトリノで働けるということは、デザインの歴史を学び、そして今後10年間通用するデザインを生み出すという意味においても非常に価値あることだと思います。さらにステランティスは世界中にネットワークがありますので、今日こうして日本を訪れ、皆さまとお会いできたりするのも素晴らしい魅力だと思っています」     日常生活ではイタリアの生活のどのようなところに魅力を感じますか?   「ドルチェヴィータです(笑)。イタリアはやはり、多様な魅力が結集している場所だと思います。歴史的背景、カルチャー、アート、ビューティ。そして人ですね。イタリアの方たちは、時間の楽しみ方が他の国の人たちとはやや異なっていると感じます。仕事をこなしながらもそれだけに傾倒することなく、大切なものを見失わず、それをシェアすることが好きな国民性だと感じています。人生の一つひとつの瞬間を大切にし、いい具合に妥協点を見出すのはイタリア人ならではで、私はそうしたところに魅力を感じています」   >>>次ページ 「早く行く」より「楽しく行く」   […]

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イタリアと日本の文化を愛するイラストレーター、ビオレッティ・アレッサンドロの“POP・PRETTY・FUNNY”なメッセージ

広告・キャラクターデザイン・挿絵・漫画・絵本など、幅広い媒体で活動しているイラストレーターのビオレッティ・アレッサンドロさんは、フィアットと同郷のイタリア・トリノ出身。幼少期から“絵描きになること”と“日本に住むこと”への想いを募らせ、27歳のときに偶然の出会いを機に日本で絵本を出版。2015年5月からは日本に移り住み、現在はフリーランスのイラストレーターとして活躍中です。そんなビオレッティさんに、自身の活動のテーマやイタリアと日本の文化について、そして同郷であるフィアットの印象を伺いました。   夢は“絵描きになること”と“日本に住むこと” ──まずは日本に移り住むことになったきっかけを教えてください。 18歳のときに初めて日本に観光で来て、それから27歳までトリノに住みながら、日本へ行き来していました。そんなある日、出版社の編集者の方と偶然出会って、「絵本を出版しませんか?」と声をかけていただいたんです。それがきっかけで、絵本の出版後にアーティストビザを取得することができて、2015年からは日本に住んでいます。   ▲ビオレッティ・アレッサンドロさん   ──小さいころから絵を描くことに興味はありましたか? はい。幼いころから絵を描くことは好きで、7歳ぐらいのときには「絵の仕事をしたい」「絵を描いて生きていきたい」って思うようになりました。   ▲インタビューマガジン『世田谷十八番』   ──ビオレッティさんの幼いころのエピソードで、おじいちゃんが持っていた70年代の日本の写真集を見たことがとても印象に残っているそうですね。 それも7歳のときです。“日の丸”が描かれた本がおじいちゃんの本棚にあって、気になって手に取ってみたら、日本の70年代の写真集でした。僕のおじいちゃんはトリノにある『ラ・スタンパ』という新聞社で仕事をしていて、ジャーナリストと出会う機会がたくさんあり、その中のひとりからいただいたそうです。それを見たとき自分は、「日本はなんて面白い国なんだ!」って思いました。   ──それがビオレッティさんにとって、日本に興味を持つ原体験だったんですね。 はい。そこからどんどん興味が湧いてきて、“絵描きになりたい”と“日本に住みたい”っていう気持ちが合わさり、日本で絵描きができないかなって。そのあとは16歳から日本語の勉強を始めて、先ほど言ったようにイタリアと日本を行き来しながら、2012年ごろに出版社の方と出会い、2014年に『みつけてアレくん!せかいのたび』という絵本を出版しました。     ──絵本の出版によって、念願の日本暮らしが叶った面も? そうですね。「これをきっかけに日本に住めるんじゃないか……」っていう気持ちは正直ありましたね。日本に住むようになって、観光で訪れたときよりももっと深く、“日本の1日”を感じられました。そこはイタリアの1日のペースとは違いましたけど、今ではイタリアと日本の考え方やライフスタイルを、うまく自分の中でミックスできているように感じます。   ──日本に来てフリーランスのイラストレーターとして活動する傍ら、デザイン事務所の勤務なども経て、独立されたのは2019年。そこからは漫画や絵本のみならず、さまざまなブランドやイベントにおける広告のイラストなども数多く手掛けていますよね。 自分としてはひとつひとつのお仕事を大切に、とにかく100%で描いてきました。なので、何かこの仕事がきっかけで注目を浴びた、という感覚はないですね。日本人らしく言えば“コツコツ一生懸命”取り組んで、自分が納得できるクオリティの作品を出すことをいつも心掛けてきました。   ▲スーパーマケット成城石井でのイラスト制作   ──ちなみにビオレッティさんの作風が確立されたのはいつごろですか? ちょっとずつのプロセスの積み重ねではあると思いますが、根本的な部分で言うと、昔から“線を繋ぐ”ことが好きだったんですね。そこから自分の中の個性をもっと生かせないかなって考えていくうちに、フォルムや体の作りが独特な、誰も描いたことのないキャラクターを描くようになりました。自分の中でそこはアーティスティックな部分で、ちょっとずつ進化して今に至ります。   ──イラストには“POP・PRETTY・FUNNY”という3つのキーワードがあるそうですね。 まず僕の絵をパッと見て、その印象をひとつの言葉で表現するならPOP。ただそれだけじゃなくて遊び心、つまりFUNNYな要素も加えて、PRETTYな絵になるように表現しています。   ▲2022年9月に発売した新作絵本『なぞなぞショッピングモールでおかいもの』   次のページ:【ビオレッティさんのDNAにあるイタリアとは?】 […]

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【2022年・天体観測特集】フィアットで行く! 満天の星空が見られる日本全国のおすすめ天体観測スポット9選

1980年の初代デビューから40年以上にわたって世界中で愛されているフィアットのコンパクトモデル『Panda(パンダ)』“に、四輪駆動システムと6速マニュアルトランスミッション、そして特別なボディカラーを採用した限定車『Panda Street 4×4(パンダ ストリート フォーバイフォー)』が登場(1月15日より160台の限定販売)! そこで今回は、街と自然を遊びつくす限定車・Panda Street 4×4に乗って行きたい、日本全国のおすすめ天体観測スポットをご紹介します。 ▲Panda Street 4×4(パンダ ストリート フォーバイフォー)※写真のモデルは欧州仕様車になります。   “日本一寒い街”にある、日本最大級の天体望遠鏡と満天の星空 <銀河の森天文台>     せっかくクルマで行くなら、クルマだからこそ行けるスポットへ。北海道・陸別町にあるのは、日本最大級の天体望遠鏡を備える『りくべつ宇宙地球科学館(愛称:銀河の森天文台)』です。クルマで女満別空港から約1時間20分、釧路空港から約2時間のこのスポットは晴れていれば常に天体観望会を開催していて、大型望遠鏡観望室(ドーム)に加えて、屋上には小型望遠鏡観測室(スライディングルーフ)や自由にイスを広げて星空を楽しめる屋上広場など天体観測の設備が充実。昼間は明るい星を、夜は見渡す限りの星々を堪能することができます。陸別町は“日本一寒い街”として知られているので、訪れる際はしっかりと防寒をするのがマスト。       ▼INFO:画像提供 りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台) 〒089-4301 北海道足寄郡陸別町宇遠別 0156-27-8100 https://www.rikubetsu.jp/tenmon/   広大な敷地に県内唯一の公開天文台を備える総合レジャースポット <星と森のロマントピア>     青森県・弘前市市街地よりクルマで約20分。周囲をリンゴ畑と杉林に囲まれた27ヘクタールの広大な敷地に、宿泊施設・BBQ施設・アクティビティ施設が点在する総合レジャースポットが『星と森のロマントピア』です。こちらの目玉のひとつが、県内唯一の公開天文台『銀河』。県内最大級・口径40㎝のカセグレン式反射望遠鏡を備えた天文台では、解説員の案内で昼間は太陽の黒点や金星、夜には満天の星空を眺めることができます。敷地内には大浴場や温水プールを備えた『星の宿 白鳥座』もあり、特に露天風呂から眺める岩木山が美しいのでぜひ。冬はホテルまでのアクセスがハードなため、Panda Street 4×4のような高い走破性の4WD車が最適!       ▼INFO:画像提供 星と森のロマントピア 〒036-1505 青森県弘前市水木在家字桜井113-2 0172-84-2288 https://www.romantopia.net/   “自然のプラネタリウム”が堪能できる山郷のプライベートリゾート <会津高原 星の郷ホテル>     標高約1,000メートルの地点で星々を眺められる、全国屈指の天体観測スポットが南会津。この地で2021年9月にグランドオープンしたのが、“自然のプラネタリウム”と称される星空が話題沸騰中の山郷のプライベートリゾート『会津高原 星の郷ホテル』です。ホテルでは天体望遠鏡を完備していますが、夏から秋にかけては天の川を肉眼で見ることも可能。そして空気が澄み渡る冬は、四季折々で変化するスターライト・ショーがあなたを迎えてくれます。新潟・会津若松方面からクルマで向かう際は、国道401号線を経由すると昭和村付近で道が狭く険しい峠道となるため、下郷町〜会津田島からのルート(国道121号~289号)で行くのがおすすめ。 ※現在は冬時期における宿独自での天体観測は中止しております。 (天体観測用の双眼鏡の貸し出しに加え、客室には家庭用のプラネタリウム設備あり) […]

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【2021年最新・全国】フィアットとのドライブで訪れたい!有名建築から現代アートまで、おすすめのアートスポット10選

芸術の秋到来!ということで、フィアットで訪れたい、とっておきのアートスポットをセレクトしました。心地よく過ごしやすい気候の秋は、絶好のドライブシーズンでもあります。絶景に魅せられたり、アート鑑賞の前後にほかの観光スポットに足を運んだり、あるいは運転そのものを楽しんだりと、アートをとことん楽しむ──、そんな“アートをドライブする”秋を満喫してみませんか。   真駒内滝野霊園     札幌市内から車で約40分、新千歳空港から約1時間。多くの人が眠る『真駒内滝野霊園』は、180万平方キロメートルもの広大な敷地の約6割が公園や散策路となっている、道内屈指のアートスポットです。入口では悪霊を門前で撃退するとされるエジプトの狛犬的存在『人頭有翼の獅子像』がお出迎え。そのすぐ近くには、33体ものモアイ像の姿も!  モアイ像の視線の先には、数万本ものラベンダーが植えられている丘があり、その中央からは『頭大仏』が頭をのぞかせています。高さ13.5メートルの大仏が鎮座する大仏殿は、建築家の安藤忠雄さんが設計したもの。大仏へのアプローチもとても個性的で、結界を意味する『水庭』やコンクリートがひだのように連なった天井を持つトンネルなど、心が浄化されるような空間となっています。ほかにも、永代供養墓が併設された『ストーンヘンジ』やブロンズの鹿、布袋様の大群など、「なぜここにコレが?」と突っ込みを入れたくなる多種多彩なオブジェや像の宝庫です。公園施設として開放されているので、散策をおすすめします。       ▼INFO:画像提供 真駒内滝野霊園 北海道札幌市南区滝野2番地 011-592-1223 https://www.takinoreien.com/   青森県立美術館     “県美”の愛称で青森県民に親しまれている『青森県立美術館』は、2006年にオープンしました。青木淳さんが手がけた地下2階、地上2階建ての建物は、隣接する日本最大級の縄文集落跡『三内丸山遺跡』から着想を得て、発掘現場のトレンチ(壕)をモチーフに設計されています。 コレクションは、棟方志功さん、工藤甲人さん、寺山修司さん、澤田教一さん、成田亨さんなど青森にゆかりのあるアーティストのものを中心に、アンリ・マティス、レンブラント・ファン・レイン、パブロ・ピカソといった海外作家の作品も所蔵。吹き抜けの大空間『アレコホール』では、20世紀を代表する画家の一人、マルク・シャガールが、1942年、亡命先のアメリカで描いた、バレエ『アレコ』の背景画を展示しています。美術館のシンボル的存在でもある、青森県出身の現代美術作家・奈良美智さんによる立体作品『あおもり犬』は、地下2階の吹き抜けで会うことができます。高さ8.5メートル、幅6.7メートルの純白の犬の前には、エサの器を模した花壇が設置され、なんともフォトジェニック! 車で訪れた際は、お隣の『三内丸山遺跡』にもぜひ足を伸ばしてみてください。   ▼INFO:画像提供 青森県立美術館 青森県青森市安田字近野185 017-783-3000 (代表) http://www.aomori-museum.jp       N’s YARD     現代美術作家・奈良美智さんが、「作品をより身近に感じてもらえる場所を設けたい」と、現在、拠点を置く那須に開設した個人美術館。那須の中心地から少し離れた森の中に佇む建物には、絵画やドローイング、彫刻など奈良さん本人の作品はもちろんのこと、奈良さんがこれまで収集してきたレコードや現代作家のアートも展示されていて、どっぷりと“奈良ワールド”に浸ることができます。 建物の外壁には芦野石、一部床材にはかつてフランク・ロイド・ライトを魅了した大谷石など地元・栃木で産出された石が使われている点も特徴的。天井に敷地で伐採されたヒノキが使われている展示室もあります。オリジナルグッズが揃う、併設のショップも必見です! なお、周辺は、国指定重要文化財の洋館『旧青木家那須別邸』や『水庭』、隈研吾さんが設計を手がけた『石の美術館 STONE PLAZA』などアートなスポットがそこかしこに。アートをめぐるドライブを楽しむには格好のエリアです。   ▼INFO:画像提供 N’s YARD(エヌズヤード) 栃木県那須塩原市青木28-3 0287-73-5711 https://www.nsyard.com       アートビオトープ那須     1986年に開業し、自然と融合するリゾートとして多くの支持を受けたリゾートホテル『二期倶楽部』(2017年に閉館)の思想を受け継ぐカルチャーリゾートとして、二期倶楽部創業者である北山ひとみさんのプロデュースにより誕生。2018年には、敷地内に、建築家・石上純也さんが構想から約4年の歳月をかけて作り上げた『水庭(みずにわ)』が完成しました。水庭は隣接する敷地に生えていた318本の樹木と160の小さな池、さらに、地面を覆いつくす苔や飛び石からなる、神々しいまでに静謐(せいひつ)なランドアートです。 […]

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マリトッツォの本場イタリア出身シェフに聞く、マリトッツォがもっと美味しくなる魔法

2021年6月にオープンした、マリトッツォ専門店『マリトッツォ ロマーノ』は、大きなイタリア国旗がはためく、ガレージ風のお店。ショーケースには今話題のマリトッツォが並び、イタリア人スタッフが、「プレーゴ(prego)」と元気よく道ゆく人に声をかけています。昨年、突如として日本に舞い降りた、マリトッツォブーム。瞬く間に、さまざまな場所でマリトッツォを購入できるようになりましたが、マリトッツォ発祥の地であるイタリア・ローマ出身のシェフが作るマリトッツォは、同店の最大の強みです。そのシェフに、本場イタリアのマリトッツォの歴史やレシピ、そして、『マリトッツォ ロマーノ』について話を聞きました。   ローマの友人たちはみんな驚き、喜んでいます!   コロンと丸いパンにたっぷりの生クリームを挟んだもの──。これが、私たちが知る、マリトッツォの基本的なかたちです。そんなシンプルなスイーツパンが、突如として脚光を浴びることになりました。素朴な美味しさに加え、その愛らしいルックスも時代に合っていたのでしょう。 『マリトッツォ ロマーノ』をプロデュースし、同店のシェフを務めるサルストゥリ・マルチェッロさんは、日本におけるマリトッツォブームについて、「びっくりしました。ローマの友人たちも、みんな驚いていました(笑)。日本の方に、ローマの食文化を楽しんでもらえることが、とてもうれしいです」と流暢な日本語で語ります。聞けば、日本在住13年目、奥様は日本人だそうです。   ▲サルストゥリ・マルチェッロさん   「僕はローマ生まれのローマ育ち。マリトッツォは子どもの頃から、食べていた大好きなお菓子です。ローマでは、朝食として、カプチーノと一緒に食べるのが一般的ですが、おやつに食べる人もいます」 多くの日本人は、ほんの1,2年前までその名前を耳にしたこともなかったであろう『マリトッツォ』、その歴史は古代ローマにまで遡ります。もともとはオリーブ油を混ぜた生地に、はちみつで甘みをつけ、さらにレーズンなどのドライフルーツを加えた今以上にシンプルなものだったといいます。これが時代とともに変化を遂げ、20世紀後半、軽やかに焼き上げたパンに生クリームをはさむという、現在のかたちになりました。     マルチェッロさんによると「マリトッツォという言葉そのものは、イタリア語で夫を意味するマリート(marito)から来ています」とのこと。なぜそう呼ばれるようになったのかについては諸説あるようです。 夫に手軽にしっかり栄養をとってもらうために妻がレーズンやはちみつなどを生地に入れたパンにクリームを詰め込んだという説、反対に、夫が妻のために買いに走ったという説──。かつては、3月の最初の金曜日に、マリトッツォのクリームのなかに指輪を入れて、男性が女性にプレゼントするという習慣もあったとか。どの説も、ハッピー、そして愛がキーワードになっています。ご機嫌なお菓子であることは間違いありません。     現在、日本でもさまざまなバリエーションのマリトッツォがいただけますが、明確な定義はあるのでしょうか。そう尋ねると、マルチェッロさんは、「明確な定義? 聞いたことないです(笑)。クリームのバリエーションも豊富ですし、ベースとなるパンも店によって異なりますが、みんなマリトッツォです(笑)」。 肝心の作り方については、「たぶんみなさんが想像する以上に時間がかかります」とのこと。店によっても異なりますが、ローマでは一般的に、リエビティーノ(lievitino)という発酵種を作り、発酵させているのだとか。『マリトッツォ ロマーノ』のレシピでは、「一晩かけて生地を発酵します。ふんわり軽やかに仕上げるには、発酵にきちんと時間をかけることが必要なんです」。これに、オレンジピールやオリーブオイルも練り込んで風味を付け焼き上げたパンに、たっぷりの生クリームをはさみます。     イタリアでは、日本ですっかりおなじみになった丸いタイプだけでなく、コッペパンのように、細長い形状のものもあるそう。マルケ州の一部の地域では、生クリームではなく、干しぶどうが入った、昔ながらのマリトッツォもよく食べられています。南イタリアのプーリア州では、生地を編み込んだようなかたちのマリトッツォを見かけることもあるそうです。   本場ローマの味を、日本人が好むテイストにアレンジ 日本でもマリトッツォが食べられるようになったことで、「子どもの頃に母が作ってくれたマリトッツォを頬張った幸せな記憶が蘇りました」と語るマルチェッロさん。彼がシェフを務める『マリトッツォ ロマーノ』は、2021年6月にオープンしました。同店で提供するマリトッツォは、「私がローマでいた頃に親しんだ本場の味を、日本の方にも喜んでいただけるテイストにアレンジ」したもの。ローマのマリトッツォは、さらに大きく、甘さも強いため、少し小さめに成型し、はちみつを加えることで甘さを控えめにしているそうです。     「小麦粉はイタリアから取り寄せたものを使用しています。イタリアと日本では、水が違うので、ローマの味を再現するのには、さまざまな工夫や調整が必要でした」。ほかのイタリア人スタッフらと数か月にわたって試行錯誤を繰り返し、現在、同店で販売しているマリトッツォが完成したといいます。 店頭には常時8~10種類のマリトッツォが並びます。色とりどりのマリトッツォが可憐に並ぶ様子に、足を止める人も少なくないそう。私たちが取材に訪れた日も、「これはなに?」「どれが美味しいの?」と、スタッフに声をかけ、ショーケースをのぞき込む人を何人も目にしました。「僕以外にも、複数のイタリア人スタッフがいます。イタリアの食の文化についても気軽に質問してください」。美味しいマリトッツォが購入できるだけでなく、イタリア成分も補充できそうですよ!     日本では手土産としての需要も多くなることを予測し、オリジナルのギフトボックスも製作しました。このボックスにも細やかなこだわりがあり、完成するまでにかなりの時間をかけたのだとか。 「まず、丈夫なケースを探し、持ち運びのときに多少揺れても大丈夫なように、そのケースにぴたりと入る大きさに、マリトッツォを調節しました」 その後、このケースが入るボックスを作ったそうで、ボックスには3個入りと6個入りがあります。エレガントなデザインのボックスに入った、キュートなマリトッツォたち──。きっと笑顔がこぼれるギフトになることでしょう。     なお、現在、『マリトッツォ ロマーノ』が入っている建物は、2021年11月までに取り壊されることが決まっています。しかし、すでにマルチェッロさんたちは、麻布十番エリアに、新たにイタリア料理店をオープンさせることを決めているのだそう。「新たなお店でもマリトッツォの販売を行う予定です。路面店となる店舗も探しているので、決まり次第、お伝えしますね」。   秋に向けて、新たなマリトッツォを製作中です!     「秋に向けてマロンのマリトッツォを製作中です。チョコレートを練り込んだ生地も作りたいですね。もっとたくさん種類を増やしたいです」と語るマルチェッロさんは、なんだかとても楽しそうです。そんなマルチェッロさんに、現在、購入できるもののなかから、おすすめのフレーバーを、3つ、ピックアップしてもらいました。 真っ先に挙げたのは、いちばん人気だという『ピスタチオ』(600円)。イタリアから取り寄せたピスタチオで作った濃厚なピスタチオクリームには、砕いたピスタチオの実が入っていて、食感や香りも楽しいマリトッツォです。     「ティラミス(650円)もおすすめです。ティラミスの味わいをクリームにしたことで、軽やかに味わっていただけます。コーヒーはもちろん辛口のスパークリングワインや、赤ワインとの相性もぴったりです」。季節のフルーツをあわせたアイテムも人気です。     「ストロベリー(600円)は、見た目のキレイないちごが、生のフルーツを使ったマリトッツォのなかでも絶大な支持を得ています。ナイフとフォークを使って食べていただくと、より美味しさが際立ちますよ」。 […]

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mederi株式会社 坂梨亜里咲さんに聞く。妊活中の女性、若い世代、そして男性に伝えたいこと

女性向けメディアの運営に携わり、若くしてディレクター、COO、社長へとキャリアを重ねてきた坂梨亜里咲さん。プライベートも充実し、順風満帆な日々を送る中、結婚前に受けたブライダルチェックで不妊症が判明。予期せぬ転機を前にして戸惑いつつも決して後退することなく、自身の妊活に取り組みながら新しい事業を立ち上げました。“女性の一生の健康に寄り添っていきたい”との想いで生み出されたウーマンウェルネスブランド『Ubu』、2021年内に正式ローンチ予定のオンライン診療ピルサービス『mederi Pill』 、そしてご自身が思い描く理想の未来について、語っていただきます。 *FIATは、すべての女性たちにエールをおくる『#ciaoDonna』というプロジェクトを実施中。女性がより輝く毎日を送れるようにサポートするフェムテック企業を応援しています。   Webメディアの社長から一転、妊活を支える『Ubu』をスタート -女性向けのWebメディアを手がけていたときにご自身の不妊がわかったそうですが、そこから新規事業を立ち上げるまでにどのような経緯や想いがあったのでしょうか? 当時運営していたのがハッピーなメディアだったこともあり、できるだけ仕事と切り離して、いわば無の気持ちでひそかに不妊治療に向き合おうと思っていました。一般的に“不妊”は隠したいことですし、自分でもそう思っていたんです。でも実際に経験してみると「こんな向き合い方でいいのかな?」「自分らしさって何だろう?」と違和感がありました。 30歳目前のタイミングでしたが、不妊という事実を正面から受け止めて、むしろウィークポイントをプラスに変えていこうと。ほかの女性たちに何かしらのきっかけを与えていけたら、と考えたんです。 -そうして誕生したのが、妊娠に備えた体づくりに必要なサプリメントと、妊娠や感染症に関係のある膣内の状態を自宅で簡単にチェックできるキット『Ubu』ですね。たくさんの女性に愛用されていますが、どういった感想が寄せられていますか? 「どんなサプリにすべきか迷っていたので、出会えてよかった」「妊娠に向けて重宝している」「オシャレで持ち歩きやすい」と喜んでいただいています。デザインについては、自分自身が従来のサプリメントに不満を感じていたので、バッグにサッと入れて持ち歩けるように、とこだわりました。 『Ubu』って、解約される理由の多くが「妊娠したから」というとてもハッピーなものなんです。みなさんに「おめでとうございます!」というメッセージをお送りしています。   ▲膣フローラチェックキット & サプリメント定期便   -たしかにその解約理由はものすごくハッピーですね!ご自身の体験を経て立ち上げられたブランドですから、相当な想いがこもっているのでは? 思い入れが強すぎて、最初は妊活中の人だけでなく、前段階の若い層にも届くだろう、届けたい、と思っていたんです。『Ubu』は、いま子どもがほしい人には十分に訴求できましたが、“いつか産みたい人”“未来のために備えたい人”には思いの外、届かないなぁと。そこはひとつの反省点でもあり気づきでした。そもそも、日本には予防医学が根付いていないので、“未来の妊娠のために”という考え方も定着していませんからね。 でも、この体験があったからこそ次のサービスにつながったと思っています。   ▲Ubu BOX定期便     妊活とキャリアの両立は“パートナーと共に” -仕事が多忙な中での不妊治療は、負担も大きかったのではないでしょうか? とにかく事業のことで頭がいっぱいで、悲観している時間すらなかったのが逆によかったかもしれません(笑)。不妊治療は病院の待ち時間がとにかく長いんです。私はPCさえあれば待合室でも仕事していましたが、そういう働き方が難しい場合、やはり法の整備や会社のサポートが不可欠ですね。 でもそれ以上に重要なのは夫婦の関係性です。子どもを身ごもったら終わりではないし、パートナーとの絆が何より重要だと思っています。治療を始めてみて、「思った以上に大変なことだ」と感じたので、夫としっかり話し合う時間を持ちました。治療を続けるには相当なお金がかかります。それでも本当に子どもがほしいのか?治療は具体的に何年続けるか?などを徹底的に話し合ってクリアにしていったんです。互いの価値観がずれたまま続けるのはつらいですから。結局、さまざまな選択肢を視野に入れながら、私が34歳になるまで治療を続けてみようと決めました。     -ご自身の気持ちとはどのように向き合っていらっしゃいますか? 不妊治療は目標やゴールを決めておかないと精神的に消耗すると思うので、ある程度の期間や指標を決めたほうがよいと思います。 私は普段から10年単位で将来の計画を立て、具体的な目標を決めるようにしています。20歳のとき「25歳までに一人前の社会人になる。27歳までに結婚する。30歳までに子どもを産む」という目標を立てたんですが、一番計画通りにいかなかったのが“妊娠”だったんです。ほかのことはお金や時間をかければ何とかなるけれど、これだけはなんともならない。 でも、できることが10あるとしたらそれを1つずつやっていこう、それでもダメならすっぱりあきらめられる、と思いました。期限を区切り、できることは全部やる。そう決めたら、精神的にもけっこう安定していましたね。   結婚前・妊活前の女性たちに向けた新サービス『mederi Pill』     -『Ubu』を経て誕生した新たな事業『mederi Pill』が、いよいよ今秋、2021年11月に正式ローンチですね。 6月にプレリリースを行い、先行会員登録に関しては想定数以上の方にお申し込みいただき、大きな反響をいただいています。センシティブな領域ですが、みなさまからの期待値の高さを感じていますね。 『mederi Pill』は低用量ピルの処方を希望される女性とオンライン診療をしてくれる産婦人科医をつなぐマッチングプラットフォームなのですが、大前提としてピルのメリット・デメリットを丁寧に発信していきたいと思っています。ピルのことを正しく知っていただいた上で申し込んでいただける構成になっています。     -ピルには“避妊”以外にもさまざまなメリットがあるんですよね? そうなんです。私自身、生理不順を治すために十代の頃から飲んでいましたが、周りからは「避妊薬を飲むなんて!」とネガティブに捉えられたこともしばしば。私自身は、かかりつけ医からピルを服用することで、生理周期が整ったり、肌荒れが改善したり、子宮内膜症の予防にもつながるという説明を受け、多様なメリットを感じ服用をしていたのですが、日本では“避妊用”のイメージが先行したせいか、服用率は1〜3%と諸外国より低いのです。 -「Ubuは妊活前の女性には届きにくかった」というお話がありましたが、そこから『mederi Pill』へ展開された背景にはどのような想いがあったのでしょうか? 『Ubu』を手がけた当時は自分自身も不妊治療のことで頭がいっぱいで、サプリメントやチェックキットのことばかり考えていましたが、事業が進んでいく中で、どうやったら妊娠・出産について未検討の女性にご自信の身体に興味を持ち続けてもらう環境を作り出せるんだろうと考えるように。 自分自身がどうだったか思い返してみたら、私がまだ子どもを産むか産まないか意識していなかった10代、20代前半にしていたカラダのケアが、低用量ピルを飲むことだったんです。今は妊娠希望のため服用していませんが、約10年弱は飲んでいたんですね。その間は、生理周期ならではのトラブルに悩むことなく、快適に毎日を過ごせていたなぁと。 “前澤ファンド”のことをTwitterで知って応募し、前澤さん、前澤ファンドのメンバーとお会いして選考ディスカッションさせていただいたことも、自分の考えを整理するすばらしい機会になりました。   […]

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人気ワインストア・三軒茶屋『Però』に聞く、イタリア産ナチュラルワインの楽しみ方

近年、人気を集めているナチュラルワイン(ヴァン・ナチュール)。サスティナビリティへの関心が高まるなか、奥深いワインの世界を楽しむうえでも“自然派”であることが大きなトレンドとなっています。そんなナチュラルワインの魅力を探るべく、今回は三軒茶屋でイタリアのナチュラルワインを扱うワインストア&スタンド『Però(ペロウ)』へ。イタリアへの留学経験があり、現地の文化やお酒の楽しみ方をお店づくりに反映している同店ストアマネージャー・森田雅人さんに、小規模ワイナリーで手間と時間をかけて造られるイタリア生まれのナチュラルワインについて、フィアット『500』をイメージしたオススメの3本を添えて、その魅力を解説していただきました。   イタリアの文化を発信するワインバー『Però』     三軒茶屋の人気イタリアン『Bricca(ブリッカ)』の姉妹店として、2017年にオープンしたワインストア&スタンド『Però』。同店のコンセプトは、ズバリ“飲めて、買える”。店内のウォークインセラーにズラリと並べられた約300〜400種類・800本以上のワインは、そのほとんどがイタリアの小規模ワイナリーでつくられたもの。土壌や気候はもちろん、ワイナリーごとに受け継がれる伝統や造り手の人柄さえも味に表れる、いわばクラフトワイン。そんな個性豊かな無二の一本と出会える『Però』は、一度知ると足しげく通いたくなるワイン好きのためのお店です。     イタリア語の接続詞“しかし”を意味する“Però”。その由来について「言い訳をするときに使う“Però”は、ガス抜き上手なイタリア人らしい言葉。日本人ももっと言い訳しながらでもラクに生きていいし、少なくともこのお店では気楽に過ごしてほしい」と語るのは、ストアマネージャー・森田雅人さん。 同氏は、デザイン事務所を退社しイタリアンの世界に飛び込んだユニークな経歴の持ち主。都内のレストランに入社し、2012年イタリアを縦断。2014年、さらに単身留学。帰国後、南青山の人気店でソムリエを務め、2017年『Bricca』に入社。その後『Però』開店にイチから携わり、現在は自身が現地での生活で体感したイタリアの文化やワインそのものの魅力を生産者に近い立場で発信し続けています。   ▲『Però』ストアマネージャー・森田雅人さん   「ワインは、ブドウで9割が決まると言われています。ただし自然が相手ですし、地質の違いや日照条件なんかでブドウの特徴が変わってきます。加えて、醸造の方法で同じブドウを使っていても味わいが変化する。うちで扱っているのは、ほぼ家族経営の小規模な生産者が造ったもの。だからこそ、ブドウそのものの味だけでなく、年ごとにスキルの向上や苦労と成功までも顕著に表れる。そこがクラフトワインならではの魅力だと思っています」   3つの“待つ”を経てつくられるイタリア産ワイン     近年トレンドとして注目されている『ナチュラルワイン(ヴァン・ナチュール)』。一般的には、ぶどうの栽培方法から醸造工程にいたるまでを可能な限り自然に則ったかたちで造られるものとして『ビオワイン』や『無添加ワイン』も同様に人気を集めていますが、実のところ“自然派”の定義は明確に定まっていないのだとか。 「ナチュラルワインとそうではないものの違いは、かなり曖昧です。畑で使われる農薬や添加物の有無など、ナチュラルの基準もメーカーがどう主張するかによるところがあります。国ごと州ごとにも規定が変わってきますし、人によっても捉え方が変わりますよね。近年若い生産者の参入による多様化によってさらにナチュラルワインというワードが曖昧になっていき、いずれ淘汰されていくと思っています」     『Però』で取り扱うものは、ほとんどがナチュラルワイン。そして、イタリアワインには他の国で造られるワインとは大きく違った特徴があると森田さんはいいます。 「たとえば世界的に認知度の高いフランスのワインは、需要に併せて出荷スピードが重視されています。その反面、イタリア産ワインの特徴を挙げるとするなら、3つの“待つ”。まず1つ目は、原材料であるブドウがフルーツとして完熟するのを待つ。これは一番大事なことですし、彼らにとっては伝統であり当然のことなんです。2つ目は、醗酵し切るのを待つ。年によってブドウの糖分が違うので、かかる時間も変わってきます。3つ目は、熟成させ飲み頃になるまでボトリングを待つ。いま市場に出荷されているものだと2020年のものがリリースされはじめていますが、イタリアワインの場合2010年前後のものが今年出荷されることもザラにあるんです」 受け継がれる伝統と自然の摂理にすべてを委ね、じっくり時間をかけて造られたイタリアのナチュラルワインは、おうちでゆっくりと楽しむのがオススメ。取り扱いについては、ナチュラルでなくとも基本的に数日ワインセラー(なければ冷蔵庫でも)で寝かせるとより美味しく飲めるというのがワインの基本ですが、森田さんは「計画的に置いておければベストですが、すぐに開けても大丈夫。イタリアワインはしっかり時間をかけているからこそ、いつ開けても飲みごろです」と太鼓判を押します。     「のんびり造られたイタリアのワインは、のんびり飲むのが一番。たとえば、ワインが冷えすぎているなと思えば少し放っておけばいいんです。温度変化とともに味わいの変化を楽しむ余裕があるといいですよね。グラスや温度帯、一緒に食べるものによって印象がさまざまに変化するのがワインの面白いところ。いろいろな種類をたくさん飲むことももちろん楽しいのですが、一杯飲んで知ったつもり一本飲んでわかったつもりになるのはもったいない。いろんな飲み方を試しながら、ひとつのワインとぜひじっくり付き合ってみていただきたいです」   フィアット『500』をイメージした3本のワイン     これまで、訪れるお客さまとワインとの出会いをつないできた森田さん。人それぞれ好みや要望が異なるなか、ワインを勧めるうえで特に大切にしていることは、飲むシチュエーションや誰と飲むのかなど、意外にも味以外の部分だといいます。     「ワインの情報というものはラベルに記載されているんですけれど、残念ながらそこから味はわからないんですよね。ですので、こちらからオススメするときは出来るだけ求めているもののヒントを会話から引き出すようにしています。たとえば、キャンプに持っていくというなら常温でも美味しく飲めるものを勧めたり、プレゼントであればどんな方に贈られるのかを伺ったり。贈る方ご本人が好きなものをプレゼントするのが喜ばれる場合もありますよね。コミュニケーションの中で、その方が求めるものを伺ったうえで自分の引き出しからオススメの一本を選ぶようにしています」     今回は森田さんが、フィアット『500(チンクエチェント)』をイメージしたイタリア生まれのとっておきの3本をリコメンド。それぞれの特徴や味わいと併せて、赤・白・シードルそれぞれのワインによく合うフードの取り合わせのアイデアも伺いました。森田さん曰く、ペアリングフードは味のマッチングではなく“口の中の心地よさ”がポイントになるそう。ぜひ、おうちで楽しむ際のご参考に!   <Asinoi Barbera d’Asti 2016/Carussin(アジノーイ バルベーラ ダスティ/カルッシン>     イタリア在住の時、働いていたワイナリーの逸品。心地の良い酸味の奥に完熟ぶどうのフルーティさも感じられる赤ワインです。「日本で誰よりもこのワインを飲んでいる自信がある」というのは森田さん談。まったりと口溶けのいいチーズやチョコレートと合わせることで、より深い旨みを堪能出来るのだそう。   <Lamoresca Bianco 2018/Lamoresca(ラモレスカ・ビアンコ/ラモレスカ)>     […]

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体にやさしいブレンドティーの専門ブランド『CHAMISOU』はいかにして生まれたか

日本のお茶をベースに、香りが良いもの、体に良いものをブレンドした、心身を癒すブレンドティーを提案する『CHAMISOU(チャミソウ)』。接待の手土産としても重宝されている同ブランドが見据える未来とは──。 京都の茶葉をベースに、薬剤師、薬膳アドバイザーによって監修された香りと体によいものを追求した日本茶ブレンドティーを展開している『CHAMISOU』。2020年には、同ブランドが手がけた明薫 オーガニックボトルティーが、ぐるなび主催の『接待の手土産2020』と『セレクション2021』に入選を果たしています。ギフト需要も高い、『CHAMISOU』のブレンドティーとはどのようなものなのでしょうか。同ブランドを立ち上げた鎌田実紀さんに話を聞きました。   ▲鎌田実紀さん     日本にはない食のテイストに興味を持ちました   世界的なノンアルコールドリンクブームのなか、『CHAMISOU』にもこれまで以上に注目が集まっています。子どもの頃から茶道を習っていたという鎌田実紀さんにとって、お茶は幼少期から身近な存在でした。今も仕事中にお茶を飲むことは欠かせないといいます。     「20代半ばのときには、イギリスに留学し、料理学校の短期コースを受講しました。ちょうどモダンブリティッシュ料理が流行っていた頃です。日本にはないハーブやスパイスを使った食のテイストに興味を持ちましたね」 その後、イタリアのボローニャでもホームステイをしながら元パン屋さん姉妹の料理教室に通ったそう。 「イタリアで感銘を受けたのは粉の扱い方です。料理教室では主に家庭料理をならっていたのですが、とても勉強になりました。また、オリーブオイルが飲めるくらい大好きになりました(笑)。今でもお刺身はオリーブオイルをかけていただきます。生魚ならなんでも合いますよ」   ▲イタリア留学時   イタリアでのお茶文化はどのようなものだったのでしょうか。 「イタリアでお茶といえばハーブティーです。体調が悪いときは薬局に相談してもらうこともあります」 鎌田さんは日本に帰国後、名門料理学校、ル・コルドン・ブルーでさらに料理を学びます。 「日本のル・コルドン・ブルーには、外国からいらっしゃる方も多いんです。そういった環境も新鮮で、卒業後も通訳として関わっていました」 香港華僑のご令嬢アーティストと出会い、水墨画を習うようになり、鎌田さんは中国にも足を運ぶようになります。   こういうお茶があったらみんな喜んでくれるのではないか   「中国では、多くの方が、自分のコンディションに合わせ、お茶にクコの実やナツメなどをブレンドして飲んでいました。中国の方にとっては、それが日常なんです。私も体に良いものが大好きなので(笑)、すっかり影響されてしまい、その後、日本茶にキンモクセイなどをブレンドして飲むようになりました」     こういうお茶があったらみんな喜んでくれるのではないか──、そう考えた鎌田さんは、2017年に『CHAMISOU』を立ち上げます。 鎌田さんの言葉を借りれば、『CHAMISOU』は、“香りが良いもの、体に良いものをブレンドした、ブレンドティーをご提案”するブレンドティーの専門ブランド。京都の茶葉をベースに、体に効用のあるもの、リフレッシュできる香りを加味します。 現在は京都のお茶を使っていますが、今後、別の地域のものを使っていく予定もあるそうです。 「お茶農家さんはどこも高齢化が進んでいます。せっかくいいものを作っていらっしゃるのになくなってしまうのはもったいないです。微力ながらそういったお茶を使うことで、存続のお手伝いができればと思っています」     ブレンドは鎌田さん自身が考えているそう。 「つい私自身が好きな素材を使ってしまうのですが(笑)、最終的に薬剤師と薬膳アドバイザーの方にもチェックしてもらっています」   CHAMISOUこだわりのブレンド茶葉をご紹介   では、現在『CHAMISOU』が販売している3種の茶葉を、鎌田さんに紹介してもらいましょう。どれも“明”の字が付いていますが、これは「明の時代にジャスミン茶が普及し、お茶が広く庶民に伝わったことに由来します」と鎌田さんは話します。 まずは『明薫(めいくん)』。京都和束町のオーガニック京番茶に、有機ラベンダーと自然農法で作られたイタリア産ベルガモットピールを合わせたものです。     「ベースとなるお茶は、有機栽培をしている京都和束町の農家さんのものです。カフェインレスですから夜も飲めますし、風邪予防にこのお茶でうがいをしてもいいくらい(笑)。この茶葉と、ラベンダーとベルガモットピールをそのままタンクに入れて抽出しています。香料は使っていませんがしっかりと香りが出ます。京番茶の香ばしさが合わさり、すっきりお飲みいただけます。お肉など少し脂っぽいものを食べたあとの口内をすっきりさせてくれるので食も進みます」   『明姫(あきひめ)』は、煎茶に華やかなダマスクローズの香りと、クコの実とペパーミントをブレンドしたものです。     「ペパーミントが入っているので後味がすっきりします。この時期だと水出しにしても美味しいですよ。ダマスクローズの香りは、男性にも気に入っていただけるのではないでしょうか。気持ちを優雅にさせてくれます」 ペアリングは、アペタイザーやサラダなどに合わせるのがおすすめだそうです。   『明焙(みんばい)』は、ほうじ茶に、ナツメとシナモン、クコの実を加えました。     […]

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ドライブにおすすめ! 現地ラジオDJが教えるイタリアの人気曲11選

日本からイタリアへ自由に旅行ができなくなってから1年近く経過し、「生活にイタリアがちょっと足りない〜」とイタリアが恋しくなっている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めしたいのが、ドライブ中にイタリアソングを聴くこと。イタリア生まれのフィアットを運転しながら、イタリアの名ポップを聴けば、イタリアでドライブしている気分になれますよ!     そんなフィアットでのドライブにお勧めのイタリアソングを選曲したのは、フィレンツェにあるFMラジオ局でイタリア人たちと生放送番組を続けて9年目を迎えるレギュラーパーソナリティーの小林真子です。番組ではアーティストをゲストに迎えることもあり、そのおかげでイタリア人ミュージシャンの知り合いも多い私が、イタリア人たちとあれこれ相談しながら、「イタリアで運転している気分を味わえ、なおかつ日本人の感性にも合いそうな曲」にこだわって選んでみました。 選曲は古き良きイタリア音楽から最近流行の曲まで幅広いジャンルに渡っているので、「この曲、懐かしい!」と思う方や、逆にそんな曲をむしろ新鮮に感じる世代の方もいるかもしれません。聴いているうちに「早くイタリアに行きたい!イタリアでドライブしてみたい!」という気持ちが沸いてくるようなイタリアソングをお楽しみください。         さあ、出発! 朝日を浴びながら旅先へ向かう午前中のドライブに       01. Ornella Vanoni – L’appuntamento (1970年)     イタリアの田舎生活を描くドキュメンタリー番組「小さな村の物語 イタリア」(BS日テレ)のテーマソングとして日本ではお馴染みの『L’appuntamento(ラップンタメント=逢いびき)』。耳にした途端、イタリアに瞬間移動した気持ちにさせてくれる曲は、朝の出発にぴったり。 歌っているオルネッラ・ヴァノーニは、ミラノ出身のイタリアを代表するポップミュージックの女王。現在86歳の彼女は、なんとまだ現役歌手なんです!2018年には新曲もリリースし、全国ツアーも敢行しました。全国ツアーでは幸運にもフィレンツェ公演へ行ったのですが、83歳になったオルネッラが熱唱する「逢いびき」は、年齢を重ねた歌声に深みが増していて感動的でした。彼女はおしゃべり好きでコンサートの間ずっと弾丸トークを続け会場を常に沸かせていたのですが、会場からひときわ歓声が上がったのはこの言葉。”Se si é curiosi non s’invecchia!”=「好奇心旺盛なら年を取らない!」86歳現役歌手のオルネッラが言うと説得力がありますね!     02. Takagi&Ketra – L’esercito del Selfie ft. Lorenzo Fragola, Arisa (2017)     キャッチーで耳に残りやすいメロディーとダサかわいいレトロなミュージックビデオが人気を呼び、2017年にメガヒットした『L’esercito del Selfie(レゼルチト・デル・セルフィー=セルフィー軍隊)』。音楽プロデューサードゥオのタカジ&ケトラが人気歌手ロレンツォ・フラゴラとアリサをフィーチャーした曲で、SNSに振り回される現代を風刺している歌詞がユニーク。イタリアの夜の街路をノリノリでドライブ!そんな気持ちにさせてくれる曲です。     03. Lucio Dalla -4 Marzo […]

NEW!DRIVING

参加者みんなが主役! イタリア車乗りが集う老舗イベント「あいちトリコローレ2024」

みんなのクルマが作品   12月1日(日)、あいち健康の森公園で、フィアット/アバルト乗りの方々が大勢集まるチンクエチェント博物館主催のイベント「あいちトリコローレ2024」が開催されました。このイベントは、参加者とみなさんの愛車を主役と位置付け、“移動博物館”のごとくみなさんの愛車を会場に展示。愛車を見せ合いながら、それぞれ交流を楽しんでもらおうという趣旨で毎年行われ、今年で12年目を迎える老舗イベントへと発展しています。フィアットファンも数多く集まるということで同イベントを取材しました。     チンクエチェント博物館代表の伊藤精朗(せいろう)さんによれば、あいちトリコローレでは「みなさんが博物館のようにクルマを眺め、楽しめることが第一」とのこと。そのため会場は綺麗な場所を選び、クルマが作品のように綺麗に見えるようにきちんと配置し、ドアが開けられるスペースもしっかり確保しているとのこと。     「勇者を讃える凱旋式のごとき、来場者の方々のクルマを迎え入れて、綺麗に停めるところまで見届けます。それが儀式であり、エンターテイメントなんです」と伊藤代表。そして「あとはみなさんに自由に楽しくやっていただきますが、お見送りも大切にしていて、1台ずつ丁寧にお見送りします」とコメント。古代ローマに端を発する凱旋門に着想を得ているあたり、イタリアに対する造詣の深さをうかがえます。 会場には、約150台のイタリア車が集まり、そのうちの約100台をフィアット/アバルトが占めていました。紅葉した並木道にズラリと並んだフィアット/アバルト車の佇まいは壮観。     また、当イベントにはモータージャーナリストの嶋田智之さんがゲスト出演し、トークショーを開催。嶋田さんはフィアットの最新モデルで来場し、クルマの紹介やインプレッション、EVにまつわるお話などを披露し、来場者の関心を集めていました。   モータージャーナリストの嶋田智之さん。   このほかにも、勝ち残ると景品がもらえるビンゴゲーム大会やキッチンカー、記念撮影など、様々な催しにより、会場には終始笑顔があふれていました。     それでは会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介しましょう。   >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介   […]

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イタリア車好き夫婦が『600e』でロングドライブ。日帰りで480km走ってわかったこと。

広々した5ドアボディと大容量バッテリーを備える『600e』でロングドライブ。イタリア車好きの下江さんご夫婦が紅葉の日光を目指しました。ご主人は自動車メディアの編集者。おふたりによる日帰り480kmドライブのインプレッションをお届けします。   下江さんご夫婦は根っからのクルマ好き。夫婦で交わす会話のなかでもっとも多いのはクルマの話題なのだとか。それもそのはず、じつはご主人の優太さんは自動車メディアの編集者、奥さまのあきこさんも相当なクルマ好きで、これまで夫婦2台体制で日々の買い物から子どもの送り迎えをこなすなど、クルマを日常的に使用しています。   今回『600e』でロングドライブするのは下江優太さんとあきこさん。紅葉の日光を目指します。   下江さんファミリーはこれまで色々なクルマに乗り継いできましたが、ひいきはイタリア車。アルファ ロメオ1台、アバルト2台を乗り継いでいます。イタリア車の魅力について、優太さんは「かわいいけどカッコよさもあり、外観だけでなくインテリアもディテールまで凝っていて、過去のオマージュが散りばめられていたりするところもすごく好きですね」と高評価。 奥さまは「運転していてテンションが上がりますし、ボディカラーも鮮やかなものが多く、愛着が湧きますね。イタリア車には家族の一員みたいな愛おしさを感じます」と愛情を表現します。   エアコンなど使用頻度の高いスイッチは物理スイッチとして手の届きやすい場所に配置。その下の小物入れには、さりげなくトリノの街並みが描かれています。   というわけで、フィアット『600e』については登場した時点で夫婦の話題にあがっていた模様。なんといってもその魅力は大容量バッテリーを搭載し、EV航続距離493kmを実現しているところ。これだけ足が長ければ家族でのドライブもバッチリです。そこで下江さんファミリーにお声がけして『600e』での長距離ドライブにお誘いしたところ、ふたつ返事で引き受けてくれました。   7インチフルカラーTFTマルチファンクションディスプレイには、速度計のほかバッテリー残量、航続可能距離などが表示されます。   ドライブの目的地は、11月上旬ということもあり下江さんのリクエストで紅葉を見に行くことに。関東近郊でこの時期に紅葉を楽しめ、かつドライブの楽しい場所を探したところ、日光に白羽の矢が立ちました。じつは下江さんご夫婦にとって、日光はふたりで訪れる初めての土地。そこでお子さんが学校に行っている間に、今回は夫婦水入らずで中禅寺湖方面に日帰りドライブに行くことにしました。     朝、子どもたちを送り出してから8:00に出発。夕方までの帰宅を目指します。やや慌ただしい日帰りドライブになりますが、ふたりともクルマの運転はお手のもの。出発前に『600e』と対面すると、「『500e』とはまたちょっと違った、少し大人な雰囲気。オレンジのボディカラーもすごく似合っていますね」(優太さん)や、「コンパクトなサイズ感ですけど、室内が広々しているのがいいですね。お出かけしたい気分になります」(あきこさん)とコメント。さすがはイタリア車好きとあって、細部にまで興味津々の様子。   >>>スポーティさとは一線を画する一体感ある走り   […]

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関わるみんなが気持ちよく。フィアット乗りも大勢集まるイベント「ニキトウミーティング2024」

仲間同士の集まりから200台超のイベントに発展   10月6日(日)、静岡県磐田市・福田漁港交流広場「ふくっぱ」で、2気筒エンジン車の集まりというユニークなイベント「ニキトウミーティング2024」が開催されました。フィアット『500S(チンクエチェント エス)』に乗るたけまことさんが主宰し、有志で運営するミーティングは、はじめは数名の仲間の集まりだったのが、開催5回目にして約220台が集まる巨大ミーティングにまで発展したとのこと。フィアットファンも数多く集まるということで、話題の同イベントを取材しました。   同じ色のクルマで集まったり、写真を撮ったり、仲間同士でゆったり話したり。参加者それぞれが自由な時間を満喫していました。   ニキトウミーティング主催者のたけまことさんは、2気筒TwinAir(ツインエア)エンジン搭載の『500S』をこよなく愛するフィアット好き。X(旧ツイッター)でツインエアエンジン好きの仲間数人で集まり、ツーリングなどを楽しんでいるうちに、まったり楽しめるイベントをやろうということで、始まったのがニキトウミーティングなのだとか。   注目は、同じクルマを愛する者同士でただ集まり、自分たちだけが楽しむのではなく、関わるすべての人たちにとって気持ちいいイベントを目指していること。例えば、たけまことさんをはじめとする実行メンバーの方々、それに有志の一般参加者が数週間前に会場に集まり、草刈りを行っているのです。たけさんによれば、「会場を使わせていただくので、借りる前よりキレイにしてお返ししたいんです」とのこと。すばらしい心掛けですね!   イベント実施前の草刈りの模様。   そんな実行メンバーの方々の想いが通じたのか。イベント当日は、前日までの雨から一転、青空に。新旧『500(チンクエチェント)』や『Panda(パンダ)』、そのほかイタリアやフランスの2気筒エンジン車が続々と会場に集まってきました。ちなみに同イベントは、2気筒車の集まりではあるものの、その他のモデルも参加OK。とはいえ、やはり多いのは、TwinAirエンジンを搭載する『500』です。   会場には数多くの『500』が集まりました。   もうひとつニキトウミーティングが特徴的なのは、事前に申し込みをすれば、参加者がフリーマーケットのブースを展開できること。普段からお店を営んでいるプロが展開するフードやコーヒーのブースもあれば、個人で展開するアクセサリーや小物のブースまで、さまざまなブースで賑わいます。   会場にはさまざまなブースが出店し、賑わいを見せました。   たけまことさんによれば「クルマを通じた集まりではあるのですが、ひとまずそれは置いておいて、人と人がつながる。そしてみんなが楽しめるイベントを目指しています。どんなクルマの人ともチャオ!のひと言で仲良くなれてしまうのがイタリア車乗りのいいところだと思います。目標は友だちを100人作ることですから」と陽気に答えてくれました。   ニキトウミーティング主催者のたけまことさん。   そんな、みんなが心地よく楽しめることを目指したイベントだけに、会場にはゆるやかな空気が流れています。男女問わず、遠方からの訪れた方も大勢いらっしゃり、訪れた方同士で交流を楽しんでいました。   >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介   […]

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茶目っ気たっぷりのお姉さんは運動が得意。『600e』試乗レポート

『500e』にさらに100の魅力を追加した「500+100=600」というコンセプトで開発された『600e』が、いよいよ上陸。さっそく、モータージャーナリスト嶋田智之氏のファースト インプレッションをお届けします。   受け継ぎつつも新しい   『500』=チンクエチェント、そして『600』=セイチェント。『600e』はプロダクションモデルとしての、『500e』に続くフィアットブランド2番目となるバッテリーEVです。パーソナルカーにしてスペシャルティカーという色合いが強い『500e』に対し、同じ世界観の中にありながらよりファミリーユースに向いたモデルとして、『600e』は開発されています。   1955年に誕生した『600』や最新の『500e』のデザイン要素を随所に受け継いだ『600e』。   『500e』のかわいらしさが好きで暮らしに迎え入れたいと思っていても、ドアの枚数や居住スペースの関係から自分たちのライフスタイルにあてはめにくいという人は思いのほか少なくなく、そうした人たちの心と日常を埋めるためのクルマとして作られてる、というわけですね。   フィアットファンの中には先刻ご承知という方も少なくないのでしょうが、『500』がそうであったように、『600』にも同じ名前のご先祖様が存在していました。その後に登場することになる2代目『500』の人気の影に隠れて日本ではあんまり知られてないようですが、初代『600』は1955年にデビューして1969年に生産が終わるまでに260万台が作られたベストセラーカー。“トポリーノ”こと初代『500』より──もっとわかりやすく言うなら現代の日本の軽自動車より──コンパクトな車体に大人4人がしっかり乗れる車内スペースを確保した、当時のイタリアの普通の人たちの暮らしに見事にマッチする、ファミリーユースに最適なクルマだったのでした。   往年の『600』。   その初代『600』へのリスペクトは、新しい『600』のデザインにしっかりと込められています。2ボックスで5枚のドアを持つ『600e』のスタイリングデザインはまったくの新規ですが、実車を目にすると、かつての『600』の面影が感じられるところが多々あるのです。   全体に丸みを帯びたフォルムは、どこか『600e』を彷彿とさせます。   例えば車体後部。リアゲートまわりが優しく膨らんでから垂直気味に落ちていき、下端は車体の下に丸まりながら入っていくあたりは初代『600』のイメージにそれとなく重なります。『500e』同様のファニーな顔つきに気をとられてしまいがちですが、シルエットそのものは穏やかな大人っぽい印象です。     実はインテリアにもかつての『600』の面影はしっかりあって、2本スポークのステアリングやラウンド型のメーターナセルなどは間違いなくクラシック『600』へのオマージュです。ダッシュまわりは直線を強調し、さらにモダナイズさせつつ上質に仕上げたという印象で、シンプルでありながら洗練されたインテリアに仕上がっています。   インテリアにも随所に往年の『600』へのオマージュが散りばめられています。   デザインへのオマージュの込め方、そして洗練のさせ方。エクステリアもそうですしインテリアもそうですけど、こういうのをやらせるとイタリアは本当に上手いな、と思わされます。   >>>次ページ 滑らかと力強さを併せ持つ   […]

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秋のドライブにおすすめ!関東近郊の紅葉を楽しむドライブコース特集

11月は紅葉シーズンの真っ只中!車窓から紅葉が楽しめるドライブの季節がやってきました。そこで今回は、自動車ライター・嶋田智之さんに、都内から日帰りで行ける“秋におすすめのドライブコース”を、お立ち寄りスポットとともにご紹介いただきました。 — — —  日本は小さな国だといわれることも多いですが、クルマであちこち走ってみれば、そうでもないっていうことがわかります。広い広い。さらに、四季がはっきりしているから、同じ道を走っていても、今日の美しさと次の季節の美しさは、まるっきり違って感じられたりもします。そして、秋から冬にかけて目と心にじんわり染み入ってくるのは、大自然からの贈り物としか思えない、奇跡のような赤・黄・橙の彩り。何度この季節を迎えても、心が動かされます。 おかげさまで自動車ライターとして全国あちこちの道を走る機会に恵まれ、息を呑むような美しい光景に出逢ってきました。今回はここ2〜3年で実際に僕が走ったルートの中から、この時期のベスト3といえるドライブコースをご紹介したいと思います。都内在住ゆえ、比較的東京からアクセスしやすいエリアばかりになってしまったこと、どうか御了承くださいね。     おすすめドライブコースその① 自然が生んだ美しさと地の味わいを堪能する“誰かに語りたい”群馬ドライブ 控えめな印象だからか意外と知られてないのですが、実は群馬県には素晴らしいところがたくさんあるのです。今回ご紹介するドライブコースは、題して、自然が生んだ美しさと現地現物の味わいを堪能する“誰かに語りたい”群馬ドライブ。 今回は上信越自動車道の藤岡インターチェンジを起点に設定してみました。そのまま上信越道を軽井沢/長野方面に進んで松井田妙義インターチェンジで降り、最初の目的地『道の駅みょうぎ』へ向かいます。ここの駐車場は日本三大奇景のひとつ、妙義山のほぼ麓。奇岩が立ち並ぶ荒々しい山々を仰ぎ見ることができる絶景ポイントです。   ▲妙義山   そこからは県道191号を。実はこの道、『妙義紅葉ライン』と呼ばれる紅葉の名所なのです。さまざまに色づいた木々が描く大自然のパッチワークと奇岩のコントラスト、右へ左へと気持ちのいいラインを描くワインディングロード。そして今度は妙義山を別の角度から仰ぎ見られる第2の絶景スポット、『県立妙義公園第一駐車場』へ。このルートのハイライトのひとつです。 そして山を下り、下仁田駅付近を目指します。ここで、僕のいち推しのスポットをご紹介。『コロムビア』というすき焼き屋さんがありまして、地のモノばかりを使った抜群に美味なすき焼き(特にポークがおすすめ)がとてもリーズナブルに食べられるのです。コインパーキングにクルマを停めて、ランチなどいかがでしょう? 次なる目的地は、世界文化遺産の『富岡製糸場』。明治時代初期の頃のままの大規模洋風建築は、ただそれだけで見応えあり。日本の近代産業発祥の時代を学ぶもよし、です。また周辺には様々なお店が軒を連ねますが、その中に『GELATO Kuturogi〜寛〜』というイタリアンジェラートのお店があります。ここがまた美味しくて、強力に推しておきたいところです。   ▲富岡製糸場 西置繭所1階 ギャラリー(左)、GELATO Kuturogi〜寛〜(右)   ここで帰路についてもいいのですが、時間にゆとりがあるなら、ぜひとも『榛名湖』へ。そこに至るまでの道のりも紅葉は抜群に美しいし、榛名湖の湖畔にあるいくつかの駐車場からは湖と紅葉の景観を楽しめます。それらをバックに愛車を撮影できるところもありますよ。   ▲榛名湖周辺   そこからは一路、高崎市内を目指します。最後の目的地は、独自の発展を遂げた高崎パスタ。群馬は日本有数の小麦粉の産地。パスタ中心のイタリア料理店がものすごく多いことでも知られています。その老舗にして超有名店、『シャンゴ』でおなかを満たしてから帰路につくと、充実感もひとしおなんじゃないかと思います。   ▲シャンゴ   1日でこれだけ密度の濃いドライブが楽しめるのですから、ぜったいに誰かに教えたくなるはずですよ。   <詳細ルート> 上信越道の藤岡インターを起点に設定▶上信越道▶松井田妙義インター▶県道50号〜213号〜191号▶道の駅みょうぎ▶県道191号▶県立妙義公園第一駐車場▶県道196号〜51号〜国道254号で下仁田駅付近へ▶コロムビアでランチ▶国道254線▶下仁田インター▶上信越道▶富岡インター▶県道46号▶富岡製糸場/GELATO Kuturogi〜寛〜▶県道10号〜212号〜211号〜132号線〜211号〜国道406号〜県道211号〜33号▶榛名湖▶榛名湖を時計回りにほぼ1周▶県道28号▶シャンゴ問屋町本店▶前橋インターから帰路へ     ▼INFO:画像提供 下仁田町(https://www.town.shimonita.lg.jp/) 富岡製糸場(http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/) GELATO Kuturogi〜寛〜(https://www.instagram.com/kuturogi_/) 高崎市(https://www.city.takasaki.gunma.jp/) シャンゴ(https://shango.co.jp/)     おすすめドライブコースその② 海沿いと山間を堪能する、半島グルリ半周房総ドライブ 人とはなぜかふとしたときに海を見たくなる生き物です。東京からだと湘南や伊豆を目指すことが多いのですが、今回は房総半島の南側を時計回りにぐるりと半周なぞるルートをオススメしましょう。晩秋から冬にかけての大海原を眺めながら、途中のちょっとした癒しのスポットに立ち寄りつつの、のんびりたっぷりドライブ。帰路にはもちろん紅葉のご褒美つき、です。   ▲海ほたるパーキングエリア   […]

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秋のクルマの注意点は? フィアットの点検&メンテナンス事情

秋風が肌寒く感じるこの季節。まだまだ寒暖の差も大きく、夏の疲れが溜まった身体を整えようと、食事や睡眠などに気遣う人も多いと思います。みなさんの愛車も同じように、猛暑を乗り越えたことであちこちに負担がかかり、放っておくと不調の原因になりやすいときです。 秋はそんな愛車を労わるのにピッタリの季節。これからまた、クルマにとって過酷な冬がやってくる前に、愛車をしっかりと気遣い、メンテナンスなどで万全な状態に戻してあげるためのポイントを解説します。今回はフィアット/アバルト松濤でメカニックとして活躍している、この道25年以上のベテランである追川信人(おいかわ・のぶと)さんにご紹介いただきました。   秋にチェックしたいメンテナンスポイントをご紹介 まずは、どんなクルマでも「ここは必ずチェックしておきましょう」というポイントから。 「今年も猛暑でしたので、やはりいちばん心配なところはバッテリーですね。乗られる頻度が多いお客様は、わりとバッテリーの持ちもいいのですが、月に1,2回など乗る機会が少ないお客様の方が、実はバッテリーの劣化が大きいことがあります」   ▲メカニック・追川信人さん(フィアット/アバルト松濤)   久しぶりに愛車で出かけようとしたら、エンジンが掛からなくなっていた、という事態になる前に、バッテリーの状態をチェックすることが大切です。 「最近は、ドライブレコーダーで駐車中の常時監視機能を使っているお客様も多いので、それが原因となってバッテリー上がってしまい、入庫される方が増えています」 ドライブレコーダーをはじめ、スマホやタブレットの充電など、バッテリーへの負担が大きいのが最近のドライブ事情。夏の間はエアコンもフル稼働だったという人も多いと思いますので、しっかりチェックしておきたいですね。 「最近のバッテリーはカバーで覆われてしまっていて、外から見ただけではチェックできないものがほとんどです。定期的に愛車をフィアット正規ディーラーに診せていただいて、専用のテスターでバッテリーの状態をチェックすることが、トラブルを防ぐためには重要だと思います。お客様の使用環境などをお聞きしながら、長持ちさせるためのアドバイスなどもさせていただいています。また、できれば週に一度でもいいので愛車に乗ってあげることも、バッテリーを長持ちさせる秘訣だと思います」     忙しい合間でも、愛車でドライブする時間を持ちたいものですね。もし、放っておいてバッテリー交換ということになると、工賃を含めて数万円ほどはかかってしまうそうなので、早めのチェックをおすすめします。 続いてのポイントは、エンジンオイルです。 「よく、『オイルは何kmごとに交換すればいいですか?』という質問をいただくのですが、正直なところそれは早ければ早いほどいい、という答えになります。オイル交換をずっとしなくてもクルマは走るのですが、異音や振動が出始めたときには、もうエンジンは壊れて手遅れになっていると考えた方がいいですね。例えばフライパンに油を引いて火にかけますよね。ずっと火にかけていると焦げて、そのうち大変なことになりますが、エンジンオイルを長いこと交換せずに走るのはその状態を続けているのと同じです。危険な状態で走っている、ということ意識していただきたいと思っています。猛暑が過ぎた今はまさに、オイル交換をするのにいい時季だと思います」     そして、秋ならではのチェックポイントとして、追川さんが教えてくださったのはボディのメンテナンス。 「夏の間は樹木の成長が活発なので、ボディにはたくさんの樹液が飛び散っていると思います。また、高速道路を走った後などはフロントマスクなどに虫の死骸もたくさんついてしまいますよね。それらをそのままにしておくと、落ちなくなってボディの劣化につながってしまいます。マメに洗車してあげることが基本ですが、スポンジで擦ると傷がつきやすいので、プロにお願いする方が安心です」 ついつい、雨が降ると汚れも落ちたような気になって、洗車を後回しにしてしまうこともあると思いますが、それではどんどんボディが劣化してしまうのですね。ツヤが欲しいときはコーティングもおすすめで、こまめにきれいにしてあげると樹脂類の持ちもぜんぜん違ってくるとのこと。「洗車をサボっている人のクルマはすぐわかります」ということなので、手を抜かないようにしたいものです。     「また、秋は落ち葉が多くなりますので、クルマのいろんな隙間に落ち葉が溜まったままになると、雨の日や洗車の際の水の流れ(排水)が変わってしまいます。細かい草や泥が詰まって、雨漏りをしてしまうこともあるので、マメに落ち葉を取り除いて欲しいです」 溜まりやすい場所としては、フロントガラスとボンネットの間や、リアゲートの開閉部分。乗り込む前に、ささっと手で払うだけでも違ってくるそうです。自宅の駐車場に樹木があるという人はもちろん、公園や山などへドライブに出かけた際にも注意したいですね。       さらに、落ち葉や砂などはフロントガラスにも落ちてきますが、前が見えないからといきなりワイパーを動かすのは、愛車を痛める原因になってしまいます。 「ワイパーは水滴や汚れを取り除いてくれるものですが、汚れがひどいときにいきなり作動させるとガラスに線傷がついてしまいます。まずはウエスなどで拭き取ってから、ワイパーを動かすようにするといいと思います。夏の直射日光などでワイパーのゴムも痛んでいることが多いので、劣化しているようなら新品に交換した方がいいですね」 続いて、夏の間に大きな負担がかかっていたタイヤも、今一度しっかりチェックして欲しいポイント。 「溝があとどのくらいあるかを見るのも大事ですが、ヒビ割れがないか、ゴムが硬くなってないか、そして製造年月をいっしょに確認することをおすすめします。空気圧は最低でも1ヶ月に1回はチェックして欲しいです。フィアット車は空気圧が低下してくると、メーター画面内にチェックランプが点灯するので、不安になってしまうお客様もいらっしゃいますが、事前の警告なので、ガソリンを入れる時など、警告が出る前に空気圧をチェックすることが重要です」     指定空気圧は取扱説明書に記載されているので、一度確認しておくといいですね。秋は台風が発生しやすく、雨の日のドライブも多いかもしれません。溝が減ったタイヤや硬くなったタイヤは滑りやすくなるので、ぜひ早めの点検、交換をおすすめします。 次のページ:【フィアットならではのチェックポイントをご紹介!】 […]

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インスタしチャオ!美しい夕景とフィアット

9月も中旬、そろそろ秋の気配が感じられる頃となりました。今回の『インスタしチャオ!』のテーマは、“夕日とフィアット”。Instagramに投稿されているたくさんの写真の中から、美しい夕日や夕暮れの空をバッグに撮影されたフィアットの投稿を7つご紹介。『500(チンクエチェント)』、『500C(チンクエチェントシー)』、『Panda(パンダ)』オーナーのみなさんに、写真を撮影したときのエピソードなどをお伺いしました。   1. 夕時の横浜とチンクエチェント Hawaiisun Styleさん(@anelaisao ) 場所:神奈川県横浜市 「雲ひとつない快晴よりも、このくらい雲が多いときが好きです。刻々と色や形を変えて織りなす光のグラデーションは、数分間のショータイムという感じで心癒されるひとときです。(Hawaiisun Styleさん)」 深いオレンジの夕日と、シチリア オレンジのボディカラーがマッチしている素敵な写真です。     2. 夕暮れの空と『500』のお尻 まさたろうさん(@masataro) 場所: 東京都八王子市某所 「夕焼けがあまりに綺麗だったので、夕日が一番色づいている角度と、お気に入りの前期型のテールランプが入るような画角で写真を撮りつつ、フォロワーさんたちに入籍のお知らせを交えて投稿しました。(まさたろうさん)」 夕焼けに染まる幻想的な雲が広がった、とても綺麗な空と『500』の一枚です。ご入籍おめでとうございます!     3. 電車越しの夕日を眺める『500』 モジェ(25)さん(@moje_giulietta) 場所: 愛知県 豊橋鉄道渥美線沿線 夕日がちょうど少し電車に差し掛かっていて、それを眺めているような『500』の写真。 「電車が通るタイミングを狙って撮影しました。田舎なので本数は少ないですが、待ち時間に『500』を眺めるのも至福のひととときです。撮影時のポイントは、夕焼けの色が綺麗に写るように、逆光で少し暗めに撮影すること。そしてテールランプを点けているのもこだわりポイントです。(モジェ(25)さん)」     4. 富士山と雲間から輝く夕日 Kensuke Imamuraさん(@imaimaquen ) 場所: 静岡県裾野市 パノラマロード付近 「富士山は四季で表情が刻々と変化するので、それがまた楽しい。夏は冠雪がありませんが、その分シルエットを楽しむことができます。富士山と『500』のコラボ、飽きませんね。(Kensuke Imamuraさん)」 撮影当日は、雲間から射す夕日が凄まじかったとのこと。夕日の光芒(こうぼう)を写真におさめた、印象的な一枚です。     5. 遠くに浮かぶ夕日と一緒に ワさん(@saw_rld.fiat) 場所:熊本県某所 「他のオーナーさんたちがたくさん良い写真を撮ってらっしゃるので、私も“私だけのチンクちゃん”を上手に撮りたいと言って、家族とお出かけしたときの写真です。道を間違って狭い狭い山道を走っていたところ、綺麗な景色を見つけ、思わず降りて写真を撮りました(ワさん)」 ブルーからオレンジのグラデーションの空が綺麗な一枚。ぽっかり浮かぶ夕日に癒やされます。     6. […]

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プロのフォトグラファーがレクチャー! #相棒フィアットを素敵に写す撮影テクニック

フィアットオーナーにとって、自身の愛車は単なる移動手段としてのクルマではなく、ライフスタイルを共にする“相棒”のような存在です。事実、TwitterやInstagramなどのSNSには、『#相棒フィアット』のハッシュタグをつけて、愛車自慢をしている投稿がたくさん! オーナーたちにとって、いい感じのスポットを見つけて愛車を撮影することは、ドライブ中の楽しみのひとつとして定番になっています。そこで今回は、より素敵に、よりかわいく、フィアットを撮影するコツやテクニックを、プロのフォトグラファーがレクチャー。実際に『500(チンクエチェント)』に乗ってドライブしながら、さまざまなスポットで撮影を行い、その写真をもとにポイントを教えてもらいました。 ※写真を撮影する際は、他の人の邪魔にならないよう注意してください。また公道での撮影は道路交通法に則り撮影を行いましょう。   “大事な相棒”&“愛するペット”を撮影する基本テクニック 今回の撮影テクニック特集でレクチャーしてくれるのは、プロのフォトグラファーとしてコアなモーターマガジンから人気ファッション誌まで幅広く活躍し、プライベートではクルマやバイクなど乗り物全般を愛する安井宏充(やすい・ひろみつ)さんです。 今回、安井さんは実際に『500』を運転しながら、気に入ったスポットで撮影! 撮影終了後、フィアットをより素敵な写真に収めるためのちょっとした撮影テクニックや、ロケーション選びの際に気をつけた点などについて伺いました。     「まず、『500』はコンパクトでかわいいフォルムということが伝わるように、基本的にはクルマに寄りすぎず、風景や建物なども写り込むような距離感で撮影しました。それによって対象物との比較で、『500』の大きさが視覚的に伝わると思います。あと個人的な好みでは真横とか真正面とか“真”がつく角度が好きなので、『500』もそういう角度で撮ってみるとかわいく写りましたね。あとは大きなクルマの場合だとあおって撮ると迫力を出すことができますが、『500』に関しては立ったままの目線ぐらいで撮ると、バランス良く、かわいく写るように感じました。ロケーションに関しては、建物なら近代的なものよりも歴史を感じるもののほうが、『500』には似合いますね」     あと『500』ならではの特徴といえば、その“顔”。まるで生き物のように見えるキュートなデザイン&フォルムから、オーナーたちはよく愛車のことを、“相棒”のほかに“ペット”とも語ります。 「『500』の顔はヘッドライトが目、その下のフォグランプがほっぺた、フロントグリルが口のように見えてかわいいですよね。先ほど距離感の話をしましたが、顔に関しては近くに寄って撮ると、より“生き物”っぽいというか、“動物”っぽく見えましたね」     オーナーにとって日々を共にする愛すべき“ペット”が、ぶらり街へ、自然へ。さまざまな空間の中にちょこんと佇むその姿を収めた写真からは、愛くるしさがたっぷり伝わってきます。 「さらに今回のオレンジのようなPOPなカラーは、都会でも自然でも、どんなシチュエーションでも映えました。個人的には特に緑の中で映えるように感じましたね。あとこういう色は逆光よりも順光のほうがキレイに映るので、それは撮影の際に少し意識してみてください」     また、一眼レフといった本格的なカメラを持っていないフィアットオーナーもいるかと思いますが、安井さんの話によると、スマホでもちょっとしたコツで『500』の素敵な写真は撮影可能とのこと! 「今のスマホは明るさの調節なども簡単にできますし、もともとスマホはワイド目の広角レンズのため、被写体に近くても周りの風景などを入れやすい。その特性を利用して、冒頭でも話したようにクルマに寄りすぎずに撮影すれば、『500』のかわいさが出た写真を撮れると思います」   ポイントは「情報量を少なく」&「非日常感を演出する」 ここからは、実際に安井さんが撮った写真の中から、特にお気に入りの一枚をスポット別にセレクト! それぞれの写真撮影の際に、意識したポイントについてコメントをもらいました。   〈スポット①〉駅 「この写真は背景にある歴史的な建造物と『500』の並びが印象的だったので、寄りで撮って切れてしまうよりは、しっかりと背景が入るような距離まで引いて撮ることを意識しました。あとは、建造物とクルマと道路の横のラインがキレイに揃うように真横から撮りました」     〈スポット②〉駐車場 「この場所に限らずですが、まずまわりにほかのクルマを入れないことがマスト。それに加えて、できるだけ細かな物、例えばここなら消化器などが映らないほうがキレイな写真になります。やはり写真の中の情報量が多くなればなるほど、写真が素人っぽく見えてしまいますね」     〈スポット③〉埠頭 「橋がダイナミックに見えるスポットってあまりないですし、うしろのトレーラーも非日常的。背景のダイナミックなイメージと、『500』のキュートなイメージのコントラストがあって撮ってみたくなりました。ちょっと『500』が迷い込んだような感じもしますね」     〈スポット④〉高架下 「この写真は、線路の隙間から光が落ちていたので、それを効果的に入れてみました。あとはこれも駐車場の写真と同じで、写真には映っていない左端に自販機がありましたが、そういう余計なものを入れないほうが『ここはどこなんだろう……?』という非日常感を出せると思います」     〈スポット⑤〉自然 「手前に雑草が入ると現実感が出る気がして、すっきりとした構図に映るように撮影しました。自然の緑と『500』のオレンジの組み合わせもキレイですね。あと細かいテクニックだと、ステアリングを切ってフロントホイールを振ることで、生き物らしい動きが出る気がします」     〈スポット⑥〉街中 「フィアットが生まれたイタリアっぽい石畳のスポットで、クルマのお尻のほうから撮影しました。これも情報量を少なくして見る人の想像をふくらませたいので、歩行者などがいないタイミングがベストです。街中では、道路のルールを守って撮影するようにしてください」     ドライブ&最高の一枚を撮影して楽しむフィアットライフ! 全体を通して、フィアットの撮影は“ファンタジー感”を演出すると、素敵な写真になる確率がUP!「どこか不思議な空間に『500』が突如舞い降りた」──そんな瞬間を切り取ると、世界観に合った写真を撮ることができるかもしれません。あなたの相棒であり、愛すべきペットがより映えるスポットを探しながら、ドライブを楽しんでください。そしてもし最高の一枚が撮れたら、ぜひ『#相棒フィアット』のハッシュタグを付けて、TwitterやInstagramなどのSNSに投稿してみてください。   […]

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インスタしチャオ!愛車で夏に行きたいドライブスポット

6月に入り、そろそろ梅雨入りが予想される近頃。今回は梅雨が明けたらフィアットで行きたい、夏のドライブスポットをご紹介いたします!日常的にインスタグラムを活用されている6人の『500(チンクエチェント)』、『500 Sport(チンクエチェント スポーツ)』、『Panda(パンダ)』、『Panda Cross 4×4(パンダ クロス フォーバイフォー)』オーナーのみなさんに、大自然や海をバックに愛車の写真が撮れるスポットを教えていただきました。   1. 煉瓦造りの橋をバックに ゆ!さん(@fiat500_crew_diary) 場所:群馬県安中市 旧国鉄信越本線碓氷第3橋梁 「碓氷峠の旧道を登ると、忽然と姿をあらわす碓氷第3橋梁で撮影しました。かつては人々の生活や物流を支えていましたが完成から約130年、役割を終えてから約60年……それでも大自然の中で行き交う旅人を静かに見守ってくれているようです。(ゆ!さん)」 碓氷第3橋梁をバックに、イタリアの太陽をイメージしたカントリーポリタンイエローの『500』が映える1枚です。     2. オープンルーフで海沿いをドライブ ᕼᗩᒪさん(@mx1_life) 場所: 千葉県勝浦市 鵜原海岸 千葉県勝浦市の鵜原海岸は『日本の渚・百選』に選ばれ、関東の沖縄と言われるほど透明度の高いビーチとのこと。 「砂浜には白い鳥居があり、青い海とのコントラストが映えポイント。千葉にもこんなに綺麗な海があるんですね。ミント グリーンの『500』と海のコラボは気分爽快でした。(ᕼᗩᒪさん)」     3. 大自然のなか橋を渡る『500』 よっぴさん(@yoppi.77) 場所: 愛媛県久万高原町 面河渓 「水がきれいでとても癒されるおすすめスポットです。時期によってみられる風景も変わるのでいろんな楽しみ方ができます。川のそばまで歩いて降りられるので、クルマを真横から撮れる場所から撮影しました。(よっぴさん)」 週末や紅葉時期は多くの人が集まる場所でとても人気なスポットとのこと。愛車の撮影には平日がおすすめ! 次ページ:【『500X』や『Panda』の夏のドライブ写真を紹介!】 […]

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二子玉川を舞台にフィアットファンが大集合! FIAT CIAO 600e FESTA開催

フィアットの最新モデル『600e』の登場を記念し、9月10日(火)から23日(月・祝)に二子玉川ライズを舞台に「FIAT CIAO 600e FESTA」が開催されました。このイベントでは、『600e』の仲間入りにより、ますます充実したフィアット・ラインアップの展示をはじめ、訪れた多くのフィアットファンの方々に楽しんでいただける催しが目白押し。その模様をご紹介します。   人気スポットの駅チカで行われたフィアットの祭典   「FIAT CIAO 600e FESTA」は、田園都市線・二子玉川駅に直結する二子玉川ライズ ガレリアを舞台に開催され、多くの来場者で賑わいました。当イベントでは、期間中を通して行われる催しのほか、週末限定のコンテンツも用意。盛りだく沢山の内容で行われました。     開催期間中、ニューモデル『600e』をはじめ、フィアットの全ラインアップが勢揃いし、会場にお越しいただいた多くの方々に見て触れてお楽しみいただきました。また、フィアットファンやフィアット好き同士はもちろん、家族やおひとりでも楽しめるおいしいコーヒーやイタリアンフードを味わえる日替わりキッチンカーが出店。パスタをはじめとするイタリアンフードを通じて、ご来場いただいたみなさんに、おいしさでもイタリアの雰囲気を感じていただきました。 キッチンカーが登場し、イタリアンを中心としたフードを提供。 このほかにも、お子さん向けの塗り絵コーナーなど、家族で盛り上がれるコンテンツもたっぷりご用意。会場には『500e』と新たに『600e』のフォトブースが登場し、来場された方々に記念写真をお楽しみいただきました。   『500e』と『600e』のフォトブース(左)。キッズにも楽しんでもらえる塗り絵コーナー(右)。   そして週末限定で、会場内に「Share with FIAT」のパートナーであるNPO法人がブースを展開。「Share with FIAT」とは、女性のエンパワーメント向上、動物愛護、人道支援、子どもたちの教育環境の改善、若者の活躍支援など様々な問題の改善に向け、フィアットがパートナー団体と共に取り組む社会貢献活動のこと。   「Share with FIAT」のパートナーであるNPO法人ピースウインズ・ジャパンが展開するピースワンコ・ジャパンは、犬の殺処分ゼロを目指し、保護犬と里親のマッチングをおこなっています。   会場では、行き場を失った動物の里親を探す活動をしているアニマルレフュージ関西(ARK)と、犬の殺処分ゼロを目指すピースワンコ・ジャパン(ピースウィンズ・ジャパン運営)がブースを展開、保護犬を帯同して活動の紹介を行いました。   犬や猫など動物の保護からケア、譲渡の活動を行うアニマルレフュージ関西もブースを展開。   会期中ピースワンコ・ジャパンのブースには約200組の方々にご来場いただいたほか、後日施設への訪問が実現したとのこと。また、アニマルレフュージ関西では開催期間中に2頭の保護犬の譲渡が決まるなど、大きな反響がありました。   さらに、FIAT PICNICで大人気のバリスタ中川氏によるコーヒーの販売や、ご来場された方へのオリジナルステッカーのプレゼントなど、さまざまな企画を展開しました。   人気バリスタの中川直也さんがナポリ生まれのKINBOのエスプレッソやコーヒーを提供。   >>>次ページ 週末には「FIAT PICNIC DAYS」や『600e』特別試乗会を実施   […]

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『500e』のお姉さん、『600e』登場。EVに加えマイルドハイブリッドも設定予定

フィアットファミリーに新たに仲間入りする新型車『600e(セイチェントイー)』が9月11日に発表されました。『500e』のお姉さんにあたり、フィアットの電気自動車第二弾となる『600e』はどんなクルマなのか。発表会の模様を報告しながら詳しく見ていきます。   愛らしいデザインと5ドアの機能性を両立   『600e』のプレス発表会では、はじめにStellantisジャパンの打越晋社長が登壇。冒頭に日本で展開する7ブランドのすべてが電動化を実現していることをアピールすると共に、「今後バッテリーEVを拡充しつつ、プラグインハイブリッドやマイルドハイブリッド、ガソリンエンジンに至るまで、すべてのパワートレインを展開し、お客さまに選択いただける体制を強化します」と、多様なパワートレインを取り揃えていく方針を述べました。   Stellantisジャパン代表取締役社長、打越晋氏。   そしてこの日の主役である『600e』については「チンクエチェントの最大の魅力である“かわいい”を引き継ぎながら、ゆったりとした居住性、そしてご家族にとっても使いやすいラゲッジルームなど、たくさんの機能やワクワクを持つクルマです」と、デザインと機能、そしてユーティリティを両立したクルマである点をアピールしました。   フロントシートにはボディカラーにかかわらずターコイズブルーのステッチが施され、上質感が高められています。   リアシートには大人でも十分に座れるスペースを確保。   『600e』のボディサイズは、全長4200mm×全幅1780mm×全高1595mm。『500e』に比べると、570mm長く、95mm幅広く、65mm高いフォルムを持ちます。また『500e』が3ドアであるのに対し、『600e』は5ドアを採用しており、後席への乗り降りがしやすいうえ、ラゲッジルームには360リッターの容量を確保するなど、たくさんの荷物を積んだお出掛けや、4〜5名での移動も余裕でこなせる実用性の高さが語られました。   ラゲッジルームには、360リッターの容量を確保。さらにハンズフリーパワーリフトゲートを標準装備。   続いてプロダクト担当の児玉英之氏は、『600e』を「『500e』から見たお姉さん、ビッグシスター」と表現。『500e』との違いについては360度パーキングセンサーやブラインドスポットモニターといった装備に加え、新たにレーンポジションアシスト(車線内走行保持アシスト機能)といった新機能が備わることや、キーを保持した状態で足をリアバンパー下に動かすと自動でリアゲートが開く「パワーリフトゲート」、ドライバーの腰をマッサージする「アクティブランバーサポート機能」、キーを保持した状態で車両に近づいたり遠ざかったりするだけで解錠・施錠ができる「プロキシミティ機能付きのキーレスエントリー」など、便利機能が充実していることに触れました。   Stellantisジャパン プロダクトスペシャリスト、児玉英之氏。   さらに『600e』が『500』のガソリン車を生産してきたポーランドのティヒ工場で作られ、プラットフォームはCMPを採用することが明らかにされました。なお、54kWhへと容量アップしたバッテリーの搭載やバッテリーマネージメントシステムの効率化により、航続距離は493kmの余裕のある値を実現しているとのことです。   >>>次ページ 周りを明るくするドルチェヴィータ・デザイン   […]

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浜名湖ガーデンパークに1,000台のフィアットが大集合!FIAT PICNIC 2022レポート

静岡県の浜名湖ガーデンパークに全国各地から1,000台を超えるフィアットとアバルトが集結し、『Nuova 500』生誕65周年を祝う『FIAT PICNIC 2022』が開催されました。会場中央にあるステージで行われたさまざまなコンテンツから、同時に開催されていたアクティビティまで、今回のイベントの模様を自動車ライター嶋田智之さんにレポートしていただきました。   FIAT PICNIC 2022にようこそ!   「みなさん、こんにちは!FIAT PICNIC 2022にようこそ!」 9月10日の朝10時。浜名湖ガーデンパークに、MCをつとめるお笑いタレントのレギュラーのおふたりの声が響き渡ります。フィアットファンのための恒例のイベントは、ここ数年はコロナ渦を鑑みて規模を縮小したり、かたちを変えたりしての開催でしたが、今回は例年どおりの大規模開催。受付けがはじまる30分前の朝8時には約900台を想定したメインの駐車エリアはほぼ埋まり、受付け開始と同時に長い列ができていました。みなさんがどれほどこの日を楽しみにしていたかが伺えます。のちに判ったことですが、この日この場に集まったフィアットとアバルトは約1,000台、参加人数も2,000人オーバー。フィアットのイベントとしては世界最大級といっていいでしょう。       開会式のステージにはフィアットのブランドアンバサダーをつとめるティツィアナ・アランプレセさん、ステランティスジャパンのマーケティングダイレクターであるトマ・ビルコさん、同じくフィアットブランドマネージャーの熊崎陽子さんが登壇。レギュラーのおふたりの思わずクスリとさせられてしまう軽快なトークでスタートし、それぞれご挨拶です。   ▲左から、レギュラーのおふたり、ティツィアナ・アランプレセ氏、熊崎陽子氏、トマ・ビルコ氏   まずはティツィアナさんが、今年が『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』のデビューから65年目となることにからめ、「私たちはずっとECOを大切にしてきました。今年からは『500(チンクエチェント)』に電気自動車ができたので、将来に向かってヘリテージを大切にしながら、サスティナビリティをもっと大切にしていきたいです」と、『500e(チンクエチェントイー)』の存在の重要性を伝えます。「このイベントはフィアットとアバルトのファミリーイベント。15年も続けてきたので、はじめの頃は小さかったお子さんもすっかり大きくなりました。フィアットに乗る人たちは若々しいです。心がとても若い。それはフィアットLOVEだから、ですね」とフィアット愛の強さをのぞかせました。     フレンチブランドに携わった時間が長いトマさんは、「初めてこのイベントに参加したんですが、朝からみなさんのポジティブなエナジーを感じて、とても感動しています。フィアットオーナーの人たちはすごい。熱いです」と、驚いていた様子でした。「私はまだ勉強しなきゃならないことがたくさんあるから、みなさん、私をつかまえていろいろ教えてください」という言葉には、拍手を送る参加者の姿も。 同じく初参加の熊崎さんも、「この日を楽しみにしていました。こんなにたくさんの色とりどりのフィアットを見て、みなさんの笑顔を見て、本当に感動しています」と、ニコやか。「これからもフィアットはサステナブルな活動と女性を応援し続けるブランドでありたいと思っています。ハッピーで楽しいイベントやキャンペーンを今後も企画していきます。楽しみにしていてください」と嬉しいコメントをくださいました。 そして開会式の最後に、参加者全員で記念撮影。地上からとドローンからの2パターンの撮影が行われました。数え切れないほどのフィアット乗りがギュッと集まる光景は圧巻です。     “誕生会”をテーマとしたコンテンツスタート! 記念撮影が終わると、いよいよイベントが本格的にスタート。まずは『FIAT♡PETSファッションコンテスト』です。今年のドレスコードは“誕生会”。フィアットのクルマたちが愛玩動物っぽいからなのか、あるいはペットっぽいからフィアットを選ぶのか。フィアット好きには動物好きが多いようで、愛らしい衣装で着飾ったワンちゃんたちの姿をやさしい笑顔で見つめる人の多かったこと。とてもフィアットらしいあたたかな催しだな、と感じました。     続いては『フィアット デコレーションコンテスト』。ステージの両サイドに5台ずつ、“Forever Young”をテーマにデコレーションされた『500』&『500X』が並んでいます。思い思いのセンスやアイデアで飾られたクルマたちはなかなか見もので、カメラを向ける人も多々。8月にインタビューさせていただいたフラワーアーティストの鵜飼桃子さんもお友達といっしょに参加していて、クラシック『500』を生花で彩った作品は注目を浴びていました。ほかにもルーフの上でピクニックを表現しているクルマあり、浦和レッズ仕様のクルマあり、人気キャラクターに変身しているクルマあり、と賑やかです。はたして栄冠は誰の手に……?       お昼になると、世界的なバイオリニストであり、フィアットの熱心なファンでもある古澤巌さんの生演奏がはじまりました。芝生エリアには参加者のみなさんがたくさんのテントを張っていたのですが、美しく澄み渡る感動的な音色に、ほとんどの人がテントから出て聴き入っていたほどでした。     ステージの裏でも大盛り上がり!出展ブースもご紹介 総合受付の近くに長い列ができていました。見に行くと、柴野大造さん率いる“MALGA GELATO”のジェラートが、参加者に配られていました。強烈に暑かったこの日、世界が認めた美味なるジェラートは、一服の清涼剤どころか天国に感じられたことでしょう。     ワークショップも人がひっきりなしです。間伐材から抽出した精油でアロマスプレー作りを体験できる『MEGURIWA』。ハーバリウム作りの『KEI FLOWER』、手染めバッグ作りの『山口屋染房』、木製カレンダーやペン立てを作る『ヒゲゴニア』といった、浜名湖ガーデンパークが展開するワークショップを招いたFIAT × HAMANAKOのコーナー。お子様たちが塗り絵を楽しめる『CIAO! BAMBINA ARIA』。体験というのは旅を何倍にも楽しくしてくれるもの。笑顔で手を動かす人たちで常に満員でした。   […]

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「待ってたよ!新型フィアット 500はキュートさ倍増の電気自動車になって新登場!」FIAT 500e発表会&試乗会レポート

4月5日(火)、ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルにて、フィアット『500』の最新モデルとなるEV(電気自動車)『500e(チンクエチェントイー)』の発表会が行われました。今回は発表会、そしてその後行われたメディア試乗会の模様を、自動車雑誌をはじめ、テレビやラジオなど多方面で活躍するモータージャーナリスト・吉田由美さんにレポートしてもらいました。   『フィアット 500(チンクエチェント)』が世界中で愛される理由   キュートなデザインと抜群の存在感で“イタリアの国民車”と呼ばれ、国内外で愛され続けているフィアット『500(チンクエチェント)』。チンクエチェントとは、イタリア語で500の意味で、日本でもチンクエチェントと呼ぶ人は非常に多いです。フィアットのアイコン的存在ともいえる小さなモデル『500』。1957年に誕生した『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』から新型モデルが登場するまで65年という長い歴史を考えると、その中で2回しかモデルチェンジをしていないのは、1つ1つのモデルがいかに長く愛され、いかに大切にされていたかがわかります。   ▲『Nuova 500』   そして今回の新型『500』はフィアット最新の電気自動車(EV)『500e(チンクエチェントイー)』として登場することが2020年、全世界にオンライン上で発表され、私はこのアナログの代表選手のような『500』がキュートなDNAを引き継ぎながら、しかし一気にハイテク化されることに驚きとわくわくが止まらず、その様子を見つめていました。印象深かったのは、その動画に、レオナルド・ディカプリオが出演していたことです。レオ様といえば環境活動家としても知られ、以前、アカデミー賞の授賞式に当時、発売されたばかりのハイブリッドカーを運転して登場し、話題になったことがあります。そう考えると『500e』はレオ様が認めた最新エコカーということなのかもしれません。そして私はというと、このクルマに触れられる日を心待ちにしていました。     そんな『500e』がとうとう日本にやってきました。 2022年4月5日(火)、横浜・みなとみらいにあるヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルの横浜港と横浜ベイブリッジが見渡せる素敵なお部屋でその発表会は行われました。     まずは、Stellantisジャパン株式会社 ポンタス・ヘグストロム社長のご挨拶。そこで2008年2月2日、先代『500』のジャパン・プレミアが行われたときの話がありました。会場は東京・九段にあるイタリア文化会館。こちらは私も足を運びましたが、2月なのに満開の桜(もちろん生花!)の演出が印象的でした。そしてその時、日本で最も有名な『Nuova 500』のオーナーで知られるルパン三世の最新DVDが流れたことも印象深いです。そして同年、東京・青山にオープンした『フィアットカフェ』の話も懐かしい! その『500』は、この15年の間に114もの限定モデルを出したそう。多いとは思っていましたが、まさかここまでの数とは!『Gucci』や『DIESEL』といったファッションブランドや『バービー』などとのコラボモデルから、限定カラーモデルまで。そもそもフォルムとエクステリアデザインがキュートなのに、これだけバリエーションがあると気になる『500』が出てきます。私は『500 Barbie(バービー)』のピンクと『500 MIMOSA(ミモザ)』のイエロー、それとインテリアは『500 by Gucci』にトキメキました。   ▲ポンタス・ヘグストロム社長   発表会の際、車両が展示されていたのはパシフィコ横浜にある円形広場。そこには『Nuova 500』と『500』、そして新型『500e』。『500e』のボディカラーは全5色で、コミュニケーションカラーはセレスティアル ブルーという薄い水色。でもこうやって並べてみると『Nuova 500』は相当コンパクトサイズです。     しかしこの日、私は発表会に参加するだけ。つまり見るだけで、試乗は翌日にお預けです。 次ページ:【念願の!500e試乗会レポート】 […]

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「FIAT 500の家」が歴史的工場にオープン。ヨーロッパ最大の空中庭園も

2021年9月22日、フィアットはイタリアのトリノに新たな施設「カーサ・チンクエチェント(Casa 500)」と「ピスタ・チンクエチェント(La Pista500)」をオープンした。 「カーサ・チンクエチェント」とは、イタリア語で「(FIAT)500の家」という意味。トリノ市街のフィアット旧リンゴット工場再開発ビルにある「ピナコテカ・アニェッリ(アニェッリ絵画館)」の一部にオープンした。     3世代の500を知る   約700平方メートルの「カーサ・チンクエチェント」の展示室の中心には、1956年に製作された開発用の木製モックアップがディスプレイされている。 第二次世界大戦後のモータリゼーションを支えた1957年モデル、21世紀のチンクエチェントとして登場した2007年モデル、そして2020年登場のEV版「500e(500エレットリカ、ヌオーヴァ500)」という3世代のFIAT 500を展開するスペースだ。   ▲カーサ・チンクエチェントの展示室。各時代の500のパーツなどが鎮座している。   内部は8つのテーマで構成されており、例として「ザ・レガシー」では、FIAT 500の産業・文化遺産的価値に焦点を当てている。「メイド・オブ・イタリー」では、オリベッティ製タイプライター、アレッシィのボトルオープナーなど、イタリアのインダストリアルデザインを語るに欠かせないアイテムとともに、FIAT 500が従来の自動車デザインの常識を覆し、人々の認識を変えたことを振り返る。   ▲FIAT 500の産業・文化遺産的価値が実感できるコーナーも設置。   ビデオメッセージのなかで、2007年モデルをデザインしたロベルト・ジョリートは、イタリア家庭なら必ず1つはあるヴィアレッティ社のモカ(家庭用エスプレッソ・コーヒー沸かし)を手にとりながら、それがイタリア人の朝を変えたことを語る。そして同様に、FIAT 500(1957年)もイタリア人の生活に変化をもたらしたことを示唆している。 同時に、2代目・3代目が単なるノスタルジーの産物ではなく「進化」と「より良いライフスタイル」を求めた結果であることを強調している。   ▲展示室内のディスプレイからも、FIAT 500の歴史の深さを感じることができる。   歴史ゾーンでは、インタビュー、歴代の広告、イベント、受賞歴など、 FIAT 500にまつわるさまざまな動画コンテンツを閲覧できる。広告表現において女性が頻繁に登場することは、FIAT 500が女性の社会進出を促したことを暗示している。   ▲カーサ・チンクエチェントのポスター・コレクション。   リンゴット・ビルのアイコン的施設である屋上ヘリポートで行われた開設披露のイベントには、ロックバンド「U2」のボーカリスト、ボノも出席。 企業の販売収益の一部を社会慈善活動に役立てる財団「レッド」の共同設立者でもあるボノは、自身の最初の車が フィアットであったことを振り返るとともに、今回のフィアットの施設を「セクシーかつスマートな計画」と評した。 そうした彼のレッド活動に貢献すべく、フィアットは同日、500eをベースにボディカラーやシート、アクセレレーション・ペダルなどに赤を使用した新仕様「Nuova(500)RED」を世界初公開した。   ▲左からフィアットCEO兼ステランティスCMOのオリヴィエ・フランソワ、アニェッリ絵画館のジネヴラ・エルカン会長、シンガーで(RED)の共同創設者のボノ、(RED)社長兼CEOのジェニファー・ロティート、ステランティスのジョン・エルカン会長、ラポ・エルカン。   もうひとつの施設「ラ・ピスタ・チンクエチェント(500コース)」は、旧リンゴット工場再開発ビルの屋上に残っていた旧テストコースに、トリノ名物のヘーゼルナッツを含む300種・約4万本の植物を植樹。2万7千平方メートル・総延長1キロメートルにおよぶ庭園として開放した。屋上庭園としては欧州最大となる。 カーサ・チンクエチェントが“家”であるのに対して、こちらは“庭”という位置づけだ。   ▲リンゴット・ビルの屋上に登場したラ・ピスタ・チンクエチェント。   計画には、2014 年にミラノのタワーマンション「ボスコ・ヴェルティカーレ(垂直の森)」で世界的話題を呼んだ建築家ステファノ・ボエリが参画した。庭園は、地域の教育活動にも用いられる予定だ。   ▲ラ・ピスタ・チンクエチェントに登場したNuova(500)RED。     ユニークな存在として知られるリンゴット工場   […]

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フィアットピクニックが帰ってきた!電気自動車『500e』の国内初お披露目も。

FIAT 500(フィアット チンクエチェント)の誕生日を祝うFIAT公式バースデーイベント『フィアット・ピクニック』が今年は新潟県・燕市に場所を変え、現オーナーのみを招待したシークレットイベントとして開催!サプライズでフィアット初の電気自動車『500e』も初お披露目され、大盛況に終わったイベントの様子をご紹介します。     今年はリアルイベントとして実現   フィアットオーナーのみなさまが集まり、さまざまなアクティビティを通じて楽しい時間を共有する毎年恒例のイベント「FIAT PICNIC(フィアットピクニック)」が2021年7月4日(日)に開催されました。 ここ数年は山梨県の富士山の麓で行われ、去年はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、今年は場所を変えて新潟県・燕市で開催。     感染予防のため参加台数も大幅に絞っての実施となりましたが、会場ではマスクの着用をはじめ対策も十分に行い、リアルイベントとして実現することができました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました! 今回ご参加いただけなかったみなさまも、来年のフィアットピクニックでお待ちしています。   ▲色とりどりのフィアットが続々と到着。(写真提供:FCAジャパン株式会社)     ▲写真提供:FCAジャパン株式会社       モノづくりと農業が盛んな街で再会   初めて新潟・燕市役所内の特設会場を舞台に行われたフィアットピクニック。当日はあいにくの雨模様でしたが、それにもかかわらず、予想を上回る大勢のフィアットオーナーのみなさまに全国から集まっていただき、会場は色とりどりのフィアットで埋め尽くされました。日本最大の米どころである新潟だけあり、燕市役所も目前に広大な田園が広がる自然に囲まれたエリア。のどかで広々としたその場所で、参加者のみなさまはプレゼントとして配布されたフィアット オリジナルタープを愛車に設置し、ソーシャルディスタンスを保ったうえでピクニック気分を味わいました。     ▲左:参加者にプレゼントとして配布されたフィアットグッズ/右:フィアット オリジナルタープ。   ▲ソーシャルディスタンスを保ち、配布されたフィアット オリジナルタープを設置。     お昼から始まった開会式で、FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセは、「みなさま、ようこそ、グラッツェ。去年はオンライン開催だったので、今年はみなさまにリアルで会いたかったです。今回は(人数を絞った)小さなグループでの開催ですけど、サスティナビリティをテーマに、燕市を舞台に開催することになりました」とごあいさつ。   ▲FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ   続いて燕市の鈴木力市長がお祝いのメッセージをくださいました。 「燕市は金属製品の日本有数の産地です。代表的な例では、ノーベル賞の晩餐会で使われる金属洋食器はここ燕市で作っているもので、伝統的にモノづくりが盛んな街です。さらに農業も盛んで、田んぼの面積あたりの米の収穫量は新潟県1位。キュウリやトマトも県内で2番目の生産量です。農業、モノづくり、金属製品の生産といったことを自然豊かな中で、持続可能な社会を作っていることから、燕市を選んでいただきました」とコメント。   ▲新潟県燕市の鈴木力市長   これを受けて、アランプレセは燕市を「産業と農業、そして人々の生活のバランスがとれている街だと思います。サスティナブルな取り組みはとても大事で、燕市のようにバランスをとっていくことが重要だと思います」と述べ、フィアットが取り組んでいる「FIAT Agri Art Project(フィアット アグリ アート プロジェクト)」について紹介しました。   ▲特定非営利活動法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト副理事 […]

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毎年恒例Pandaの祭典「パンダリーノ2020+1」開催!

PandaファンによるPandaファンのためのイベント「パンダリーノ2020+1」が、5月23日(日)に静岡県の浜名湖 渚園にて開催。全国から150台ものPandaとその仲間たちが大集合!晴天の中開催されたイベントの様子をご紹介します。     Panda誕生40周年+1年の記念イベント   初夏にもかかわらず強い日差しの中、毎年恒例のパンダリーノが5月23日(日)に開催。新型コロナウイルスの影響で、残念ながら昨年中止となった同イベントですが、今年は徹底した感染対策の中で行われました。当日は、受付時間の前から、数多くの『Panda(パンダ)』たちが集まり、オーナー同士での談笑がスタート。例年であれば、300台以上のPandaとPandaファンが集まるパンダリーノですが、今回はコロナ禍のため、参加台数を150台ほどに絞り、人もクルマ同士もソーシャルディスタンスを取りつつ、Pandaならではの、のんびりと楽しむイベントとなりました。         パンダリーノといえば、毎年Pandaオーナーが思いのままに過ごすのが恒例のスタイル。リアゲートを開けてタープを設置したり、テントを広げたり。オーナーそれぞれが、心地良い“居場所”を作り上げるのです。手慣れたものだと思ってクルマのウインドウなどを見ると、これまでのパンダリーノのステッカーが貼られているクルマが何台も。このように常連の参加者が多いことからも、パンダリーノの楽しさが伺えます。         今回のタイトルは「パンダリーノ2020+1」。昨年、Panda生誕40周年をお祝いして盛大に開催する予定でしたが、残念ながら中止。そこで今年改めて40周年をお祝いするために「2020+1」として行われたのです! 1980年にデビューした初代Pandaは、世界的なプロダクトデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザイン。シンプルながらも様々なアイデアと使い勝手に優れたベーシックカーの基本となったモデル。取り外すことも可能なハンモックシートや、インストルメントパネルに取り付けられたスライドできる灰皿など、インテリアも独創的でした。   ▲会場では初代Pandaと写るジョルジェット・ジウジアーロ氏とサインも展示。       ゆるさが魅力のPandaとパンダリーノ   全国からたくさんのPandaオーナーが集まるパンダリーノの魅力について、主催者であるパンダリーノ実行委員会のYUKIさんにお話を伺いました。 「もともと個人のウェブサイトで“パンダをめぐる冒険”というものをやっていたんです。そこに、パンダオーナーの登録コーナーがあって、そういった人たちと関西でたまにオフ会レベルで集まっていたんです。関西以外の人たちとは、フィアット関係のイベントなどで“初めまして”みたいな感じでファンのコミュニティーを続けていたのですが、ちょうど東京と大阪の中間くらいの場所で年1回開催されていたイベントがなくなってしまって。そこで、自分たちでイベントを開催しようということになり、気がつけば今回13回目になりました」   ▲パンダリーノ実行委員会のYUKIさん。   「参加者は、年々増えています。どうしても初代Pandaが多くなりますが、2代目、3代目もまんべんなく参加していただいています。みなさんが“来年もお願いします”とか、年に1回、ここで挨拶してみんなで盛り上がって喋るのが楽しみ”という声を聞くと、止められないというのが正直なところですね(笑)」とのこと。しかし、そんなYUKIさんも会場を回りながら、いろいろな人とおしゃべりをして楽しんでいる様子がとても微笑ましく映ります。そんな雰囲気からも、PandaとPandaオーナーの人となりが窺える気がしました。     ▲YUKIさんの愛車であるパンダ・バン。   そこでYUKIさんにPandaの魅力について聞いてみると、「まず一番はクルマのゆるさがあります。パンダリーノの雰囲気もまさにそうで、速さを競うわけでもなく、改造自慢があるわけでもありません。クルマの優劣がないのです。みんなここに集まって、“良いPandaですね”、“色を変えたんですか”とか、この間は“ここが壊れたのでこうやって直しました”とか。それでも皆さんこだわりがありますので、そこをわかり合いながらコミュニケーションを取っているのです。そういったゆるさがPandaとPandaオーナーの良いところですし、この雰囲気を感じたのでイベントを続けています」とほのぼのとした口調で話すYUKIさん。     実は、イベントを開催するには大事な目的があるとのこと。それは、「Pandaを降りないためのモチベーションの維持です。僕自身もそうですし、このイベントがなかったら降りている人は多いと思います。単純にPandaが調子を崩した時には、やっぱり心が折れますよね。“あぁ、壊れた”と思うこととか、奥さんに“そろそろクルマを乗り換えたら”とか言われることもあるでしょう。でも、1年に1回強烈に楽しいことがあると“もう1回パンダリーノに行くまで乗り続けよう”と思うことができるのです。パンダリーノは、そういうきっかけになっていると思うし、そういうきっかけにしていこうと思っているのです。モノより思い出ではないですが、パンダリーノは、楽しい思い出を作って1年頑張ってもらうためのイベントなんです」と、目を細めながらYUKIさんは話してくれました。       ヒエラルキーなく、みんながそれぞれゆるく楽しんで   それぞれのスタイルでパンダリーノを楽しんでいるPandaオーナーのみなさん。今回参加していた3組のオーナーさんに、Pandaやパンダリーノの魅力についてお話を伺いました。 まず1組目は『Panda Cross 4×4(パンダ クロス フォーバイフォー)』で、奥様と参加されていたNuova500さん。愛車の隣りでフレンチトーストを作っているところにお邪魔しました。   ▲Nuova500さんと奥様   「今回4回目の参加ですが、2代目『Panda(パンダ)』『500X(チンクエチェントエックス)』『595 Competizione(595コンペティツィオーネ)』、そして『Panda […]

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ASHOKA JAPAN 社会問題に取り組む若きチェンジメーカーをサポート

行動力と、失敗しても立ち上がる忍耐力 1980年に歴史家・法律家であるビル・ドレイトン氏により創設された世界最大の社会起業家ネットワーク、アショカ。社会起業家とは、アショカの言葉を借りると様々な社会問題の抜本的な改善を図り、根深いグローバルな課題を生み出している仕組みそのものを変革する人のこと。アショカはこれまでに数多くの社会起業家を輩出していますが、世界中で次々に起こる社会問題に対し、その改善に取り組む人、チェンジメーカーの数は圧倒的に不足しているといいます。そこでアショカでは、12歳から20歳までのチェンジメーカーの素質がある若者を見つけ、支援する“アショカ・ユースベンチャー”の取り組みを展開しています。 アショカ・ユースベンチャーでは、1年間の実験環境を通じて、彼・彼女らが向き合う社会の問題に、自らで解決策を見つけてアプローチしていく機会を提供しています。そのユースベンチャーを認定するために3月6日(土)に開催された、第43回パネル審査会の模様をリポートします。はたして、若きチェンジメーカーは社会問題にどう向き合い、どのようなアプローチで問題の解決を図るのでしょうか? 今回のパネル審査会では、18才と19才の計3名がプレゼンテーションを行いました。今回はそのうち、山内ゆなさんのプレゼンにフォーカスしてお伝えします。彼女は、児童養護施設のことを多くの人に知ってもらい、情報が限られている施設に住む子どもたちに本を届ける活動を行っています。その活動をさらに発展させるべくアショカ・ユースベンチャーを目指します。   パネル審査会では、ユースベンチャー候補者の認定を判断するパネリストとして、3名の有識者が就きます。今回は豪資源大手BHPの日本法人の代表を務められているガントス有希(ゆき)氏、京都大学大学院教授の寶馨(たから かおる)教授、シンガポールに本拠地を置くベンチャーキャピタル、リープラベンチャーズの佐藤克唯毅(さとう かつゆき)氏の3名が務めました。 アショカがユースベンチャー審査において重点を置いているのは、「内発的動機」、および「行動力とレジリエンス」です。内発的動機とは、心の内側から来る動機のこと。つまり周りに認められたいからやるというのではなく、自分が本当にやりたいと思っている活動であるかという点です。一方、「行動力とレジリエンス」は、失敗したときに他の方法で試したり、もういちど試してみたりする根気、忍耐力です。問題解決に本気で取り組み、行動に移す力があるか、そして失敗しても立ち上がることができるか。これらは審査の基準となると同時に、ユースベンチャーになってからも大切にしている点だといいます。   人生最高の一冊を児童養護施設へ ユースベンチャー候補者のひとり、山内ゆなさんは、多くの人に児童養護施設について知ってもらい、そのうえで“人生で出会った最高の一冊”を児童養護施設に送る「JETBOOK作戦」を展開しています。児童養護施設とは、親がいない子どもや親から虐待を受けている子ども、あるいは経済的な理由で子どもを育てることができない家庭の子どもなど、2歳から18歳までの子どもが過ごす施設です。山内さんは2歳のときに入所し、18歳の現在も児童養護施設で生活されていて、そこで違和感を感じたことや行動したいと思ったことを、ユースベンチャラーとなって実現しようとしています。 15分のプレゼンテーションでは、山内さんはJETBOOK作戦の概要やそれを実施するに至った経緯について発表しました。彼女は、施設のことをたくさんの人に知ってもらうと同時に、施設の子どもたちに情報を得られる機会を届け、さらに施設の外にも頼れる大人がたくさんいることを伝えたいと話します。山内さんによると、児童養護施設のことを知らない人は多く、少年院と同種のものだと勘違いされることもあるそうです。また、そこに住んでいることで、友人から「親がいないのに聞いてごめんね」と言われたり、住んでいる子どもたちにとっては当たり前の生活が、外からは重たいものに感じられたりすることに違和感を感じているといいます。 「小中学校のときは地域の学校に通っていたので、近くに施設の子がいるのが当たり前だと思い、周囲の反応も気になりませんでした。しかし自転車で少し距離が離れた高校に通うようになり、友達に児童養護施設に住んでいると言った時に、“親いないの?大変だね、頑張ってね”などと言われ、空気が重くなり、施設に住んでいることを言ってはいけないのかなという気持ちになりました。それを施設内で話すと、周りの子たちも同じように感じていて、施設の中外で大きなギャップがあると感じました」と話す山内さん。 そこで山内さんは、施設の中外の意識のギャップを埋めたいと考えるようになりました。 また、児童養護施設ではネット環境が整っていないところが多く、情報を得る機会が限られることから、山内さんは施設の子どもたちが情報を得られる機会を増やしたいと考えています。施設にネット環境が整わないひとつの理由は、子どもたちの個人情報を守るため。子どもたちが施設に入る理由の6-7割は親からの虐待で、親から身を隠さないといけない子どもたちが多くいます。そうした背景から個人情報や安全を確保する必要があり、それがネット環境の整備の足かせになっているようです。 「私自身、高校でバイトをしてケータイを買うまで、ネットに触れる機会はありませんでした。学校では、知っている情報量の違いから友人の話についていけないことが多かったです。それをどうにかしたくて、施設の子どもたちに情報を届けることができないかなと考えるようになりました。そんな折、年下の子から本を読みたいから教科書を貸してほしいと頼まれたのです。それが衝撃で、施設に本を増やしたいと思うようになりました。そこでツイッターで呟いたところ、20人くらいから本ならあげるよと言われ、自分でも調べてみると図書館では定期的に本を廃棄していることがわかり、それを寄付としていただくなど、私にも本を集めることはできるのではないかと考えるようになったのです」 またスマホでSNSを通じて施設外の人たちと交流するようになり、外部にも頼れる大人がいることを施設の子どもたちに伝えたい気持ちが芽生えたそうです。 「自分自身、ツイッターを通じてたくさんの大人と関わり、しかも継続的に関わってくれる人がたくさんいることに気づきました。児童養護施設では職員の方の離職率が高かったり、施設間の異動が定期的に行われたりと入れ替えが多いこともあり、大人を信じることが難しく、そもそも人に頼ろうとしない子どもたちもたくさんいると感じています。そこでJETBOOK作戦で、一人に一冊献本してもらい、その結果、施設の本棚に100冊の本が並ぶことになれば、子どもたちは100人の方が児童養護施設のことを知ってくれ、応援してくれていることがわかり、温かいメッセージになるのではないかと考えました」 山内さんは、JETBOOK作戦の第一弾を2020年12月から1月に展開。約320人に協力してもらい、320人の“人生に最高の一冊”を、2つの施設に送りました。さらに2021年5月には、100の施設に100冊を送る、1万冊規模のプロジェクトを計画しているそうです。 また、児童養護施設では新しいことを体験する機会が少ないため、協力者や企業に協力してもらい、ワークショップのような様々な体験ができる機会を作りたいと言います。そうした体験の場を通じて、施設の子どもが100冊の本から選んだ自分の好きな一冊を、他の施設の子と交換して施設間で本を循環させたり、子どもたちが施設外の大人と関われたりする機会を作りたいといいます。さらに子どもたちが18歳になり施設を出た後のケアについても改善の余地を感じていて、ボランティア団体がたくさんあるにもかかわらず、施設の子どもたちにケアが届いていない現状を、JETBOOK作戦や体験の機会を通じて改善することに意欲を燃やします。 山内さんは、次のように話し、プレゼンテーションを締めくくりました。 「児童養護施設のことを多くの方に知ってもらい、子どもたちが抵抗なく施設に住んでいることを言えるような社会や、社会的養護下にいる子どもたちを社会全体で育てていけるような仕組みづくりができたらいいなと思っています」 プレゼンテーションが終わると、質疑応答が行われました。 ガントス氏 アフターケアをする団体がたくさんあるにもかかわらず、ケアが子供に届いていないとおっしゃっていましたが、なぜたくさんあるのに子どもにケアが届いていないのか教えていただけますか? 「児童養護施設は閉鎖的なところが多いため、外部のボランティアを受けいれていないことがあります。子どもたちは18歳で施設を出ることになりますが、支援してくれる団体があっても、出所してすぐに彼らに頼れるかというとそうではないと思うのです。人間関係を構築するには、施設にいるうちから面識があり、近い関係になっていないと難しいと思います。私も18歳なのでもうすぐ施設を出ることになりますが、施設の児童としてボランティア団体の方と話をしたことはありませんでした。そこでワークショップなどでアフターケア団体にも協力してもらい、イベントなどを通じて顔見知りになれたらいいなと思っています」 佐藤氏 JETBOOK作戦で次に1万冊のチャレンジをされるとのことですが、その先に描かれている目標があれば教えてください。 「児童養護施設は全国に約600箇所あり、約27,000人の子どもたちが暮らしています。その全部の施設や、そのほかにも本を必要としている施設に本を届けたいと思っています。また施設間で本を循環させ、施設間の子どものつながりが増えるといいなと思っています」 佐藤氏 施設間のつながりを増やすために、ハードルになりそうなものはなんですか? またそのハードルに対してどのようにチャレンジしていくつもりですか? 「閉鎖的な施設が多いなかで、他の施設と一緒にイベントに出るとなると承諾を得るのが難しいと思っています。JETBOOK作戦の第一弾をやった時も、現場の職員の方には反対されました。そこで施設長に2週間にわたり毎日JETBOOK作戦の話をし、ようやく許可をもらえました。ひとつの方法がダメでも他に道があると思いますので、アプローチ方法を変えることで子どもたちがワクワクできるような体験を届けられたらいいなと思っています」   寶教授 第一弾をやった時の反響はどうでしたか? 「子どもたちの反響としては、本を通じて会話が増えたと思っています。一緒に読んだり、感想を伝えあう姿、『ミッケ!』や『ウォーリーを探せ』などの本を小学生同士が一緒に楽しむなど、子どもたち同士や職員との会話が増えたので、そういうことも外に発信していけたらと思っています」 このように質疑応答が繰り広げられ、いよいよ結果発表へ。パネリストによる協議の結果、山内さんは見事アショカ・ユースベンチャラーとして認定されました。認定されると活動のための支援が受けられ、またユースベンチャー同士で情報交換する機会が得られます。 最後に、結果発表を行った佐藤氏から山内さんに激励の言葉が贈られました。 「個人的な意見ですが、社会に対して自分の意見をぶつけようとすると、話されていたように前例がないとか、相手なりの良かれと思った正義によって阻まれてしまうことが多々あると思います。それに対しご自身で試行錯誤しながら、違うアクションでアプローチするような場面は、これからもたくさん出てくると思います。でも山内さんならその壁のひとつひとつを、熱い思いで乗り越えられるのではないかと思いました。引き続き、頑張ってください」 また寶教授からは次の言葉が贈られました。 「2歳の時から育った環境のなかで、こういうことをやりたいという、まさに内発的な動機をお持ちであることと、反対があっても挫けない行動力があり、発想も豊かだと思います。活動により施設内でのコミュニケーションだけでなく、施設間の交流を推進させ、地域に貢献することも考えている。住んでいる地域だけではなく、活動の幅がさらに広がる可能性を感じました」 ガントス氏は次のようにコメントしました。 「施設で普通に育って卒業する。何もしないでその過程を辿っていくことも当たり前にあると思います。しかしそこで問題を提起して、反対されてもなんとかして解決していく。そのパワフルな想いは貴重なものだと思います。頑張ってください」 パネリストの方々から高い評価を得た山内さん。彼女の活動内容やプレゼンテーションは、多くの方々の心を動かしたようです。審議会をパスすることは彼女とってゴールではなく、ひとつの通過点に過ぎないと思います。山内さんの、これからの活躍に期待しています。 アショカジャパンでは、2012年に第1回目のパネル審査会の実施以降、これまで43回の審査をパスした若者は110チーム以上。これからも頻繁にパネル審査会を実施し、人材の育成に力を注いでいくとのことです。次はどのようなユースベンチャラーが誕生し、社会に影響を与えていくのか。アショカジャパンの取り組みとユースベンチャラーの活躍に期待したいと思います。 Ashoka Japanのオフィシャルwebサイト https://www.ashoka.org/ja-jp/country/japan フィアットが大切にしているシェアの気持ち「Share with FIAT」 Text/ Takeo Somiya(Fresno Co., Ltd.) 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「WOMEN for TOHOKU by FIAT」開催。あなたもフィアットと一緒に明日のスマイルを!

東日本大震災の復興、ジェンダー平等、動物福祉、伝統工芸の再興などフィアットはこの10年間、様々な社会の課題に向き合ってきました。その原動力は、スマイルを広めたいという気持ち。明るい明日を願う人の輪が広まり、みんなで元気になれることを願っています。「WOMEN for TOHOKU by FIAT」は、国際女性デーを機に、震災の復興に尽力してきた女性や、東北のためにがんばる女性、また彼女たちのエネルギーにフォーカスすることで、女性の元気の輪をつなぎ、明るい未来をつくる力にしたい。そんな想いを込めて開催されたイベントです。あなたもフィアットと一緒に、明日のスマイルを手にしませんか。さっそくイベントの内容をご紹介しましょう。     3月8日は国際女性デー。女性の社会での活躍や権利の獲得を祝うこの日、イタリアでは「ミモザの日」とされ、女性に感謝を込めて、愛の象徴であるミモザの花を贈る習慣があります。感謝を伝える気持ち、ステキですね。こうした大切なことを楽しんでやるのがイタリア流。「WOMEN for TOHOKU by FIAT」はオンラインでのライブ開催となりましたが、関東と東北を中継でつなぎ、ミモザの日にちなみ、参加者はドレスコードに黄色を取り入れるという、ちょっとした遊び心を盛り込んで開催されました。司会を務めたのは、FCAジャパン株式会社マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセとMCのnicoさん。オープニングでティツィアナは、「女性のエンパワーメントは男性のエンパワーメントにもなり、社会全体のエンパワーメントにつながります」と述べ、その想いをごあいさつの言葉に込めました。     女性が活躍しやすい社会の実現のために スペシャル対談では、文部科学副大臣の高橋ひなこさんをゲストにお招きし、アジア女子大学支援基金団体 理事会メンバーのキャシー松井さん、ティツィアナの三者で、政治や社会への女性参画の課題について意見を交換し合いました。     アナウンサーから政界入りするというキャリアをお持ちの高橋さんは、岩手県盛岡市のご出身。政界では「地方の未来」「東北復興」「子どもたちの未来」を軸に活動されています。松井さんが「日本で様々な分野で活躍する女性が増えてきましたが、このような流れについてどのように思いますか?」と意見を求めると、次のように述べました。 「女性の政治家を増やすためには、周りの方々の応援の仕方も変えた方がいいと思います」と提言。子育てしている女性が政治に参画しようとした時、街頭演説に時間を作ることができず、無理してやろうとすると、子どもの面倒が見られず、健康を損ねたり、家庭が崩壊したりという問題につながりかねないことを指摘されました。高橋さんは、“男性が毎日街頭で手を振って活動するのは立派”と認めつつ、それを行えない女性立候補者に対しては、別の視点で報道してほしいとマスコミに訴え続けているそうです。「この点がしっかりしなければ女性の政治参画はないと思います」と現在の選挙活動の抱える問題とその報道の仕方に警鐘を鳴らしました。     これを受けて、キャシー松井氏は「それは政治の話だけの話ではないですね」と指摘。松井さんが身を置いていらっしゃる金融業界も男性主体の働き方のスタイルが定着しているようです。 「朝から晩まで会社にいて、上司が帰らなければ自分も帰れない、時間の量で評価される。その軸を破れないと働くお母さんや、責任ある人たちはその慣習に当てはまらず、(能力があっても)評価されにくい状況です」と意見を述べました。     一方、ティツィアナは、「自動車業界も男性が支配的な世界です」と述べたうえで、「でもデジタル化により働く環境が変化し、在宅勤務など女性にとって活躍しやすくなるというポジティブな面が出てきていると思います」と述べ、女性が活躍しやすい環境が整っていくことへの期待を表しました。     異なる業界で働いている3名ですが、それぞれ思うところはある模様。社会を変えたいという強い気持ちを胸に抱きながらも、男性主体の現場で活躍している姿はステキですね。   震災後、その時々で必要な支援を提供し続ける女性たち 続いては、宮城県南三陸町「晴谷驛(ハレバレー)」からの中継で、フィアットが東日本大震災からサポートしてきたNPO法人ピースウィンズ・ジャパンの活動についてご報告。南三陸町のご出身で震災後の2011年5月から約10年にわたり東北事業責任者として復興に携わってこられた西城幸江さん、国内事業部次長として主に災害支援の総括している橋本笙子さん、広報の新井杏子さんの3名がピースウィンズ・ジャパンの東北支援の10年 の取り組みについて振り返ってくれました。     「ハレバレー」というのは、震災後に南三陸町に地域の方々が交流できるコミュニティスペースとして設置された空間のこと。震災で失われた大切なもののひとつが、人が集まる場所。心に大きな負担が掛かった人たちが気持ちを通わせ、交流を通じて立ち直る力を強めてもらいたい。そんな想いからハレバレーは開設されました。 橋本さんと新井さんの説明によると、この10年間、ピースウィンズ・ジャパンは、それぞれの時期にあわせた支援を行ってきました。震災翌日の3月12日にはヘリコプターで上空から視察を行い、道路状況から支援が届きにくいと思われる三陸沿岸の支援を決定。160トンにもおよぶ食料、医療、布団、衛生用品などを約2万人の人に届けました。また、衛生電話を使っての安否確認や、携帯電話の充電、子供たちへのおもちゃ箱の配布なども並行して展開。仮設住宅への入居が始まった4月からは、そこで新しい生活が始められるように台所用品や布団など8500世帯に支援。その後、少しずつ生活が落ち着いてくると、次に産業の復興のため、漁業の再建に必要な道具の支援を行ってきました。そして、その次なるフェーズに着手したのがコミュニティの再建でした。     現地で10年にわたり、支援・復興活動を行ってきた西城さんは次のように話してくれました。 「2013年からは高齢者の繋がりをもう一度戻していきましょうということで、このハレバレ―の建設計画と、建物を運営するNPO法人の設立に動いてきました。震災から復旧して家が建っても、個々がバラバラではその先の行動になかなか繋がっていきません。そこでNPO法人をつくって人を繋ぐ建物の運営と、運営のサポートを続けました。ハレバレーではフィアットのサポートにより、かご作りなども行い、地域の女性の交流の場として利用いただいていました。そしてこの10年間のハレバレ―の活動拠点が、4月にシルバー人材センターとして生まれ変わることになり、私たちの東日本大震災の復興活動もこれで一区切りとさせて頂くことになりました。この場をお借りして、ご支援いただいた皆さまにお礼を申し上げます」     10年にわたり被災地が必要とする支援を続けてきたピースウィンズ・ジャパン。この3月で活動は節目を迎えるようですが、今後は東北支援で培った経験やノウハウを、その他の災害支援に活用していきたいと話してくれました。本当に頼もしい限りです。   東北6県で作られた6種類のミモザこけしを披露 続いては、フィアットが2014年から取り組んでいるフィアット×メイド・イン・ジャパン・プロジェクトによるコラボレーションが生んだ、新たな作品の発表です。フィアットでは日本の伝統産業に光を当て、工芸品の魅力を改めて見直し、その土地の職人さんや工房と一緒に、その産地の工芸品を題材としたオリジナル作品を制作する取り組みを7年にわたり行っています。これまでに手掛けた作品は21作品におよび、そこには東北の伝統工芸が4作品含まれます。今回は新たなコラボレーションとして、東北6県にそれぞれ伝わるこけしを継承されている工人さんに、ミモザをテーマにしたフィアット オリジナルこけしを作ってもらいました。     東北6県のフィアットこけしプロジェクトのディレクションを務めてくださったのは、伝統工芸のブランディングや日本の工芸品を海外に広める活動をされている株式会社WAPORTERの飯村祐子さん。飯村さんによれば、こけしは江戸時代の中期以降にはすでに作られていたそうです。こけしはもともと、山で活動する木地職人が湯治で訪れた温泉客向けに、子どものお土産物として作り始めたのが発端なのだとか。東北には11系統の伝統こけしがあるうち、今回はそれを継承されている6系統の工人さんに、それぞれの地域の特徴を生かした作品を作っていただきました。さっそく順に見ていきましょう。     […]

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