前売りチケットはすでに完売し、ライブビューイングやニコニコ生放送でのリアルタイム配信が決まるなど、大きな注目を集めている。
『Dreaming!』の発売前、ときのそらと、親友で裏方の友人A(えーちゃん)のインタビューを公開したエキレビ!では、再び二人へのインタビューを実施。
今回は対談形式で、夢のファーストワンマンライブ開催発表時の思いなどを語ってもらった。
ワンマンライブはずっと夢だったので、すごくびっくりしました(そら)
──ファーストワンマンライブの開催が決定した時の率直な感想を教えてください。
そら ワンマンライブはずっと夢だったので、まずはすごくびっくりしました。会場はVeats Shibuyaさんというビクターさんが新しく作ったライブハウスなんですけれど、わたしはビクターさんから CD を出させて頂いているので、それもすごく運命的というか。そういう巡り会いで決まったライブなのかなと感じて、いっそう嬉しい気持ちが強くなって。とにかく嬉しかったので、早く10月になって欲しいなって楽しみでしょうがない感じでした。
──その楽しみな気持ちは、ライブの日が近づいても変わらないままでしたか?
そら プレッシャーに負けそうとかではないのですが、近づくにつれて、ちょっとした緊張感は増えてきた気がします。歌のリハーサルが始まってからは、こういう煽り方をしたら、そらとも(ファンの愛称)のみんなに盛り上がってもらえるんじゃないかな、とかこういう演出が良いんじゃないかな、みたいなことも考え始めているので。ただただ楽しみというだけではなくて、どうやったらもっと良いライブにできるかな、ということを具体的に考えるようになってきました。
──えーちゃんさんも、そらさんと同じく、早く当日が来ないかなと楽しみな気持ちでしたか? それとも、裏方さんとしては「時間が無い!大変だ!」という感覚でしたか?
友人A 性格的にも、私は後者でしたね(笑)。「やばい、もうこれだけしか時間が無い!」って。ライブを開催するまでには、いろいろな行程があるんですけど。
──そらさんは、3月にメジャーデビューしたことで、歌うことに対する意識に変化はありましたか?
そら いろいろな人にわたしの歌を聴いていただける機会が増えたし、デビューしたことで、「この子はプロのアイドルなんだ」という目で見られることも増えたと思うので、そういう意味で前よりももっと完成度を高めていかなければならないんだ、という意識はすごく出てきました。デビューしたからには、プロとしての意識は、常に持ってなきゃいけないという感覚は身についたかなと思います。
──えーちゃんさんは、デビュー以降のそらさんに変化を感じることはありましたか?
友人A 私は、そらが本当に最初の最初に歌った時から見ているのですが、その頃に比べたら、明らかに動きが変わっていて、歌にも余裕が出てきたんじゃないかなって思います。難しい歌にどんどんチャレンジしていく姿勢も見えますし。あと、ライブで歌い始めた最初の頃は、どう動いたら良いかなみたいなことを二人で話し合ったりしながらやっていたのですが。今では、そらが自分一人で盛り上げどころとかもしっかりと考えて実行しているので、「成長したな〜」ってことは、近くで見ていても、すごく思います。自分が楽しむだけでなく、見て下さっている人たちも楽しませようという意識も、前より強いのかなって感じますね。
そらが一番やりたいと思うことに近づいてくれるのが私も嬉しい(友人A)
──ファーストワンマンライブ開催決定は、6月27日のYouTube生放送(「ときのそら 重大発表と大事なお知らせ!最後まで見てね」)で発表されましたが、その発表前に、今後の活動方針の変更、今まで以上に歌の活動や練習に力を注ぐために、動画投稿や生配信などの頻度が減ってしまうことを、そらさん自身がファンに伝えました。あの放送に至るまでや、生放送中の気持ちについて教えてください。
そら わたしは、最終的に横浜アリーナで歌うことを目標にしているので、歌や踊りを本当に頑張らなきゃいけないな、とはずっと思っていました。
──リアルタイムで配信を観てましたが、そらさんが涙ながらに話している時から、コメント欄のそらともたちは、そらさんの決断にすごく肯定的でしたね。
そら うんうん。みなさん、すごく優しいので、支えてくれている感じがしましたね。
──ただ、神妙な空気の中、そらさんが涙ながらに自分の気持ちを話し始めた時には、みんな「何を言うんだろう?」と怯えているような空気も感じましたし、「引退しないでー」といったコメントもありました。
そら そうでしたね(笑)。みんな、「もしかして? もしかして?」みたいな感じだったので、「そんな悪いニュースを発表するんじゃないんだよー。
──そらさんがメッセージを伝えている時のBGMも、卒業しそうな空気を後押ししていた気がします。
友人A 『愛言葉』のピアノバージョンだったので、余計に(笑)。
そら 感動的な音楽で、「さようなら」って言ってもおかしくないような雰囲気になってましたね(笑)。
──さすが名曲です。あの時のそらともさんの好意的な反応は、その後の活動にプラスに働いたところは大きいですか?
そら 大きかったですね。わたしのやりたいことをみんなに認めてもらえてるんだなって気持ちを強く感じられたので、安心感はすごくありました。
──活動方針の変更や発表については、当然、えーちゃんさんとも話し合った上での決断だと思うのですが。えーちゃんさんは、そらともに語りかけているそらさんのことをどのような思いで見ていたのでしょうか?
友人A そらは、自分の言葉で直接伝えることが誠実だと考えていて、前から、そのことを重視しながら活動してきてはいたのですが。以前とは桁違いにたくさんのそらともさんが見てくれるようになった今、生放送で発表しようと決めた時には、少し不安もありました。
みんなが求めてくれている曲も、もっと歌っていきたいなって(そら)
──活動方針変更の発表以降、歌動画の投稿ペースが上がっていると思うのですが、実際に歌の収録などに費やせる時間が増えていった結果なのでしょうか?
そら 歌の収録が増えて、動画投稿のペースも上がっていると思います。やっぱり「歌をもっと頑張りたい」といって活動方針変更の発表をしたのに、歌動画の本数が増えなかったりしたら、ちょっとおかしいかなってなる気がするので、頑張ってるよっていう成果を見せるためにも歌動画を投稿しています。
友人A 口で言ってるだけみたいな感じに思われてしまうのも嫌ですしね。
そら それに最近上げている動画は、自分が歌いたい曲であることはもちろん、Twitterのリプや配信のコメントでみんなからリクエストがあった曲を歌っていることも多いんです。今までは、自分の歌いたい歌を歌っていたのですが、みんなに応援してもらっているからには、みんなが求めてくれている曲も、もっと歌っていきたいなって。
──具体的には、どの曲がリクエストを意識して歌った曲ですか?
そら 前からリクエストがあったけれど歌ってなかった曲で言えば、『ヒバナ』とかがそうですね。わたしも「好きだよ」とは言ってたんですけれど。
友人A けっこう初期から、好きって言ってたよね。
そら でも、歌を録る時に選んでは来なかったんですね。『ヒバナ』の動画は、6月の発表よりは少し前(6月18日)に公開しているのですが、ちょうど、活動方針を変えようと思った時期に歌ったんです。あと、今月の頭に公開した『ロストワンの号哭』もそうですね。今まで、そういったカッコ良い曲はあまり選んでこなかったので。基本的には『メランコリック』みたいな可愛らしい曲とか、ハイトーンが活かせるような曲をメインに歌っていたのですが、「カッコ良い曲も聴きたい」というリクエストが増えてきているので、そういった曲も意識して増やしている段階です。
──そらともからのリクエストに応えることで、曲の幅がますます広がっているのですね。
そら そうですね。今までは、自分の得意なことを伸ばそうみたいな感覚があったんですけれど、得意なところだけじゃなく、みんなが好きな曲も歌えるようになろうということで幅を広げたいなと思っています。
──そらさんの活動方針変更と時期は前後しているかもしれないのですが、最近はえーちゃんさんが、そらさんの所属するVTuber事務所「ホロライブ」の後輩メンバーの配信でも裏方として活躍していることが増えたように感じます。そらさんと同じく、えーちゃんさんも活動方針の変更などがあったのでしょうか?
友人A 私はそらと違って裏方なので、「活動方針」と言うとちょっと不思議な感じですが(笑)。高校を卒業したタイミングから、正式にホロライブで働かせてもらっています。
──そうだったのですね!
友人A 今まで特に言うタイミングが無かったのですが、そうなんですよ。
──そらさん以外のメンバーの現場でも活動することで、裏方としてのスキルやアイデアの幅などがさらに広がったりもしているのでしょうか?
友人A 例えば、今はスタジオも大きくなって、複数人の企画とかでできることも増えてきたので、どんなことをすれば面白いか考えたりとか。あとは、ホロライブ全体で新衣装や3Dなどのお披露目配信も増えてきて、(普段は自宅から配信している)他のメンバーもスタジオを使うことが増えているので、私が担当するときには「どうやったら、この子が活きるのか? 何をしたらファンの方が喜んでくれそうか?」みたいなことをよく考えています。もちろん、そらに関しては、そのことをずっと考えてきたのですが、そら以外のメンバーについて考える機会も増えたので、そういう意味では、裏方的なスキルが伸びてると良いなと思います。
──ホロライブの所属メンバーは個性豊かで、そらさんだと絶対にやらないような企画を積極的にやっていくメンバーもいるので、企画力の幅はより求められそうな気がします。
友人A そうですね(笑)。今までの感覚だけだと分からなくて、本人と話してみると「これをやりたいの!?」みたいな面白い企画もあったりするので、自分のバラエティの幅は広がっているかもしれません。あと、夏に公開したホロライブの全体曲『ShinySmilyStory』では曲の監修をしたのですが、これからは、そういったホロライブ全体のイメージを作っていくようなお仕事に携わる機会も増えていくんじゃないかなと思っています。
(10月5日公開予定の後編に続く)
(取材・文=丸本大輔)
■ときのそら 1st ワンマンライブ『Dream!』配信情報
放送日時:2019年10月6日(日)18:00開場 / 18:30開演
視聴ページ:https://live.nicovideo.jp/gate/lv321581290
視聴チケット:
【会員】5,000pt (円)
【非会員】5500pt (円)
*生放送終了後、10月13日(日)23:59までタイムシフト視聴可。(購入期限は同日18:00まで)