報道発表資料

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2024年12月03日
  • 大気環境

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)第26回政府間会合の結果について

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の第26回政府間会合が2024年11月27日、28日にマレーシア・クアラルンプールにて開催されました。
 

■ 会合の概要

(1)日程   2024年11月27日、28日
(2)場所   マレーシア・クアラルンプール(オンライン併用)
(3)出席者  EANETの参加13カ国の代表(日本、カンボジア王国、中華人民共和国、インドネシア共和国、
        ラオス人民民主共和国、マレーシア、モンゴル、ミャンマー連邦共和国、フィリピン共和国、
        大韓民国(韓国)、ロシア連邦、タイ王国及びベトナム社会主義共和国)、国連環境計画(UNEP)、 
        EANET事務局、EANETネットワークセンター、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)等。
        日本からは、環境省担当官等が出席。

 

■ 結果の概要

(1)2026-2030年の中期計画
 来年の政府間会合で採択予定の中期計画(2026-2030)の要素について議論が行われました。日本からは主に①外部資金の獲得、②窒素関連データの有効利用の推進、③持続可能なモニタリングの検討、④大気汚染物質と気候変動物質の統合管理を提案し、参加国の共通理解を得ました。また、次期中期計画案の策定から採択までのステップに合意しました。

(2)EANET運営体制の強化
 ① 各種財務報告
   EANETプロジェクト基金、事務局及びネットワークセンターの財政情報が報告されました。
 ② 2025年の事業計画と予算
   2025年の事務局及びネットワークセンターの事業内容とそれに対応する予算案が、財務報告を基に審議され、承認されました。

(3)EANETプロジェクトの採択
 EANETプロジェクトとして、本年から継続の3件と、日本主導で策定した次の3件を含む、計12件のプロジェクトが、2025年第1四半期中に決定する予算配分を条件に、暫定的に採択されました。
 ① EANETにおける窒素循環・管理に関するモニタリングと議論の強化 
 ② 衛星観測の活用(黄砂を含む)に関するセミナー
 ③ メコン地域における大気汚染の早期警戒に関する情報共有 

(4)その他
 UNESCAPから、資金提供を含むEANETとの連携の可能性について提案がありました。

(5)次回政府間会合
 2025年の次回政府間会合は、タイ王国が主催し、バンコクで開催する予定となりました。

■今後の取組

 次期中期計画の策定に向け、通常の会合に加え、会期間に追加会合を開催し、計画案を具体化する作業を実施することになりました。
 日本は、EANETの活動の充実及び強化を図るべく、積極的に取り組んでまいります。
 

連絡先

環境省水・大気環境局環境管理課
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8198
課長
𠮷川 圭子
課長補佐
亀井 雄
課長補佐
黒田 一樹