報道発表資料

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2023年07月31日
  • 地球環境

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第59回総会の結果 について

2023年7月25日から28日にかけて、ケニア共和国・首都ナイロビにおいて、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第59回総会が開催され、IPCC第7次評価報告書(AR7)の作成プロセスでIPCCを率いるビューロー(議長団)メンバー等が選出されました。
IPCC議長には Jim Skea氏(英国)、我が国からはインベントリータスクフォース(TFI)共同議長に榎剛史氏が就任しました。

概要

2023年7月25日から29日にかけて、ケニア共和国・首都ナイロビにおいて、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第59回総会が開催された。同総会では、第7次評価報告書(AR7)の作成プロセスにおいてIPCCを率いるビューロー(議長団)メンバー34名とインベントリータスクフォースビューロー(TFB)メンバー12名が選出された。

IPCC第59回総会の概要

【開催期間】
 2023年7月25日から29日までの5日間
  
【開催場所】
 ナイロビ(ケニア共和国)
 
【出席者】
 各国政府の代表を始め、国連環境計画(UNEP)や国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局などの国際機関等から、約600名が出席。
 我が国からは、環境省、経済産業省から計3名が出席。

総会の主な論点:ビューロー選挙

本次総会では、第7次評価報告書(AR7)作成プロセスにおいてIPCCを率いるビューローメンバー(計34名)の選出を行った。この結果、IPCC議長には、Jim Skea(英国)、副議長には、Diana Urge-Vorsatz(ハンガリー)、Ladislaus Chang'a(タンザニア連合共和国)、Ramón Pichs-Madruga(キューバ共和国)が選出された。
日本からは榎剛史(公益財団法人 地球環境戦略研究機関 (IGES) フェロー/TSU科学アドバイザー)がIPCCインベントリータスクフォース(TFI)の共同議長として選出された。この他、3つの作業部会とTFIの共同議長には、それぞれ下記の専門家が選出された。
 
IPCC議長 :Jim Skea(英国)
IPCC副議長:Diana Ürge-Vorsatz(ハンガリー)、Ladislaus Chang'a(タンザニア連合共和国)、Ramón Pichs-Madruga(キューバ共和国)
第1作業部会(科学的根拠)共同議長:Robert Vautard(フランス)、張 小曳(Zhang Xiaoye)(中国)
第2作業部会(影響・適応・脆弱性)共同議長:Bart van den Hurk(オランダ王国)、Winston Chow(シンガポール共和国)
第3作業部会(緩和)共同議長:Katherine Calvin(アメリカ合衆国)、Joy Jacqueline Pereira(マレーシア)
TFI共同議長:榎剛史(日本)、Mazhar Hayat(パキスタン・イスラム共和国)
各作業部会の副議長:
 第1作業部会は7名
 (ガーナ共和国、セネガル共和国、ネパール連邦民主共和国、アルゼンチン共和国、カナダ、インドネシア共和国、スイス連邦) 
 第2作業部会は8名
 (バハマ、ガンビア共和国、ケニア共和国、インド、チリ共和国、ベネズエラ・ボリバル共和国、ラトビア共和国、オーストラリア連邦)
 第3作業部会は7名
 (ノルウェー王国、トルコ共和国、ドイツ連邦共和国、ペルー共和国、サウジアラビア王国、アルジェリア民主人民共和国、コンゴ共和国)
 の専門家がそれぞれ選出された。
 
また、IPCCビューローメンバーに加えて、タスクフォースビューロー(TFB)メンバー12名(チャド共和国、エジプト・アラブ共和国、モルディブ共和国、メキシコ合衆国、アメリカ合衆国、イタリア共和国、イラン・イスラム共和国、チリ共和国、アルゼンチン共和国、インドネシア共和国、マレーシア、スペイン王国)の選出も行われた。TFBはTFI共同議長2名とメンバー12名の計14名で構成される。
 
各作業部会副議長とTFBメンバーの氏名等については、IPCCウェブサイトを参照
https://www.ipcc.ch/2023/07/28/ipcc-wraps-up-elections-in-nairobi/

今後の予定

第60回総会はトルコにて開催予定(時期未定)。IPCCの今後について等の議論が行われる予定。

連絡先

環境省地球環境局総務課気候変動科学室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8242
室長
中島 尚子
室長補佐
足立 宗喜
担当
堀 香澄