報道発表資料
環境庁では、“TheEnvironmentalGoods&ServiceIndusties(OECD,1999)”のエコビジネスの分類に従い、1997年及び2010年のエコビジネスの市場規模及び雇用規模について推計を行った。
その結果、エコビジネスの市場規模は、1997年で24兆7,000億円となり、わが国の国内生産額の2%強を占めることが分かった。また、2010年時点の将来予測としては、39兆8,000億円、年平均伸び率3.7%の成長産業になると推計された。中でも循環型社会を支える廃棄物処理・リサイクル関連ビジネスが約50%を占めることが注目される。
また、雇用規模については、1997年では69万5,000人であり、2010年時点では86万1,000人に増加するという推計結果が得られた。
その結果、エコビジネスの市場規模は、1997年で24兆7,000億円となり、わが国の国内生産額の2%強を占めることが分かった。また、2010年時点の将来予測としては、39兆8,000億円、年平均伸び率3.7%の成長産業になると推計された。中でも循環型社会を支える廃棄物処理・リサイクル関連ビジネスが約50%を占めることが注目される。
また、雇用規模については、1997年では69万5,000人であり、2010年時点では86万1,000人に増加するという推計結果が得られた。
1.エコビジネスとは
エコビジネスは、「『水、大気、土壌等の環境に与える悪影響』と『廃棄物、騒音、エコ・システムに関連する問題」を計測し、予防し、削減し、最小化し、改善する製品とサービスを提供する活動」(“TheEnvironmentalGoods&ServiceIndusties,OECD,1999”)から構成される。詳細は、参考参照。
2.エコビジネスの市場規模の推計方法
上記1のエコビジネスに該当すると思われる各ビジネスについて、各種データより1997年の市場規模を算出するとともに、過去のトレンドや廃棄物減量化目標などの政府計画などから2010年の市場規模を推計した。
雇用規模については、各種データから各業界の労働生産性(金額/人)を推計し、それぞれの市場規模に労働生産性の逆数を掛けて算出した。
3.エコビジネスの市場規模及び雇用規模の推計結果(詳細は別添参照)
1997年 | 2010年 | 年平均伸び率(%) | |
---|---|---|---|
市場規模(億円) | 247,426 | 400,943 | 3.7 |
雇用規模(人) | 695,145 | 867,007 | 1.7 |
※ | 廃棄物・リサイクル関連ビジネス(別添のA3、A10、A20、C3)の市場規模は、1997年、2010年ともにエコビジネス全体の約50%を占める。 | |
※ | なお、燃料電池自動車、インバース・マニュファクチャリング(逆工場)関連施設などは、将来的な技術開発及び普及が期待されているが、データが不足しているため、今回は推計はできていない。これらを加味すると、市場規模はさらに大きくなると予想される。 |
(参考)OECDによるエコビジネスの分類
“TheEnvironmentalGoods&ServiceIndusties(1999)より”
[PDFファイル(34KB)]
添付資料
- 連絡先
- 環境庁企画調整局企画調整課調査企画室
室 長 :小木津敏也(6250)
補 佐 :大森 恵子(6253)
主 査 :井上 和也(6252)