「水銀条約政府間交渉委員会第3回会合の準備のためのアジア太平洋地域会合」の結果について（お知らせ）

（１）会議の開催期間等

・

開催期間：平成23年9月26日（月）～28日（水）

・

開催場所：神戸市・神戸国際会議場

・

主催：UNEP（担当はジュネーブの化学物質部）

・

コーディネーター：早水輝好　環境省環境保健部環境安全課長

（２）主な議題

水銀に関する条約の条文案についての意見交換　等

（３）会議文書等

　議題、会議文書等は以下のウェブサイトから入手可能です。
　 http://www.unep.org/hazardoussubstances/Mercury/Negotiations/ RegionalPreparations/AsiaPacificRegion/tabid/3398/Default.aspx

（４）出席者

　会議には、アジア太平洋地域の政府代表の他、INC議長（ウルグアイ）、UNEP事務局、事前に登録されたNGO及び産業界等のオブザーバーが出席し、26カ国・地域から100名余の参加がありました。
　我が国からは、外務省、経済産業省及び環境省（早水輝好環境安全課長ほか）から構成される政府代表団が出席しました。また、開会式には環境省の寺田達志地球環境審議官が出席し、ホスト国を代表して挨拶しました。

（１）条約の条文案に関する議論

　会合では、条約の条文案の各条項（水銀の供給源、国際貿易、水銀添加製品、製造プロセス、大気への排出、水及び土壌への放出、環境上適正な保管、水銀廃棄物、汚染サイト、資金及び技術支援、普及啓発等）について、UNEP事務局及びINC議長から内容等の説明があった後、意見交換がなされました。
　また、28日（水）には、懸案の議題について集中的に議論することを目的として、[1]水銀添加製品・製造プロセス及び[2]環境（大気・水・土壌）への排出について、それぞれ少人数会合が開催され、個別のテーマに沿った議論が非公開で行われました。
　その結果、上記[1]と[2]については、技術的な検討も含め、INC3でコンタクトグループを設置し重点的に議論すべきとの見解で一致しました。また、その他の項目を含め、本会合での議論を踏まえ、INC3に向けて、各国でさらに条文案の内容について検討することになりました。
　なお、我が国は、アジア太平洋地域グループのコーディネーターとして、意見のとりまとめ等を通じて議論の進展に貢献しました。

（２）関連会合

　25日（日）に我が国を含む北東アジア地域及びアラブ地域が準地域会合を開催し、事前の意見交換を行いました。
　また、26日（月）午前（9：30～12：30）にテクニカルブリーフィングが開催され、UNEP事務局及び我が国専門家よりUNEP水銀パートナーシッププログラムの最新動向について説明するとともに、我が国産業界より水銀対策技術を紹介しました。

（３）今後の予定

　UNEP事務局が現時点で想定する日程は、以下の通りです。

2011年10月31日-11月4日

第3回（INC3）：ケニア・ナイロビ

2012年6月

第4回（INC4）：ウルグアイ

2013年2月

第5回（INC5）：スイスまたはブラジル

2013年2月

第27回UNEP管理理事会に検討結果を報告

2013年後半

外交会議（条約の採択及び署名）：日本