報道発表資料
環境省は、先進的な脱炭素・低炭素技術のアジア途上国への普及を促すため、平成26年度からADBにJCM日本基金を設置し、JCMプロジェクト形成を進めています。
今後、環境省とADBは、モルディブ政府と連携し、本プロジェクトのJCMプロジェクト登録に向けた手続を進めていく予定です。
1.経緯
環境省は、導入コスト高から、アジア開発銀行(ADB)のプロジェクトで採択が進んでいない先進的な脱炭素・低炭素技術がプロジェクトで採用されるべく、平成26年度からADBに設立したJCM日本基金に資金を拠出し、当該技術の追加コストを軽減することで、アジア途上国における先進的な脱炭素・低炭素技術の普及・拡大に貢献するとともに、JCMプロジェクト形成を目指しています。
ADBは8月12日、モルディブにおける持続可能な廃棄物管理を通じて、環境改善及び公衆衛生の向上を図るため、マレ広域区廃棄物発電プロジェクトを承認しましたが、本プロジェクトのうちティラフシ島の廃棄物発電所については、JCM日本基金を活用して導入することとしました。これにより、本プロジェクトは、JCM日本基金を活用した第6号案件となります。
2.JCM日本基金の承認プロジェクトの概要
(1)プロジェクト実施国・地域
モルディブ マレ広域区(Greater Male)
(2)導入技術概要
500t/日の廃棄物発電所
(3)想定される排出削減量
約40,417 tCO2/年
(参考)二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)
途上国への温室効果ガス削減技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及や対策を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価し、日本の削減目標の達成に活用するものです。我が国は現在、17か国(モンゴル、バングラデシュ、エチオピア、ケニア、モルディブ、ベトナム、ラオス、インドネシア、コスタリカ、パラオ、カンボジア、メキシコ、サウジアラビア、チリ、ミャンマー、タイ、フィリピン)との間で二国間クレジット制度を実施しています。
(参考サイト https://www.carbon-markets.go.jp/jcm/index.html)
添付資料
連絡先
環境省地球環境局国際連携課国際協力・環境インフラ戦略室
- 代表03-3581-3351
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