報道発表資料
1.事業の概要
環境省では、植物由来の素材で鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度等の特性を有するセルロースナノファイバー(以下「CNF」という。)に着目し、様々な製品等の基盤となる樹脂材料にCNFで補強したCNF活用材料(複合樹脂等)を使用することで、CO2の削減を図ることを目的とした事業を推進しています。
本事業は、地球温暖化対策に多大なる貢献が期待されるCNFの早期社会実装を見据えて、CNF樹脂複合材(材料)を製造する段階での易リサイクル性、リサイクル材料の性能評価の実証を行い、課題を明らかにし、課題解決を行うものです。
2.審査の結果
平成29年10月23日(月)~平成29年11月24日(金)までの公募期間中に3件の応募があり、外部専門家からなる審査委員会にて審査を行った結果、下記の通り3件を採択しました。
事業名 |
代表 事業者 |
共同 実施者 |
事業 |
事業概要 |
樹脂製品機能性添加剤用途をターゲットとしたセルロースナノファイバー複合材廃材のリサイクルモデル評価 |
先端バイオマス利用コンソーシアム |
静岡大学 化薬アクゾ(株) (株)エコフィール |
3年 |
熱可塑性プラスチックとの複合化製品(自動車や家電、建材、包装容器等の用途)から生じるCNF複合材廃材をフィラー充填プラスチックマスターバッチ用の酸変性樹脂に変換する技術を、経済性、実用性および環境性を兼ね備えた手法で実証する。 |
セルロースナノファイバーを用いた自動車部品のリサイクル性に関する検討 |
トヨタ車体(株) |
- |
3年 |
CNFを用いた自動車部品のリサイクル性について、部品製造時にでる廃棄物のリサイクル及び自動車として使用された後の廃棄物のリサイクルについて分類整理し、促進劣化試験を行い、CNFの劣化状態を明確にすることで、適したリサイクル方法を明らかにする。 |
セルロースナノファイバー複合樹脂の高速選別および高強度加工法の開発 |
パナソニック(株) |
- |
3年 |
CNFを用いた家電部品の複合樹脂リサイクルにおいて、高速選別・強度対応・樹脂種拡大により、リサイクル実用化を加速させる。 |
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8339
室長 水谷 好洋 (内線6771)
室長補佐 河田 陽平 (内線6769)
担当 仁科 佳菜子(内線6781)