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ライバルはいるか?

科学的に導き出された「実力以上」を引き出すたった1つの方法

  • 紙版
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ライバルはいるか?

科学的に導き出された「実力以上」を引き出すたった1つの方法

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 金間大介 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2024年12月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:256
  • ISBN:9784478121191

内容紹介

負けたくないと思える相手がいるから、成長しようと頑張れる、実力以上の能力が発揮される、秘めた本気が引き出される。日常、仕事、人生。物足りなさを感じるなら「ライバル」を見つけよう。モチベーション研究が専門の大学教授が、社会人1200人を徹底調査して判明。「誰かと競う」ことの素晴らしき価値とは?

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに ── ライバルこそがあなたの人生を豊かにする

第1章 ライバルは敵か、味方か

    ── 1200人調査で判明した意外な事実

たくさんいる人たちの中で、どこか気になる存在
自分とは真逆のタイプの人がそこに
ライバルは相反する感情をもたらす
「好敵手」は敵であり、友でもある
1200人のライバル実態調査の結果から
ライバルがいる人・いない人・かつていた人
ライバルの有無に性差はあるのか?
ライバルはどこに現れる?
自分とライバル、どっちの能力が上か?
ライバルの一位は「同期」
ライバルとどう付き合っているのか?
ライバルとは片想い? 両想い?
「幸福度」に関する驚きの調査結果

第2章 現代からライバルが消えた理由

    ── こうして日本社会は競争を葬った

「競争相手」のいない世界
競争状態とライバル関係の違い
ライバル関係とは「主観的」なもの
競争は、いつから「悪」になったのか?
「みんな仲良く」という時代の副作用
「無菌状態化」する日本企業の職場環境
「働きやすさ」の追求によって奪われたもの
日本全国クリーン化計画の代償として
こうして多くの機会と挑戦が失われた
競争がなくなったことで失われた光景
消えてしまったイノベーションの種たち
ライバルだけは奪うことができない

第3章 ライバルの真のイメージ

    ── それは本当にネガティブな存在なのか

負けることは、恥ずかしいことなのか?
熱く、燃えている敗者の背中
1151人が抱くライバルのイメージ
ライバルがいる人ほど、前向きなライバル像を持つ
ライバルがいない人ほど、ライバルを「恐れる」
ライバルがもたらす、大切な「ある感情」
ライバルは「より優れた人間になりたい」と思わせてくれる

第4章 ライバルがいるから頑張れる

    ── 意欲と満足度に与えるプラスの影響

入社3年目の「社内マップ」
ライバルが現れる条件「近接性」とは
「理想の姿」であり「目標」
ライバル観の4つのタイプ
「リアリティショック」という重要課題
なぜ若手にとって「目標型ライバル」は重要なのか?
ライバルは仕事に対するモチベーションを向上させる
ライバルは仕事の満足度も向上させる
統計に表れた「ライバルの有用性」

第5章 ライバルこそがあなたを成長させる

    ── 競争の果てに得る4つの成長実感

スーパー技術者たちの戦い
激しい競争の果てに辿り着く場所がある
なぜ勝者も敗者も、同じ感情を抱くのか
成長は「する」ものであり「感じる」もの
ライバルの有無と成長実感の関係
ライバルがもたらす成長実感:①リーダーシップと②チャレンジ精神
ライバルがもたらす成長実感:③協調性
ライバルがもたらす成長実感:④内省力
あの人がいなかったらここまで来れなかった

第6章 恋のライバルと戦う

    ── 敗北は人生に何をもたらすのか

人が恋に落ちる瞬間
ある日、異性から話しかけられて
エスカレーターの一段に無限の宇宙を感じる
恋のライバル、現る
ライバルの出現と恋の終わり
「恋のライバル」という残酷な存在
暫定片想い、確定片想い
自己鍛錬のサイクルを回し出す
4人の恋の結末
ライバルは残酷だが、その分、人を成長させる

第7章 ライバルの効能を科学する

    ── 世界の研究が明らかにした成功との相関

ライバルの持つ科学的な効果
25秒もタイムが縮まったランナー
膨大な先行研究から導き出した2つの有用性
ライバルの存在は創造性や革新性を刺激する
「比較された従業員」が辿る、正の道と負の道
ライバル関係におけるアメリカと日本の差異
健全で良好なライバル関係を築けているか
ライバルのいる人といない人、どちらの年収が上か

第8章 ライバル意識のダークサイド

    ── 敵対心という心の闇との向き合い方

アメリカで出会ったイケメンの友だちと天才
もし、あなたより「有能」だと感じる人が現れたら
「勝たなければいけない」という気持ちが行きつく先
強過ぎるライバル意識が人をダークサイドへ引きこむ
「勝利至上主義」の是非とライバルに対する敵意
ライバルに対し「情報を独占する」36・4%
「足を引っ張る」ことに喜びを感じる日本人
どんな人が現れても、揺さぶられない自分でありたい
留学中に感じた違和感と進路変更
そしてイノベーション論の道へ進む
次は僕がライバルたちを驚かせたい

第9章 自分という最強のライバル

    ── 勝者であり続ける人が戦っているもの

ライバル研究「最大の疑問」
「5年後への期待」が将来を大きく左右する
「若くして頂点を極めると成長が止まる」は本当か
圧倒的王者、藤井聡太は何と戦っているのか
藤井聡太がダークサイドと決別した瞬間
たとえライバルたちから追われても
優勝者にとってのライバルとは?
第4のライバル「ゴースト」
364日は「過去の自分」の勝ち
「未来の自分」というライバルが語りかけてくる
過去の自分が「最強のライバル」である理由
過去の自分に勝つ方法
最近あなたはいつ、「自己ベスト」を更新したか
藤井聡太、敗れる

第10章 ライバルと手を組むとき

    ── 最高のチームが誕生する瞬間

真に「競争から協調へ」が実るとき
ライバル同士が手を取り合うということ
重要なプロジェクトを任されたら誰をメンバーに選ぶか
「チームの一員としてふさわしいか」というプレッシャー
「モブキャラ」が存在感を放つとき
この世界は「個人戦」でできている
個人戦を戦える者のみがチームに貢献できる
自分にしかできない何かを見つけるために
「最高のチーム」が生まれる瞬間

おわりに ──「誰かと競う」ことの素晴らしき価値

本研究において参考にした先行研究・文献一覧





著者

金間大介(かなま・だいすけ)
金沢大学融合研究域融合科学系 教授
東京大学未来ビジョン研究センター 客員教授
一般社団法人WE AT(ウィーアット)副代表理事
一般社団法人日本知財学会 理事

北海道生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科物理情報工学専攻(博士〈工学〉)、バージニア工科大学大学院、文部科学省科学技術・学術政策研究所、北海道情報大学准教授、東京農業大学准教授などを経て、2021年より現職。博士号取得までは応用物理学を研究していたが、博士後期課程中に渡米して出合ったイノベーション・マネジメントに魅了される。それ以来、イノベーション論、マーケティング論、モチベーション論等を研究。『先生、どうか皆の前でほめないで下さい:いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)、『静かに退職する若者たち:部下との1on1の前に知っておいてほしいこと』(PHP研究所)など、著書多数。

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