Instagramの国内月間利用者数は6,600万を超え、「好きと欲しいをつくる」「価値共創」プラットフォームとして企業でのInstagram活用も進んでいます。ここで気になるのがInstagramの利用規約(ガイドライン)です。うっかり規約違反をしていたということがないように、改めて利用規約を見直しましょう。
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本記事とあわせて、アカウント運用やコンテンツ作成の参考に、ぜひご利用ください。
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コミュニティ規定と利用規約が更新-2025年1月1日から有効に
Instagramを運営するMetaは2024年12月に利用者に対して「コミュニティ規定と利用規約が更新される」ことをメールで告知しました。更新後の利用規約は2025年1月1日から有効となり、これによってMetaが定めるコミュニティ規定と利用規約が見つけやすくなるとしています。
ほとんどのユーザー・企業アカウントにおいて変更による影響はありません。変更後の規定に同意できない場合は、Instagramの利用をやめるよう案内されています。
参考:https://help.instagram.com/450817761347796
コミュニティ規定とは
サービス利用上許可されていることや禁止事項を定めたものです。Facebook、Instagtam、Messenger、ThreadsというMetaファミリー製品全体に適応される規定が一か所にまとめられるようになりました。
コミュニティ規定は、利用者からの意見に加えてテクノロジーや公共の安全、人権などの分野における専門家からの助言に基づき策定されています。自由な表現に対する取り組みをなによりも大切にしていますが、コンテンツがもたらす公共の利益と危害のリスクを慎重に比較して判断されています。
許可されていること:
- 信頼でき、真正性が守られた嘘偽りのないコンテンツ発信
禁止事項例:
- 身体の安全に危害を及ぼすリスクにつながるコンテンツ
- 他人を脅迫する、排除する、沈黙させる可能性があるコンテンツ
- 個人のプライバシーや情報が侵害されること
- 他人の尊厳を毀損し、嫌がらせや侮辱をすること
- 人、ビジネス、財産、動物を対象とする犯罪行為の助長、計画、宣伝
- 成人および児童に対する性的搾取
- 自殺、自傷行為、摂食障害について促進、推奨、計画
参考:https://transparency.meta.com/ja-jp/policies/community-standards/
なお、これらのコミュニティ規定に違反すると、Instagramアカウントが制限されたり、利用停止されたりする可能性があります。違反しているかどうかはアカウントステータス上で確認することができます。問題がなければ全て緑色で表示されていますが、問題がある場合はどんな情報で規定違反となっているか確認できます。
参考記事:なぜ?Instagram凍結の理由と解除する方法・解決策
Instagramの利用規約
利用規約では、利用者の情報をもとにInstagramが提供する情報をまとめています。主な内容を紹介します。
- Instagram内外での利用者の行動に基づき、利用者が興味を持つ可能性のあるコンテンツを表示させる
- Instagramがコミュニティをポジティブに保つためのツール開発のための情報収集
- 利用者は、本規約が対象とするサービスを利用することで、Instagramを無料で利用できる一方、弊社から広告の配信を受けることに同意する
この中でポイントとなるのは、利用者の行動情報は開発や広告配信のために学習・利用されるという点です。2025年1月の改定で、アバターとAIに関する情報が追加されました。これらの規約は地域で機能が利用可能である場合に適用されます。
禁止事項例(一部抜粋):
- 他人へのなりすましや不正確な情報の提供禁止
- 不正な、誤解を招く、または詐欺的な行為や、違法または不正な目的の行為は禁止
- 不正な方法を用いて、アカウントの作成、情報へのアクセス、または情報の取得を試みることは禁止
- 弊社または弊社のサービスから取得されたアカウントやデータを販売、ライセンス供与、または購入を禁止
参考:https://help.instagram.com/581066165581870/
Instagramのロゴ規定
Instagramのロゴについては、Instagramブランドリソースサイトよりダウンロードすることができます。
Instagramのロゴ利用については、ガイドラインが用意されています。このガイドラインに従えば、Instagramに利用の承諾を得る必要はありません。(ただし、放送などで利用する場合は承諾が必要です。)
Instagramのロゴ(グリフ)はグラデーション・ブラック・ホワイトの3種類をダウンロードすることができます。他のソーシャルメディアアイコンと並べて表示するとき以外は、常にコールトゥアクションボタン(例: [Instagramでフォロー]ボタン)と組み合わせて使います。
また、ロゴを使用する前に確認すべき点がいくつかあります。
- オリジナルの比率を保持し、必ず29x29ピクセル以上の大きさがないといけない
- グリフの周囲には、最小限、グリフのサイズの半分の幅の余白が必要
- グリフの改変、変形、回転は禁止
など
ダウンロードする前に、使用に関するルールを必ず確認してから使うようにしてください。
参考:https://about.meta.com/ja/brand/resources/instagram/icons/
SNSロゴやアイコンデータの利用許諾ルールは、媒体各社で定義されています。Instagram以外の情報も一覧で確認できるようにまとめています。
参考記事:【SNS公式まとめ】ロゴ・アイコンデータのダウンロードページ・ガイドライン-Instagram/X/LINE/YouTube/TikTokなど
Instagramを使ったサービスを公開するとき
InstagramのAPIを使ったサービスや、Instagramを絡めたサービスを公開するときは、次の点に注意してください。
- Instagramの最初の文字「I」は大文字のまま、周囲のコンテンツと同じフォントサイズ、同じスタイルを使う
- 「Insta」や「gram」という文字列を自社のブランド名と組み合わせて使用してはいけない
- 「Instagram」という語を変更または省略してはいけない(英語アルファベット以外の文字での表現もNG)
- Instagramブランドの一部を会社名、その他の商標名、一般的な語と組み合わせて使用してはいけない
参考:https://about.meta.com/ja/brand/resources/instagram/instagram-brand/
Instagramでキャンペーンを開催するとき
Instagram上でキャンペーンを開催するとき、ロゴはInstagramブランドリソースサイトからダウンロードして利用します。キャンペーンの開催については、Instagramの後援、支持、または運営ではなく、Instagramは関係していないことを示さなければなりません。
Instagramのキャンペーンでは、ハッシュタグを用いるのが一般的ですが、このハッシュタグ内に"insta"または"gram"をつけることはできます(例:#comnicogram)。しかし、他のソーシャルメディアでこうしたハッシュタグを使うのは適切ではないとされています。
なお、「プロモーションガイドライン」ではInstagramを使ったプロモーション(コンテストや懸賞など)の開催にあたっては、以下を明示することが条件になっています。
- 公式ルール
- 規約と資格要件を設定すること(年齢や居住地の制限等)。
- プロモーションおよび提供される賞品や賞金に適用される規則や規制を遵守すること(登録、規制上必要な承認の取得等)。
また、禁止事項として不正なタグ付けがあります。例えば関係ない写真に自社名などをタグ付けするキャンペーンは禁止されています。
おすすめのInstagramキャンペーン手法とツール
Instagramキャンペーンにはいくつか種類があります。中でもおすすめの手法と効率化ができるツールを紹介します。
■フォトコンテストでユーザー投稿(UGC)を集める
ユーザーに商品写真などをハッシュタグ付きで投稿してもらうコンテスト形式のキャンペーン。ユーザー投稿(UGC)を集めることができ、ユーザー投稿によって商品やサービスを紹介してもらえるメリットがあります。
ハッシュタグをもとに投稿を収集し画像を一度に確認して当選者選定ができるキャンペーンツール「ATELU(アテル)」を利用すると手間なくキャンペーン実施することができます。
「ATELU(アテル)」はInstagramのほか、X(Twitter)やTikTokにも対応し、幅広いキャンペーン実施をサポートしています。Instagram以外の他媒体もアカウントを持っている場合や、同時に複数媒体でキャンペーンを実施したい場合は特におすすめです。
>>SNSキャンペーンツール「ATELU(アテル)」のサービス資料をダウンロード
■コメントキャンペーンでフォロワーと交流しファン化を進め、おすすめ欄掲載を目指す
フィード投稿やライブ配信コメントを起点に、DM上での交流を行うコメントキャンペーン。InstagramDM配信自動化ができるツール「autou(オウトウ)」で簡易アンケートや診断コンテンツを活用することで人の手を使わないコミュニケーションを実施することができます。
人の手を使わず自動化できるためミスなく、作業工数をかけないかたちでフォロワーと交流でき、スムーズなファン化を支援します。副産物として、エンゲージメントが高まることで、おすすめ欄掲載によるオーガニック流入も増えるのが特徴です。これから活用していきたいキャンペーン手法のひとつです。
>>Instagramキャンペーンに使える DM自動化ツール「autou(オウトウ)」の資料をダウンロード
Instagramのユーザー名は先着順
Instagramのユーザー名は先着順、つまり早い者勝ちです。自社名、ブランド名などを使いたいのに他の人が使っている場はお応答う、あきらめなければなりません。商標を侵害している場合は、Instagramに報告することができます。
スパム、偽装アカウントなど、Instagramのコミュニティガイドラインに従っていない利用者や投稿はInstagramから削除される場合があります。
まとめ:ルールを守ってInstagramを活用しよう
普段何気なく活用しているInstagram。利用規約やコミュニティガイドラインは予告なく変更される場合もありますので、キャンペーン実施時などは必ず再確認しておくようにしましょう。
この記事では注目のInstagramキャンペーン手法とキャンペーン開催を支援する効率化ツール「ATELU(アテル)」と「autou(オウトウ)」のご紹介もいたしました。ルールを理解した上で、ファンとの交流を楽しむ、コミュニティ活性化につながるキャンペーンを企画してみてください。
これらの規約は、利用者を厳しく見たり制限するためのものではなく、Instagramのミッションである「利用者と大好きな人やものとのつながりを深める」を推進することを目的として提供されています。基本的には他人の尊厳を傷つけず、犯罪行為に加担しなければ制限されることはありません。ただし、その中に感染症に関するデマの流布なども含まれていることに注意しておきましょう。
参考記事:なぜ?Instagram凍結の理由と解除する方法・解決策
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SNS運用コンサルタントとして様々な企業のSNSマーケティングを支援してきました。現在はマーケティングプランナーとして「We Love Social」の編集やセミナーの企画を担当しています。